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第四章 Bay City Blues (ベイシティ ブルース)
36. ミスラタミズ
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レジーナはアリョンッラ星系南方で重力圏から脱し、ジャンプ可能となった。
ここから数光年分の短距離ジャンプを行い、通常空間に戻った後に今度はホールドライヴを使用する。
星系内であろうが、恒星の近くであろうが関係なく使用できるホールドライヴを搭載しておきながら、まるで普通のジャンプ船のようにわざわざ何日もかけて星系の重力圏外まで通常空間で航行し、さらに短距離ジャンプを行った後にやっとホールドライヴが使えるなど、面倒で仕方がない。
しかし重力波だけでなく光学的にさえ観察が可能な星系近傍の宙域でホールドライヴを使用するわけにはいかなかった。ましてや星系内部で使用するなど以ての外だった。
だから面倒でも、通常のジャンプ船同様に星系外まで通常空間で航行し、短距離ジャンプで偽装する必要があった。
そして面倒な手順を踏んででも、今回はホールドライヴを使用しなければならないもう一つの理由があった。
レジーナは今から、貨物船レベドレアのシステムから抜き出した航海用のマップにマークされていた帰属不明、機械達でさえ未踏破の宙域に向かって飛ぼうとしている。
通常空間に戻った先に何があるか分からなかった。もちろん光学観察により、その宙域に恒星系などが無いことは判明している。
だがそれは逆に言えば、その辺りに光る物が無いというだけのことであって、それ以外の何があるかは全く分かっていない、ということだ。
用心するに越したことはなかった。
「重力傾斜1.0x10^-23以下を確認。ジャンプ可能です。」
「OK。進路このまま。三光年の短距離ジャンプを行う。ジャンプアウト後、進路そのまま最大加速。ホールドライヴを使用してポイントXから一光年離れた宙域にホールアウト。」
「諒解。三光年の短距離ジャンプを行います。5、4、3、2、1、0、ジャンプインしました。ジャンプアウトは2分12秒後です。」
レジーナの声が状況を読み上げる。
システムからログアウトし、席を立つ。コーヒーが飲みたくなった。
目的宙域までの指示はすでにレジーナに出してある。俺が船長席に座ってなどいなくともレジーナは安全確実に目的地に到着するだろう。
いざとなればダイニングテーブルの椅子の上からでもシステムにログインして操船することは可能なのだ。
実のところ本当は、船の運行中に俺が船長席に座っているのは殆ど形式的なものに過ぎない。自室のベッドに寝転がったままでも構わないのだ。
ダイニングルームに行くと、ルナとミスラタミズが折り紙をして遊んでいた。
二人が座っているダイニングテーブルの上には、鶴や風船など、地球人の子供であれば子供の頃に一度くらいは折る事のある折り紙の作品が並んでいる。
四角い紙さえあれば出来る手軽な遊びだ。子供のための遊び道具などいっさい積んでいないレジーナでは、遊び方がどうしても限られてしまう。
それに、ただの一枚の紙から複雑な形状の作品が出来上がる様は、特に初めて折り紙を見る者に思いの外大きな感動を与えたりする。
折り目もシャープに整った形のものがルナの作品で、失敗した折り跡が残りどことなく歪んでしまっている方がミスラタミズの作品なのだろう。
勿論ルナは表面上ミスラタミズと遊んでいる様に見えるが、その実遊んでいる傍らで別タスクを起動して、船内の歪みや空気漏洩、放射線漏洩などのセンサー類のチェックや、夕食の下ごしらえで火に掛けてある鍋の温度などを全てモニターしチェックしている。AI生義体ならではの技だ。
ミスラタミズはルナとニュクスに良く懐いていた。
ニュクスは年格好が自分に一番近いため、ルナはその銀髪と白い肌、赤い瞳などの外見が自分と同じで慣れ親しんだものだからだろうと推測している。
もちろん、ルナとニュクス以外の乗員達とも既に良好な関係を築いている。
アデールはあれでいて実は子供好きだったようであり、ミスラタミズを持ち上げて肩車をしたり、食後のデザートを分け与えたりして、いつの間にか懐かれていた。
そう言えば、ニュクスもルナもミスラタミズに甘い物を与えていた様に思う。
ニュクスは自分が食べているおやつをじっと見つめるミスラタミズのためにもう一つ注文してやり、ルナはルナでこっそりとミスラタミズに追加のおやつを与えていた。
やはり子供には甘い物を与えるのが王道なのだろう。
そう言えば、ブラソンがミスラタミズと話をしたりしていると、当初なぜかルナが微妙な視線を向けていたのだが、常識的な範囲内であり且つ本来の言葉通りの意味での子供好きであるという事が徐々に明らかになってからは、ブラソンがミスラタミズと接するのを邪魔する事も無くなった。
俺はと言えば、当初船長、つまりこの船で一番偉い人間だということでミスラタミズから少し距離を置かれていた様だったが、他のクルー達の俺への接し方を見て徐々にそれも解消されていった。
俺としても、ミスラタミズがファラゾア人だからとは言え、地球人に対して色々とやらかしてくれたファラゾアとは全く袂を分けた別の種族だという認識でいる。
そもそも三百年も昔の戦争の話で有り、俺自身が何か迷惑を被った訳でも無い。
さらに客観的に見て、ファラゾアとの戦いの中で地球の科学技術が大きく進歩したのは確かな事であるし、宗教や民族問題などでまとまりが付かなかった地球人が、ファラゾアという外敵に対抗するために一つの政府の元にまとまった、というのも事実だ。
ミスラタミズに対して、パイニエ人であるブラソンや、機械の生義体であるニュクスなどと異なる対応をするつもりも無かった。
「ミスラ、そこは違います。こうやって、こちら側に折り返すのです。」
ミスラタミズという名は少々長いので、彼女の名はミスラと短縮されて呼ばれる様になった。どうやら両親からもそう呼ばれていた様で、初めてそう呼ばれたときの彼女の嬉しそうな顔が意外だった。
これくらいの年齢の子供であれば、何か事ある毎に両親や家の事を思い出し、そして思い出す度に泣いたりふさぎ込んだりするものだと思っていた。
ミスラも当然そうなるものだと思いきや、両親や家の事を話すときに懐かしそうな顔をする事はあるが、それが原因で落ち込む様な姿は今のところ見かけていない。
もちろん、それは虚勢を張っているだけで、あとで自室に戻って一人泣いている、という可能性も十分に考えられる。
その点に関しては、船内隈無く監視対象としているルナとニュクスのコンビがミスラの面倒を見ているので、もし本当にミスラが自室で一人泣いているのであれば彼女たちがそれに気付くだろう。
時々、時ならぬ時にミスラがダイニングでルナやニュクスと一緒に甘い物を食べている姿を見かける時がある事に気付いていたが、それはもしかしたら一人泣いていたミスラに対する彼女たちなりのケアだったのかも知れない。
ミスラの自室を常に覗いて監視している様で少々気が引ける思いはあるが、最終的に彼女の心の安定のためと割り切るしか無いだろう。
呼び名の話に戻るが、ミスラの方も当初は「さん」付けで呼んでいた俺達の事を普通に呼び捨てるようになった。
貨物船Resina Mensis IIのクルーには、年齢による上下関係は無い。
この船の乗員は、半年前に生まれつつも三十万年前の記憶を持つ幼女から、同様に半年前に生まれたばかりで、本当に半年しか生存経験の無い割には大人の女の雰囲気を漂わせるAIまで年齢層が幅広い。
実年齢だけで言うなら、ミスラは明らかにルナよりも年上だ。しかし見てくれは、ルナの方が明らかに年上だ。それはルナだけで無くニュクスでも同じ事だ。
