365日のこまり。

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61日目 感情ジェットコースター(タコヤキ・マン6話製作)

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 今日は6月7日。自分を好きになると決めて2ヶ月。落ち込みマックス。

 全然進歩していない。このままじゃダメだ。

 沈んでしまった感情を奮い立たせる為に、こまりはスマホに文章を打ち始めた。

 昨夜なかなか寝れなくて、『タコヤキ・マンって何で出来ているのかな?』と考えていて、ひらめいたことがあるのだ。

『タコヤキ・マン第6話』
 これは、彼が何故作られたのかについての話だ。
 元々、普通のたこ焼きにある液体をかけると、大きくなって変な生物になるという設定は考えていた。ただ、毎日作るのに支障のない材料って何か決められずにいた。

 頭の中にアイデアが舞い降りて来たのだ。たこ焼きが丁度乗りそうなサイズ感で、かつ買わなくていいもの。必要なら有名なフリマアプリで大量に安く買えるもの。

 トイレットペーパーの芯。それがタコヤキ・マンの胴体の原材料。液をかけると、手足が生えて大きくなってタコヤキ・マンになる。

 書いていたら調子に乗って、怪しい展開にしてしまった。タコヤキ・マンが悪の怪人と戦う日も近いかもしれない。

 書き終わって、こまりは考える。この2ヶ月で自分はどう変わったか。

 美容院に行った。
 料理を前よりも作るようになった。
 痩せた。
 文章を書き始めた。
 絵を描いた。
 献血に行った。
 泣くことが少なくなり、睡眠薬を使わなくても寝れるようになった。

 少しは前進している気もする。前回から2週間経ったので、明日また献血に行く。

 落ち込むことはあるし、感情はジェットコースターに乗っているように激しく揺れ動く。

 でもまずは自分を褒めてあげたい。一応生きてるし。

 こまりはフィットネスバイクを漕ぎながら、アニメを見始めた。

【今日できたこと】
 ・落ち込みからのリカバリー
 ・2ヶ月の振り返り
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