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第十六章
レベル245 『モンスターカード!』で、ゲットしてみたら神様になりました。
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『放浪者・クイーズ』
☆1・レベル51
スキル:モンスターカード+
色々酷いなおい。
レアリティ1って、最低かよ。
あとクラス、放浪者って……
いやまあ、その通りなんだけどもよ。
「むふ、ニュフフフ……」
オレのカードを手に持ったラピスが、ひたすらにやけている。
いつまでも、にやけてんな!
オレはラピスの手からカードをひったくる。
まったくコイツは……
どうやらオレはラピスの命令を拒否できる模様。
なので、カードに入らずにこうして自由に行動できるわけだ。
それはモンスターカードの権限の問題なのか、はたまたレベルがラピスより上だった所為なのかは分からないが。
それがどっちなのか、試してみようとは勿論思わない。
これからは、ラピスより上のレベルを維持しなくては。
「ふふっ、弱ってないのにゲット出来たって、ことはですねぇ……」
「なんだよ?」
「いえいえ、なんでもありませんよぉ」
なんだかんだでお坊ちゃまも私の事を……と、ニヤニヤした表情で抱きついてくる。
「気持ちの悪い奴だな。しかし、なんでこんなにレベルが高いんだ?」
自分の事をスカウターで見た事はなかったからな。
ラピスの奴は知っていたのだろうか?
「知ってましたよ。そりゃ、お坊ちゃまは竜王に単身で挑んで勝てるレベルなんですから高くて当然でしょ」
「装備でゴリ押しだったけどな。しかもまともにタイマンしたのは弱ったホウオウだけだ」
「呼び出したモンスターで戦ったときもレベルが上がっていましたよ」
なるほど、ゲームの様に召喚したモンスターが倒した場合も、経験値の一部がオレに入っているという訳か。
それで、かじろうてラピスより上のレベルになっていた訳だ。
しかしコレはヤバイな。
あと1レベルしか差がない、このままでは抜かれるのも時間の問題。
カードの裏面を見てみる。
ラピスに比べて圧倒的に各種のゲージが短い。
ボーナスポイントもレベル51分あるはずなのに、ラピスが50レベルになった時に増えた、1レベル分の半分以下だ。
「私がゲットしたモンスターは存在がそれほど変わりませんからね」
ビックフットのレーサーも20レベルになったがカードは増えなかった。
ボーナスポイントも雀の涙。
ほんと、唯、単純にカード化しただけって感じだ。
「まあ人間にしてはかなりの力量をもっているのは違いない、この俺が目をかけるほどにはな」
「ふむ、あの時は流れてしまったが、装備を同条件でもう一度真剣勝負をしてみたいものだ」
ペンテグラムとダイギリの親父さんがそう言ってくる。
もう勘弁してください。
ただでさえ毎日練習で、模擬戦のようなことだってしているだろ?
さて、この少ないボーナスポイントをどうするか……
多少パラメータに振ったところで伸びる量は知れているだろう。
ならば、オレはここに振るゼ!
そう叫んでオレは、カードのスキル欄にポイントを振る。
するとだ! モンスターカードの+が極に変わる。
その瞬間、オレのカードが浮かび上がり2枚に分裂した!
『邪神・クイーズ』
☆15・レベル51
スキル:モンスターカード・邪神
備考:カードモンスター特効
『創造神・クイーズ』
☆1・レベル1
スキル:モンスターカード創造
備考:天敵・カードモンスター
という2枚のカードに。
どうやらモンスターカードのスキルが向上した事により、ラピスがゲットしたモンスターもクラスアップが可能になった模様。
それにより、オレのカードが人から神にクラスアップ!
…………いろいろ極端だな。
「放浪者も育てれば神になるんですね」
「明らかにお前の要望が盛り込まれているだろ」
「これ、どっち選ぶの?」
エクサリーが戸惑った表情でオレに問いかけてくる。
どっち選ぼうか?
普通に選ぶのなら邪神だろう。
☆15という、たぶん上級職でも最高のレアリティ。
裏面のパラメータも、さっきと違ってカードの端近くまで伸びている。
はっきり言ってチートだろう。
対して創造神のほうは、レアリティは最低の☆1。
さらにレベルは1に下がっていて、その所為か、パラメータゲージは放浪者の6割程度。
それに備考欄についている、天敵・カードモンスター。
これ、ロゥリに撫でられたら死ぬんじゃね?
しかし、邪神は字面が最悪だ。
旦那が邪神だなんてエクサリーも困るだろう。
邪神なら追放されて当然だよね?
それにスキル、モンスターカード・邪神。
邪神の加護を受けてモンスターが強化される、ならまだましだ。
凶暴化して暴れだしたら手が付けられない。
特にうちの子達。
闇落ちしたラピス、ロゥリ、カシュア。
この3人でも十分世界は滅ぶな。
☆1・レベル51
スキル:モンスターカード+
色々酷いなおい。
レアリティ1って、最低かよ。
あとクラス、放浪者って……
いやまあ、その通りなんだけどもよ。
「むふ、ニュフフフ……」
オレのカードを手に持ったラピスが、ひたすらにやけている。
いつまでも、にやけてんな!
オレはラピスの手からカードをひったくる。
まったくコイツは……
どうやらオレはラピスの命令を拒否できる模様。
なので、カードに入らずにこうして自由に行動できるわけだ。
それはモンスターカードの権限の問題なのか、はたまたレベルがラピスより上だった所為なのかは分からないが。
それがどっちなのか、試してみようとは勿論思わない。
これからは、ラピスより上のレベルを維持しなくては。
「ふふっ、弱ってないのにゲット出来たって、ことはですねぇ……」
「なんだよ?」
「いえいえ、なんでもありませんよぉ」
なんだかんだでお坊ちゃまも私の事を……と、ニヤニヤした表情で抱きついてくる。
「気持ちの悪い奴だな。しかし、なんでこんなにレベルが高いんだ?」
自分の事をスカウターで見た事はなかったからな。
ラピスの奴は知っていたのだろうか?
「知ってましたよ。そりゃ、お坊ちゃまは竜王に単身で挑んで勝てるレベルなんですから高くて当然でしょ」
「装備でゴリ押しだったけどな。しかもまともにタイマンしたのは弱ったホウオウだけだ」
「呼び出したモンスターで戦ったときもレベルが上がっていましたよ」
なるほど、ゲームの様に召喚したモンスターが倒した場合も、経験値の一部がオレに入っているという訳か。
それで、かじろうてラピスより上のレベルになっていた訳だ。
しかしコレはヤバイな。
あと1レベルしか差がない、このままでは抜かれるのも時間の問題。
カードの裏面を見てみる。
ラピスに比べて圧倒的に各種のゲージが短い。
ボーナスポイントもレベル51分あるはずなのに、ラピスが50レベルになった時に増えた、1レベル分の半分以下だ。
「私がゲットしたモンスターは存在がそれほど変わりませんからね」
ビックフットのレーサーも20レベルになったがカードは増えなかった。
ボーナスポイントも雀の涙。
ほんと、唯、単純にカード化しただけって感じだ。
「まあ人間にしてはかなりの力量をもっているのは違いない、この俺が目をかけるほどにはな」
「ふむ、あの時は流れてしまったが、装備を同条件でもう一度真剣勝負をしてみたいものだ」
ペンテグラムとダイギリの親父さんがそう言ってくる。
もう勘弁してください。
ただでさえ毎日練習で、模擬戦のようなことだってしているだろ?
さて、この少ないボーナスポイントをどうするか……
多少パラメータに振ったところで伸びる量は知れているだろう。
ならば、オレはここに振るゼ!
そう叫んでオレは、カードのスキル欄にポイントを振る。
するとだ! モンスターカードの+が極に変わる。
その瞬間、オレのカードが浮かび上がり2枚に分裂した!
『邪神・クイーズ』
☆15・レベル51
スキル:モンスターカード・邪神
備考:カードモンスター特効
『創造神・クイーズ』
☆1・レベル1
スキル:モンスターカード創造
備考:天敵・カードモンスター
という2枚のカードに。
どうやらモンスターカードのスキルが向上した事により、ラピスがゲットしたモンスターもクラスアップが可能になった模様。
それにより、オレのカードが人から神にクラスアップ!
…………いろいろ極端だな。
「放浪者も育てれば神になるんですね」
「明らかにお前の要望が盛り込まれているだろ」
「これ、どっち選ぶの?」
エクサリーが戸惑った表情でオレに問いかけてくる。
どっち選ぼうか?
普通に選ぶのなら邪神だろう。
☆15という、たぶん上級職でも最高のレアリティ。
裏面のパラメータも、さっきと違ってカードの端近くまで伸びている。
はっきり言ってチートだろう。
対して創造神のほうは、レアリティは最低の☆1。
さらにレベルは1に下がっていて、その所為か、パラメータゲージは放浪者の6割程度。
それに備考欄についている、天敵・カードモンスター。
これ、ロゥリに撫でられたら死ぬんじゃね?
しかし、邪神は字面が最悪だ。
旦那が邪神だなんてエクサリーも困るだろう。
邪神なら追放されて当然だよね?
それにスキル、モンスターカード・邪神。
邪神の加護を受けてモンスターが強化される、ならまだましだ。
凶暴化して暴れだしたら手が付けられない。
特にうちの子達。
闇落ちしたラピス、ロゥリ、カシュア。
この3人でも十分世界は滅ぶな。
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