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6章 変異体討伐編
第77話 冬のひととき
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「プレゼント……かぁ。何がいいかなぁ……」
ショーケースの煌びやかな包装紙で包まれた箱を眺ながめながら、ぽつりと呟く。
そのぼやきは、喧騒と吟遊詩人による演奏によって溶けて消えていった。
雪がしんしんと降りそそぐ中、俺たち五人は市場を練り歩いていた。
「ねぇねぇ。プレゼント交換って、みんなが買うもの分からないから面白いものじゃないの?」
スーが俺の背中をつついて声をかけてくる。
「……まぁ買う時だけ見ないようにしとけばいいんじゃないか?」
今何をしているのかと言うと、ルリア発案のもとプレゼント交換会のための買い出し中だ。
本来はそれぞれで買い出しに行くはずだったのだが、一緒に買い物に行くとルリアが言い出し、それにキリーカとフレイシーが同意するかたちで今に至る。
スーの言う通り少しおかしな流れではあるが、皆が楽しいならそれでいいだろう。
「はぁーっ。それにしても寒くなったねー」
ルリアが口元に手袋をあてがい息を吐くと、白いもやが手の隙間から漏れ出す。
「寒いのは分かるが、着込みすぎじゃないか?」
ルリアは耳当てに毛糸の帽子、もこもことした上着にもこもこの靴と完全防備の構えである。
下は膝丈くらいのスカートを履いているが、代わりにタイツや長めの靴下を履いている。
「ボクはレイちゃんと違ってか弱いからこれくらいで丁度いいの。それにー、もこもことしてて可愛いでしょー?」
スカートを翻しながら、その場でくるりと一回転してみせる。
ちらりとスパッツのようなものが見えて思わず額を押さえる。
「こんな雪道でんな事してると転ぶぞ」
「そんなに貧弱じゃないもん。冒険者だよ?」
「か弱いのかそうじゃないのかどっちかにしろ。というか貧弱じゃなくても転ぶときは転ぶぞ」
「そうだぞルリア君。俺様も集合するまでに一度転んでいるからな! もちろん美しく転倒したが」
「美しい転倒ってなんだよ」
「回転でも加わってるとかかにゃ?」
「気持ちの持ちようだ」
「話の内容が高度過ぎてついていけねぇよ」
「あの……、あちらの出店なんてどうでしょうか」
俺たちがくだらないやり取りをしている間も、キリーカが真面目に店を探してくれていたようで、きれいな装飾具がガラスケースに飾られている店を指さして俺たちを呼び止める。
「いいじゃん! とりあえず寄ってみよーよ」
「うむ、美しき外観だ。とても良い」
「まぁ定番といえば定番か」
なんともベタな気もするが雪の日にアクセサリーをプレゼントし合うというのも粋かもしれない。
「暖かそうだし、早く入ろ。スーもルリアちゃんくらい厚着してくればよかったにゃぁ……」
スーは自分を抱きしめながらプルプルと震えている。
先程から俺の背中に隠れるようにして歩いていたが、なるほど寒かったようだ。
頭の中で、ネコはこたつでなんとやらと音楽が流れてきたが言っても伝わる相手がいないので黙っておいた。
キリーカが装飾屋の店を開けると、若い男性が笑みを浮かべながら声をかけてきた。
「いらっしゃいませお客様。このような寒空の中ようこそお越しくださいました。どうぞごゆるりと御覧くださいませ」
落ち着いた物腰の男性は丁寧に一礼をすると、一度カウンターの中へと引っ込んでいった。
まるで高級宝石店に訪れた時のような雰囲気を感じて、少しむず痒くなる。
どこから見ようかとキョロキョロしているのはどうやら俺だけのようで、皆好きなように装飾品を眺めている。
俺は後ろ頭を掻きつつも息を一つ吐いてから、ゆっくりと入口の方に飾ってあるものから順に眺めていく事にした。
「おい、これなんて美しいだろう」
