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101.出生
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『それから私は各地を転々とした。その中で何度か自ら命を絶とうと試みたけれど、結果は見ての通りだ』
両手を広げてみせた神父の話が終わり、周りはシンと静まり返る。
『各地を周っていて、その中で大切な人ができてしまう。でも時を刻むことのない私の身体はいつも彼らを見送る立場だった。数十年経った頃ようやく女神の言っていたことがわかったよ――彼女は、大切な人を奪われる痛みを、進まない時の中で自分と同じ思いをさせたかったんだろう。これは、大切なものを奪った彼女の私に課した『呪い』だ』
精霊と人間じゃ時間の進みがまったく違う。俺たち人間にとって精霊はほぼ不老不死の存在に近かった。よって神父の言いたいことはなんとなく納得できる。
「神父様……」
ティエラがか細く声をこぼし、両手で胸を押さえている。きっと神父の痛みを自分の痛みのように感じ取ってしまっているんだろう。そんなティエラに神父は小さく微笑み、奪われた魔力を元に戻すのも随分と時間がかかったと続けた。各地に異変が起きるようになってから精霊たちの力も薄れてきたからだと。それからとにかくその男に見つからないように身を潜めていたらしい。
「そしたらなんだ、お前は今のイグニート国の王がその男だとでも言いたいのか」
『その通りだ。アンビシオンは百五十年前、プロクス国の王を殺したあとに自分が王なのだと名乗り国の名前をイグニート国へと変えた』
「ねぇルーファス。今のイグニート国の王も、ルーファスと一緒で不老不死なの?」
アミィにとっては単純な疑問だっただろうが、他のヤツらだと同等の質問をすることは難しかっただろう。なんせ神父の腹の中に隠しているものに若干足を踏み込むものだったからだ。エルダ辺りは好奇心でズバッと聞いたかもしれねぇが。
『いいや、女神の呪いを受けたのは私だけだ。君たち、今『赤』の瞳を持っている人間が極端に少ないことを知ってるだろ?』
「僕は貴方とカイム、そしてクルエルダの顔見知りの女性しか会ったことがありません」
『昔はめずらしいものでもなかったんだ。ただアンビシオンが自分の力を増すために世界中にいる『赤』の瞳の持ち主から魔力を奪い続けていた。それが今に続いている』
確か昔の人間は今よりも長生きだと言っていたが、昔は魔力量の多い人間がゴロゴロいたからなんだろう。別に今と違って精霊の力が弱まっているわけでもないため、周りに漂っている精霊の力を簡単に吸収することができたんだろう。
だが今はその『赤』が希少でそう滅多に会うことはない。その原因を作ったのがイグニート国の王というわけか。
『アンビシオンは不老不死じゃない。けれど他者から奪った膨大な魔力量で自分の時の進みを緩やかにさせているんだ。だから百五十年過ぎた今でも、老いてはいるが生きている』
昔の人間はそんな男を止めようとは思わなかったのか、と思わず毒づきそうになったが、そもそも『赤』の魔力をかなり奪っているとしたら当時ですでに対抗する手段がなくなっていたのかもしれない。
にしてもとんでもない置き土産だ。百五十年前に解決できなかった問題が今もこうして大問題になってあちこちに迷惑を被っている。他のヤツらから魔力を奪うことなく普通の寿命でくたばっていればよかったものの。
『私とアンビシオンの話はこれぐらいだ……次は君だ、カイム』
「俺……?」
そういや過去話をする前に俺のことがどうのこうのと言っていたなと思い出す。俺の話なんざ、昔『人間平気』だったことぐらいだろ。
確かに、神父が言っていたことに引っかかりを覚えないと言ったら嘘になるが。それでも別にそこまで気にするようなこともでもなかった。だから俺の話をする時間があればいち早くでもこの島から外に出たいところだったが。
少し表情を緩めていた神父の顔がまた真剣なものに変わり、真っ直ぐに俺を見据えてくる。
『カイム、今まで生きてて疑問に思ったことが多かっただろ』
「そこまで――」
『君は、なぜ自分以外の人間は媒体がなければ魔術が使えないのか、そう疑問に思ったことはあったんじゃないのか』
「……!」
「え? どういうこと?」
神父から視線を逸らそうとしたが、思いもよらない言葉に視線が止まり隣に座っているアミィが俺と神父の間をキョロキョロと見ていた。
『君は媒体なしで魔術を使える』
「なっ……⁈ 確かにカイムの魔術の腕はすごいけど、流石にそれは無理でしょ!」
「そういえばカイムの媒体、見たことがない」
大袈裟だと言わんばかりに声を上げるフレイに対し、アミィはジッと俺に視線を向けてきた。アミィだけじゃない、ウィルもティエラもそしてエルダも。まさか、とフレイもゆっくりとこっちに顔を向けた。
『それだけじゃない、君は何も介さなくても精霊たちの声が聞こえる。それこそ四大精霊だけじゃなく、その精霊に仕えている小さな精霊たちの声も』
「……お前」
なんで知ってんだ、という言葉は声に出さなくても視線で神父はわかっただろう。
神父の言う通りだ。ラファーガに拾われた当初からずっと疑問に思っていた。媒体の説明と使い方を教えてくれたクラルに「なぜ持つ必要がある」とは聞かなかった。まるでそれが常識みたいな顔をされたからだ。
それに、言葉がわかるようになってからあの場所にいた時ずっと聞こえていた声が精霊の声だということを知った。ただこれも他のヤツらも聞こえているものだと思っていた。そうじゃないのはイグニート国にいたヤツらが教えてくれた。声に反応した俺に怪訝そうな表情をしていたヤツらを見て、これが普通じゃないことを知った。
けど別にそれを黙っていても特に不便はなかった。よって他のヤツらに言うこともなかった。周りは媒体を使うのが普通で、精霊の声も聞こえない。それさえわかっていれば対処できたからだ。
『媒体なしで魔術を使えるのは、君の身体が媒体の役割を果たしているからだ』
「は……?」
突拍子のない話に思わずマヌケな声が出る。それは俺だけじゃなかったはずだ。だが神父はそれを気にすることなく言葉を続ける。
『精霊との親和性が普通の人間よりも群を抜いているからなんだ。女神の加護を直接受けていた一族は、その身体がやや精霊寄りになっている』
「……おい、待て。お前さっき」
さっきの過去話で、プロクス国が攻め込んだ島には女神がいてそこの住人たちは女神と共に過ごしていた、ということになる。
カイム、と名を呼ばれ頭を上げる。
『君が物心つくまでいた場所はどこだ』
そんなもん、知らない場所だった。気付いたらあの場所にいた。イグニート国の王がやってくるまで、ずっとそこに。
ただラファーガに拾われてからその場所がどこに位置しているのかを真上から見て知った。
「……ヴァント山脈の近くにある、島だ」
「……!」
その場にある視線が一斉に俺に向かう。
『……あの島は女神の力が色濃く残っていて、他のものを寄せ付けないほどの純度の高い力が満ちていたんだ。君は恐らくそこで、その力を身体に取り込んで生きてきた。そうじゃないか?』
身に覚えが、ある。あの場所にいる時は特に腹を空かせることはなかった。虫や草を食っていたが、黙って横になっているだけなら特に食べることを必要とはしなかった。
『アンビシオンがあの場所に足を踏み入れることができたのは、女神の力が失われてしまったからだろう。そのタイミングを見計らっていたに違いない。ただカイム、きっと君の親は君が確実に生き残ることができる場所に君を連れていったんだ』
「……親のことを今更言われたところで」
見たことも、名前すらも知らないっていうのに。
『……アンビシオンは、生き残りを血眼になって探していた。恐らく復讐されることを恐れていたんだろう。例え力を奪っていたとはいえ『本物』とは本質が違う。アンビシオンは所詮『紛い物』でしかない。あの時は他の兵士と、そして奇襲を仕掛けたから勝てたものの女神の加護を受けた者に真っ向勝負で敵うわけがない』
「ルーファス……話聞いてたら、もしかしてカイムとお父さんとお母さんって……」
『……ただただ、我が子を安全な場所に隠したかったんだろう』
「おい待て勝手に話しを続けるな」
俺のことを喋ってるんだろうが、当人であるはずの俺が頭が痛くなるってどういうことだ。然も当たり前のように話しを続けているが大事な部分が一つ抜けている。
額に手を当て、小さく息を吐き出す。別に媒体のこととか声のこととか、こっちは自分の出生のこととか頭を抱えるほど悩んできたことはなかったっていうのに。軽く神父を睨みつけたものの、逆にむかつくほど真っ直ぐな目を返された。
『……私が攻め込んだハルシオンの民たちは、みんな揃って青い髪に『赤』の瞳を持っていた』
ああクソ、だから勝手に話しを進めるんじゃねぇ。
『君はハルシオンの民の生き残りだ、カイム』
両手を広げてみせた神父の話が終わり、周りはシンと静まり返る。
『各地を周っていて、その中で大切な人ができてしまう。でも時を刻むことのない私の身体はいつも彼らを見送る立場だった。数十年経った頃ようやく女神の言っていたことがわかったよ――彼女は、大切な人を奪われる痛みを、進まない時の中で自分と同じ思いをさせたかったんだろう。これは、大切なものを奪った彼女の私に課した『呪い』だ』
精霊と人間じゃ時間の進みがまったく違う。俺たち人間にとって精霊はほぼ不老不死の存在に近かった。よって神父の言いたいことはなんとなく納得できる。
「神父様……」
ティエラがか細く声をこぼし、両手で胸を押さえている。きっと神父の痛みを自分の痛みのように感じ取ってしまっているんだろう。そんなティエラに神父は小さく微笑み、奪われた魔力を元に戻すのも随分と時間がかかったと続けた。各地に異変が起きるようになってから精霊たちの力も薄れてきたからだと。それからとにかくその男に見つからないように身を潜めていたらしい。
「そしたらなんだ、お前は今のイグニート国の王がその男だとでも言いたいのか」
『その通りだ。アンビシオンは百五十年前、プロクス国の王を殺したあとに自分が王なのだと名乗り国の名前をイグニート国へと変えた』
「ねぇルーファス。今のイグニート国の王も、ルーファスと一緒で不老不死なの?」
アミィにとっては単純な疑問だっただろうが、他のヤツらだと同等の質問をすることは難しかっただろう。なんせ神父の腹の中に隠しているものに若干足を踏み込むものだったからだ。エルダ辺りは好奇心でズバッと聞いたかもしれねぇが。
『いいや、女神の呪いを受けたのは私だけだ。君たち、今『赤』の瞳を持っている人間が極端に少ないことを知ってるだろ?』
「僕は貴方とカイム、そしてクルエルダの顔見知りの女性しか会ったことがありません」
『昔はめずらしいものでもなかったんだ。ただアンビシオンが自分の力を増すために世界中にいる『赤』の瞳の持ち主から魔力を奪い続けていた。それが今に続いている』
確か昔の人間は今よりも長生きだと言っていたが、昔は魔力量の多い人間がゴロゴロいたからなんだろう。別に今と違って精霊の力が弱まっているわけでもないため、周りに漂っている精霊の力を簡単に吸収することができたんだろう。
だが今はその『赤』が希少でそう滅多に会うことはない。その原因を作ったのがイグニート国の王というわけか。
『アンビシオンは不老不死じゃない。けれど他者から奪った膨大な魔力量で自分の時の進みを緩やかにさせているんだ。だから百五十年過ぎた今でも、老いてはいるが生きている』
昔の人間はそんな男を止めようとは思わなかったのか、と思わず毒づきそうになったが、そもそも『赤』の魔力をかなり奪っているとしたら当時ですでに対抗する手段がなくなっていたのかもしれない。
にしてもとんでもない置き土産だ。百五十年前に解決できなかった問題が今もこうして大問題になってあちこちに迷惑を被っている。他のヤツらから魔力を奪うことなく普通の寿命でくたばっていればよかったものの。
『私とアンビシオンの話はこれぐらいだ……次は君だ、カイム』
「俺……?」
そういや過去話をする前に俺のことがどうのこうのと言っていたなと思い出す。俺の話なんざ、昔『人間平気』だったことぐらいだろ。
確かに、神父が言っていたことに引っかかりを覚えないと言ったら嘘になるが。それでも別にそこまで気にするようなこともでもなかった。だから俺の話をする時間があればいち早くでもこの島から外に出たいところだったが。
少し表情を緩めていた神父の顔がまた真剣なものに変わり、真っ直ぐに俺を見据えてくる。
『カイム、今まで生きてて疑問に思ったことが多かっただろ』
「そこまで――」
『君は、なぜ自分以外の人間は媒体がなければ魔術が使えないのか、そう疑問に思ったことはあったんじゃないのか』
「……!」
「え? どういうこと?」
神父から視線を逸らそうとしたが、思いもよらない言葉に視線が止まり隣に座っているアミィが俺と神父の間をキョロキョロと見ていた。
『君は媒体なしで魔術を使える』
「なっ……⁈ 確かにカイムの魔術の腕はすごいけど、流石にそれは無理でしょ!」
「そういえばカイムの媒体、見たことがない」
大袈裟だと言わんばかりに声を上げるフレイに対し、アミィはジッと俺に視線を向けてきた。アミィだけじゃない、ウィルもティエラもそしてエルダも。まさか、とフレイもゆっくりとこっちに顔を向けた。
『それだけじゃない、君は何も介さなくても精霊たちの声が聞こえる。それこそ四大精霊だけじゃなく、その精霊に仕えている小さな精霊たちの声も』
「……お前」
なんで知ってんだ、という言葉は声に出さなくても視線で神父はわかっただろう。
神父の言う通りだ。ラファーガに拾われた当初からずっと疑問に思っていた。媒体の説明と使い方を教えてくれたクラルに「なぜ持つ必要がある」とは聞かなかった。まるでそれが常識みたいな顔をされたからだ。
それに、言葉がわかるようになってからあの場所にいた時ずっと聞こえていた声が精霊の声だということを知った。ただこれも他のヤツらも聞こえているものだと思っていた。そうじゃないのはイグニート国にいたヤツらが教えてくれた。声に反応した俺に怪訝そうな表情をしていたヤツらを見て、これが普通じゃないことを知った。
けど別にそれを黙っていても特に不便はなかった。よって他のヤツらに言うこともなかった。周りは媒体を使うのが普通で、精霊の声も聞こえない。それさえわかっていれば対処できたからだ。
『媒体なしで魔術を使えるのは、君の身体が媒体の役割を果たしているからだ』
「は……?」
突拍子のない話に思わずマヌケな声が出る。それは俺だけじゃなかったはずだ。だが神父はそれを気にすることなく言葉を続ける。
『精霊との親和性が普通の人間よりも群を抜いているからなんだ。女神の加護を直接受けていた一族は、その身体がやや精霊寄りになっている』
「……おい、待て。お前さっき」
さっきの過去話で、プロクス国が攻め込んだ島には女神がいてそこの住人たちは女神と共に過ごしていた、ということになる。
カイム、と名を呼ばれ頭を上げる。
『君が物心つくまでいた場所はどこだ』
そんなもん、知らない場所だった。気付いたらあの場所にいた。イグニート国の王がやってくるまで、ずっとそこに。
ただラファーガに拾われてからその場所がどこに位置しているのかを真上から見て知った。
「……ヴァント山脈の近くにある、島だ」
「……!」
その場にある視線が一斉に俺に向かう。
『……あの島は女神の力が色濃く残っていて、他のものを寄せ付けないほどの純度の高い力が満ちていたんだ。君は恐らくそこで、その力を身体に取り込んで生きてきた。そうじゃないか?』
身に覚えが、ある。あの場所にいる時は特に腹を空かせることはなかった。虫や草を食っていたが、黙って横になっているだけなら特に食べることを必要とはしなかった。
『アンビシオンがあの場所に足を踏み入れることができたのは、女神の力が失われてしまったからだろう。そのタイミングを見計らっていたに違いない。ただカイム、きっと君の親は君が確実に生き残ることができる場所に君を連れていったんだ』
「……親のことを今更言われたところで」
見たことも、名前すらも知らないっていうのに。
『……アンビシオンは、生き残りを血眼になって探していた。恐らく復讐されることを恐れていたんだろう。例え力を奪っていたとはいえ『本物』とは本質が違う。アンビシオンは所詮『紛い物』でしかない。あの時は他の兵士と、そして奇襲を仕掛けたから勝てたものの女神の加護を受けた者に真っ向勝負で敵うわけがない』
「ルーファス……話聞いてたら、もしかしてカイムとお父さんとお母さんって……」
『……ただただ、我が子を安全な場所に隠したかったんだろう』
「おい待て勝手に話しを続けるな」
俺のことを喋ってるんだろうが、当人であるはずの俺が頭が痛くなるってどういうことだ。然も当たり前のように話しを続けているが大事な部分が一つ抜けている。
額に手を当て、小さく息を吐き出す。別に媒体のこととか声のこととか、こっちは自分の出生のこととか頭を抱えるほど悩んできたことはなかったっていうのに。軽く神父を睨みつけたものの、逆にむかつくほど真っ直ぐな目を返された。
『……私が攻め込んだハルシオンの民たちは、みんな揃って青い髪に『赤』の瞳を持っていた』
ああクソ、だから勝手に話しを進めるんじゃねぇ。
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