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18.お茶会ー1

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天気の良い午後、陛下のお友達が集まりお茶会が開かれた。

「あらぁ、聞いてはいたけれど、おめでとうございます」
侯爵夫人マーガレット様が陛下にお祝いの言葉を述べる。

「ほんと、まさかこの歳でなんて、どんな魔法を使ったのかしら」
と伯爵夫人イレーヌ様のお祝いなのにか皮肉なのかわからない言葉が続く。

そして、伯爵夫人デボラ様が、
「それで、この子が例の?」
とぼくの方を見て聞いている。

すでに、若い娘が女子会を開いているみたいだ。
それにしても、ぼくを値踏みするような目つきはなかなか鋭いものがある。
公式なお茶会や夜会では即刻首を斬られそうな言葉が出ても場の雰囲気が穏やかなのは幼馴染の特権なのだろう。

三人共に高位貴族の夫人・未亡人で美容にはお金をかけているのだろう。
陛下に負けず劣らず、年相応というのがはばかれるほど若く見える。

マーガレット様はスレンダーで眼鏡が似合いそうな一見冷たそうに見える顔。
なのに話している内容は四人の中でいちばんやさしく聞こえる。


イレーヌ様は、小柄でぽっちゃり、丸顔でにこやかなのに、その口から出る言葉は辛らつだ。

デボラ様は10歳、いや20歳若いと言っても通りそうな若さを保っている。
そして、旦那様である伯爵様はまだ健在だけど、いろいろと華やかな噂はぼくも聞いている。

三人三様、それぞれに美しい方々だ。


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