夜空に瞬く星に向かって

松由 実行

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第四章 Bay City Blues (ベイシティ ブルース)

54. クローンアバター

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■ 4.54.1
 
 
「馬鹿か、お主は。あれほど注意せいと言うたであろうが。あれだけ罠があったのじゃ。普通はまだあるやも知れぬと、恐る恐る部屋に入るもんじゃろうが。」
 
 ニュクスがいつもと同じように操縦士席に座って、中空を眺めながら言い放つ。
 ボロクソにこき下ろしている相手は、この船の主、マサシだ。
 マサシはハファルレアが囚われている部屋の窓を高周波ナイフで切り取り、自分で開けたその突入口から、ハファルレアの身柄を確保するために部屋の中に飛び込んだのだった。
 
「全く面目ない。帰ったら幾らでも謝るから、脱出方法を考えてくれ。AEXSSのパワーでさえ指一本動かせない。」
 
 部屋の中には元々大量のトラップが仕掛けてあった。
 窓には格子状に張った単分子ワイヤー、センサーと連動したレーザー銃、ごく僅かなエリアに超高重力を掛け、擬似潮汐力で不用意に覗き込んだうっかり者の頭を切り落とす断頭トラップ、床には多種多様なシート地雷、部屋のあちこちに張られた単分子ワイヤ、ハファルレアの横たわるソファに近付けば、対人地雷とレーザーと120mm実体弾による連続射撃、それらすべてをかいくぐったとしても、不用意にハファルレアの体を動かせば、ソファの中に仕掛けられた核地雷が爆発する仕掛けになっていた。
 徹底的、と言って良かった。
 
 しかしそれら偏執狂的に多重に仕掛けられた全ての罠は、ニュクスの操るナノマシンたちによってすでに分解され、無害化されていた。
 ニュクスが発した安全宣言を聞いて、マサシは高周波ナイフで切り取った窓から部屋の中に飛び込んだのだが、マサシが部屋の床に着地した瞬間、部屋の床が脆く破れ、マサシの身体は落とし穴の中に落ち込んでいた。
 それは、ハファルレアの捕らわれている部屋の真下の部屋を丸ごと使った落とし穴トラップだった。
 一階の部屋中に特殊な物質を流し込み、上階の床を薄く、すぐに踏み抜いてしまうものに換えておく。
 床を踏み抜いた犠牲者は、下の部屋に満たされた液体の中に落ちるが、この液体はセンサーと連動して一瞬で硬化し、金属並の強度を発する。
 例えHASのパワーアシストをもっても打ち破ることは出来ない強度に、スーツの小型ジェネレータでは覆いきれない大きさを持つため、硬化したトラップごと浮き上がることも出来ない。
 
 大量のハイテクトラップを取り除いて油断する心の隙を突いた、駄目押しのようなローテクノロジートラップであったが、突撃型の性格をしているマサシにはこれがものの見事にはまった様だった。
 
「東側の見張りは全て片付けた。目標の身柄は未だ確保していないのだろう? 私が行く。未だ一人、屋内にリーダーが残っている。マサシの突入は、当然もう知られているだろう。時間が無い。」
 
 そのリーダーはと言えば、二階の南側の部屋に陣取っており、すでに部下が全員斃されたというのにまだ部屋から動いていなかった。
 建物の中のアクセスポイントに対する信号強度からリーダーの位置をモニタしているブラソン達ネットワークチームであったが、ブラソンはそのリーダーの行動に違和感を感じていた。
 何か未だ、発見されていない決定的なトラップがあるはずだ、と感じていたブラソンは、ネットワーク上のどの様な反応も見逃さない様、ノバグとメイエラと共に屋内外の信号のやりとりを警戒している。
 
「すまない。ついでに助け出してくれると助かる。」
 
 マサシは全く身動き取れない状態だが、逆にそれは少々の攻撃では硬化した罠を貫通してマサシに到達することは出来ないと言うことでもあった。
 素粒子化爆弾や、核反応弾でも仕掛けられてしまえば話は別だが。
 
「リーダーの撃破と、目標の確保が先決だ。お前はしばらくそこで頭を冷やしていろ。15秒後に突入する。」
 
 アデールにまで見捨てられたマサシは、それきり黙ってしまったが、アデールが正しい。
 依頼完遂のための必要条件であるハファルレアの安全の確保と、ハファルレアを殺害する可能性があるリーダの撃破は、とりあえずの安全が確保されているマサシの救出よりも優先事項だった。
 
「リーダーが動きました。部屋を出ます。」
 
 ノバグの柔らかくも冷たい声が状況の変化を告げた。
 
「アデール、急げ。リーダーがハファルレアの部屋に入った。」
 
「分かっている。マサシの二の舞をする訳にもいくまい。」
 
 今や現地で行動可能な実行部隊はアデール一人になっている。
 アデールまでが行動不能になれば、ハファルレアは殺され、全ては水の泡だ。
 
「マサシ、だったか? 聞こえているかな? 強硬化樹脂はなかなか手強いだろう?」
 
 ハファルレアが囚われている部屋に入ってきた傭兵団のリーダーが、スーツの外部音声で喋っている。
 音声は、トラップに囚われているマサシにも十分に届いていた。
 マサシのスーツの外部音声モニタがリーダーの声を拾い、レジーナ搭乗員全てにその音声データを届けていた。
 
「ハファルレアは無関係だろう。解放しろ。」
 
 果敢にもトラップの中からマサシが反論しているが、状況的にその要求が通るとは到底思えなかった。
 
「確かに無関係なのだが、そうはいかんな。
「まあ実際の所、俺達はこの女の生き死にには全く興味は無いんだが。この女を手元に置いておけば、お前たちが来る。そしてお前たちが来た。もうこの女には用は無い。俺達が依頼されているのは、お前達貨物船Resina Menthis IIの乗組員の始末だけだ。」
 
「リーダー位置はハファルレアのソファの脇です。」
 
 アクセスポイント信号のチェックをしているノバグが、部屋に入ってきた傭兵団リーダーの位置を皆に報告した。
 即ち、ナイフ一本で簡単にハファルレアの命を奪える場所に立っているということだった。
 ブラソンの感じている違和感がさらに加速する。
 仲間達を全員殺されたというのに、何故こいつはこんなに落ち着いている?
 切り捨てても構わない捨て駒だったとでも言うのか?
 いつでも殺せるのに、なぜ悠長にマサシと立ち話などしている?
 絶対におかしい。だがそれが何か分からない。
 
「しかし随分と暴れてくれたものだ。スペゼで暴れた話を聞いていたが、民間の貨物船のクルーが、まさかここまでやってくれるとはな。テランというのは、面白いな。」
 
 アデールが地上を走って建物を回り込んだ。
 勢い余って少し行きすぎ、しかしそれは良い助走距離となった。
 数歩走り、地面を蹴る。
 ジェネレータを使わず、ハファルレアの部屋に向けて跳ぶ
 ベランダの手摺りを蹴り飛ばして速度を殺し、ベランダに降りる。
 今の音で確実に気付かれた。
 窓に開いた穴の向こう、目標のすぐ脇に立つ黒いLASが見えた。
 
 こうなることが分かっているはずなのに、リーダーは未だ動かない。
 まるで、アデールに殺されるのを待つかの様に。
 あからさますぎる。
 
 アデールがアサルトライフルを構え、狙う。
 三点バースト。
 
「駄目だ! アデール! そいつを殺すな!」
 
 アサルトライフルから高速で放たれた三発の徹甲弾は、一発がLASの上胸部中央に大穴を開けた。
 胸郭上口から入射して、胸骨上部を破壊しながら背骨を粉砕して身体の向こうに貫通した。
 二発目は左肩の僧帽筋上部を貫通し、一発目で殆ど取れかけていた頭部を完全に胴体から切り離した。
 三発目は右胸の第二肋骨付近に着弾し、右肩を完全に粉砕した上に、右胸の殆どを引きちぎり、右腕を胴体から切り離した。
 
 アデールの視覚情報を全員が共有する中、黒いLASに包まれた傭兵団のリーダーの身体は、間違いなく命が保てないほどに破壊され、。
 
 三発の弾丸の運動エネルギーを受け止めたリーダーの身体は、ぼろ布の様に吹き飛ばされ、部屋の奥の壁に叩き付けられた。
 罠として作られた、強度が低く薄い床は、壁からずり落ちた身体の重量を支えきれずに割れた。
 身体が俯せに頭部から床にめり込む様な形になった所で、床下の強硬化性樹脂が反応した。
 すでに動かなくなったリーダーの身体は、上半身を腰まで床に埋める形で止まった。
 
「アデール! 頭はどこだ? 探せ! 脳死させるな!」
 
 ブラソンが叫ぶ。
 心停止がトリガーかも知れない。だがそれならもう反応しているはずだ。
 ならば、チップからの信号か、脳波だ。
 どちらも、脳死すれば信号が停止する。
 携帯型の量子通信を持っていれば、全て辻褄が合う。
 間違いない。
 
 果たして、黒いヘルメットに包まれたリーダーの頭部は、床にめり込み腰から下だけが床上に残された形の脚の間に転がっていた。
 
 アデールはベランダからアサルトライフルを部屋の床に投げつけた。
 ライフルは重い音を立てて床に叩き付けられ、床の上を滑ってハファルレアの横たわるソファの脚に当たって止まる。
 右腿のナイフを引き抜いて、部屋の窓に開いた突破口を抜ける。
 マサシが破ったと思われる床の穴の上に着地し、そしてもう一度跳んでハファルレアとソファを飛び越えて、腰から下だけが見えている死体の脇に着地する。
 まだ血の滴る黒いヘルメットを取り上げた。
 
「頭部確保した。どうする?」
 
「メイエラ、バイオチップを落とせ。電磁干渉で強制的に賦活して、生きている様に見せかけろ。ニュクス、循環系を造れるか? 酸素が無ければチップはすぐ死ぬ。」
 
 ブラソンが指示を出す。
 ヒトの脳内のバイオチップに侵入するのは、もちろん重度の違法行為だ。
 ただし、それがヒトならば。
 
「諒解じゃが・・・余り期待するな。十分な量の血液が送れるか分からぬ。脳内にもうかなりの量の空気が入ってしまって居る。」
 
 部屋の中に充満していたのであろうナノマシンが、血の滴る切断面に白い霞の様に集まり、見る間に血管を形成していく。
 
「アデール、頭を死体の脇に置いてくりゃれ。血管が重量に耐えられぬ。材料も近いでの。」
 
 ニュクスの要求に従って、アデールが黒いヘルメットを床に埋まりかけた本体の脇に置くと、白い霞が生き物の様に広がって胴体を包み、身体を分解し始めた。
 さしものアデールも、その様を見て一歩後退る。
 
「一体どういうことだ?」
 
 状況が少しだけ落ち着いたアデールが、リーダーの死体が見る間に分解され、消滅していく様を眉をしかめて眺めながらブラソンに尋ねた。
 
「安心するのは未だ早いぞ。まだ状況がとことんヤバイ事に変わりは無い。
「お前たちが相手にしたのは、多分クローンのアバターだ。本体は遠い何処かにいて量子通信経由でコントロールしていやがる。レジーナの乗員をそこに集めるための随分贅沢な罠だ。
「多分、傭兵のクローンが全員死ぬか、リーダーのクローンが死ぬかすると、そこの別荘の地下にでも設置してあるでかい花火がドカンといく寸法だろうさ。
「そして今、クローンの最後の一人であるリーダーはお前の目の前で死にかけていて、ニュクスとメイエラが強制的に生きていることにして爆弾を欺しているが、いつ死んでもおかしくない状況だ。つまり、いつドカンといってもおかしくない状況という事だ。」
 
「クローンだと? クソッタレめ。爆弾の種類は?」
 
 ブラソンの推測を聞いてアデールが毒づく。
 
 人間のクローン体の製造は、AIに次ぐ銀河種族内での禁忌であった。
 一部医療機関や研究機関で、身体の一部を医療もしくは研究目的にクローン作成するのは認められているが、殆どの国で人間の身体全体(フルボディ)のクローン作製は厳しく禁じられいる。
 その理由はごく単純であり、クローン人間についてはその製造も使用もいずれも間違いなく犯罪の温床になるためである。
 宗教というものを持たない銀河種族達にとって、地球人がしばしば感情的に思考停止に陥る「神の領域」等という虚ろな倫理は存在しない。
 
「爆弾の種類など分からんよ。俺なら、素粒子化爆弾を置くね。マサシが今現在、どんなに分厚い装甲の中に囚われていようともイッパツだ。」
 
 ブラソンの予想は多分正しい、とアデールは思った。
 マサシとはまた違って、欺し欺されの汚い戦いにさすが強い奴だ、と感心する。
 
「のどかにご歓談の所あい済まぬのじゃがのう。駄目じゃ。保って十分、多分あと五分程度で脳死してしまうのう。血管内に入り込んだ空気が脳内あちこちで血栓を作って居る。血の量も十分とは言い難い上に、身体からのフィードバックがまるで無ければ、やはり駄目じゃ。」
 
「こっちも厳しいわ。生体脳からのパルスレベルが低下してる。アデールの通信機からの電磁波で強制的に賦活させているけど、出力が低くて電流が充分じゃ無い。脳死と同時にバイオチップの信号も消えるわ。」
 
 ニュクスとメイエラが状況の厳しさを告げた。
 
「マサシ、やっぱり動けないか?」
 
「済まん。指一本動かせない。」
 
「アデール、五分以内にマサシを助け出す方法があるか?」
 
「そんな道具は無い。樹脂のコントローラを探すには時間が足りない。」
 
「クソ。どうすりゃ良い?」
 
 ブラソンが航海士席のダッシュボードを両手で叩く。
 機関士席に座ったルナの両眼が、無表情にブラソンの後ろ姿を見つめていた。
 ブラソンの後ろ姿を見つめているのはルナだけでは無かった。
 船長席上方に取り付けられた冷たい眼(カメラ)もまた、そんなブラソンを見つめていた。
 
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