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本編 魔神の誕生と滅びの帝都
48 根掘り葉掘りの葉掘りって潜り蠅的な感じか?
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俺たちは近道の森を抜けた。
戦闘は回避できるかと思ったけれど、コボルとがウロウロしていたので一部戦闘が発生したが大事には至らなかった。
そしてついにクミシュ砦まで到達した。
辺りを確認するも敵の姿は見えない。
本来であれば、魔族の先行部隊とすでに戦闘が発生しているらしい。
一応安全ではあるようなので、砦の門の前まで進む。
「お前達、何者だ?」
当然のごとく門は閉じられていて、見張りの兵が砦の櫓(やぐら)から声をかけてくる。
「エスフェリア殿下を連れてきた。
門を開けてくれ。」
俺は兵士を見上げて言った。
慌てた顔をして、砦の中の誰かに向けて何か話している。
しばらくすると別の兵士が櫓に登ってきてこちらを凝視する。
どうやらエスフェリアの顔を確認しているようだ。
そして砦の門が開く。
同時に完全武装の兵士達が30人飛び出してくる。
そして兵士達は俺たちを取り囲む。
しかし向いている方向は俺たちでは無く外に向けてだ。
そんな中、騎士と思われる人物がエスフェリアに声をかける。
「よくぞご無事で。
私はこの砦の指揮を執っております、フェルベルドと申します。
ご案内いたします、どうぞこちらへ。」
手短に挨拶を済ませると、俺たちを砦の中へ案内した。
俺たちの周りにいる兵士達は、俺たちの移動に合わせて砦に後退していく。
かなりの警戒ぶりではあるけれど、状況を考えるとそのぐらい当然なのかもしれない。
アグレスがフェルベルドに細かい事情を話す。
そして俺とエスフェリアはそれぞれ別の部屋を割り当てられ休むことになった。
俺が部屋で休んでいると、一人の老人が訪ねてきた。
「私は参謀をしているケルガじゃ。
よろしくな。
オヌシに色々と事情を聞きたいところなのじゃが、話してくれるかな?」
「別に構わないが、知っていることはそれほど多くは無いぜ。」
俺は王宮での襲撃事件やブラメント子爵に幽閉されたこと、そして魔族と戦いつつここまで来たことを話した。
「ふむ、なんとも興味深いことばかりじゃ。
ところで、一つオヌシの魔法を見せてもらえぬか?」
俺は途中かいつまんで、特殊な方法を用いて通常とは違う手順の魔法を使えるという話だけしていた。
それに興味があるようだ。
俺は疑似魔術回路を構成し、部屋の中に軽い風を起こす。
「なんとも長生きはするものじゃ。
こんな面白い力を見ることになろうとは。」
参謀という立場なのか個人的な好奇心なのか、俺がどの程度の魔法まで使えるのかを根掘り葉掘り聞いてきた。
そして言う。
「魔族が攻めてきたとき、協力願えるかな?」
それまでおちゃらけ雰囲気を出していたのが、突然真顔になって俺に問いかける。
「自分の命がかかっているんだ、当然協力はする。
ただしこの砦を守るためじゃない。
自分の命と、後はエスフェリアを守ると約束した分だけだ。
それからこの砦にはイリンが来ているだろう?
彼女にも恩があるからその範囲内だ。」
「難儀な性格じゃの。
まあ、嫌いでは無いぞ。」
ケルガはあきれた表情を見せ、そして笑う。
そして忙し忙しいと呟きながら部屋を出て行った。
戦闘は回避できるかと思ったけれど、コボルとがウロウロしていたので一部戦闘が発生したが大事には至らなかった。
そしてついにクミシュ砦まで到達した。
辺りを確認するも敵の姿は見えない。
本来であれば、魔族の先行部隊とすでに戦闘が発生しているらしい。
一応安全ではあるようなので、砦の門の前まで進む。
「お前達、何者だ?」
当然のごとく門は閉じられていて、見張りの兵が砦の櫓(やぐら)から声をかけてくる。
「エスフェリア殿下を連れてきた。
門を開けてくれ。」
俺は兵士を見上げて言った。
慌てた顔をして、砦の中の誰かに向けて何か話している。
しばらくすると別の兵士が櫓に登ってきてこちらを凝視する。
どうやらエスフェリアの顔を確認しているようだ。
そして砦の門が開く。
同時に完全武装の兵士達が30人飛び出してくる。
そして兵士達は俺たちを取り囲む。
しかし向いている方向は俺たちでは無く外に向けてだ。
そんな中、騎士と思われる人物がエスフェリアに声をかける。
「よくぞご無事で。
私はこの砦の指揮を執っております、フェルベルドと申します。
ご案内いたします、どうぞこちらへ。」
手短に挨拶を済ませると、俺たちを砦の中へ案内した。
俺たちの周りにいる兵士達は、俺たちの移動に合わせて砦に後退していく。
かなりの警戒ぶりではあるけれど、状況を考えるとそのぐらい当然なのかもしれない。
アグレスがフェルベルドに細かい事情を話す。
そして俺とエスフェリアはそれぞれ別の部屋を割り当てられ休むことになった。
俺が部屋で休んでいると、一人の老人が訪ねてきた。
「私は参謀をしているケルガじゃ。
よろしくな。
オヌシに色々と事情を聞きたいところなのじゃが、話してくれるかな?」
「別に構わないが、知っていることはそれほど多くは無いぜ。」
俺は王宮での襲撃事件やブラメント子爵に幽閉されたこと、そして魔族と戦いつつここまで来たことを話した。
「ふむ、なんとも興味深いことばかりじゃ。
ところで、一つオヌシの魔法を見せてもらえぬか?」
俺は途中かいつまんで、特殊な方法を用いて通常とは違う手順の魔法を使えるという話だけしていた。
それに興味があるようだ。
俺は疑似魔術回路を構成し、部屋の中に軽い風を起こす。
「なんとも長生きはするものじゃ。
こんな面白い力を見ることになろうとは。」
参謀という立場なのか個人的な好奇心なのか、俺がどの程度の魔法まで使えるのかを根掘り葉掘り聞いてきた。
そして言う。
「魔族が攻めてきたとき、協力願えるかな?」
それまでおちゃらけ雰囲気を出していたのが、突然真顔になって俺に問いかける。
「自分の命がかかっているんだ、当然協力はする。
ただしこの砦を守るためじゃない。
自分の命と、後はエスフェリアを守ると約束した分だけだ。
それからこの砦にはイリンが来ているだろう?
彼女にも恩があるからその範囲内だ。」
「難儀な性格じゃの。
まあ、嫌いでは無いぞ。」
ケルガはあきれた表情を見せ、そして笑う。
そして忙し忙しいと呟きながら部屋を出て行った。
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