365日のこまり。

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28日目 楽しい美味しいたこパ

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 本日は5月5日、こどもの日だ。だからと言ってなんということはない。こまりに子どもはいない。美味しい和菓子が食べたい気もするが、外に行く気力はない。人混みも気持ちが悪くなるから苦手だ。

 でも、連休だ。何か楽しいことがしたい。お家でエンターテイメントがしたい。

 こまりは棚を漁って、しばらく使っていなかったあるものを出した。家にあるものを確認して、買い出しに連れていってもらう。

 メイン食材は割りとお手頃価格で手に入った気がした。解せなかったのは、ソースだ。粉は何種類も売っていたのに、お好みソースは置いてあるのに、何故かたこ焼きソースだけなかった。

「不思議だね~」
 と言いながら家に帰ってきた。
 ソースは残量が少なかっただけで、家にまだあるから大丈夫だろう。保険としてお好み焼きソースも買った。

 具材を切って、鉄板を熱し、油を少し多めに引く。

 さぁ、レッツたこパ!

 材料は、たこ、ねぎ、天かす、紅しょうが、たこ焼き粉、卵の基本のラインナップだ。前にキャベツや玉ねぎも入れた記憶があるが、何が正解かは知らない。美味しければいいと思う。

 自慢ではないが、こまりはたこパで失敗したことはなかった。失敗なんてないか。

 よく熱したたこ焼き器に、生地を半分位までいれて、たこや材料をまんべんなく入れる。
 入れ終わったら、生地を穴よりはみ出る位まで入れる。
 調子に乗りすぎて、機械から生地が溢れて洪水が起こったことがあるから入れすぎ注意だ。

 少し固まったかな?と思う位で、100均で手に入れたシリコン素材の先が尖ったつつく返すやつ(名前がわかりません)で、たこ焼きの周りの生地を内側まとめながら返していく。熱の通りやすい場所があるので、それを見極めながら返していく。時々くるくる回して、満遍なくこんがり焼けたら出来上がりだ。

 可愛がったたこ焼きたちを、3個位皿に持って、ソース、青のり、鰹節、マヨネーズをかけていただく。

 かりっ、とろ、熱っ

 中は熱いので毎回たこパでは、口の中に火傷をする。一口でいった勇敢な名誉の負傷といえよう。

 一回目が終わったら、2回目を焼いていく。

 今回はたこがなくなった後の味変はチーズにした。チーズが鉄板で焼ける匂いが、香ばしく香る。

 たこ以上にチーズは熱くて、食べるときは危険が伴った。しかし、美味しかった。


「お腹いっぱい。ごちそうさま!」

 こうして、こまりのお家エンターテイメントは終わった。

 また、たこ焼き器が活躍するのはいつだろうか。同じく眠っているワッフルメーカーが日の目をみてからかもしれない。


【今日できたこと】
 ・おうちエンターテイメント
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