振り返ると、フレイシーが大きなベルト状の宝石が散りばめられた何かを肩に担いでいる。
「んなもんいつ着けとくんだよ。つーかそれはお前が欲しいものであって、プレゼントするものじゃねーだろ」
「うむ、それもそうだな……」
なんとも残念そうにベルト状のなにかを商品棚に戻す。
――というかなんだそのアイテム。
他の場所に目を移すと、キリーカは小さくて丸い宝石を眺めている。
触ろうか触らまいかと手を出したり引っ込めたりしていて何ともいじらしい。
スーは腕輪型の装飾品を、顎に人差し指を添えながら見ている。
やはり格闘術を扱うだけあって、しっかりと身につけられるようなものが好きなのだろうか。
まぁ、たまたま見ているだけの可能性もあるが……。
「ねぇねぇ、みんな! コレ見て!」
その一声で俺を含め皆がルリアの元へ近づいていく。
促されて見た先には、小さな宝石が埋め込まれた様々な色のピアスが並べられていた。
「誕生石っていって、生まれた月ごとに色が決まってるんだって。これみんなでお揃いにしない?」
「もうプレゼント交換会じゃ無くなったな」
「いいじゃんいいじゃん、ねぇねぇみんなはどう思う?」
「ピアスなら戦いのときも着けてられるし、スーはいいと思うよ」
「ピアス……なんだか大人って感じでおしゃれです、けど……耳に穴を開けるんですよね、痛くないんでしょうか」
キリーカが不安そうに耳たぶをさすりながら呟く。
「ギルドの人がピアスしてたけど、全然痛くないって言ってたから大丈夫だよ」
「そうなんですか? それなら……せっかくの機会ですし、挑戦してみてもいい……のかな?」
「この美しい体に穴を開けるなんて、そんなことは――」
「でもきっとピアスをつけておしゃれになったらもっと美しくなると思うよ?」
「これをつけることで、俺様は更に美しくなるのだ!」
「お前の美しさの基準どうなってんだよ……」
「レイちゃんはどう思う?」
いつの間にか隣に寄ってきていたルリアに顔を覗き込まれながら尋ねられる。
正直に言えばピアスをつけるのには少し抵抗があった。
生前はピアスを着けているようなオシャレな男では無かったから、俺のようなもんがつけるのはおこがましいような気がしていた。
しかし、仲間うちでお揃いのアイテムを装備するというのも、なんとも冒険者パーティーらしいのではないかとも思ったし、皆が乗り気であるにも関わらず断りを入れるのもどうかと思案していた。
そんな様子を察してか、ルリアが左腕をつかみ揺らしてくる。
「ねぇねぇ、おそろいにしよーよ。あ、もしかして耳たぶに穴を開けるのが怖いから渋ってるんじゃ……」
「ちげーよ。ただ、俺なんかがピアスつけて変じゃね―かなって思ってるだけだ」
「え? そんなことないよ。きっと似合うと思うよ」
きょとんとした顔であたかも当然のように言われると、少しばかり照れくさくなる。
俺は顔を背けながら、「まぁ皆乗り気みたいだし、いいんじゃないか」と誤魔化した。
「ほんと? それじゃあみんな、自分の誕生月のを選んで!」
スーは赤色、ルリアは水色、キリーカは黄色でフレイシーは桃色の宝石がついたピアスを手に取った。
俺は緑色の宝石がついたピアスを手に取り、光にかざしてみた。
細かくカットされた面が、きらきらと光を反射させている。
「それじゃあ店員さん呼んでくるね!」
よほど早く皆でつけたいのだろう、ルリアがパタパタと店の通路を早足でかけていく。
会計が終わると、店員からピアス穴を今開けるかどうか尋ねられ、全員この場であけてもらうことになった。
スーやルリア、フレイシーはなんともなさそうにしていたが、流石にキリーカは直前までぷるぷる震えていた。
実際やってもらったら痛くなかったようで、鏡でピアスを見て感動していた。
俺の番になって少し背筋が伸びるが、気がつけば終わっていたというのが素直な感想で、痛みのようなものはほとんど感じなかった。
そして店員に教わりながら、人生で初めてのピアスを装着した。
鏡を見ても、似合っているのかどうかは分からないが、なんともくすぐったい気持ちになった。
振り返り皆の耳元を見れば、同じデザインの色違いのピアスがきらりと揺れている。
こういうのは青臭くも感じるが、悪くはない……そう思った。
ショーケースの煌びやかな包装紙で包まれた箱を眺ながめながら、ぽつりと呟く。
そのぼやきは、喧騒と吟遊詩人による演奏によって溶けて消えていった。
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本来はそれぞれで買い出しに行くはずだったのだが、一緒に買い物に行くとルリアが言い出し、それにキリーカとフレイシーが同意するかたちで今に至る。
スーの言う通り少しおかしな流れではあるが、皆が楽しいならそれでいいだろう。
「はぁーっ。それにしても寒くなったねー」
ルリアが口元に手袋をあてがい息を吐くと、白いもやが手の隙間から漏れ出す。
「寒いのは分かるが、着込みすぎじゃないか?」
ルリアは耳当てに毛糸の帽子、もこもことした上着にもこもこの靴と完全防備の構えである。
下は膝丈くらいのスカートを履いているが、代わりにタイツや長めの靴下を履いている。
「ボクはレイちゃんと違ってか弱いからこれくらいで丁度いいの。それにー、もこもことしてて可愛いでしょー?」
スカートを翻しながら、その場でくるりと一回転してみせる。
ちらりとスパッツのようなものが見えて思わず額を押さえる。
「こんな雪道でんな事してると転ぶぞ」
「そんなに貧弱じゃないもん。冒険者だよ?」
「か弱いのかそうじゃないのかどっちかにしろ。というか貧弱じゃなくても転ぶときは転ぶぞ」
「そうだぞルリア君。俺様も集合するまでに一度転んでいるからな! もちろん美しく転倒したが」
「美しい転倒ってなんだよ」
「回転でも加わってるとかかにゃ?」
「気持ちの持ちようだ」
「話の内容が高度過ぎてついていけねぇよ」
「あの……、あちらの出店なんてどうでしょうか」
俺たちがくだらないやり取りをしている間も、キリーカが真面目に店を探してくれていたようで、きれいな装飾具がガラスケースに飾られている店を指さして俺たちを呼び止める。
「いいじゃん! とりあえず寄ってみよーよ」
「うむ、美しき外観だ。とても良い」
「まぁ定番といえば定番か」
なんともベタな気もするが雪の日にアクセサリーをプレゼントし合うというのも粋かもしれない。
「暖かそうだし、早く入ろ。スーもルリアちゃんくらい厚着してくればよかったにゃぁ……」
スーは自分を抱きしめながらプルプルと震えている。
先程から俺の背中に隠れるようにして歩いていたが、なるほど寒かったようだ。
頭の中で、ネコはこたつでなんとやらと音楽が流れてきたが言っても伝わる相手がいないので黙っておいた。
キリーカが装飾屋の店を開けると、若い男性が笑みを浮かべながら声をかけてきた。
「いらっしゃいませお客様。このような寒空の中ようこそお越しくださいました。どうぞごゆるりと御覧くださいませ」
落ち着いた物腰の男性は丁寧に一礼をすると、一度カウンターの中へと引っ込んでいった。
まるで高級宝石店に訪れた時のような雰囲気を感じて、少しむず痒くなる。
どこから見ようかとキョロキョロしているのはどうやら俺だけのようで、皆好きなように装飾品を眺めている。
俺は後ろ頭を掻きつつも息を一つ吐いてから、ゆっくりと入口の方に飾ってあるものから順に眺めていく事にした。
「おい、これなんて美しいだろう」
振り返ると、フレイシーが大きなベルト状の宝石が散りばめられた何かを肩に担いでいる。
「んなもんいつ着けとくんだよ。つーかそれはお前が欲しいものであって、プレゼントするものじゃねーだろ」
「うむ、それもそうだな……」
なんとも残念そうにベルト状のなにかを商品棚に戻す。
――というかなんだそのアイテム。
他の場所に目を移すと、キリーカは小さくて丸い宝石を眺めている。
触ろうか触らまいかと手を出したり引っ込めたりしていて何ともいじらしい。
スーは腕輪型の装飾品を、顎に人差し指を添えながら見ている。
やはり格闘術を扱うだけあって、しっかりと身につけられるようなものが好きなのだろうか。
まぁ、たまたま見ているだけの可能性もあるが……。
「ねぇねぇ、みんな! コレ見て!」
その一声で俺を含め皆がルリアの元へ近づいていく。
促されて見た先には、小さな宝石が埋め込まれた様々な色のピアスが並べられていた。
「誕生石っていって、生まれた月ごとに色が決まってるんだって。これみんなでお揃いにしない?」
「もうプレゼント交換会じゃ無くなったな」
「いいじゃんいいじゃん、ねぇねぇみんなはどう思う?」
「ピアスなら戦いのときも着けてられるし、スーはいいと思うよ」
「ピアス……なんだか大人って感じでおしゃれです、けど……耳に穴を開けるんですよね、痛くないんでしょうか」
キリーカが不安そうに耳たぶをさすりながら呟く。
「ギルドの人がピアスしてたけど、全然痛くないって言ってたから大丈夫だよ」
「そうなんですか? それなら……せっかくの機会ですし、挑戦してみてもいい……のかな?」
「この美しい体に穴を開けるなんて、そんなことは――」
「でもきっとピアスをつけておしゃれになったらもっと美しくなると思うよ?」
「これをつけることで、俺様は更に美しくなるのだ!」
「お前の美しさの基準どうなってんだよ……」
「レイちゃんはどう思う?」
いつの間にか隣に寄ってきていたルリアに顔を覗き込まれながら尋ねられる。
正直に言えばピアスをつけるのには少し抵抗があった。
生前はピアスを着けているようなオシャレな男では無かったから、俺のようなもんがつけるのはおこがましいような気がしていた。
しかし、仲間うちでお揃いのアイテムを装備するというのも、なんとも冒険者パーティーらしいのではないかとも思ったし、皆が乗り気であるにも関わらず断りを入れるのもどうかと思案していた。
そんな様子を察してか、ルリアが左腕をつかみ揺らしてくる。
「ねぇねぇ、おそろいにしよーよ。あ、もしかして耳たぶに穴を開けるのが怖いから渋ってるんじゃ……」
「ちげーよ。ただ、俺なんかがピアスつけて変じゃね―かなって思ってるだけだ」
「え? そんなことないよ。きっと似合うと思うよ」
きょとんとした顔であたかも当然のように言われると、少しばかり照れくさくなる。
俺は顔を背けながら、「まぁ皆乗り気みたいだし、いいんじゃないか」と誤魔化した。
「ほんと? それじゃあみんな、自分の誕生月のを選んで!」
スーは赤色、ルリアは水色、キリーカは黄色でフレイシーは桃色の宝石がついたピアスを手に取った。
俺は緑色の宝石がついたピアスを手に取り、光にかざしてみた。
細かくカットされた面が、きらきらと光を反射させている。
「それじゃあ店員さん呼んでくるね!」
よほど早く皆でつけたいのだろう、ルリアがパタパタと店の通路を早足でかけていく。
会計が終わると、店員からピアス穴を今開けるかどうか尋ねられ、全員この場であけてもらうことになった。
スーやルリア、フレイシーはなんともなさそうにしていたが、流石にキリーカは直前までぷるぷる震えていた。
実際やってもらったら痛くなかったようで、鏡でピアスを見て感動していた。
俺の番になって少し背筋が伸びるが、気がつけば終わっていたというのが素直な感想で、痛みのようなものはほとんど感じなかった。
そして店員に教わりながら、人生で初めてのピアスを装着した。
鏡を見ても、似合っているのかどうかは分からないが、なんともくすぐったい気持ちになった。
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