52 / 103
52日目 迷い(タコヤキ・マン4話製作)
しおりを挟む
昨日のグリーンカレーは美味しかった。ナスを買ってあったら、もっと美味しかったと思うと悔やまれるが仕方ない。ゆで卵とカルピスが辛さを和らげてくれて、少々食べ過ぎたくらいだ。
今日は気分がのっているので、久々に物語を作ってみようと思い、こまりはフィットネスバイクに乗りながらスマホを打ち始めた。
活動限界が3分のヒーロー、タコヤキ・マン第4話。
いざ書こうとすると、正直ちょっとネタが思い浮かばなかった。元々は言いたいことは笑いで伝えたくて書き始めたのに、よく考えると彼は結構かわいそうだ。
彼は毎日3分程で命尽きるのに、自分の意思には関わらず店主に毎日作成されてしまう。しかも、作られても、タコが入っていなかったり、焦げていたりと、不完全なことも多い。
しかし、彼はそんな境遇にめげたりめげなかったりして、それでも誰かを助けようとする。限界が毎回近いので助けられないことの方が多い。何というか、助けられない描写を書くのが嫌で指が進まなかった。
何とか第4話を書き終わり、こまりはため息をついた。
今回は店主がタコヤキ・マンを作るのを忘れていて、しかも他に用事があったがゆえに彼は『レンチン』のたこ焼きを使用して、作成された。主人公はこれをマイナスに捉えているが、こまりとしては冷凍食品の可能性に彼に気づいて欲しかった。手軽にいつでも簡単調理でほぼ遜色なく美味しいものができる。助手のジョニーの言葉をよく聞いて欲しかった。でもまぁ自分の存在を手軽に作られたら、やはりいい気分にはならないだろう。
彼は迷い人を助けようとしながらも、自分自身も迷うが、他の人の助けも借りて結局は自分の中に決意を固める。
また迷いが生じることもあるだろう。何故なら彼のタコヤキ人生に終わりは無くて、かつ制限と障害に満ちた時を過ごすからだ。
タコヤキ・マン、勢いでこんな君を作ってしまって、大変申し訳ない。
こまりは唇を噛んで、いずれ自分が納得できるタコヤキ・マンの幸せになれる道を書くことができることを願った。
でもまぁ、タコヤキ・マンの願いは自分の幸せではなくて『世界の平和を守るヒーローであること』だから、彼はもう幸せなのかもしれない。
【今日できたこと】
・迷いを書くこと
今日は気分がのっているので、久々に物語を作ってみようと思い、こまりはフィットネスバイクに乗りながらスマホを打ち始めた。
活動限界が3分のヒーロー、タコヤキ・マン第4話。
いざ書こうとすると、正直ちょっとネタが思い浮かばなかった。元々は言いたいことは笑いで伝えたくて書き始めたのに、よく考えると彼は結構かわいそうだ。
彼は毎日3分程で命尽きるのに、自分の意思には関わらず店主に毎日作成されてしまう。しかも、作られても、タコが入っていなかったり、焦げていたりと、不完全なことも多い。
しかし、彼はそんな境遇にめげたりめげなかったりして、それでも誰かを助けようとする。限界が毎回近いので助けられないことの方が多い。何というか、助けられない描写を書くのが嫌で指が進まなかった。
何とか第4話を書き終わり、こまりはため息をついた。
今回は店主がタコヤキ・マンを作るのを忘れていて、しかも他に用事があったがゆえに彼は『レンチン』のたこ焼きを使用して、作成された。主人公はこれをマイナスに捉えているが、こまりとしては冷凍食品の可能性に彼に気づいて欲しかった。手軽にいつでも簡単調理でほぼ遜色なく美味しいものができる。助手のジョニーの言葉をよく聞いて欲しかった。でもまぁ自分の存在を手軽に作られたら、やはりいい気分にはならないだろう。
彼は迷い人を助けようとしながらも、自分自身も迷うが、他の人の助けも借りて結局は自分の中に決意を固める。
また迷いが生じることもあるだろう。何故なら彼のタコヤキ人生に終わりは無くて、かつ制限と障害に満ちた時を過ごすからだ。
タコヤキ・マン、勢いでこんな君を作ってしまって、大変申し訳ない。
こまりは唇を噛んで、いずれ自分が納得できるタコヤキ・マンの幸せになれる道を書くことができることを願った。
でもまぁ、タコヤキ・マンの願いは自分の幸せではなくて『世界の平和を守るヒーローであること』だから、彼はもう幸せなのかもしれない。
【今日できたこと】
・迷いを書くこと
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

鬼母(おにばば)日記
歌あそべ
現代文学
ひろしの母は、ひろしのために母親らしいことは何もしなかった。
そんな駄目な母親は、やがてひろしとひろしの妻となった私を悩ます鬼母(おにばば)に(?)
鬼母(おにばば)と暮らした日々を綴った日記。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。


甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる