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6章 魔王の息子と最後の無双
159 光は闇の力でやみませんか?
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あれはたぶん魔法攻撃だ。
このままだと、グラビデン砦に直撃する。
感覚的には神魔砲ほどの威力は無さそうだけど、かなりのレベルの被害が出そうだ。
時間は昼頃で太陽が登っている。
そしてあの光の塊は、太陽がもう一つありそうなインパクトだ。
「みんな最大で力が出せるように準備して。」
僕はジキル、パメラ、カシムに指示を出した。
「迎撃するのかい?」
ジキルが僕に聞いてきた。
「かなりの爆発力がありそうだから、たぶん目前でやってもあまり意味が無いと思う。
近くに来る前に魔法で何とかするよ。」
目の前で爆発したら死んじゃうからね。
「じゃあ、私たちは何のための準備?」
パメラが質問する。
「これから闇属性の魔法を使う。」
ジェイエル戦で少し使った魔法だ。
周囲の力や攻撃を吸収して威力を向上させることが出来る。
昔、魔術師ワイアデスも闇の魔法を使っていたことがあった。
あれはワイアデス独自のアレンジがかかっていて僕には再現できない。
「そうか、全員の力を込めてぶっ放すのか、面白そうだな。」
カシムがやろうとしていることを察した。
楽しそうだ。
ぶっ壊すの大好きそうだものね。
光の塊に気がついた兵士達がざわつき始める。
慌ただしく号令が飛んでいる。
そんな状況を尻目に僕は賢者の杖に接続する。
「ルディン、有りっ丈の魔力をつぎ込むからサポートを頼む。」
出し惜しみしたら後悔することも出来なくなりそうだ。
『うん、魔力制御の補助は任せて。』
ルディンが答えた。
可視化したシーリがハッスルダンスを始めた。
MPが吸い取られそうな不思議な踊りと化していた。
賢者の杖とルディンの力を借りると、余計なモノが付いてくるのが難点だ。
賢者の杖によって強化された力で、闇魔法の魔術回路を編む。
一回作って終わりのタイプでは無い。
ボロ剣を経由して闇を生成し続ける魔法だ。
魔法を発動させると同時に、僕の魔力がどんどん吸われていく。
もちろん吸っているのは不思議な踊りでは無い。
魔力が闇に変換されているのだ。
闇があっという間に巨大化する。
それを見た兵士の一人が腰を抜かしていた。
「今だ、闇に向かって攻撃を!」
全員が有りっ丈の神の残滓による攻撃を加える。
それを吸収する闇。
メンバーの能力の高さは折り紙付きだ。
僕が不安になるほどの力が溜まっていく。
キャパシティーオーバーにならないように、僕はどんどん闇を追加していく。
魔力の残量がだいぶ少なくなってきた。
発射する分を残しておかないと、その時点で詰む。
「現時点で出来る最大の攻撃魔法だ。
いくぞ!」
僕は魔法を放つ体勢に入った。
「いっけえ。」
「おお。ぶっ放せ!」
「やっちゃえ。」
そして僕は限界まで力をチャージした闇魔法を光の塊に向けて放った。
ぼくのかんがえたさいきょうのむそうまほう。
このままだと、グラビデン砦に直撃する。
感覚的には神魔砲ほどの威力は無さそうだけど、かなりのレベルの被害が出そうだ。
時間は昼頃で太陽が登っている。
そしてあの光の塊は、太陽がもう一つありそうなインパクトだ。
「みんな最大で力が出せるように準備して。」
僕はジキル、パメラ、カシムに指示を出した。
「迎撃するのかい?」
ジキルが僕に聞いてきた。
「かなりの爆発力がありそうだから、たぶん目前でやってもあまり意味が無いと思う。
近くに来る前に魔法で何とかするよ。」
目の前で爆発したら死んじゃうからね。
「じゃあ、私たちは何のための準備?」
パメラが質問する。
「これから闇属性の魔法を使う。」
ジェイエル戦で少し使った魔法だ。
周囲の力や攻撃を吸収して威力を向上させることが出来る。
昔、魔術師ワイアデスも闇の魔法を使っていたことがあった。
あれはワイアデス独自のアレンジがかかっていて僕には再現できない。
「そうか、全員の力を込めてぶっ放すのか、面白そうだな。」
カシムがやろうとしていることを察した。
楽しそうだ。
ぶっ壊すの大好きそうだものね。
光の塊に気がついた兵士達がざわつき始める。
慌ただしく号令が飛んでいる。
そんな状況を尻目に僕は賢者の杖に接続する。
「ルディン、有りっ丈の魔力をつぎ込むからサポートを頼む。」
出し惜しみしたら後悔することも出来なくなりそうだ。
『うん、魔力制御の補助は任せて。』
ルディンが答えた。
可視化したシーリがハッスルダンスを始めた。
MPが吸い取られそうな不思議な踊りと化していた。
賢者の杖とルディンの力を借りると、余計なモノが付いてくるのが難点だ。
賢者の杖によって強化された力で、闇魔法の魔術回路を編む。
一回作って終わりのタイプでは無い。
ボロ剣を経由して闇を生成し続ける魔法だ。
魔法を発動させると同時に、僕の魔力がどんどん吸われていく。
もちろん吸っているのは不思議な踊りでは無い。
魔力が闇に変換されているのだ。
闇があっという間に巨大化する。
それを見た兵士の一人が腰を抜かしていた。
「今だ、闇に向かって攻撃を!」
全員が有りっ丈の神の残滓による攻撃を加える。
それを吸収する闇。
メンバーの能力の高さは折り紙付きだ。
僕が不安になるほどの力が溜まっていく。
キャパシティーオーバーにならないように、僕はどんどん闇を追加していく。
魔力の残量がだいぶ少なくなってきた。
発射する分を残しておかないと、その時点で詰む。
「現時点で出来る最大の攻撃魔法だ。
いくぞ!」
僕は魔法を放つ体勢に入った。
「いっけえ。」
「おお。ぶっ放せ!」
「やっちゃえ。」
そして僕は限界まで力をチャージした闇魔法を光の塊に向けて放った。
ぼくのかんがえたさいきょうのむそうまほう。
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