陰キャな私にマドンナが告ってきた

杏仁豆腐

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陰キャな私にマドンナが告ってきた話

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「私と付き合ってください」
「え?。私、ですか?」

目の前に立っているのは学校のマドンナと呼ばれている人物だった。名前は綾小路雪路さん。そして私は学校一のノブキャラ。高校入学から友達を作ることをしなかったせいで、2年生になっても友達はいない。名前は田中天。中学の時にいろいろあり実家から遠くの高校を受験。昔から人とつるむのが苦手だった性格だから一人が安心、所謂陰キャ。そんな私にマドンナ…ごほん…、綾小路雪路さんが私に告ってきたのだ。

「…なんで?私なの?」

彼女とは全く関りがなかった。まぁ一年生の時同じ委員会で活動したことはある程度の関係性。2年生になってからは一度も話をしたことがない。そんな私に彼女は告白してきたから、訳わかんなかった。

「一年生の時から、天さんが好きでした。同じ委員会で優しかったから…」
「え?委員会活動だから当たり前だよ」
「ううん…。委員会の時私に優しくしてくれたのがうれしかったの。それからどんどん好きになっていって…。もうこの思いが止まらなくなって…」

…優しくしたか?
というか、私女、なんだけど。
同性愛、令和になって恋も色々あるの…かな。
まぁ、私は同性愛者でも偏見ないけど。
私は同性愛者じゃないけど。

「私、女、だよ?」
「ええ。知ってる。見ればわかるよ」
「だよねぇ~」
「でも、好きになっちゃたの。お返事もらえる、かな?」

うう~ん…。
どうするかな。
というか綾小路さんってマドンナで男子から告られまくってるって聞いたことがあるな。
男子が苦手?
女の子が好き?
考えがまとまらない。
とりあえず断っとくか…。

「え~っと。私は女の子とは…。その~。付き合うとか、出来そうに、ない。かな」
「私が女だからダメなの?」
「…だって女同士、だよ?無理じゃないの?綾小路さんってモテるんでしょ?男子から」
「モテるとか、分からないよ。好きでもない人から好意持たれても。困る…」
「そうなんだ。それで、私。なの?」
「うん」

断りにくっ!
てかめっちゃ可愛い表情で私を見つめないで。
ドキッとしちゃうじゃん。
ん?
ドキッとしてどうする、私。

「あの、さ。私、陰キャで友達いないし。可愛くないし。付き合っても楽しくないと思う、よ?」

陰キャな私と付き合うメリットなし!
このアピが一番効く、はず。

「私はそう思わない。私が楽しくして見せる。だから付き合いたいの」

だ~か~ら~。
そんな可愛い声で可愛く微笑みながら甘い言葉言わないで~。
堕とされそうになるから~。

「でもさ、綾小路さんと私が付き合ったらさ。周りから変に見られると思うけど…」
「そんなの関係ない!私は天さんが好きで、一緒に居たいの。周りは無視だよ」
「そっか…。あはは」

なにそれ。
めっちゃ可愛いんだけど。
ていうか綾小路さんって結構我が強い。
このままだと押し切られそう。
どうしよう。
断りにくくなってきたよ。

私が綾小路さんから視線を反らして考え込んでいると綾小路さんが私の手を握ってきた。

「天さん。私と付き合って。絶対幸せにするから」
「う、綾小路さん」

綾小路さんに握られた。
手、柔らかい。
私手汗大丈夫?
あ~、墜ちそう。

「わ、わかった。わかったから。ちょっと落ち着いて」
「あ、御免なさい。手を握ってしまったわ」

うん、可愛いぞ。綾小路雪路。
私は覚悟を決めた。
こんな可愛い女の子とお付き合い出来るって最高じゃん?
まぁ、お友達って感覚でもいいし。
てか、初めての恋人が女の子って…。
まぁ、いいか。

「綾小路さんがそこまで言うなら。いいよ」
「いいの!?嬉しい」

彼女はそういうと口元に手を当てながら震えていた。
今にも泣きだしそうになっているのが愛おしく思えてしまった私は彼女を抱きしめた。

「ごめん。勝手にハグしちゃって」
「ううん。すごく嬉しい」

そういうと彼女も抱きしめ返してきた。

暫くハグして、お互いの顔を近づけた。

「つ、付き合うってよくわかんないけど。こ、恋人、なんだよね。私たちって」
「うん。そうだよ。大好き。天ちゃん」

そういうと彼女は私に口づけをした。

は、初キッスっ!!
柔らかい唇~!

「…キスしちゃった。えへへ」
「ファーストキス…」
「私も」

お互い見つめあい笑いながら再び抱き合ったのだった。
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