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夫を寝取られた若妻が幼なじみとしあわせになるまで
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天気が良い春の日だった。外が騒がしいと思ったら、隣村のゆみが村のみんなの前でひなの夫のゆうじの事を何もかもぶちまけていたのだ。寝取った人妻の数や名前、ゆうじの子供と思われる産まれた子供の名前、初潮前の年端も行かない少女にも手を出していたこと、全部ぶちまけてくれた。ひなが我慢したところで寝取られた旦那や娘をひどい目に遭わされた親は納得しない。ゆうじの財産を没収したうえで家からたたき出した。ゆみはゆうじについて行った。
それでおとなしくなってくれればよかったのだが、ゆみが産み月が近くなるにつれて相手してくれなくなったからか、こともあろうに隣村の村長の息子、次男のよしおの奥さんに手を出していた。
吊るせという声も多かったが、西ノ村の村長のじゃあこれからは姦通がバレたらみんな吊すのかの声に、すねに傷ある連中の声が小さくなり、竿と袋を取る事で落ち着いた。
最後は、浮浪者の婆さんがゆうじのちんちんを味わいたいというのでやらせてやり、切り取った。
ゆうじは酒浸りになり、ゆみは産まれたばかりの子供をおいてどこかに逃げた。
よしおの奥さん、まつりさんは他の村から来たのと内気な性格のため余計な声を気にして病んでいく。お腹に子供がいるのだけどよしおの子供かゆうじの子供かわからないのも理由だろう。子供を産んですぐに命を絶ってしまった。子供はどう見てもよしおの子供だったのに。産後の肥立ちが悪く亡くなったことになっている。
葬式にはひなが二人の乳児を連れて母と一緒に参列した。昼間から降っていた雨が夕方から豪雨になったのでよしおの家に泊めてもらった。乳児を連れて移動するのが怖かったのと、よしおが心配だからと隣村の村長達から頼まれたのも理由である。
夜中にひなが授乳を済ませて客間をでるとよしおが一人で酒をあおっていた。ひなが隣に座り話しかけてもよしおは何も言ってくれない。いろいろ話したがあきらめて寝ようかと思い立ち上がったところでよしおが後ろから抱きしめてきた。よしおの手は授乳期でいつもより豊満な胸をつかみ揉んでいる。授乳したばかりの乳房から母乳がしたたる。ひなは固まってしまって動けなかった。わずかに子供の頃のように
「お兄ちゃん、いや」
とだけ呟いた。よしおは
「ごめん、寝るね。」
と言ってひなから離れた。
このままだとよしおがいなくなりそう。ひなは心配になりよしおの服をつかんで寝室までついて行った。
寝室に入ったところでひなは覚悟を決めて服を脱ぐ。
「お兄ちゃんも脱いで」
服を脱いだよしおをベッドに押し倒し口付けをした。
長い付き合いだけどキスは初めてかもしれない。
ひなは口を離すと乳房をよしおの顔の前に持っていく。よしおがむしゃぶりついてきた。両方の乳房から母乳がしたたる。それを見て更に乱暴に揉み乳を吸う。
乱暴に扱われたが嫌ではなかった。このままよしおにめちゃくちゃにされてもいい、そんな気持ちだった。
よしおが乳房から口を離すとちんちんを指さし
「舐めて、できるでしょ、ゆうじに仕込まれたんだろうから」
といった。ここでゆうじの話を出されるとは思ってなかった。それでも言われる通りにする。
「まつりが言ってもないのにしゃぶるんだ、そんな事ゆうじに寝取られる前は一度もしなかったのに」
よしおのちんちんから先走り汁が出始めたら、よしおは乱暴にひなを押し倒しそのまま挿入してきた。
「痛い、痛い、、」
子供を産んで広がっているとはいってもやはり準備ができていないと痛い。
「ゆうじ相手なら痛くないのかよ!」
よしおは悲鳴を無視して乱暴に腰を動かす。
しばらくして愛液も出てきて動きも滑らかになり快感から甘い声も混じってきた。ついついゆうじと比べてしまう。テクニックはゆうじの方が上だろう。でも、よしおから与えられる痛みがよしおにできることがあると教えてくれているようだった。
二人して黙って動きそしてやがてひなの中によしおが精を放った。
ひなは母の所に戻らずそのままよしおの横で眠りについた。朝方、娘の鳴き声で目が覚めた。いつの間にか寝室に娘達がいた。娘達にお乳をあげてると視線を感じる。
「そんなまずいのよく飲むなぁ」
部屋を出ると母が朝食の準備をして待っていた。二人が一緒に寝室から出てきたのを見ても母は何も言わない。母はよしおに本家に挨拶に行くからひなをよろしくと言い外に出て行った。
朝食を食べ終わったら順番に水浴びをすることになった。ひなが先に体を洗って戻る。いつもの癖で胸元をあけていたのがよしおを刺激したのだろう。抱きついてきて寝室に連れ込まれた。
昨日あんなことを言われたので意地悪をしたくなりゆうじに仕込まれた技を使いよしおに奉仕する。よしおは気持ちよさそうだが複雑な表情だ。口と手で一回出したあと母乳を出しながら乳房でちんこを挟みしごく。また大きくなったところでひながベッドに座り股を広げる。
「私が気持ちよくしてあげたんだからお兄ちゃんもやって。」
「どうすれば、」
「舌でここを舐めるの。手は使っちゃだめよ、舌だけで。気持ちよくさせてくれたら入れてもいいわ。」
よしおはしゃがんでひなを見上げてそれから舌を性器に沿わせて舐め始める。ひなは自分が舐めて欲しいところを指示する。まぁあまり上手とは言えないけど。
「いいわ、そろそろ入れなさい。」
ひなが命令するとよしおがひなを押し倒してそのまま挿入してきた。
「いいわーー、きもちいい。」
ひなが言うとよしおは気分が良くなったのかガンガン腰を動かし始めた。
腰の使い方もあとで教えないとね。ひなはすっかりよしおとずっとまぐわう気になっている自分に気がついて心の中で苦笑いする。よしおが射精したようだ、動きが止まる。
ずるりと抜けたちんこを口の前に持ってきたのでそのまま舐めてあげた。
「ごめん、俺、、」
「気持ちよかった?」
「気持ちよかった。」
「まつりより?」
よしおが言葉に詰まる。
「ごめん、でも、もうゆうじの話はしないで。私もまつりの話はしない。」
結局、娘二人への授乳で中断したけど、昼過ぎまで励んでしまった。
昨夜と違いよしおはひなにやさしくしてくれる。ひなはよしおの精を胎に一杯受け取り幸せを感じていた。
まずは、自分の体目当てでもよしおが生きてくれればいい、そう思っているのがよしおにもわかったのかもしれない。
「ありがとう、ひなにも心配かけたけど、子供がいるからには自分で死ぬことはないよ。」
と言われた。
「ちっちゃかったひなが体を張ってまで僕を助けてくれたんだからね。」
とまで言われた。さっきまでのまぐわいを思い出してひなは真っ赤になった。よしおもそれを見てまっかになる。
どちらかともなくちかより長い長いキスを交わした。
母がもどり村に帰るあいだ、不自然なくらい世間話ばかりだった。
数日後によしおが訪ねてきた。子供達の面倒を見ながら二人で話しているとよしおからプロポーズされた。ひなはよしおにいろいろ確認するとよしおが誠実に答える。ひなは受け入れることにした。
ふと、数日前の夜を思い出し思わずよしおの手を引いて寝室に連れ込んでしまった。
服を着たまま尻だけ出して獣のようにまぐわう。
ことが終り寝室を出た二人は固まってしまった。
そこには子供達の面倒を見る両親が、東ノ村の村長夫婦がいたからだ。
するなら戸締りに気を付けれろとお小言はもらったが結婚には反対されなかった。
「どうせ西ノ村も東ノ村も領主様の奥方と姫君を手籠めにしてできた村だ。」
ここで昔ばなしが出てくるとは思わなかった。まぁ、ろくでもない先祖なのは確かだ。
月のものが遅れているので医者に診てもらうと子供ができていた。
「子供ができた」
とだけ言うと
「そうか、わかった」
と答えて抱きしめてくれた。
さすがに村長の息子と娘なのでもう少しもめるかと思ったら案外すんなり西ノ村に受け入れられた。
まぁ、ひなもよしおもゆうじの被害者と言うことで暖かい目で見てもらえたようだ。
ただ、まつりさんを追いつめた連中の矛先が今度はひなに向かった。
ひなも負けてない。連中、特に年寄りが若い頃にしでかしたことを知っていると匂わせるだけで静かになった。
まぁ、連中の子供達が兄弟、姉妹で似てないよね、不思議、とだけ言っただけなんだが。
冬になりこの冬は寒さが堪える。そんな中、ゆうじが酔っぱらったまま外で寝てしまい亡くなった。ゆうじを包み込むように浮浪者の婆さんが抱き付いてやっぱり亡くなっていた。
葬式はなく、ゆうじの父とその隣の家の奥さん、そしてひなと母だけが立ち会った。墓を掘っている男達が下品な声で
「さうがにゆうじだな、最後まで女を抱いていやがる。」
と言うとゆうじの父と、隣の奥さんが睨みつけていた。
寒いから温まりなさいと奥さんの誘いにありがたく家に入れてもらう。
ゆうじの父がぽつりと言った。
「最後は母親に抱かれて幸せだったのかもなぁ。」
奥さんも頷いてる。
ひなと母がぽかんとしてると、浮浪者の老婆がゆうじの母と説明してくれた。どうりで一緒に埋葬したわけだ。
帰宅したら子供達とよしおが出迎えてくれた。この子達はゆうじがいないと産まれなかった。でも、もう、ゆうじはいない。今ここにいる家族とお腹にいる子供を幸せにしないと。
夜、寝室でよしおが何か言いたげにしている。
「あなたの中のまつりと私の中のゆうじはなかなか消えないと思う。だからあなたが私の中のゆうじを上書きして。私もあなたの中のまつりを上書きしたい。」
よしおは黙ってキスをしてきた。
お腹にいる子供を気を使いながらひなを愛撫し舌を這わせる。充分に湿らせて中に割り入れて来る。ひなはよしおをいっぱい感じながら上り詰めていった。
次の春に家族が増えた。
ひなが産んだ娘二人にゆみが置いて行った娘、そしてよしおとひなの間でできた息子、4人の子供を育てながら暮らしている。
まつりさんが残した息子は、男の子がいないよしおのお兄さんの所に引き取られ育てられている。義姉さんが産まれたばかりのみみと一緒にお乳をあげているうちにそういう話になっていた。
よしおは毎晩のようにひなを求めてくるのでもう一人二人増えてもおかしくない。どんなに忙しくても家に戻ってくる。戻れない時は必ず先に言ってくれる。悪いこと、ちょっとくらいは大目に見てもいいかなって思ってるけど、よしおにとってまつりさんが枷になっているのだろう。絶対にしないという確信もある。
いつまでできるかな、と母のまえでぽろっと言ってしまったら、
「大丈夫、私とお父さんは今でも現役よ。子供は無理だけど。」
そんな親の事情なんか知りたくなかったよ。
それでおとなしくなってくれればよかったのだが、ゆみが産み月が近くなるにつれて相手してくれなくなったからか、こともあろうに隣村の村長の息子、次男のよしおの奥さんに手を出していた。
吊るせという声も多かったが、西ノ村の村長のじゃあこれからは姦通がバレたらみんな吊すのかの声に、すねに傷ある連中の声が小さくなり、竿と袋を取る事で落ち着いた。
最後は、浮浪者の婆さんがゆうじのちんちんを味わいたいというのでやらせてやり、切り取った。
ゆうじは酒浸りになり、ゆみは産まれたばかりの子供をおいてどこかに逃げた。
よしおの奥さん、まつりさんは他の村から来たのと内気な性格のため余計な声を気にして病んでいく。お腹に子供がいるのだけどよしおの子供かゆうじの子供かわからないのも理由だろう。子供を産んですぐに命を絶ってしまった。子供はどう見てもよしおの子供だったのに。産後の肥立ちが悪く亡くなったことになっている。
葬式にはひなが二人の乳児を連れて母と一緒に参列した。昼間から降っていた雨が夕方から豪雨になったのでよしおの家に泊めてもらった。乳児を連れて移動するのが怖かったのと、よしおが心配だからと隣村の村長達から頼まれたのも理由である。
夜中にひなが授乳を済ませて客間をでるとよしおが一人で酒をあおっていた。ひなが隣に座り話しかけてもよしおは何も言ってくれない。いろいろ話したがあきらめて寝ようかと思い立ち上がったところでよしおが後ろから抱きしめてきた。よしおの手は授乳期でいつもより豊満な胸をつかみ揉んでいる。授乳したばかりの乳房から母乳がしたたる。ひなは固まってしまって動けなかった。わずかに子供の頃のように
「お兄ちゃん、いや」
とだけ呟いた。よしおは
「ごめん、寝るね。」
と言ってひなから離れた。
このままだとよしおがいなくなりそう。ひなは心配になりよしおの服をつかんで寝室までついて行った。
寝室に入ったところでひなは覚悟を決めて服を脱ぐ。
「お兄ちゃんも脱いで」
服を脱いだよしおをベッドに押し倒し口付けをした。
長い付き合いだけどキスは初めてかもしれない。
ひなは口を離すと乳房をよしおの顔の前に持っていく。よしおがむしゃぶりついてきた。両方の乳房から母乳がしたたる。それを見て更に乱暴に揉み乳を吸う。
乱暴に扱われたが嫌ではなかった。このままよしおにめちゃくちゃにされてもいい、そんな気持ちだった。
よしおが乳房から口を離すとちんちんを指さし
「舐めて、できるでしょ、ゆうじに仕込まれたんだろうから」
といった。ここでゆうじの話を出されるとは思ってなかった。それでも言われる通りにする。
「まつりが言ってもないのにしゃぶるんだ、そんな事ゆうじに寝取られる前は一度もしなかったのに」
よしおのちんちんから先走り汁が出始めたら、よしおは乱暴にひなを押し倒しそのまま挿入してきた。
「痛い、痛い、、」
子供を産んで広がっているとはいってもやはり準備ができていないと痛い。
「ゆうじ相手なら痛くないのかよ!」
よしおは悲鳴を無視して乱暴に腰を動かす。
しばらくして愛液も出てきて動きも滑らかになり快感から甘い声も混じってきた。ついついゆうじと比べてしまう。テクニックはゆうじの方が上だろう。でも、よしおから与えられる痛みがよしおにできることがあると教えてくれているようだった。
二人して黙って動きそしてやがてひなの中によしおが精を放った。
ひなは母の所に戻らずそのままよしおの横で眠りについた。朝方、娘の鳴き声で目が覚めた。いつの間にか寝室に娘達がいた。娘達にお乳をあげてると視線を感じる。
「そんなまずいのよく飲むなぁ」
部屋を出ると母が朝食の準備をして待っていた。二人が一緒に寝室から出てきたのを見ても母は何も言わない。母はよしおに本家に挨拶に行くからひなをよろしくと言い外に出て行った。
朝食を食べ終わったら順番に水浴びをすることになった。ひなが先に体を洗って戻る。いつもの癖で胸元をあけていたのがよしおを刺激したのだろう。抱きついてきて寝室に連れ込まれた。
昨日あんなことを言われたので意地悪をしたくなりゆうじに仕込まれた技を使いよしおに奉仕する。よしおは気持ちよさそうだが複雑な表情だ。口と手で一回出したあと母乳を出しながら乳房でちんこを挟みしごく。また大きくなったところでひながベッドに座り股を広げる。
「私が気持ちよくしてあげたんだからお兄ちゃんもやって。」
「どうすれば、」
「舌でここを舐めるの。手は使っちゃだめよ、舌だけで。気持ちよくさせてくれたら入れてもいいわ。」
よしおはしゃがんでひなを見上げてそれから舌を性器に沿わせて舐め始める。ひなは自分が舐めて欲しいところを指示する。まぁあまり上手とは言えないけど。
「いいわ、そろそろ入れなさい。」
ひなが命令するとよしおがひなを押し倒してそのまま挿入してきた。
「いいわーー、きもちいい。」
ひなが言うとよしおは気分が良くなったのかガンガン腰を動かし始めた。
腰の使い方もあとで教えないとね。ひなはすっかりよしおとずっとまぐわう気になっている自分に気がついて心の中で苦笑いする。よしおが射精したようだ、動きが止まる。
ずるりと抜けたちんこを口の前に持ってきたのでそのまま舐めてあげた。
「ごめん、俺、、」
「気持ちよかった?」
「気持ちよかった。」
「まつりより?」
よしおが言葉に詰まる。
「ごめん、でも、もうゆうじの話はしないで。私もまつりの話はしない。」
結局、娘二人への授乳で中断したけど、昼過ぎまで励んでしまった。
昨夜と違いよしおはひなにやさしくしてくれる。ひなはよしおの精を胎に一杯受け取り幸せを感じていた。
まずは、自分の体目当てでもよしおが生きてくれればいい、そう思っているのがよしおにもわかったのかもしれない。
「ありがとう、ひなにも心配かけたけど、子供がいるからには自分で死ぬことはないよ。」
と言われた。
「ちっちゃかったひなが体を張ってまで僕を助けてくれたんだからね。」
とまで言われた。さっきまでのまぐわいを思い出してひなは真っ赤になった。よしおもそれを見てまっかになる。
どちらかともなくちかより長い長いキスを交わした。
母がもどり村に帰るあいだ、不自然なくらい世間話ばかりだった。
数日後によしおが訪ねてきた。子供達の面倒を見ながら二人で話しているとよしおからプロポーズされた。ひなはよしおにいろいろ確認するとよしおが誠実に答える。ひなは受け入れることにした。
ふと、数日前の夜を思い出し思わずよしおの手を引いて寝室に連れ込んでしまった。
服を着たまま尻だけ出して獣のようにまぐわう。
ことが終り寝室を出た二人は固まってしまった。
そこには子供達の面倒を見る両親が、東ノ村の村長夫婦がいたからだ。
するなら戸締りに気を付けれろとお小言はもらったが結婚には反対されなかった。
「どうせ西ノ村も東ノ村も領主様の奥方と姫君を手籠めにしてできた村だ。」
ここで昔ばなしが出てくるとは思わなかった。まぁ、ろくでもない先祖なのは確かだ。
月のものが遅れているので医者に診てもらうと子供ができていた。
「子供ができた」
とだけ言うと
「そうか、わかった」
と答えて抱きしめてくれた。
さすがに村長の息子と娘なのでもう少しもめるかと思ったら案外すんなり西ノ村に受け入れられた。
まぁ、ひなもよしおもゆうじの被害者と言うことで暖かい目で見てもらえたようだ。
ただ、まつりさんを追いつめた連中の矛先が今度はひなに向かった。
ひなも負けてない。連中、特に年寄りが若い頃にしでかしたことを知っていると匂わせるだけで静かになった。
まぁ、連中の子供達が兄弟、姉妹で似てないよね、不思議、とだけ言っただけなんだが。
冬になりこの冬は寒さが堪える。そんな中、ゆうじが酔っぱらったまま外で寝てしまい亡くなった。ゆうじを包み込むように浮浪者の婆さんが抱き付いてやっぱり亡くなっていた。
葬式はなく、ゆうじの父とその隣の家の奥さん、そしてひなと母だけが立ち会った。墓を掘っている男達が下品な声で
「さうがにゆうじだな、最後まで女を抱いていやがる。」
と言うとゆうじの父と、隣の奥さんが睨みつけていた。
寒いから温まりなさいと奥さんの誘いにありがたく家に入れてもらう。
ゆうじの父がぽつりと言った。
「最後は母親に抱かれて幸せだったのかもなぁ。」
奥さんも頷いてる。
ひなと母がぽかんとしてると、浮浪者の老婆がゆうじの母と説明してくれた。どうりで一緒に埋葬したわけだ。
帰宅したら子供達とよしおが出迎えてくれた。この子達はゆうじがいないと産まれなかった。でも、もう、ゆうじはいない。今ここにいる家族とお腹にいる子供を幸せにしないと。
夜、寝室でよしおが何か言いたげにしている。
「あなたの中のまつりと私の中のゆうじはなかなか消えないと思う。だからあなたが私の中のゆうじを上書きして。私もあなたの中のまつりを上書きしたい。」
よしおは黙ってキスをしてきた。
お腹にいる子供を気を使いながらひなを愛撫し舌を這わせる。充分に湿らせて中に割り入れて来る。ひなはよしおをいっぱい感じながら上り詰めていった。
次の春に家族が増えた。
ひなが産んだ娘二人にゆみが置いて行った娘、そしてよしおとひなの間でできた息子、4人の子供を育てながら暮らしている。
まつりさんが残した息子は、男の子がいないよしおのお兄さんの所に引き取られ育てられている。義姉さんが産まれたばかりのみみと一緒にお乳をあげているうちにそういう話になっていた。
よしおは毎晩のようにひなを求めてくるのでもう一人二人増えてもおかしくない。どんなに忙しくても家に戻ってくる。戻れない時は必ず先に言ってくれる。悪いこと、ちょっとくらいは大目に見てもいいかなって思ってるけど、よしおにとってまつりさんが枷になっているのだろう。絶対にしないという確信もある。
いつまでできるかな、と母のまえでぽろっと言ってしまったら、
「大丈夫、私とお父さんは今でも現役よ。子供は無理だけど。」
そんな親の事情なんか知りたくなかったよ。
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