365日のこまり。

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64日目 承認欲求(もふ・もふ2話製作)

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 こまりはテレビにスクリーンミラーリングした音楽動画を観て聴きながら、家事をこなしていた。

 洗濯物を畳んだり、トイレ掃除したり、掃除機をかけたり等々。

 ほこりをとるために手に持った掃除用具を見て、昨日書き始めた物語の題材が決まった。新品のものを使い、自分で『もふもふ妄想』が出来るか立証する。まぁ、いけるだろう。

『もふ・もふ 第1話 もふもふポメラニアン』
 しれっと書いて、タグも【ラブコメ】をしれっと付け足して、アップする。

 先程買い物に行ったとき、とうもろこしのふさふさした部分に目が釘付けになってしまったのは忘れよう。あれは少し無理がある気がする。


 こまりは小説投稿サイトが気に入っていた。沢山面白い作品が読めるのは勿論、最近はユーザーの自己紹介欄を読むのが好きだ。面白そうな自己紹介の方の作品をついつい読んでしまう。長編も読みたいが、なかなか集中力が続かないので、短編やエッセイを主に読んでいる。最近はネットサーフィンをし過ぎて、目が痛くて長く読めないのもあるが。

 サイトの徘徊は楽しい。特に面白かった作品には評価の星を入れる。レビューコメントは上手く書ける気がしなくて書けない。読解力に自信がないのだ。作者様の意図と違う解釈をしていそうで書けない。

 自分の小説にコメントやレビューをいただくととても嬉しいのにお返し出来ないのが申し訳なく思う。本当に徐々に出来るようにしていきたい。

 文章を書くことは、最初は『自分の思いつきを形にしたい』と始まって、形になるだけで十分満足だった。それなのに、どんどん動かない閲覧数や評価が気になるようになったのは何故だろうか。

 書くのが楽しくて書いていたはずだったのに、書いていない日は何となくプレッシャーに思ってしまう。更新して早く完結させなければいけないという焦り。

 それはきっと全部、承認欲求に繋がっている。『ちゃんと書いて、自分の作品を人に認められたい』という欲求なのだと思う。

 きちんと書く勉強も努力もしていないのに、人様に読んでもらって、あまつさえ良い評価を貰おうなんて贅沢な考えだ。

 こまりの文章は『もふ・もふ』からもわかるように、『自分の欲求を満たすための自己満足』の域を越えない。

 この文章たちを1人でも読んで下さる方がいれば、それは感謝すべき事でとても喜ばしいことだ。

 自己表現を出来る場所があること、それを楽しめることはとても恵まれている。いつだって第一の読者は自分自身で、自分で書いて読んでが出来たら、そこで本来は目的が終わっているはずなのに、他の人にも見て貰えるのだから。

 読んでる人に少しでもプラスになるお話を書きたいから、丁寧に書いていこう。少しは勉強もしないと。

 こまりはそんなことを思いながら、家事の合間に楽しくサイトの徘徊を続けるのだった。


【今日出来たこと】
 ・もふもふ妄想
 ・感謝
 ・読んで下さっている皆様、本当にありがとうございます。
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