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7章 次への引き継ぎと暗躍の者達
181 次元の力と時限のある力
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私と父は闘技場(コロシアム)にいる。
ここは魔族同士が戦うための場所として作られている。
そのため、強力な魔法など使っても周囲に被害が及ばないように対魔法処理が施されている。
古代遺跡と同レベルの歴史があるらしく、おそらくは神が作ったものなのだろう。
私は賢者の石を起動する。
魔力量が極大にまで増大する。
そして賢者の杖とリンクした。
「準備は良いか?」
父・・・魔王グレバーンが聞いてきた。
「もちろん。
先手は譲って差し上げます。」
「そうか、では行くぞ。」
すぐ背後から強力な炎の魔力の反応を感じる。
最初から出してきた、魔王グレバーンのユニークスキル「常世の支配」だ。
周囲の空間の接合を切り替えることが出来る力だ。
そして常世の支配により、グレバーンの攻撃はどこからでも可能になる。
普通なら脅威であろうその力は、私にとっては大したものでは無い。
私は永劫の回帰を発動させる。
空間接合の完了する直前まで時間を戻し、そして接合したタイミングで光の攻撃魔法を撃ち込む。
私は光の魔法を自分の背後に放った。
しかしそれはグレバーンに向けて飛んでいくことになる。
グレバーンのいる場所に光の爆発が起こる。
そして向こうが使うはずだった炎の魔法はキャンセルされる。
グレバーンにダメージは・・・入っていない。
魔法障壁が完全ガードしていた。
小手調べで使った魔法だ。
さすがに今ので勝負が付くとは思っていない。
「我が娘ながら恐ろしい力だな。」
「三次元と四次元の力ですから、お父様にとって私の力の相性は最悪ですよ。」
私の永劫の回帰は、常世の支配より圧倒的に有利な力だ。
ただし万能では無い。
時間を戻すためには、戻すポイントをセーブしておかなければならないのだ。
そして戻せる時間にも限界がある。
もし間違えて死が確定するようなタイミングでセーブしたら終わりだ。
そしてセーブポイントから時間が経過しすぎると、セーブが無効になってしまう。
強敵との戦闘経験が少ない私にとって、このセーブのタイミングが命綱だ。
「なるほど。
ではこれはどうかな?」
グレバーンの周囲に真っ赤な霧が発生する。
そしてそれが徐々に広がって私の元へ迫ってくる。
これは予想して避けるようなものでは無い。
私は霧ごと吹き飛ばすため、光の広域魔法を前面に向けて放つ。
魔法は霧を吹き飛ばし、グレバーンに届くかに思えた。
次の瞬間、私の魔法は私の真上から落ちてくる。
私は永劫の回帰を発動させる。
光の魔法を放つ直前に時間を戻した。
やはり空間をつなぎ替えていたのだ。
私は素早く場所を移動して角度を変えてから魔法を撃ち込む。
今度は・・・霧の中心で爆発が起こった。
そして赤い霧が晴れる。
グレバーンは・・・いない。
あの程度で倒せるはずは無い。
まずい、姿を見失った。
能力が無双級でも、戦闘経験の差がそれをさせないらしい。
ここは魔族同士が戦うための場所として作られている。
そのため、強力な魔法など使っても周囲に被害が及ばないように対魔法処理が施されている。
古代遺跡と同レベルの歴史があるらしく、おそらくは神が作ったものなのだろう。
私は賢者の石を起動する。
魔力量が極大にまで増大する。
そして賢者の杖とリンクした。
「準備は良いか?」
父・・・魔王グレバーンが聞いてきた。
「もちろん。
先手は譲って差し上げます。」
「そうか、では行くぞ。」
すぐ背後から強力な炎の魔力の反応を感じる。
最初から出してきた、魔王グレバーンのユニークスキル「常世の支配」だ。
周囲の空間の接合を切り替えることが出来る力だ。
そして常世の支配により、グレバーンの攻撃はどこからでも可能になる。
普通なら脅威であろうその力は、私にとっては大したものでは無い。
私は永劫の回帰を発動させる。
空間接合の完了する直前まで時間を戻し、そして接合したタイミングで光の攻撃魔法を撃ち込む。
私は光の魔法を自分の背後に放った。
しかしそれはグレバーンに向けて飛んでいくことになる。
グレバーンのいる場所に光の爆発が起こる。
そして向こうが使うはずだった炎の魔法はキャンセルされる。
グレバーンにダメージは・・・入っていない。
魔法障壁が完全ガードしていた。
小手調べで使った魔法だ。
さすがに今ので勝負が付くとは思っていない。
「我が娘ながら恐ろしい力だな。」
「三次元と四次元の力ですから、お父様にとって私の力の相性は最悪ですよ。」
私の永劫の回帰は、常世の支配より圧倒的に有利な力だ。
ただし万能では無い。
時間を戻すためには、戻すポイントをセーブしておかなければならないのだ。
そして戻せる時間にも限界がある。
もし間違えて死が確定するようなタイミングでセーブしたら終わりだ。
そしてセーブポイントから時間が経過しすぎると、セーブが無効になってしまう。
強敵との戦闘経験が少ない私にとって、このセーブのタイミングが命綱だ。
「なるほど。
ではこれはどうかな?」
グレバーンの周囲に真っ赤な霧が発生する。
そしてそれが徐々に広がって私の元へ迫ってくる。
これは予想して避けるようなものでは無い。
私は霧ごと吹き飛ばすため、光の広域魔法を前面に向けて放つ。
魔法は霧を吹き飛ばし、グレバーンに届くかに思えた。
次の瞬間、私の魔法は私の真上から落ちてくる。
私は永劫の回帰を発動させる。
光の魔法を放つ直前に時間を戻した。
やはり空間をつなぎ替えていたのだ。
私は素早く場所を移動して角度を変えてから魔法を撃ち込む。
今度は・・・霧の中心で爆発が起こった。
そして赤い霧が晴れる。
グレバーンは・・・いない。
あの程度で倒せるはずは無い。
まずい、姿を見失った。
能力が無双級でも、戦闘経験の差がそれをさせないらしい。
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