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19.お茶会-2

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「それで殿下への引継ぎは順調なのですの?」
マーガレット様が聞いたのは王女殿下の事。
秋に陛下は退位され王女殿下が次の女王様に即位される。

「なかなかな、いろいろ弱音を吐いてるけれどやってもらわないとな」
この時ばかりは陛下も母の顔になる。

マーガレット様がちょっと羨ましそうに陛下をそして陛下のお腹を見る。

「即位の式典にはノルマン国王夫妻もおいでになるのですよね」
イレーヌ様がちょっと意味深な表情でおっしゃる。

それを聞いてマーガレット様もデボラ様も意味ありげに目くばせしている。
そして僕の方を伺っている。

「大丈夫だ、あいつはクレアと同じくらい口が堅い」
陛下がおっしゃったが三人はそのあとはそのことに触れることなく、今はやりの演劇や小説、そしてファッションなどの話題に花が咲いた。

陛下の体調を考え短めにとの事だったけどそれでも2時間以上話していた。
みなさまがおかえりになられた後、陛下は執務に戻られる。

先ほど言われた通り徐々に王女殿下に引き継いでいるのでだいぶ仕事は減ったそう。
それでも大変そうだ。

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