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32 国王様が急変しました。
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国王様が病気で倒れてから数日が経過した。
容体も悪くなる一方です。
王太子は国王の代理として執務に励む一方、私との夜の営みを繰り返していた。
しかし私には未だ子が出来ず、王太子は焦っている様子だった。
侍女たちに手を出していたことに対する罰も忘れていない様子であれから侍女たちのSOSもなくなった。
国王様が心配になり私は時より姫を連れてお見舞いに行っていた。
「おお、其方か……リリアンも元気そうで何よりだな」
「国王様、お身体は大丈夫なのでしょうか。アルバン様が執務を代理しているご様子。私は新心配しております」
「其方が心配することでは無い。アルバンもよくやっているれている。私はもうそう長くはないだろう。後の事を二人に任せたい」
「そ、そんな……アルバン王太子はまだ……」
「不安なのか?」
国王の衰弱しているご様子を見ると『不安です』とは言えなかった。
疲れ切った身体と、日に日に痩せていく姿を見るとやるせなかった。
そのころ王太子は執務を全うしていて国王様のお見舞いには中々足を運んではいない様子だった。
「其方には世継ぎを産んでほしいものだな」
「はい……頑張っているのですが中々……」
「心配せずともそのうち出来るであろうさ。其方には迷惑をかけるな」
「いえ……」
日頃王太子に対する憎悪をこの場で言う事をためらった私は国王様に挨拶をして部屋を後にした。
リリアンに授乳をする時間。
私は部屋に戻りリリアンに授乳していた。
すると王太子が部屋にやって来てリリアンい授乳している所を見られてしまった。
恥ずかしさと嫌悪感で私は黙ったままリリアンを見つめていた。
「リリアン姫もすくすく育っているようだな」
「はい……」
「父上に見舞いに行っていたと侍女から訊いた。どうだった?」
「かなり衰退しているご様子でした。王太子様も一度お見舞いに行かれては?」
王太子にそう言うと少し困った顔をしながら私の隣に座った。
何やら疲れ切っている様子だった。
「行きたいのはやまやまなのだがな。中々仕事が終わらないのだ。国王の仕事が此処まで大変な事だとは思わなかった。其方にも苦労を掛ける」
「私はそれほど苦労だとは思っていません。国王様の容体も悪くなる一方。お顔をお見せできればまたお元気になるのではないでしょうか?」
「うむ、あとで様子を見に行くとしよう」
「そうしてください」
ところで、と王太子が私の肩に触れた。
私はリリアンに授乳をしている最中であるのに、その姿に触発されてしまったらしい。
まだ日も明るいのに私の身体を求めていたのだ。
「まだ、明るいです。子供も起きているので……」
「侍女の所へ預ければよい。早く世継ぎを父君に見せたい」
「……っ」
全く、この人は何を考えているのだろうか。
私はため息をついた。
容体も悪くなる一方です。
王太子は国王の代理として執務に励む一方、私との夜の営みを繰り返していた。
しかし私には未だ子が出来ず、王太子は焦っている様子だった。
侍女たちに手を出していたことに対する罰も忘れていない様子であれから侍女たちのSOSもなくなった。
国王様が心配になり私は時より姫を連れてお見舞いに行っていた。
「おお、其方か……リリアンも元気そうで何よりだな」
「国王様、お身体は大丈夫なのでしょうか。アルバン様が執務を代理しているご様子。私は新心配しております」
「其方が心配することでは無い。アルバンもよくやっているれている。私はもうそう長くはないだろう。後の事を二人に任せたい」
「そ、そんな……アルバン王太子はまだ……」
「不安なのか?」
国王の衰弱しているご様子を見ると『不安です』とは言えなかった。
疲れ切った身体と、日に日に痩せていく姿を見るとやるせなかった。
そのころ王太子は執務を全うしていて国王様のお見舞いには中々足を運んではいない様子だった。
「其方には世継ぎを産んでほしいものだな」
「はい……頑張っているのですが中々……」
「心配せずともそのうち出来るであろうさ。其方には迷惑をかけるな」
「いえ……」
日頃王太子に対する憎悪をこの場で言う事をためらった私は国王様に挨拶をして部屋を後にした。
リリアンに授乳をする時間。
私は部屋に戻りリリアンに授乳していた。
すると王太子が部屋にやって来てリリアンい授乳している所を見られてしまった。
恥ずかしさと嫌悪感で私は黙ったままリリアンを見つめていた。
「リリアン姫もすくすく育っているようだな」
「はい……」
「父上に見舞いに行っていたと侍女から訊いた。どうだった?」
「かなり衰退しているご様子でした。王太子様も一度お見舞いに行かれては?」
王太子にそう言うと少し困った顔をしながら私の隣に座った。
何やら疲れ切っている様子だった。
「行きたいのはやまやまなのだがな。中々仕事が終わらないのだ。国王の仕事が此処まで大変な事だとは思わなかった。其方にも苦労を掛ける」
「私はそれほど苦労だとは思っていません。国王様の容体も悪くなる一方。お顔をお見せできればまたお元気になるのではないでしょうか?」
「うむ、あとで様子を見に行くとしよう」
「そうしてください」
ところで、と王太子が私の肩に触れた。
私はリリアンに授乳をしている最中であるのに、その姿に触発されてしまったらしい。
まだ日も明るいのに私の身体を求めていたのだ。
「まだ、明るいです。子供も起きているので……」
「侍女の所へ預ければよい。早く世継ぎを父君に見せたい」
「……っ」
全く、この人は何を考えているのだろうか。
私はため息をついた。
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