365日のこまり。

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12日目夜 もしも私だったら… 残365感想①-2

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残365日のこおり。は3話まで公開されていた。

作っていた照り焼きチキンの圧が抜けたようなので、スマホを置いてキッチンにいく。
圧力鍋を開けて、味をみる。たれが全部かかっていないので、肉をひっくり返し、醤油と砂糖を少し足して、揺らしながら、蓋を開けて弱火で煮つめていく。

小説、残365日のこおり。の主人公のこおりは27歳の会社員だった。ある日いきなり、案内人の変人?リイトに「1年後に存在を消去するよ」と宣告される。リイトから存在が消えるまでの1年は監視しとくけど、何をしてもこおり自体の存在が消えるから、好きにしたらよい。と言われて困惑するこおり。こおりには彼女がいて、本当に消えるかは半信半疑だが、彼女が自分以外の男に取られるのは嫌だと思いながら、彼女と過ごす週末を迎える。
週末が終わった後リイトが現れるが、リイトはこおりの動向全てを知っており、そんなに他の人に奪われたくないなら彼女を殺せと言って消えた。


文面をみる限り、こおりは自分勝手なオレオレ野郎だった。言動が元カレに似ている。
一応、彼女のことは好きらしいが、それが彼女自身のことなのか、自分の思い通りになる女という存在のことなのかはまだわからない。
彼女のあいりの心理は掴みかねる。こまりと一緒で尽くすのが好きなのかもしれないが、流され過ぎではないか?
あいりは自己肯定感低そうだし、こおりは自分の自尊心満たしてくれる人求めてそうだし、こいつらは共依存関係なのかもしれない。ある意味お似合いか。

ただもし、本当にこおりが消えるのであれば、あいりとは良い思い出を作りまくって、あいりの自己肯定感を上げてあげてから消えてほしい。ちゃんと好きってストレートに伝えてあげていないので、恐らく伝わっていなそうだ。人から愛された体験は自分への自信に繋がる。そうすれば、こおりが消えてもあいりは生きていけるし、こおりがいた意味があるじゃないか。こういう展開でいけばハッピーエンドになる。

こおりがリイトに言われるがまま、あいりを殺したとしたら、未来ある若者を殺したばか野郎にこおりはなる。本当に好きならば、相手の幸せを自分の幸せより一番に考えられるはずだから、その際は自己中な心中やろうと呼んであげよう。
さらに悲劇なのは、あいりを殺した後に、こおりが消去されなかった場合だ。そもそもどうやって消去するのか、この物語は魔法とかそんな感じのを採用している物語なのか、不明なので難しい。現代ファンタジーのカテゴリーなので、不思議現象ありかもしれない。

また、もっとこおりがくそ野郎であったばあい、あいりを故意に傷つけて、他の人と結ばれなくする可能性もある。傷を抱えて生きていくのは死ぬよりも大変なこともあるのでそれも避けてほしい。

それとも子ども作るとか…?いや、でもすぐ作ったとしても、子どもと過ごせるのも短い時間だな。遺伝子も消去…もしかして、子ども作ってもこおりの遺伝子入ってるから子どもも消される?

うーん、どうなるんだろうか。正直こおりは今のところどうでもいいけれど、あいりちゃんには幸せになってほしいので、継続して読んでみよう。

でもまぁ、もしも私がこおりの立場だったら、消去される状況喜んじゃうかもしれないな。
あいりちゃんの立場だったら、内心不服に思いつつ、なかなかこおりと別れられないんだろうな。


スプーンで照り焼きチキンのたれをすくって、味をみる。とろみも照りも良い感じだ。

火を消して、こまりは再度スマホをいじるのだった。
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