85 / 103
78日目 はんだ付け
しおりを挟む
こまりは中学生の頃、すごく好きだった感覚がある。
思えばその感覚を再体験するのにかなりの時間を要した。
「私もやりたいんですよねー。やらせてくれないかなぁ。無理かなぁ……あー、でも一回でいいからやらせてもらえないかなー」
そんなことを短期バイトの仕事の帰り道にパートさんと話していた。パートさんはその作業が熱くてこわいらしく、共感はしてもらえなかった。特に根回しはしていない。本当だ。
「たちばなさん、今日はんだ付けしてみますー?」
そう声をかけられたとき、とても嬉しかった。ずっとやりたかったから。
それは短期バイトとして入った製造業の会社で、こまりは簡単な作業を行っていた。シール貼ったり、割ったり、キャップつけたり。
はんだ付けは中学生の頃にラジオか何かを作って以来したことがなかった。
あの金属が溶ける不思議な感覚。本当に楽しい!快感!
「えっえっえっ、いいんですか!めっちゃ嬉しいです!いつの間に私の心読んだんですかー?」
腕に金属が飛んで熱いとかどうでも良いくらい楽しくて、そして案外上手かったらしく、しばらくはんだ付けをすることができた。
10円玉位の範囲に15個位の部品を綺麗につけなくてはいけないときは、苦しんだけれど。達成感はやばかった。
本当に楽しかった。
はんだ付け、またやりたい。マジで。
マジで。
【今日できたこと】
・楽しい思い出を思い出す。
思えばその感覚を再体験するのにかなりの時間を要した。
「私もやりたいんですよねー。やらせてくれないかなぁ。無理かなぁ……あー、でも一回でいいからやらせてもらえないかなー」
そんなことを短期バイトの仕事の帰り道にパートさんと話していた。パートさんはその作業が熱くてこわいらしく、共感はしてもらえなかった。特に根回しはしていない。本当だ。
「たちばなさん、今日はんだ付けしてみますー?」
そう声をかけられたとき、とても嬉しかった。ずっとやりたかったから。
それは短期バイトとして入った製造業の会社で、こまりは簡単な作業を行っていた。シール貼ったり、割ったり、キャップつけたり。
はんだ付けは中学生の頃にラジオか何かを作って以来したことがなかった。
あの金属が溶ける不思議な感覚。本当に楽しい!快感!
「えっえっえっ、いいんですか!めっちゃ嬉しいです!いつの間に私の心読んだんですかー?」
腕に金属が飛んで熱いとかどうでも良いくらい楽しくて、そして案外上手かったらしく、しばらくはんだ付けをすることができた。
10円玉位の範囲に15個位の部品を綺麗につけなくてはいけないときは、苦しんだけれど。達成感はやばかった。
本当に楽しかった。
はんだ付け、またやりたい。マジで。
マジで。
【今日できたこと】
・楽しい思い出を思い出す。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説


百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

鬼母(おにばば)日記
歌あそべ
現代文学
ひろしの母は、ひろしのために母親らしいことは何もしなかった。
そんな駄目な母親は、やがてひろしとひろしの妻となった私を悩ます鬼母(おにばば)に(?)
鬼母(おにばば)と暮らした日々を綴った日記。

🕊 平和の子 、ミール 🕊 ~希望の夢~
光り輝く未来
現代文学
わたしはロシア人。
日本に住んでいるロシア人。
日本人の男性と結婚して、幸せに暮らしていたロシア人。
でも、プーチンと同じ血が流れているロシア人。
ロシアの軍人と同じ血が流れているロシア人。
それが許せない。
この体に流れている血が許せない。
ウクライナ侵攻が始まった日から平穏ではいられなくなった。
じっとしていることはできなくなった。
このままではダメだと思った。
だから、夫に黙って日本を出た。
向かったのはトルコだった。
でも、それが最終目的地ではなかった。
わたしは戦地に飛び込み、ウクライナ人を助けるための活動を始めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる