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誰かの独白
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俺がその人と会ったのは学生時代のバイト先でだった。
そこそこ有名な大学に入った俺は塾の講師をしていた。彼女は事務方のパートさんだった。ぽっちゃりぎみではあるがどちらかと言うとかわいい人で何より目を引くのはその巨乳だった。
俺はと言うと女っ気のない中高時代だったし、なにより普通より不細工より、、、正直に言おう不細工だったから、眺めているだけで幸せだった。左手の薬指の指輪が結婚していることを示している。それにも関わらず遊び慣れている奴らは彼女にアタックしていたがみんな玉砕していた。
彼女は呑み会にもほとんど参加していなかった。俺もあまり参加してなかったがたまたま参加したときに珍しく彼女が参加していた。
俺は翌日の講義の事もあり1次会で帰ることにした。すると学生だけでなく社員からも2次会に誘われるのを振り切って彼女が帰るのが見えた。
「あなた、同じ方向だったね。送っていって。」
と俺の横にくる。誰かが
「送り狼になるなよ」
と茶化すと
「あいつなら大丈夫だろ、あんな堅物いない」
と別な奴が言う。
彼女に何を話していいのか、俺は黙って駅に向かう。彼女も黙っている。
彼女は同じ電車だったので隣に立つといろいろ聞いてきた。
趣味は?子供たちとゲームの話するけどゲーム好きなの?教え方上手みたいでご父兄方の評判良いのよ、など一方的に話してきて俺がぼつぼつと答える。
彼女の話で、彼女が俺より3つ年上で見合い結婚して1年ちょっと。旦那が仕事が忙しいので仕事を始めたこと。暇つぶしなんてみんなに内緒ね、仕事はちゃんとやってるから。と笑って言った。
30分程で彼女は降りて行った。その時、これって言って渡されたのは携帯電話の番号と電話していい時間帯だった。
からかわれているのかな? すぐには電話しなかったが捨てることはできなかった。
その後彼女とはあいさつや仕事の連絡程度で話す機会もなかった。
たまたま採点で遅くまで残っていた時突然教室の入り口が開いて、彼女が入ってきた。
「ちょっと忘れ物したら、遅くまで大変ね。」
彼女が近くにきていたわってくれる。
近い、近すぎます。
「電話、待ってるのにしてくれないね。」
咎めるように彼女が言い、手を重ねてきた。
ビックリして見上げると、いつもと違う、挑発するような笑顔で俺を見る。
「あとどのくらいかかるの?手伝える?明日も学校あるんでしょ。」
優しく言われた。
「もうすぐ終わります。ダイジョウブです。」
声が裏返ってしまった。
「遅いから、一緒に帰ってくれる?」
「は、はい。でも送り狼になるかもしれませんよ。」
精いっぱいの冗談で返すと、
「あら、それもいいかもしれないわね。」
と答えられた。
俺は黙って残りを採点していく。クソ真面目な難儀な性格のせいで適当にはできない。結局それから1時間程度かかってしまった。彼女は採点が終ったのを確認して整理してくれた。
鍵を掛けて出るとだいぶ遅い時間だった。
「ご飯は?」
と彼女が言うと
「家の近くで適当に食べて帰ります。」
と答えた。
「一人暮らしよね、ちゃんと食べてる?」
とおばちゃんのように彼女が聞く。
「ラーメンか牛丼ばかりになっちゃいますね。」
「ダメよ、野菜も食べないと。今度作りに行ってあげようか?」
「そ、それはありがたいですけど、、、うちには鍋も包丁もないんです。」
と正直に答えた。
「男の一人暮らしねぇ。まぁ、コンビニもあるし24時間の店もあるし、いらないか。」電車でもやけにくっついてくる。俺は恥ずかしいような嬉しいような、気がつくと俺が降りる駅についた。
「あれ、、、もっと前の駅では?」
と聞くと
「楽しかったから降りそびれちゃった。私もご飯食べてないから一緒にご飯食べていいかな?帰っても旦那いないし。」
と言った。
彼女は牛丼屋を物珍し気に眺めまわして出てきた牛丼とサラダを食べている。
俺は大盛といつもは食べないサラダを食べている。代金は彼女が出してくれた。
「お姉さんにまかせなさい。」
外に出るとそこそこいい時間だった。駅に向かうのかと思ったら彼女は俺に腕を絡めてきて、上目遣いで
「ねぇ、君のお部屋、見せてくれない? 一人の部屋に戻るの寂しいしもう少し話したいな。」
と聞いてくる。
俺は頭が真っ白になり、気がついたら自分のマンションにいた。
部屋に入ると
「男の一人暮らしの割に綺麗ね。君らしいわ。」
「ありがとうございます。」
荷物を置いて振り返り
「その辺にすわって…」
最後まで言う前に彼女からキスをされた。
彼女の唇は柔らかかった。舌を入れてきて俺の舌に絡めてくる。
俺は息もできず彼女が離れると深呼吸をした。
「からかってるならやめてください。」
俺がおこると彼女が真面目な顔をして答える。
「からかうならこんなところまで来ない。あなたはいつもまじめに仕事しているのを見てるわ。他の人たちのように遊びで声を掛けてこない。いつの間にかあなたを目で追っていた。結婚しているのにおかしいでしょ。真面目なあなたが心配するのわかるけど本気になる前に抱いて。」
「おおお俺は経験ないし。」
思わずいらないことを言ってしまう。
「関係ないわ。」
気がつくと彼女は上半身をはだけていて果物のような乳房があらわになっていた。
俺は、、もう理性が仕事していなかった。
彼女のたわわな乳房にむしゃぶりつく。彼女が慌てないのと言っていたような気がする。悲しいかな童貞にはそのあとどうすればいいかわからない。乳房にばかりがっついていると彼女に顔を挟まれ持ち上げられる。
「もう、がっつかないの。今夜は泊ってあげるからゆっくり教えてあげる。その前にちゃんと服を脱いで。」
彼女が下半身も裸になった。俺も服をすべて脱ぐ。彼女はもう一度キスをしたあとベッドに腰掛け足を開く。
初めてみる女性はお世辞にも綺麗とはいえない。彼女が自分で下の口を開いていろいろ教えてくれる。俺は言われるまま顔を近づけクリトリスに舌を伸ばし舐め始めた。
彼女に教えられるように女のあそこを舐めまわす。何とも言えない味がしておしっこの臭いがした。舐めていると唾ではない液体で濡れ始めた。これが濡れるという事かと感心していると彼女が
「そろそろいいわね。」と言いベッドに倒れこむように横たわった。
俺がまごまごしていると、彼女が優しく教えてくれる。
「もう準備ができたから大丈夫。場所は教えたでしょ。そう、そのあたりよ。大丈夫ゆっくり合わせて、そう、そこ。そのままゆっくりと押し込んで。」
言われるままに挿入した。
彼女はため息をつくと
「そのままゆっくりと前後に動いて。慌てると抜けちゃうからゆっくりね。いいわ、大丈夫気持ちいいわ。そう、そのくらいゆっくり。」
と先生のように教えてくれる。
俺はもう我慢できなくてすぐに出してしまった。
「ごめんなさい、もうでちゃった。」
そういうと、
「うれしいわ。あなたを気持ちよくできたのね。女として最高よ。」
と言ってくれた。
俺が抜こうとすると足を組んで抜かせてくれない。
「ダメよ、男性はセックスは入れてるときだけしか考えないけど、終わった後が大事なの。しばらく入れたままで余韻を楽しませて。」
小さくなって自然と抜けるまで許してくれなかった。
抜けたペニスをティッシュで拭こうとしたらまた止められた。
何をするのかと思ったらペニスを口に含み舐めまわされた。出したばかりで敏感な先っぽが気持ちよすぎで痛い。
「おめでとう。これで大人ね。それからありがとう、こんなおばさんを相手してくれて。」
彼女が手を胸にいざなう。さっきもさわったけど大きくて手にあまり柔らかい。乳首は団栗のように大きくて乳輪も大き目だった。
さわっていると乳首が固くなってくるのがわかる。
それに刺激を受けて俺も大きくなる。
「あの、、、もう一度いいですか?」
彼女は頷いた。今度はおっぱいをさわりながらあそこを舐めまわす。さわり方や舐め方は自由にしてみなさいといわれた。彼女が気持ちよいところを攻めると彼女が声をあげる。
それを頼りに彼女の感じるところを攻める。単調になると彼女も感じにくいと言われていたので場所を変え強弱をつけるようにした。彼女の合図でまた挿入する。今度はさっきより長くできた。射精した後は余韻を楽しむように中に入れたままで乳首を舐めまわす。ペニスの先と同じに敏感になりすぎるからと注意されてからは優しくするようにした。
結局、3回した。
避妊をしてなかったことに気がついたのは翌朝だった。
一度タガが外れるともう止められなかった。多いときは週に3日、間が空いても2週間は開けずやりまくった。彼女はノーマルなセックスを好んだので変なことはできなかった。それでも彼女いない歴=年齢だった俺に突然できた極上の彼女だったので満足していた。
別れは突然だった。いつものように俺の家に来た彼女だったが様子がおかしい。
やがて決心したように言う。
こどもができた、と。
俺は頭が真っ白になる。
「どちらの子かわからない。どちらにしろ夫に妊娠していることはばれているから下ろすならあなたにも迷惑がかかる。このまま産む。勝手だけどこのまま別れて。携帯も解約した。仕事も止めた。ごめんなさい勝手よね。」
俺は彼女を引き止められるほど強くなかった。俺の周りでも人妻に手を出して旦那にバレ学校をやめざるを得なかった奴がいた。
おれは黙って頷いた。
「本当は最後にいっぱいしたいけど、赤ちゃんにさわるから、ごめんね今日はこれで帰るね。さよなら。」
彼女の最後の言葉だった。
その後、彼女は仕事をやめ俺はしばらくそこで働いたがやがて就職活動が忙しくなりやめた。一度だけ彼女が降りた駅で降りて一日駅前で通る人を見ていたけど彼女らしき人は見当たらなかった。
彼女と偶然再会したのは25年後だった。彼女は老けたとはいえ年より10歳は若く見えた。
昔話が花が咲いたあと連絡先を交換した。
俺も就職して嫁を貰い子供も3人いる。この幸せを壊すほど馬鹿ではなかった。
それでも、飲みに誘われるとホイホイついていってしまう。
落ち着いた個室に案内され乾杯の後見せられた写真に青くなった。
嫁らしき女と若い男性がホテルに入る後ろ姿。嫁らしいと思ったのは髪型が同じこととおしゃれして出掛ける時によく着る服だったから。
呆然としているとショートカットの女性が入ってきた。彼女が弁護士さんと紹介した女性がいろいろ進めてくれることになった。費用はまたあとでと言うことになった。
呆然とした俺は気がつくとホテルで彼女の上で腰を振っていた。25年ぶりの彼女は悪魔の提案をしてきた。曰く、娘の旦那が無精子症なので代わりに娘に種付けしてほしい、と。
人工授精をするのかと思ったら、寝てるところですればいいじゃない、とあっけらかんと言われた。私の若いころにそっくりよ、楽しんでねと親としてはどうかと言うセリフが飛び出した。
彼女に案内されたマンションは広くてきれいだった。高級そうなベッドの上に色気のないパジャマで寝ている女性は確かに若いころの彼女だった。彼女が娘の下半身をあらわにする。娘の大きな胸は規則正しく上下している。視線に気がついた彼女は苦笑して
「あなた、私のおっぱい大好きだったからね。」
と言いパジャマの前をはだけさせた。
娘の胸をこわごわさわる。柔らかい弾力のある胸は最近さわったことのない手触りだった。母親譲りの大きな乳首と乳輪を舐めまわす。
彼女が娘の下半身を舐めている。彼女からの合図で娘の中に入った。思ったより緩い気がする。それでも眠っている若い女性を犯すという異常なセックスに興奮してすぐに出てしまう。一度ペニスを抜くと彼女がお掃除してくれる。彼女を見てると若いころを思い出す。
俺は二回目の挿入を始める。さっきの自分の精液がローション代わりになって簡単に入った。2回目はさっきより時間がかかったが彼女が俺の乳首を舐め始めると快感に射精感が高まって二回目の放出ができた。セックスと言うより種付けがふさわしい行為だった。
この娘が俺と彼女が別れるきっかけか。彼女と旦那の娘、彼女の旦那から2回大事な人(オンナ)を寝取ったんだなと暗い想いが湧き上がる。
彼女が娘のパジャマを整えるのを待って彼女を抱きしめると彼女からキスをくれた。
俺が彼女のスカートをまくると下着を下し後ろからぶち込んだ。娘と俺のセックスを見ていて感じていたのかすんなり入った。
すぐには妊娠しなかったようで2回目もよばれた。
前と同じように娘と2回したあと彼女とも1回した。彼女とも避妊をしなかったが
「まだ生理はあるけど大丈夫でしょ。まぁ、旦那ともしてるし。あなたの子供なら産みたいわ。」
と悪魔のようなことを言う。
俺がだまっていると
「大丈夫、さすがにできる年じゃないわ。あなたにこれ以上迷惑かけない。」
安心できないようなことを言っていた。
一方、嫁の調査は難航していると言われた。俺も家探しをしたが証拠らしいのが見つからなかった。嫁が浮気をするのは俺が家庭をほっぽっていたからかと思い少しづつ家にいる時間を増やした。嫁も子供も最初なにかおかしな目で見られたがそのうち慣れたようでいろいろ話してくれるようになった。嫁とのセックスは浮気しているのかという疑心暗鬼がたたってうまくできなかった。嫁は俺の体調を気にしてくれた。
3回目のあと妊娠したとの連絡と調査結果が出たという連絡が一緒に来た。
呼び出されたのはホテルのデイユースで、弁護士と言う女性はおらず彼女だけが待っていた。彼女が出した書類の写真の女性は嫁ではなかった。そして調査結果にはちゃんと嫁の写真があったので最初に見せられた写真だけがフェイクなのだろう。3ヶ月近く調査してあり家での様子や出かけた先での行動には全く問題がなく調査した範囲では浮気はしていない、と書いてあった。
どういうことかと彼女を問い詰めるとまず俺に謝ってから説明をしてくれた。
若いころ彼女が俺とセックスをしたのは旦那の指示で俺とのセックスは逐次旦那に報告していたこと。避妊しなかったのは俺の子供を妊娠するため。そして俺が犯した眠ってる娘は俺の種で産まれた娘であること。娘は小さいときから彼女の旦那と関係していて、今は結婚しているにもかかわらず彼女の旦那の子供を妊娠しようとしてること。彼女はずっとそれだけはやめるように彼女の旦那も娘も説得したけどダメだったこと。彼女は旦那が好きなのに、初夜ですら騙されて他の男に抱かれ、旦那に抱かれるためには他の男に抱かれないとならなかったこと。
俺には到底理解できない世界だった。
「なんで俺だったのですか?」
ずっと疑問に思っていたことを聞いた。
「誠実だったから。」
俺で10人目だったそうだけどそれまではみんな体目当てが見え見えだった。仕事しているときにも抱かれる相手を探していたけど、要領が悪いけどまじめにやっていて子供たちにも人気があって女性に慣れてないのかちょっとしたことで顔を赤くする、そんな俺から目が離せなくなって、俺の子供が欲しいと思ったそうだ。
旦那には違う相手のように嘘をついていたそうで、実際俺と会っている間にも他の男に抱かれていたそうだ。初めてしたとき以外は俺と会っていることは旦那にも隠していたらしい。だんだんうまくなっていく俺を育ててるのも楽しみだったと。
最後に彼女は俺の前に土下座して、
「お詫びならします。私の体でよければいつでも自由にしてください。」
と言った。俺は断った。今更だけど俺を裏切っていなかった嫁を俺は裏切っている。これ以上は裏切りたくない。
若かった俺がうかつに既婚女性に手を出した罰なんだろうね、また俺は大変なことに巻き込まれてしまった。そして俺は知らなかったとはいえ俺の娘を抱いて妊娠させたのか。
重大な事実に俺が向き合うには俺は小心者だった。だから逃げた。
その後、彼女からはずっと後に1度だけ連絡が来た。そこには、うまくいきました。それからごめんなさい。とだけ書いてあった。俺はすぐに消した。明日は嫁とデートだ。
そこそこ有名な大学に入った俺は塾の講師をしていた。彼女は事務方のパートさんだった。ぽっちゃりぎみではあるがどちらかと言うとかわいい人で何より目を引くのはその巨乳だった。
俺はと言うと女っ気のない中高時代だったし、なにより普通より不細工より、、、正直に言おう不細工だったから、眺めているだけで幸せだった。左手の薬指の指輪が結婚していることを示している。それにも関わらず遊び慣れている奴らは彼女にアタックしていたがみんな玉砕していた。
彼女は呑み会にもほとんど参加していなかった。俺もあまり参加してなかったがたまたま参加したときに珍しく彼女が参加していた。
俺は翌日の講義の事もあり1次会で帰ることにした。すると学生だけでなく社員からも2次会に誘われるのを振り切って彼女が帰るのが見えた。
「あなた、同じ方向だったね。送っていって。」
と俺の横にくる。誰かが
「送り狼になるなよ」
と茶化すと
「あいつなら大丈夫だろ、あんな堅物いない」
と別な奴が言う。
彼女に何を話していいのか、俺は黙って駅に向かう。彼女も黙っている。
彼女は同じ電車だったので隣に立つといろいろ聞いてきた。
趣味は?子供たちとゲームの話するけどゲーム好きなの?教え方上手みたいでご父兄方の評判良いのよ、など一方的に話してきて俺がぼつぼつと答える。
彼女の話で、彼女が俺より3つ年上で見合い結婚して1年ちょっと。旦那が仕事が忙しいので仕事を始めたこと。暇つぶしなんてみんなに内緒ね、仕事はちゃんとやってるから。と笑って言った。
30分程で彼女は降りて行った。その時、これって言って渡されたのは携帯電話の番号と電話していい時間帯だった。
からかわれているのかな? すぐには電話しなかったが捨てることはできなかった。
その後彼女とはあいさつや仕事の連絡程度で話す機会もなかった。
たまたま採点で遅くまで残っていた時突然教室の入り口が開いて、彼女が入ってきた。
「ちょっと忘れ物したら、遅くまで大変ね。」
彼女が近くにきていたわってくれる。
近い、近すぎます。
「電話、待ってるのにしてくれないね。」
咎めるように彼女が言い、手を重ねてきた。
ビックリして見上げると、いつもと違う、挑発するような笑顔で俺を見る。
「あとどのくらいかかるの?手伝える?明日も学校あるんでしょ。」
優しく言われた。
「もうすぐ終わります。ダイジョウブです。」
声が裏返ってしまった。
「遅いから、一緒に帰ってくれる?」
「は、はい。でも送り狼になるかもしれませんよ。」
精いっぱいの冗談で返すと、
「あら、それもいいかもしれないわね。」
と答えられた。
俺は黙って残りを採点していく。クソ真面目な難儀な性格のせいで適当にはできない。結局それから1時間程度かかってしまった。彼女は採点が終ったのを確認して整理してくれた。
鍵を掛けて出るとだいぶ遅い時間だった。
「ご飯は?」
と彼女が言うと
「家の近くで適当に食べて帰ります。」
と答えた。
「一人暮らしよね、ちゃんと食べてる?」
とおばちゃんのように彼女が聞く。
「ラーメンか牛丼ばかりになっちゃいますね。」
「ダメよ、野菜も食べないと。今度作りに行ってあげようか?」
「そ、それはありがたいですけど、、、うちには鍋も包丁もないんです。」
と正直に答えた。
「男の一人暮らしねぇ。まぁ、コンビニもあるし24時間の店もあるし、いらないか。」電車でもやけにくっついてくる。俺は恥ずかしいような嬉しいような、気がつくと俺が降りる駅についた。
「あれ、、、もっと前の駅では?」
と聞くと
「楽しかったから降りそびれちゃった。私もご飯食べてないから一緒にご飯食べていいかな?帰っても旦那いないし。」
と言った。
彼女は牛丼屋を物珍し気に眺めまわして出てきた牛丼とサラダを食べている。
俺は大盛といつもは食べないサラダを食べている。代金は彼女が出してくれた。
「お姉さんにまかせなさい。」
外に出るとそこそこいい時間だった。駅に向かうのかと思ったら彼女は俺に腕を絡めてきて、上目遣いで
「ねぇ、君のお部屋、見せてくれない? 一人の部屋に戻るの寂しいしもう少し話したいな。」
と聞いてくる。
俺は頭が真っ白になり、気がついたら自分のマンションにいた。
部屋に入ると
「男の一人暮らしの割に綺麗ね。君らしいわ。」
「ありがとうございます。」
荷物を置いて振り返り
「その辺にすわって…」
最後まで言う前に彼女からキスをされた。
彼女の唇は柔らかかった。舌を入れてきて俺の舌に絡めてくる。
俺は息もできず彼女が離れると深呼吸をした。
「からかってるならやめてください。」
俺がおこると彼女が真面目な顔をして答える。
「からかうならこんなところまで来ない。あなたはいつもまじめに仕事しているのを見てるわ。他の人たちのように遊びで声を掛けてこない。いつの間にかあなたを目で追っていた。結婚しているのにおかしいでしょ。真面目なあなたが心配するのわかるけど本気になる前に抱いて。」
「おおお俺は経験ないし。」
思わずいらないことを言ってしまう。
「関係ないわ。」
気がつくと彼女は上半身をはだけていて果物のような乳房があらわになっていた。
俺は、、もう理性が仕事していなかった。
彼女のたわわな乳房にむしゃぶりつく。彼女が慌てないのと言っていたような気がする。悲しいかな童貞にはそのあとどうすればいいかわからない。乳房にばかりがっついていると彼女に顔を挟まれ持ち上げられる。
「もう、がっつかないの。今夜は泊ってあげるからゆっくり教えてあげる。その前にちゃんと服を脱いで。」
彼女が下半身も裸になった。俺も服をすべて脱ぐ。彼女はもう一度キスをしたあとベッドに腰掛け足を開く。
初めてみる女性はお世辞にも綺麗とはいえない。彼女が自分で下の口を開いていろいろ教えてくれる。俺は言われるまま顔を近づけクリトリスに舌を伸ばし舐め始めた。
彼女に教えられるように女のあそこを舐めまわす。何とも言えない味がしておしっこの臭いがした。舐めていると唾ではない液体で濡れ始めた。これが濡れるという事かと感心していると彼女が
「そろそろいいわね。」と言いベッドに倒れこむように横たわった。
俺がまごまごしていると、彼女が優しく教えてくれる。
「もう準備ができたから大丈夫。場所は教えたでしょ。そう、そのあたりよ。大丈夫ゆっくり合わせて、そう、そこ。そのままゆっくりと押し込んで。」
言われるままに挿入した。
彼女はため息をつくと
「そのままゆっくりと前後に動いて。慌てると抜けちゃうからゆっくりね。いいわ、大丈夫気持ちいいわ。そう、そのくらいゆっくり。」
と先生のように教えてくれる。
俺はもう我慢できなくてすぐに出してしまった。
「ごめんなさい、もうでちゃった。」
そういうと、
「うれしいわ。あなたを気持ちよくできたのね。女として最高よ。」
と言ってくれた。
俺が抜こうとすると足を組んで抜かせてくれない。
「ダメよ、男性はセックスは入れてるときだけしか考えないけど、終わった後が大事なの。しばらく入れたままで余韻を楽しませて。」
小さくなって自然と抜けるまで許してくれなかった。
抜けたペニスをティッシュで拭こうとしたらまた止められた。
何をするのかと思ったらペニスを口に含み舐めまわされた。出したばかりで敏感な先っぽが気持ちよすぎで痛い。
「おめでとう。これで大人ね。それからありがとう、こんなおばさんを相手してくれて。」
彼女が手を胸にいざなう。さっきもさわったけど大きくて手にあまり柔らかい。乳首は団栗のように大きくて乳輪も大き目だった。
さわっていると乳首が固くなってくるのがわかる。
それに刺激を受けて俺も大きくなる。
「あの、、、もう一度いいですか?」
彼女は頷いた。今度はおっぱいをさわりながらあそこを舐めまわす。さわり方や舐め方は自由にしてみなさいといわれた。彼女が気持ちよいところを攻めると彼女が声をあげる。
それを頼りに彼女の感じるところを攻める。単調になると彼女も感じにくいと言われていたので場所を変え強弱をつけるようにした。彼女の合図でまた挿入する。今度はさっきより長くできた。射精した後は余韻を楽しむように中に入れたままで乳首を舐めまわす。ペニスの先と同じに敏感になりすぎるからと注意されてからは優しくするようにした。
結局、3回した。
避妊をしてなかったことに気がついたのは翌朝だった。
一度タガが外れるともう止められなかった。多いときは週に3日、間が空いても2週間は開けずやりまくった。彼女はノーマルなセックスを好んだので変なことはできなかった。それでも彼女いない歴=年齢だった俺に突然できた極上の彼女だったので満足していた。
別れは突然だった。いつものように俺の家に来た彼女だったが様子がおかしい。
やがて決心したように言う。
こどもができた、と。
俺は頭が真っ白になる。
「どちらの子かわからない。どちらにしろ夫に妊娠していることはばれているから下ろすならあなたにも迷惑がかかる。このまま産む。勝手だけどこのまま別れて。携帯も解約した。仕事も止めた。ごめんなさい勝手よね。」
俺は彼女を引き止められるほど強くなかった。俺の周りでも人妻に手を出して旦那にバレ学校をやめざるを得なかった奴がいた。
おれは黙って頷いた。
「本当は最後にいっぱいしたいけど、赤ちゃんにさわるから、ごめんね今日はこれで帰るね。さよなら。」
彼女の最後の言葉だった。
その後、彼女は仕事をやめ俺はしばらくそこで働いたがやがて就職活動が忙しくなりやめた。一度だけ彼女が降りた駅で降りて一日駅前で通る人を見ていたけど彼女らしき人は見当たらなかった。
彼女と偶然再会したのは25年後だった。彼女は老けたとはいえ年より10歳は若く見えた。
昔話が花が咲いたあと連絡先を交換した。
俺も就職して嫁を貰い子供も3人いる。この幸せを壊すほど馬鹿ではなかった。
それでも、飲みに誘われるとホイホイついていってしまう。
落ち着いた個室に案内され乾杯の後見せられた写真に青くなった。
嫁らしき女と若い男性がホテルに入る後ろ姿。嫁らしいと思ったのは髪型が同じこととおしゃれして出掛ける時によく着る服だったから。
呆然としているとショートカットの女性が入ってきた。彼女が弁護士さんと紹介した女性がいろいろ進めてくれることになった。費用はまたあとでと言うことになった。
呆然とした俺は気がつくとホテルで彼女の上で腰を振っていた。25年ぶりの彼女は悪魔の提案をしてきた。曰く、娘の旦那が無精子症なので代わりに娘に種付けしてほしい、と。
人工授精をするのかと思ったら、寝てるところですればいいじゃない、とあっけらかんと言われた。私の若いころにそっくりよ、楽しんでねと親としてはどうかと言うセリフが飛び出した。
彼女に案内されたマンションは広くてきれいだった。高級そうなベッドの上に色気のないパジャマで寝ている女性は確かに若いころの彼女だった。彼女が娘の下半身をあらわにする。娘の大きな胸は規則正しく上下している。視線に気がついた彼女は苦笑して
「あなた、私のおっぱい大好きだったからね。」
と言いパジャマの前をはだけさせた。
娘の胸をこわごわさわる。柔らかい弾力のある胸は最近さわったことのない手触りだった。母親譲りの大きな乳首と乳輪を舐めまわす。
彼女が娘の下半身を舐めている。彼女からの合図で娘の中に入った。思ったより緩い気がする。それでも眠っている若い女性を犯すという異常なセックスに興奮してすぐに出てしまう。一度ペニスを抜くと彼女がお掃除してくれる。彼女を見てると若いころを思い出す。
俺は二回目の挿入を始める。さっきの自分の精液がローション代わりになって簡単に入った。2回目はさっきより時間がかかったが彼女が俺の乳首を舐め始めると快感に射精感が高まって二回目の放出ができた。セックスと言うより種付けがふさわしい行為だった。
この娘が俺と彼女が別れるきっかけか。彼女と旦那の娘、彼女の旦那から2回大事な人(オンナ)を寝取ったんだなと暗い想いが湧き上がる。
