30 / 36
括り紮げる
括り紮げる 30
しおりを挟む
その瞬間、珀英が起き上がって緋音の腕を引っ張ると、いきなりベットに押し倒して上にのしかかった。
「あ・・・ちょっ・・・」
軽く抗議するように言葉を発した緋音の口唇に、珀英は噛み付くような勢いでキスをして、その小さな舌を強く吸い上げる。
緋音の唾液と自分の精液が混じった味がする。
「んんっっ・・・はくっっえいっっ・・・」
口唇を離して舌だけを搦(から)めて、また深く口吻けて強く吸い上げて・・・。
「ああ・・んんっ・・・ふぅあん・・・」
激しいキスを繰り返して、口唇の端から漏れ出る緋音の声が、完全に喘(あえ)ぎ声になった頃、珀英はキスをやめると、ベットサイドのチェストに入れておいたローションを取り出した。
緋音は激しすぎるキスに頭の芯が痺(しび)れて、蕩(とろ)けて、何も考えられなくなっていた。
無意識に髪をかき上げようと手を上げた時、顔にかかったままの、珀英の精液がべったりと手についた。
ああ・・・そうだ・・・顔射されたんだっけ・・・。
そんなことをぼんやり考えながら、緋音は手についた珀英の精液を舐める。
もう冷たくなって、粘度が増した精液。
舌にねっとりとまとわりついて、臭みも増した精液の苦いその味に、妙に興奮する。
緋音は何度も何度も、指で取っては、舐め続けた。
人差し指だけじゃ足りずに、中指も薬指も使って珀英の精液を擦(こす)り取って、舌で口唇で舐め回す。
緋音の表情が、突っ込まれている時のように、とろとろに蕩けた表情(かお)に変化していく。
いやらしく、それでいて美しい、妖艶な表情に。
それに全く気づいていない珀英は、緋音のスウェットと下着を脱がせると、ローションを手に取り、期待してひくついている緋音の小さな穴に、たっぷりと塗る。
そのまま指をゆっくり入れて、入り口の所で小さく抜き差しする。
「あっ・・・ふぅん・・・」
体をビクビク震わせて、緋音が吐息を漏らす。
緋音の体が跳ねるのと同時に、小さな可愛い穴が珀英の指を、きゅぅっと締める。
指を締め付けてくるのを感じながら、珀英はゆっくりと緋音の中を押し広げながら、改めて緋音の上にのしかかって顔を見る。
見た瞬間、硬直する。
緋音が、大きな漆黒の瞳をとろんと熱く蕩(とろ)けさせて、真っ白な頬を桜色に染めて、その奇麗な艶(あで)やかな顔にかかった、珀英の精液を、華奢(きゃしゃ)な白い指で取っては、紅い舌でねっとりと舐めている。
珀英の背筋をゾクゾクした感覚が、走り抜けていった。
こんな風に、自分の精液を舐められるのなんて、初めてだった。
口の中で出したものじゃなくて、顔にかかったものを、指ですくって舐めるなんてこんなことする人はいなかった。
驚愕している珀英を見て、緋音は揶揄(からか)うように誘惑するように、嫣然(えんぜん)と微笑む。
白い細い指ですくった精液が、ゆっくりと手のひらに滴(したた)る。
ベロりと舌全体で舐めて飲み下す。
緋音は珀英が自分を見て、精液を舐めているのを見て、硬直したままの珀英の瞳が極限まで発情して、獣じみた狂気を帯びているのを見て。
珀英に見せつけるように、うっすらと艶(あで)やかに笑いながら。
中で動くのを忘れている珀英の指に腰をくねらせながら、緋音は荒い呼吸を繰り返して、挑発するように珀英を見つめながら、とうとう最後の珀英の精液を全部指で取って。
ねっとりと紅い舌で、舐めて。
飲んでしまった。
珀英は、ゴクリと喉を鳴らして、溢れていた唾液を飲み込んだ。
緋音は真っ赤な口唇でにっこり微笑みながら、最後の一滴を舐め終わると、名残惜(なごりお)しそうに、その指を咥(くわ)えながら。
「・・・おいし・・・」
うっとりと呟いて。
陶然(とうぜん)と微笑んだ。
「あ・・・ちょっ・・・」
軽く抗議するように言葉を発した緋音の口唇に、珀英は噛み付くような勢いでキスをして、その小さな舌を強く吸い上げる。
緋音の唾液と自分の精液が混じった味がする。
「んんっっ・・・はくっっえいっっ・・・」
口唇を離して舌だけを搦(から)めて、また深く口吻けて強く吸い上げて・・・。
「ああ・・んんっ・・・ふぅあん・・・」
激しいキスを繰り返して、口唇の端から漏れ出る緋音の声が、完全に喘(あえ)ぎ声になった頃、珀英はキスをやめると、ベットサイドのチェストに入れておいたローションを取り出した。
緋音は激しすぎるキスに頭の芯が痺(しび)れて、蕩(とろ)けて、何も考えられなくなっていた。
無意識に髪をかき上げようと手を上げた時、顔にかかったままの、珀英の精液がべったりと手についた。
ああ・・・そうだ・・・顔射されたんだっけ・・・。
そんなことをぼんやり考えながら、緋音は手についた珀英の精液を舐める。
もう冷たくなって、粘度が増した精液。
舌にねっとりとまとわりついて、臭みも増した精液の苦いその味に、妙に興奮する。
緋音は何度も何度も、指で取っては、舐め続けた。
人差し指だけじゃ足りずに、中指も薬指も使って珀英の精液を擦(こす)り取って、舌で口唇で舐め回す。
緋音の表情が、突っ込まれている時のように、とろとろに蕩けた表情(かお)に変化していく。
いやらしく、それでいて美しい、妖艶な表情に。
それに全く気づいていない珀英は、緋音のスウェットと下着を脱がせると、ローションを手に取り、期待してひくついている緋音の小さな穴に、たっぷりと塗る。
そのまま指をゆっくり入れて、入り口の所で小さく抜き差しする。
「あっ・・・ふぅん・・・」
体をビクビク震わせて、緋音が吐息を漏らす。
緋音の体が跳ねるのと同時に、小さな可愛い穴が珀英の指を、きゅぅっと締める。
指を締め付けてくるのを感じながら、珀英はゆっくりと緋音の中を押し広げながら、改めて緋音の上にのしかかって顔を見る。
見た瞬間、硬直する。
緋音が、大きな漆黒の瞳をとろんと熱く蕩(とろ)けさせて、真っ白な頬を桜色に染めて、その奇麗な艶(あで)やかな顔にかかった、珀英の精液を、華奢(きゃしゃ)な白い指で取っては、紅い舌でねっとりと舐めている。
珀英の背筋をゾクゾクした感覚が、走り抜けていった。
こんな風に、自分の精液を舐められるのなんて、初めてだった。
口の中で出したものじゃなくて、顔にかかったものを、指ですくって舐めるなんてこんなことする人はいなかった。
驚愕している珀英を見て、緋音は揶揄(からか)うように誘惑するように、嫣然(えんぜん)と微笑む。
白い細い指ですくった精液が、ゆっくりと手のひらに滴(したた)る。
ベロりと舌全体で舐めて飲み下す。
緋音は珀英が自分を見て、精液を舐めているのを見て、硬直したままの珀英の瞳が極限まで発情して、獣じみた狂気を帯びているのを見て。
珀英に見せつけるように、うっすらと艶(あで)やかに笑いながら。
中で動くのを忘れている珀英の指に腰をくねらせながら、緋音は荒い呼吸を繰り返して、挑発するように珀英を見つめながら、とうとう最後の珀英の精液を全部指で取って。
ねっとりと紅い舌で、舐めて。
飲んでしまった。
珀英は、ゴクリと喉を鳴らして、溢れていた唾液を飲み込んだ。
緋音は真っ赤な口唇でにっこり微笑みながら、最後の一滴を舐め終わると、名残惜(なごりお)しそうに、その指を咥(くわ)えながら。
「・・・おいし・・・」
うっとりと呟いて。
陶然(とうぜん)と微笑んだ。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
嗜虐と恍惚と、屈辱と
璃鵺〜RIYA〜
BL
シリーズ4作目です。
バンドマン同士のBL小説です。
後輩ヴォーカリスト×先輩ギタリストです。
後輩(攻め)くんがストーカー気質で、先輩(受け)が女王様です。
女王様を書きたかったんです。
今回は女王様をいじめてみました。
足を舐めるの好きです。大好物です。
すみません・・・
※性行為の描写あります。
※重複投稿です。
※オリジナルです。
※何かあればご一報下さい。
Take On Me
マン太
BL
親父の借金を返済するため、ヤクザの若頭、岳(たける)の元でハウスキーパーとして働く事になった大和(やまと)。
初めは乗り気でなかったが、持ち前の前向きな性格により、次第に力を発揮していく。
岳とも次第に打ち解ける様になり…。
軽いノリのお話しを目指しています。
※BLに分類していますが軽めです。
※他サイトへも掲載しています。
消えない思い
樹木緑
BL
オメガバース:僕には忘れられない夏がある。彼が好きだった。ただ、ただ、彼が好きだった。
高校3年生 矢野浩二 α
高校3年生 佐々木裕也 α
高校1年生 赤城要 Ω
赤城要は運命の番である両親に憧れ、両親が出会った高校に入学します。
自分も両親の様に運命の番が欲しいと思っています。
そして高校の入学式で出会った矢野浩二に、淡い感情を抱き始めるようになります。
でもあるきっかけを基に、佐々木裕也と出会います。
彼こそが要の探し続けた運命の番だったのです。
そして3人の運命が絡み合って、それぞれが、それぞれの選択をしていくと言うお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる