40 / 54
40 ダメな王太子にお仕置きをっ!
しおりを挟む
国王様が容体が悪化して数日後、国王様は荼毘に付された。
国民にはその一週間後に告知され数日間物静かに国王様のご冥福をお祈りしていた。
そして……ついにというか……やっぱりというか……王太子が国王に任命された。
私は王太子妃から王妃として皆様の前で仕事をすることになってしまった。
そしてまた数日後が経過した。
国王様が亡くなってから元気がなかった国民達も徐々に元気を取り戻しいつものような明るい状態に戻って行った。
しかし、それでも現国王様……アルバン様は本当に頭が悪いというか……なんというか……。
国王に就いてから夜の営みが極度に回数が増えたのだ。
男子を産んでほしいという国王の頼みの為に私は毎晩毎晩……。
いい加減疲れて来ていたので今度は拒否してみようと思った。
「今日は止めてください」
「何故だ?」
「疲れます…毎日だと」
「そんなものなのか?」
「国王様には私の気持ちが分からないのでしょう」
「そ、そんなことはない。良し分かった。今日は止めにしよう」
今日は……??
私は当分拒否し続けるつもりでいたのに。
私の事を何と思っているのだろう、この人は……。
「私は人間製造機ではないのですよ? それ、分かってますか?」
私は声を上げて国王に訴えた。
すると国王は首を傾げながら小さな声で呟いた。
「そこまで怒らんでも良いではないか……別に側妃を立てるつもりはないのだから」
「なんですってっ! 側妃でも何でもすればよいではないですかっ」
「私はそんなつもりはない」
「この間…侍女に手を出しておいて」
「それは随分前の話じゃないか……許してくれ」
「嫌です。もうあんな気持ちになるのはうんざり。側妃でも何でもしてくださいませ」
私はそう言って国王の前から姿を消した。
と言っても隣の自分の部屋に戻っただけなのだが……。
部屋に戻ると侍女が私の代わりにリリアンと遊んでくれていた。
「王妃様、リリアン姫様は元気ですね」
「ええ…有難う。それよりあの作戦やってみたわ」
「ええ?? どうでしたか?」
「うーん……あまりい反応ではなかったけれど。私の気持ちが分かってくれたのではないかと」
「それは……第一歩ですね」
「そうね……」
この侍女とは仲良くしていて以前からアルバン様に対する作戦を訊いてもらっていた。
今日はそれを実行してみたのだが…あまり効果がないかもしれない。
何せあの頭……家臣の人たちも苦労していることだろう。
「うまく私の体調の事ととか考えてくれると嬉しいのだけれど」
「側妃を取ると言ったらどうしますか?」
「それは……私が此処を出るというかも」
「それだと国王様は何時までも側妃をお創りにならないですね」
「当然……私が侍女だったのを無理やりやっておいたんだから責任とって貰わなくっちゃ」
国民にはその一週間後に告知され数日間物静かに国王様のご冥福をお祈りしていた。
そして……ついにというか……やっぱりというか……王太子が国王に任命された。
私は王太子妃から王妃として皆様の前で仕事をすることになってしまった。
そしてまた数日後が経過した。
国王様が亡くなってから元気がなかった国民達も徐々に元気を取り戻しいつものような明るい状態に戻って行った。
しかし、それでも現国王様……アルバン様は本当に頭が悪いというか……なんというか……。
国王に就いてから夜の営みが極度に回数が増えたのだ。
男子を産んでほしいという国王の頼みの為に私は毎晩毎晩……。
いい加減疲れて来ていたので今度は拒否してみようと思った。
「今日は止めてください」
「何故だ?」
「疲れます…毎日だと」
「そんなものなのか?」
「国王様には私の気持ちが分からないのでしょう」
「そ、そんなことはない。良し分かった。今日は止めにしよう」
今日は……??
私は当分拒否し続けるつもりでいたのに。
私の事を何と思っているのだろう、この人は……。
「私は人間製造機ではないのですよ? それ、分かってますか?」
私は声を上げて国王に訴えた。
すると国王は首を傾げながら小さな声で呟いた。
「そこまで怒らんでも良いではないか……別に側妃を立てるつもりはないのだから」
「なんですってっ! 側妃でも何でもすればよいではないですかっ」
「私はそんなつもりはない」
「この間…侍女に手を出しておいて」
「それは随分前の話じゃないか……許してくれ」
「嫌です。もうあんな気持ちになるのはうんざり。側妃でも何でもしてくださいませ」
私はそう言って国王の前から姿を消した。
と言っても隣の自分の部屋に戻っただけなのだが……。
部屋に戻ると侍女が私の代わりにリリアンと遊んでくれていた。
「王妃様、リリアン姫様は元気ですね」
「ええ…有難う。それよりあの作戦やってみたわ」
「ええ?? どうでしたか?」
「うーん……あまりい反応ではなかったけれど。私の気持ちが分かってくれたのではないかと」
「それは……第一歩ですね」
「そうね……」
この侍女とは仲良くしていて以前からアルバン様に対する作戦を訊いてもらっていた。
今日はそれを実行してみたのだが…あまり効果がないかもしれない。
何せあの頭……家臣の人たちも苦労していることだろう。
「うまく私の体調の事ととか考えてくれると嬉しいのだけれど」
「側妃を取ると言ったらどうしますか?」
「それは……私が此処を出るというかも」
「それだと国王様は何時までも側妃をお創りにならないですね」
「当然……私が侍女だったのを無理やりやっておいたんだから責任とって貰わなくっちゃ」
6
お気に入りに追加
1,041
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。



娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。


白い結婚は無理でした(涙)
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、フィリシアは没落しかけの伯爵家の娘でございます。
明らかに邪な結婚話しかない中で、公爵令息の愛人から契約結婚の話を持ち掛けられました。
白い結婚が認められるまでの3年間、お世話になるのでよい妻であろうと頑張ります。
小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
現在、筆者は時間的かつ体力的にコメントなどの返信ができないため受け付けない設定にしています。
どうぞよろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる