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2 妃になるようです

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次の日、私は王太子と共に国王に呼び出しを喰らいました。
国王はため息をついて白鬚を触りながら話し出したのです。

「お前……ミレンダという婚約者がいるのに、何故だ?」
「父上。私はこの者を妃に迎えとう御座います。是非お許しをっ!」
「とはいえ……城の、しかも侍女に手を出すとは……全く仕方のない奴だ、お前は」
「すみませぬ。ミレンダ令嬢とは婚約を破棄しいます。そしてこのマリアと私は婚約しとう御座います」

何故私なのか全く分からない。
王が困った顔で私の事を見つめる。
私は黙ったまま俯いた。

「アルバンよ。お前、他にもそのような事を言っていたではないか。何故ミレンダがダメなのだ?」

え……?
どういう事?
前にも…?

「あれは、ただの遊びです。今回は本気です。既に私はマリアと結ばれました。既にマリアには私の子がおりますっ! ですから、どうかお許しを」
「それは誠か?」
「はいっ」

おいおいおい、それ早すぎだって。
まだ、色々過程があって本当に子供が出来たかどうかなんてわかるわけじゃない。
でも、まぁ、無理やり……されたのは本当だけど。

「それが誠なら致し仕方ない。お前の好きにするといい」
「有難う御座います。父上」
「よかったなっ! これで其方は私の妃になることが出来るぞ」

誰も頼んでませんけど……。
私って一体どうなっちゃうのかしら……。
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