杏梨ちゃんは癒されたい

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【R-18】寂しい夜には抱き締められたい 4月24日

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現在、日曜日の21時。
杏梨は金田からの連絡を待っていた。
土日休み丸2日そわそわしながら待っていた。

男作ります宣言のメッセージを送ってから、とっくの昔に既読はついたが返信は相変わらずなしだ。

もうあれから1週間以上経つ。

元々金田は連絡がまめな方ではない。いつも杏梨の方からメッセージを送り、それに金田が塩対応な返事をするのが常だ。

でも、今回は杏梨は自分からメッセージを送りたくなかった。

私のことなんてどうでもいいみたいじゃない。
彼女が他に男作る宣言して、そのあと土日の休みがあって、平日が過ぎて、もう土日が終わりかけてるのに何で連絡来ないの? 
何してるか気にならないの?!

今まで杏梨の休みの土日に会うことが多かったし、先週少ししか会えなかったので、今週末は絶対に連絡もしくは会う機会を作ってくれると思っていた。

少しは嫉妬してくれるのか、怒るのか、とりあえず何かしら反応してくれるものだと思っていたのに、その期待は粉々に砕かれた。

やっぱり私のことはどうでもいいのかぁ。

スマホを握り絞めながら、杏梨はぼろぼろと涙をこぼした。

せっかく、そうたに先週慰めてもらったのに、私やっぱりだめだなぁ…

寂しい寂しい

すがるような思いで、杏梨は電話をかけた。

ぷるる…

「っもしもしっ?」コール音がしてからすぐにそうたは出てくれた。

「もし…もし、そうたっひっく」

「えっ?あっ、あい…杏梨?」

電話口のそうたの声は少し驚いていたが、名前を呼ぶその声は優しかった。

「杏梨、どしたー?大丈夫?」

「っひっく、んぐっ、さびし…い」

「寂し?そっか、おれ家いこうか?」

「っひっく、ひっく、そばにいて」

「ん、わかった。ごめんけど、ちょっと待っててな、着替えたら急いでいくから。なんか欲しいものある?」

「んん、大丈夫」

「はぁい、んじゃまっててな。今日ちょっと冷えるからあったかくしといてな。」

すぐいくから~と優しい声はぷつんと途切れた。

ソファーにTシャツにショートパンツで横になっていた杏梨はタオルケットを持ってきてくるまった。
止めどなく溢れていた涙は最後に拭ってから少し渇き初めていた。


そうたが杏梨の家に着いたのは、電話が切れてから約15分後だった。

そうたと杏梨の家は徒歩10分位の距離である。
玄関先に現れたそうたは、パーカーにデニム姿で少し息をきらしていた。

「杏梨、大丈夫? 杏梨の好きな杏仁豆腐買ってきたよ~好きなときお食べ~」

そうたの笑顔は少し疲れているようにみえた。

「そうた、ありがと。私の好きなの覚えてたの?走ってきた? …っていうか、そうたこそ大丈夫?なんかひどい顔色だよ?…なんかあった?彼女さん?」

そうたは気まずそうに杏梨から目を背けた。

「心配で急いだわ。んで、ん~っとまぁ…ははっ、さびしかったのは俺もってことだよ!」

少し強がっているような顔が、今にも泣きそうにみえて、杏梨はそうたに抱きついた。

「そうた、来てくれてありがとう、嬉しい」

思いを伝えるようにぎゅーっと抱き締める。

「あの…杏梨、ブラしてなくない?胸めっちゃ当たる」

少し嬉しそうなそうたを見上げて、さらにぎゅーと抱き締める。

「わざとだよっ!」

杏仁豆腐は明日の活力にする~と言いながら、冷蔵庫に入れる。

そういえば、すっぴんでノーブラで部屋着って女としてやばいかな?

ソファーの隣に座るそうたの顔をじっと見つめる。

今さら、今からメイクしたり、着替えたりはすごく恥ずかしい。
そうたと付き合ってるときもすっぴんになったことはあったけど、極力見せないようにしてきたから、あまりすっぴんに対する反応はわからない。

