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あれから数年が経ちました……。
私は神様の事もすっかり頭から抜け落ちてしまっていました。
持っていた携帯も消えてなくなってしまいました。
それでも元気に学園に通い多くの学びをしました。
そして今日―――
カラン、カラン、カラン……。
「おめでとうございます!レイヤード様、舞様!」
皆さんの前で私は隣にいるレイヤード様と手を繋いで祝福を受けています。
そう、私は今日、レイヤード様と結婚したのです。
「はぁ…。疲れちゃった」
控室に戻り独り言をつぶやいていると扉が開いて人影が……。
「舞様。大丈夫ですか?」
「レンさんですか。大丈夫…とは言い難いですね」
「そうでしょう。あれからパーティや舞踏会やらで皆さん沢山踊りまくりでしたから……」
「ええ。でも皆さんとても楽しそうで良かったですね」
「はい。これもレイヤード様と舞様のご結婚のたまもの。これでキンバリー家とアルフォンド家が親戚関係になり、確固たる地位が築けるでしょう」
「少しでもお父様とお母様に恩返ししないといけないので」
「もう、十分ですよ」
「そうでしょうか。私を使用人から娘にして貰えただけでなく、このような結婚式まで開いてくださって…。本当に有り難いです」
「これからは舞様の幸せだけを考えて下さいね。私はこれからもお仕えいたしますので」
「有難う御座います。とても助かります」
「そろそろ皆様の所へお戻りにならないと」
「そうですね。行きましょうか」
私は座っていた椅子から立ち上がると扉を開けて皆の所へ向かいました。
「舞さん。大丈夫?」
心配そうな顔でレイヤード様が私の事を気遣ってくれていました。
「はい。少し休ませて貰ったので大丈夫です」
「もうちょっとだからね」
「はい」
私の手を取りレイヤード様と二人で皆の居る場所へ向かいました。
それから私達はキンバリー侯爵領地の一角を住居として与えられ幸せに暮らしました。
なんだかんだで私は今とても幸せです。
レイヤード様は忙しく領主として勉強に励んでいます。
レンさんが身の回りの世話をしてくれるお蔭で私は有意義な日々を送ることが出来ます。
これからも私はこの世界で幸せに暮らしていきたいと思いました。
夫であるレイア―ド様。
そしてこれから生まれてくる子の為に……。
終わり。
私は神様の事もすっかり頭から抜け落ちてしまっていました。
持っていた携帯も消えてなくなってしまいました。
それでも元気に学園に通い多くの学びをしました。
そして今日―――
カラン、カラン、カラン……。
「おめでとうございます!レイヤード様、舞様!」
皆さんの前で私は隣にいるレイヤード様と手を繋いで祝福を受けています。
そう、私は今日、レイヤード様と結婚したのです。
「はぁ…。疲れちゃった」
控室に戻り独り言をつぶやいていると扉が開いて人影が……。
「舞様。大丈夫ですか?」
「レンさんですか。大丈夫…とは言い難いですね」
「そうでしょう。あれからパーティや舞踏会やらで皆さん沢山踊りまくりでしたから……」
「ええ。でも皆さんとても楽しそうで良かったですね」
「はい。これもレイヤード様と舞様のご結婚のたまもの。これでキンバリー家とアルフォンド家が親戚関係になり、確固たる地位が築けるでしょう」
「少しでもお父様とお母様に恩返ししないといけないので」
「もう、十分ですよ」
「そうでしょうか。私を使用人から娘にして貰えただけでなく、このような結婚式まで開いてくださって…。本当に有り難いです」
「これからは舞様の幸せだけを考えて下さいね。私はこれからもお仕えいたしますので」
「有難う御座います。とても助かります」
「そろそろ皆様の所へお戻りにならないと」
「そうですね。行きましょうか」
私は座っていた椅子から立ち上がると扉を開けて皆の所へ向かいました。
「舞さん。大丈夫?」
心配そうな顔でレイヤード様が私の事を気遣ってくれていました。
「はい。少し休ませて貰ったので大丈夫です」
「もうちょっとだからね」
「はい」
私の手を取りレイヤード様と二人で皆の居る場所へ向かいました。
それから私達はキンバリー侯爵領地の一角を住居として与えられ幸せに暮らしました。
なんだかんだで私は今とても幸せです。
レイヤード様は忙しく領主として勉強に励んでいます。
レンさんが身の回りの世話をしてくれるお蔭で私は有意義な日々を送ることが出来ます。
これからも私はこの世界で幸せに暮らしていきたいと思いました。
夫であるレイア―ド様。
そしてこれから生まれてくる子の為に……。
終わり。
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退会済ユーザのコメントです
誤字が多すぎでは?
しっかり校正をされてはいかがでしょう。
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