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第八章
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ある日の事だった。
ロリドラゴン達三匹が、一匹のゴブリンを連れ帰ってきた。
「…………飼うのかソレ?」
「ガウガウ、チョットコッチコイ」
そう言ってオレを部屋の外に連れ出すロリドラゴン。
えっ、ゴブリンじゃない? エルフだって?
本日は、ダークエルフのサウの里帰りをしていたらしい。
なんでも熟したうまい木の実があるとか。
ダークエルフもエルフと同じで、森の恵みにはあまり手を付けない。
なのでその森は、そりゃもう食べ物の宝庫で有ると。
ちなみにこのサウ。エルフの癖に森の恵みが大好きなんだと。
なんで目の前に、うっめえものがあるのに我慢しにゃかならんのか。
日々、不満を持って過ごして居たそうな。なを、偶に黙って食ってたようだ。
そんなんだからイケニエに選ばれるんだよ。
で、森を探索している途中、なにやら戦闘音が聞こえる。
急いでそこに向かったところ、
「エルフ同士で戦っていたと……?」
「ウムリ」
たどり着いた時には既に戦闘は終了しており、小さな子供が手を引かれて、どこかへ連れて行かれそうになっていたようだ。
事情を聞いたところ、掟を破って森の恵みに手を付けた一家に粛清を加えて居るとのこと。
普段温厚であるエルフ達だが、仲間が掟を破った時は非常に厳しい。
自らの仲間が森の恵みに手を付けた場合は、その一家を追放又は惨殺するらしい。
逆にダークエルフ達はそこまで厳しくなく、その価値観の所為で、お互いいがみ合って居るそうだ。
父親が怪我をして漁が出来なくなり、代わりに母親が漁に出たのだが、逆に巨大魚に襲われ瀕死の状態に。
どうしようもなくなって、子供が森の果実を取ってきて、磨り潰して両親に与えていたそうだ。
そしてそれがバレて、子供が処刑されるとなった時に、両親が連れ出して逃げ出そうとしたのだが、怪我が元で捕まってしまったようだ。
この後、子供も処刑すると言われて、ちょっと辺りのエルフを殴って強奪して来たらしい。
「ガウガウ、マズカッタカ?」
「いや、良くやった。とは言わないが、オレはお前を支持する!」
価値観はそりゃ、人それぞれ、場所によりけり。かもしれない。
しかし、そのまま見捨てる事はオレでも出来なかっただろう。
「両親は死んだ。村にも居られない……頼む! ここに居させてやってくれ!」
ハーモアがオレにそう頼みこんでくる。
同じ両親を無くした者同士、共感を感じているようだ。
オレはそんなハーモアの頭にポンと一度手をのせて部屋に入る。
オレを見て、怯えたような顔をするエルフの子供。腕の中にはサウをしっかりと抱いている。
ふうむ、良く見てみると確かにゴブリンより美形に思えない事は無い。
ゴブリンはたいがいハゲなんだが、この子の頭はフサフサしている。
オレはそのエルフの子供の前にかがみ込む。
サウを抱きしめている腕に力が入ったのか、グエッって悲鳴を漏らすプチデビル。
パタパタと抜け出そうとしているが、エルフの子供は抱きしめて離さない。
オレはゆっくりと手を伸ばしてその子の頬に触れる。
触れた瞬間、ビクッと痙攣したが、その後はオレの自由にさせてくれている。
随分冷たいな。ゴブリンの肌ってこんなものなのか?
今はちょうど夏真っ盛り、ひやっこいこの肌は中々の肌触りでござる。
「ナンカ、テガエロイ」
えっ、決してそんな気持ちはありません!
気づいたら両手で顔をナデナデしていた。
ちょっとエルフさん、なんか顔が赤くなっている。
「うわ……ロリコン気持ち悪い」
「シネシネ、ウッキッキ!」
ハーモアとサウの奴がオレにそんな事を言ってくる。
お前らもうちょっと言い方があるだろ?
オレはポンポンとエルフの頭を優しくたたいて立ち上がる。
「名前はなんて言う?」
「…………レリン」
「じゃあレリン! これからよろしくな!」
そう言って手を差し伸べる。
えっ、と言った顔でオレを見上げてくる。
オレはニカッと笑ってやる。
そっとオレの手をとってくるエルフの子供。
オレはレリンを引き寄せてひょいっと持ち上げる。
「聞いているかも知れないが、こっちの三匹はオレのスキルでこんな姿になっている」
あわわわって慌てているレリンちゃんかわいい。
「もし望むなら、レリンも人間にならないか?」
「人間……なれるの?」
オレは力強く頷く。
うん、実はさっきクリスタルカードでこの子を見てみた。
そしたらなんと! そらもうどこの海外俳優かというぐらいのとんでもないブロンド美女であった。
儚げな見た目! 長くとがった耳! 胸は残念だがスラッとした四肢!
そう! これこそ、夢にまで見た伝説のエルフ!
でかしたぞロリドラゴン! こういうのを待っていた!
「パパとママを殺したエルフは……嫌い。なれるなら、人間になりたい」
ちょうどラピスも居ない事だし。使っちゃいますか、こないだ増えたモンスターカード!
ラピスの奴は、アクアと一緒にガソリンが作り出せないか試行錯誤中だ。
アクアが水素を分解出来るなら、同じ液体で有るガソリンも作り出せないかと考えているそうだ。
そしてガソリンを作れるようになったら、ダチョウもどきであるビックフットをオートバイに変えようと。
ただまあ、ガソリンの精製には非常に高度な知識と技術が必要だと聞く。
なお、決して水から作り出せる成分ではない。
あと、あのビックフットにも愛着がわいたしなあ……無機物にするには忍びない。
と、いう事で使ってしまおう! うん、エルフならきっと戦闘にも役立ってくれるに違いない! ラピスも許してくれる……はず!
いいですか、決して下心なんてこれっぽちもないんですよ? 本当ですからね?
だからそこのロリドラゴン、オレを軽蔑した目で見るんじゃない。
『モンスターカード!』
ロリドラゴン達三匹が、一匹のゴブリンを連れ帰ってきた。
「…………飼うのかソレ?」
「ガウガウ、チョットコッチコイ」
そう言ってオレを部屋の外に連れ出すロリドラゴン。
えっ、ゴブリンじゃない? エルフだって?
本日は、ダークエルフのサウの里帰りをしていたらしい。
なんでも熟したうまい木の実があるとか。
ダークエルフもエルフと同じで、森の恵みにはあまり手を付けない。
なのでその森は、そりゃもう食べ物の宝庫で有ると。
ちなみにこのサウ。エルフの癖に森の恵みが大好きなんだと。
なんで目の前に、うっめえものがあるのに我慢しにゃかならんのか。
日々、不満を持って過ごして居たそうな。なを、偶に黙って食ってたようだ。
そんなんだからイケニエに選ばれるんだよ。
で、森を探索している途中、なにやら戦闘音が聞こえる。
急いでそこに向かったところ、
「エルフ同士で戦っていたと……?」
「ウムリ」
たどり着いた時には既に戦闘は終了しており、小さな子供が手を引かれて、どこかへ連れて行かれそうになっていたようだ。
事情を聞いたところ、掟を破って森の恵みに手を付けた一家に粛清を加えて居るとのこと。
普段温厚であるエルフ達だが、仲間が掟を破った時は非常に厳しい。
自らの仲間が森の恵みに手を付けた場合は、その一家を追放又は惨殺するらしい。
逆にダークエルフ達はそこまで厳しくなく、その価値観の所為で、お互いいがみ合って居るそうだ。
父親が怪我をして漁が出来なくなり、代わりに母親が漁に出たのだが、逆に巨大魚に襲われ瀕死の状態に。
どうしようもなくなって、子供が森の果実を取ってきて、磨り潰して両親に与えていたそうだ。
そしてそれがバレて、子供が処刑されるとなった時に、両親が連れ出して逃げ出そうとしたのだが、怪我が元で捕まってしまったようだ。