やばいかな…ドン引きする?…

どきどきしていると、そうたもじっと杏梨の顔を見つめ返してきた。

「っん、えっえっと、あのすっぴんでごめんね、あの…」

「杏梨、ずっと泣いてた?目が赤い。
…すっぴん?あ~だからいつもより幼い感じで可愛いの?謝ることないよ、よしよし」

思わず顔を隠した杏梨の頭をそっと撫でてくれる。

「メイクしてる杏梨も美人さんで好きだけど、俺はメイクしてても、してなくてもどっちも可愛いと思ってるよ。」

「っていうか、こんなにも寂しがり屋さんで、泣き虫で甘えっ子が可愛くないわけないでしょ」

「して欲しいこと教えて。何でもしてあげる。アイスいっぱい食べたの?甘いの好きだもんね。寂しかったね。」

ぽんぽんと頭を撫でられる。
テーブルの上には土日の間に杏梨が食べたカップアイスやお菓子の残骸がそのままになっていた。

そうたに何で寂しいか具体的には何も言ってないけれど、きっと何もかもお見通しだろう。


杏梨はそうたに再度抱きついた。

「ぎゅーして、ちゅーして」

「うん」

そうたは杏梨を優しく抱き締め、目尻や頬、首筋にキスをした。

「ちゃんとしたちゅーして」

杏梨の唇にそうたの唇が重なり、優しくそうたの舌が杏梨の舌に触れた。そのまま、深く口づけを交わす。

ちゅっちゅっちゅっ


杏梨の舌がそうたの舌を吸い、2人はさらに深く口づけを交わした。

そのまま、どのくらい舌を絡ませあっただろうか。慰めあうような、見えない愛を探すようなキスだった。

少し弾んだ息づかいで、杏梨はそうたの耳元でお願いを囁いた。

「全部忘れてそのまま寝ちゃうくらい、昔みたいに気持ちよくして…」

そうたはキスで返事をして、杏梨を抱き上げた。




ベットに杏梨を寝かせると、そうたは口を開いた。

「杏梨がして欲しくないことは絶対にしない。気持ちよくだけする。そのまま寝ちゃえるように、電気消すね。無理に話さなくていいし、なんなら彼氏だと思っててもいいから」

「ただ、気持ちよくなってくれたらいいから」


「…わかった。そうたにされて嫌なことなんて何にもないよ」

部屋がふっと暗くなった。

優しくTシャツとショートパンツを脱がされる。脱がした服と下着は邪魔に畳んでくれているようだった。


そうた、優しい。


そうたの探るような手が杏梨の顔が触れるのを感じると、そのまま優しくキスされた。

耳を舐められ、胸を優しく揉まれる。

くるりくるりと円を描くように動く指が乳首に触れたとき、杏梨の身体はびくんと揺れた。


手が下の方に移動するにしたがって、キスをする場所も移動していった。

唇、頬、耳、首筋、鎖骨、胸、お腹、おへそ、鼠径部

丁寧な舌と手の動きに、杏梨は愛情を感じた。


杏梨の脚は次第に開いて、そうたを待っていた。

そうたの指が杏梨の一番敏感な場所に触れたとき、今まで荒い吐息だった杏梨の声が、絞り出すような声に変わった。

「可愛い、いっぱい聞かせて」

杏梨の陰部の前でそうたはそう呟くと、濡れた陰部に顔を埋め、杏梨を吸い始めた。


ちゅっちゅっじゅるっじゅるっ
っあん、ぁあん、っんぁん、ぅん、はぁ


執拗に固くなったクリトリスをいじり回す。

ちろっちろっ、れろれろれろ、ちゅっぢゅるっ
んんっやぁん、あっそこっだめぇっやぁん


濡れた陰部に舌を侵入させる。

にゅるっ、じゅるっ、れろれられろ…
えっ、やぁん、あぁん、っんゆぁん、はぁ


「そうた、きもちぃよぉ」

杏梨が吐息の合間にそう呟くと、そうたは指を2本杏梨の中に挿入して、中をかき回しはじめた。

ぐしゅぐしゅぐちゃぐちゃ…
あっ、やぁんあぁん、あっあん


それと同時にそうたは杏梨の乳首を舌でこねくりまわした。

ああ、ぁあん、やぁあん、あああぁん

杏梨の声が絞り出すような甲高い声になっていく。

そうたは指と舌の動きを早くして、杏梨を高みに導いた。


はぁはぁはぁ…はぁ…はぁ…はぁ………


いったかな?可愛い…気持ちよく寝れるかな?
そう思ったらつい胸元を強く吸いすぎてしまった。やばい。俺はなんでいつもこう…

荒い息づかいが安らかな寝息になったのを確認して、そうたはあいりの下半身をティッシュでそっと拭い始めた。




ピピピピピピ…

杏梨がアラーム音に目を覚ますと、そうたはもういなかった。

テーブルの上にメモが置いてある。

「先にでます。鍵わかんなかったから、起きたら玄関閉めてください。
あと、杏梨が可愛くて胸に跡つけてごめん。
いつでも遠慮せず連絡してな。」

胸元を確認すると左胸にキスマークが1個ついていた。

独占欲みたいでかえってちょっと嬉しいけど…?一人じゃない気がするし

金田はこんなことしてくれない。


朝御飯と杏仁豆腐食べて、仕事頑張ろーっと



顔を洗いに洗面所に向かう杏梨の足取りは少し軽かった。
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