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「あ、神様ですが?お話があるのですが…」
「なんじゃ、舞。まだ元に戻すことが出来んのじゃが…」
「そのことではないのですが。なんだか私新しい婚約者が出来てしまったのですが」
「おおー!そうなのか。それはよかったのぉ。これで私も一安心じゃ」
「でも、その相手というのが…年が下で…」
「今どき歳なんて関係ないだろう?昔じゃあるまいし」
「そうですが…年が離れすぎてるのも…」

神様のやり取りは続きます。
が、私が言いたいことは年が離れすぎていることだけではなく、学園に行くことになりそうだということも伝えました。
神様が言うにはこの世界の理に従っていればいいらしいのですが。
何せいい加減な神様なので半信半疑なのです。
他にも気負族の事とか王様の事とか色々伝えて話は終わりました。

私が会場に戻ってみるとお父様が私の事を探しているようでした。
私を見つけるとお父様が手を振ってこちらに来るように大きな声で私を呼びました。
私は周りに見られながら恥ずかしいと思いながらお父様の所へ向かいました。

「舞。何処にいたのだ。丁度いい所だった。其方の婚約予定者のアルフォンド・レイヤード君だ。ご挨拶しなさい」

私の目の前に現れたのは小さな男の子でした。
その子はとても可愛らしい笑顔で私の事を見つめています。
まるで西洋のお人形さんのような天使のほほえみ。
とても癒される…。
可愛すぎて直視できない!
は…!
私は何を思っているんだろうか。
ショタコンになっちゃう…ところだった。
危ない危ない。
冷静に…ここは冷静になるのよ、私。

「こんばんは。私は舞と申します。宜しくお願いします」
「こんばんは。僕の名はレイヤード。お姉さんが僕の婚約者なんだね!宜しくねっ」
「…はぁ~……」
「元気ないね! 笑顔が一番だって、いつもお兄様が言ってたよ。元気出して」
「はい」

こんなに可愛らしい子供が私の旦那様になるのかと思うと信じられません。
この国ではこの年の差の結婚が許されるのでしょうか…。
私には弟がいなかったので、なんだか弟が出来た感覚になっていました。

「とりあえず、舞は明日から学園に行ってもらうことになった」
「ええ!いきなりですか??お父様」
「善は急げだ。最初は慣れないこともあるだろうが頑張りなさい」
「分かりました」

私は明日から学園に行きます。
まだ何もこの世界のことが判っていない中、貴族のご子息やご令嬢の方々と一緒の学び舎で学ぶことになりました。
本当に話が前に前に進んでいて正直ついていくのに必死です。
でもここで負けるわけにはいきません。
新しい環境で頑張って行こうと思います!


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