この後、子供も処刑すると言われて、ちょっと辺りのエルフを殴って強奪して来たらしい。
「ガウガウ、マズカッタカ?」
「いや、良くやった。とは言わないが、オレはお前を支持する!」
価値観はそりゃ、人それぞれ、場所によりけり。かもしれない。
しかし、そのまま見捨てる事はオレでも出来なかっただろう。
「両親は死んだ。村にも居られない……頼む! ここに居させてやってくれ!」
ハーモアがオレにそう頼みこんでくる。
同じ両親を無くした者同士、共感を感じているようだ。
オレはそんなハーモアの頭にポンと一度手をのせて部屋に入る。
オレを見て、怯えたような顔をするエルフの子供。腕の中にはサウをしっかりと抱いている。
ふうむ、良く見てみると確かにゴブリンより美形に思えない事は無い。
ゴブリンはたいがいハゲなんだが、この子の頭はフサフサしている。
オレはそのエルフの子供の前にかがみ込む。
サウを抱きしめている腕に力が入ったのか、グエッって悲鳴を漏らすプチデビル。
パタパタと抜け出そうとしているが、エルフの子供は抱きしめて離さない。
オレはゆっくりと手を伸ばしてその子の頬に触れる。
触れた瞬間、ビクッと痙攣したが、その後はオレの自由にさせてくれている。
随分冷たいな。ゴブリンの肌ってこんなものなのか?
今はちょうど夏真っ盛り、ひやっこいこの肌は中々の肌触りでござる。
「ナンカ、テガエロイ」
えっ、決してそんな気持ちはありません!
気づいたら両手で顔をナデナデしていた。
ちょっとエルフさん、なんか顔が赤くなっている。
「うわ……ロリコン気持ち悪い」
「シネシネ、ウッキッキ!」
ハーモアとサウの奴がオレにそんな事を言ってくる。
お前らもうちょっと言い方があるだろ?
オレはポンポンとエルフの頭を優しくたたいて立ち上がる。
「名前はなんて言う?」
「…………レリン」
「じゃあレリン! これからよろしくな!」
そう言って手を差し伸べる。
えっ、と言った顔でオレを見上げてくる。
オレはニカッと笑ってやる。
そっとオレの手をとってくるエルフの子供。
オレはレリンを引き寄せてひょいっと持ち上げる。
「聞いているかも知れないが、こっちの三匹はオレのスキルでこんな姿になっている」
あわわわって慌てているレリンちゃんかわいい。
「もし望むなら、レリンも人間にならないか?」
「人間……なれるの?」
オレは力強く頷く。
うん、実はさっきクリスタルカードでこの子を見てみた。
そしたらなんと! そらもうどこの海外俳優かというぐらいのとんでもないブロンド美女であった。
儚げな見た目! 長くとがった耳! 胸は残念だがスラッとした四肢!
そう! これこそ、夢にまで見た伝説のエルフ!
でかしたぞロリドラゴン! こういうのを待っていた!
「パパとママを殺したエルフは……嫌い。なれるなら、人間になりたい」
ちょうどラピスも居ない事だし。使っちゃいますか、こないだ増えたモンスターカード!
ラピスの奴は、アクアと一緒にガソリンが作り出せないか試行錯誤中だ。
アクアが水素を分解出来るなら、同じ液体で有るガソリンも作り出せないかと考えているそうだ。
そしてガソリンを作れるようになったら、ダチョウもどきであるビックフットをオートバイに変えようと。
ただまあ、ガソリンの精製には非常に高度な知識と技術が必要だと聞く。
なお、決して水から作り出せる成分ではない。
あと、あのビックフットにも愛着がわいたしなあ……無機物にするには忍びない。
と、いう事で使ってしまおう! うん、エルフならきっと戦闘にも役立ってくれるに違いない! ラピスも許してくれる……はず!
いいですか、決して下心なんてこれっぽちもないんですよ? 本当ですからね?
だからそこのロリドラゴン、オレを軽蔑した目で見るんじゃない。
『モンスターカード!』
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