王太子の子を孕まされてました

杏仁豆腐

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6 集団暴行されました。

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毎日、毎日私は王妃となるべく教養を受け付けられていた。
元々侍女だったこともあり王宮での礼儀作法は完璧だったのだが、政治となると話は別。
全く分からない状態で色々叩き込まれていた。

そんな詰まらない日を過ごしていたある日の事だった。
ミレンダ令嬢が再び私の前に姿を現したのだ。
どうやらまだアルバン王太子との破局に納得していない様子だ。
私は一礼して姿を暗まそうとしていた時声を掛けられた。

「あら、この泥棒猫さん。まだ生きていたのですね。全くしぶといですわっ」

グーパンされただけでは人は死なない。
そんなことを言えばまた相手は逆上して私をぶつだろうと思ったので訊かなかったふりをした。

「あら、聞こえなかったのかしら? ねぇ~、皆様。あれが薄汚い変態女ですわ」
「まぁ~、あれが」
「本当に生きてるだけで反吐が出ますわね」
「全く。王太子は何を血迷ったのかしら」

ミレンダ令嬢の取り巻き達が私の悪口を言い始めた。
流石に無視できないと思い私は重たい口を開いた。

「ミレンダ様。それと皆様方、こんにちわ」

私は一礼して立ち去ろうとするとミレンダ令嬢の取り巻き達が私を取り囲んだ。

「あら、どちらに行くのかしら。まだ話は終わっていませんのよ? ねぇ、ミレンダ様」
「ええ。貴女には絶対に子供なんて産ませはしませんわ。此処で流産して貰わないと困りますの」

おほほ、と甲高い笑いをするミレンダ令嬢。
私はため息をついて周りにいる人たちを睨んだ。

「そんな顔をしても全く怖くないですわ」
「そうですわ」
「さぁ、此処でお腹の子をおろしてもらわないれば」

ばき、どか、取り巻き達が私のお腹に打撃を加える。
痛い、痛い、お腹を中心に蹴られると中から変な異物が出てきそう。

「痛いですっ! 止めてくださいっ!」

私はそう叫びました。
しかし取り巻き達は止めようとはしなかった。
私の大声でお城の近衛兵がやってきました。
私を守るように命令を受けていた衛兵達をミレンダ令嬢が見つけると、お止めなさい、皆様、と言って制止するよう言うと取り巻き達は私に対する殴る、蹴るを止めた。

「このままではすみませんわよ。覚えておきなさい。はははははっ!!」

ミレンダ令嬢たちは近衛兵が来る前に姿を消した。

「大丈夫ですか? いったい何があったのです!?」
「大丈夫です。少しお話をしていただけです」
「ですが……凄い汗ではありませんかっ! 直ぐお部屋に戻って治療を」

私は近衛兵二人に抱えられながら部屋に戻りました。
憎まれ口をたたかれるのには慣れているけれど、実際殴られたり蹴られたりするのは正直勘弁してほしいと思った。
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