彼女が娘のパジャマを整えるのを待って彼女を抱きしめると彼女からキスをくれた。
俺が彼女のスカートをまくると下着を下し後ろからぶち込んだ。娘と俺のセックスを見ていて感じていたのかすんなり入った。
すぐには妊娠しなかったようで2回目もよばれた。
前と同じように娘と2回したあと彼女とも1回した。彼女とも避妊をしなかったが
「まだ生理はあるけど大丈夫でしょ。まぁ、旦那ともしてるし。あなたの子供なら産みたいわ。」
と悪魔のようなことを言う。
俺がだまっていると
「大丈夫、さすがにできる年じゃないわ。あなたにこれ以上迷惑かけない。」
安心できないようなことを言っていた。
一方、嫁の調査は難航していると言われた。俺も家探しをしたが証拠らしいのが見つからなかった。嫁が浮気をするのは俺が家庭をほっぽっていたからかと思い少しづつ家にいる時間を増やした。嫁も子供も最初なにかおかしな目で見られたがそのうち慣れたようでいろいろ話してくれるようになった。嫁とのセックスは浮気しているのかという疑心暗鬼がたたってうまくできなかった。嫁は俺の体調を気にしてくれた。
3回目のあと妊娠したとの連絡と調査結果が出たという連絡が一緒に来た。
呼び出されたのはホテルのデイユースで、弁護士と言う女性はおらず彼女だけが待っていた。彼女が出した書類の写真の女性は嫁ではなかった。そして調査結果にはちゃんと嫁の写真があったので最初に見せられた写真だけがフェイクなのだろう。3ヶ月近く調査してあり家での様子や出かけた先での行動には全く問題がなく調査した範囲では浮気はしていない、と書いてあった。
どういうことかと彼女を問い詰めるとまず俺に謝ってから説明をしてくれた。
若いころ彼女が俺とセックスをしたのは旦那の指示で俺とのセックスは逐次旦那に報告していたこと。避妊しなかったのは俺の子供を妊娠するため。そして俺が犯した眠ってる娘は俺の種で産まれた娘であること。娘は小さいときから彼女の旦那と関係していて、今は結婚しているにもかかわらず彼女の旦那の子供を妊娠しようとしてること。彼女はずっとそれだけはやめるように彼女の旦那も娘も説得したけどダメだったこと。彼女は旦那が好きなのに、初夜ですら騙されて他の男に抱かれ、旦那に抱かれるためには他の男に抱かれないとならなかったこと。
俺には到底理解できない世界だった。
「なんで俺だったのですか?」
ずっと疑問に思っていたことを聞いた。
「誠実だったから。」
俺で10人目だったそうだけどそれまではみんな体目当てが見え見えだった。仕事しているときにも抱かれる相手を探していたけど、要領が悪いけどまじめにやっていて子供たちにも人気があって女性に慣れてないのかちょっとしたことで顔を赤くする、そんな俺から目が離せなくなって、俺の子供が欲しいと思ったそうだ。
旦那には違う相手のように嘘をついていたそうで、実際俺と会っている間にも他の男に抱かれていたそうだ。初めてしたとき以外は俺と会っていることは旦那にも隠していたらしい。だんだんうまくなっていく俺を育ててるのも楽しみだったと。
最後に彼女は俺の前に土下座して、
「お詫びならします。私の体でよければいつでも自由にしてください。」
と言った。俺は断った。今更だけど俺を裏切っていなかった嫁を俺は裏切っている。これ以上は裏切りたくない。
若かった俺がうかつに既婚女性に手を出した罰なんだろうね、また俺は大変なことに巻き込まれてしまった。そして俺は知らなかったとはいえ俺の娘を抱いて妊娠させたのか。
重大な事実に俺が向き合うには俺は小心者だった。だから逃げた。
その後、彼女からはずっと後に1度だけ連絡が来た。そこには、うまくいきました。それからごめんなさい。とだけ書いてあった。俺はすぐに消した。明日は嫁とデートだ。
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