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40 ダメな王太子にお仕置きをっ!

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国王様が容体が悪化して数日後、国王様は荼毘に付された。
国民にはその一週間後に告知され数日間物静かに国王様のご冥福をお祈りしていた。
そして……ついにというか……やっぱりというか……王太子が国王に任命された。
私は王太子妃から王妃として皆様の前で仕事をすることになってしまった。

そしてまた数日後が経過した。
国王様が亡くなってから元気がなかった国民達も徐々に元気を取り戻しいつものような明るい状態に戻って行った。
しかし、それでも現国王様……アルバン様は本当に頭が悪いというか……なんというか……。
国王に就いてから夜の営みが極度に回数が増えたのだ。
男子を産んでほしいという国王の頼みの為に私は毎晩毎晩……。
いい加減疲れて来ていたので今度は拒否してみようと思った。

「今日は止めてください」
「何故だ?」
「疲れます…毎日だと」
「そんなものなのか?」
「国王様には私の気持ちが分からないのでしょう」
「そ、そんなことはない。良し分かった。今日は止めにしよう」

今日は……??
私は当分拒否し続けるつもりでいたのに。
私の事を何と思っているのだろう、この人は……。

「私は人間製造機ではないのですよ? それ、分かってますか?」

私は声を上げて国王に訴えた。
すると国王は首を傾げながら小さな声で呟いた。

「そこまで怒らんでも良いではないか……別に側妃を立てるつもりはないのだから」
「なんですってっ! 側妃でも何でもすればよいではないですかっ」
「私はそんなつもりはない」
「この間…侍女に手を出しておいて」
「それは随分前の話じゃないか……許してくれ」
「嫌です。もうあんな気持ちになるのはうんざり。側妃でも何でもしてくださいませ」

私はそう言って国王の前から姿を消した。
と言っても隣の自分の部屋に戻っただけなのだが……。
部屋に戻ると侍女が私の代わりにリリアンと遊んでくれていた。

「王妃様、リリアン姫様は元気ですね」
「ええ…有難う。それよりあの作戦やってみたわ」
「ええ?? どうでしたか?」
「うーん……あまりい反応ではなかったけれど。私の気持ちが分かってくれたのではないかと」
「それは……第一歩ですね」
「そうね……」

この侍女とは仲良くしていて以前からアルバン様に対する作戦を訊いてもらっていた。
今日はそれを実行してみたのだが…あまり効果がないかもしれない。
何せあの頭……家臣の人たちも苦労していることだろう。

「うまく私の体調の事ととか考えてくれると嬉しいのだけれど」
「側妃を取ると言ったらどうしますか?」
「それは……私が此処を出るというかも」
「それだと国王様は何時までも側妃をお創りにならないですね」
「当然……私が侍女だったのを無理やりやっておいたんだから責任とって貰わなくっちゃ」

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