そしてルナ、ニュクス、ノバグとレジーナの四人は、その人格の半分はネットワーク上に有る。ネットワーク上での時間経過の速度は、俺達ヒトが生きている現実世界のそれとは大きく異なる。
ネットワーク上で彼女たちが千倍の速度で思考するのであれば、たった半年の実時間も、体感時間にしてみれば単純計算で五百年分に相当する。
もちろん、そんな単純な話では無い事は十分に承知しているが、しかしそのネットワーク上での異なる時間経過という優位性を有効に活用して、船内のAI達内部に止まらず、レジーナ船内ネットワークに接続を許可している、ニュクスの向こう側に控えている数百万もの機械達の集合知性体や個体知性体、そしてシャルルの造船所を経由して地球のネットワークに繋がり、そこにいる他の地球人AI達ともコミュニケーションを取ることで、彼女たちが普通ではあり得ない程急速に成長しているのは確かな事だ。
そういう訳で、見てくれと実年齢を考えただけでも大混乱が発生する。
だから、どちらが年長かなど、お互い年齢については考えないことにした。
元々俺もブラソンも、船長だの様だのと敬称を付けて呼ばれる事に抵抗を感じていた。レジーナに搭乗してまず最初にした事が、当時レジーナの生義体端末であったルナに名前を呼び捨てる様に要求することだったほどだ。
毎度毎度「船長」などと呼ばれるのはこそばゆい。「様」などと呼ばれる様な柄でもない。お互いを呼ぶのに、いちいち地位や敬称を付けなければならない様な堅苦しい船に乗りたいとも思わない。
変に敬称を付けて距離を取られるよりも、敬称など無くしてどんなことでも気軽に話して欲しい、と思った。
陳腐な言い方だが、同じ船の乗員同士、家族の様なものだ。
遠慮無くお互い何でも言い合える様な関係になりたかった。
それはルナやレジーナ達に対してだけでは無く、ミスラに対しても同じだった。
だから俺は、ミスラが他の乗員を真似て俺の事を呼び捨てにするのを歓迎した。
「ジャンプアウト5秒前。4、3、2、1、0。ジャンプアウト。アリョンッラ主星から距離約1光年。2500Gで最大加速。18分後にホールドライヴ突入します。」
ダイニングテーブル脇のソファに深く腰掛けて少し冷め始めたコーヒーの入ったマグカップを両手で包み、楽しそうに折り紙に興じるミスラとルナを眺めながらとりとめの無い事を考えていると、頭の中にレジーナからの状況報告が入った。
何も問題無い。
レジーナは妨害するものの無い虚空を切り裂く様に、しかし何事も無く平穏に航行を続けており、そしてそのレジーナの船内ではルナとミスラが平和に折り紙を折っている。
惑星デピシャノでデピシャナイトを積んでからこの方、余り気を休める時間を持てる事も無く周囲を警戒し、敵対行動を取る船や組織やその私兵達から逃げ回り、時には実力でそれらを排除しここまでやってきた。
立て続けに起こる予測不能の事態や敵対的行動の連続の中で、もっとも驚愕の事実となったファラゾア人の存在する証拠と、そしてその幼女の保護。
そのすぐ後に、まさにそのファラゾア人幼女が平和に遊ぶ姿を眺めながら落ち着いた時が過ごせるのは、なんとも皮肉な話だと思わず苦笑いが浮かぶ。
「やはりマサシも折り紙は上手ですか?」
ふと気付くと、ルナとミスラの二人がこちらを見ている。
折り紙はそれ程バリエーションを知っている訳では無いが、生まれ育った場所が場所だ。鶴や奴と云った一通りのものはまだ覚えている。
ルナの質問は、俺が日本出身だからだろう。
「上手いかどうかは分からないが、一通りは知っている。」
そう言いながら、マグカップを手にダイニングテーブルに近づく。
テーブルの上に散らばった正方形の紙の中から赤色の紙を取り上げ、折り鶴を折り始める。
ルナが折り紙をするのをずっと横から見ていた筈のミスラが、別の人間が行うのが興味深いのか、俺の手元をじっと食い入る様に見つめている。
折り鶴など、十年以上も折っていなかったのでかなり記憶が怪しくなっていたが、何とか完成させる事が出来た。
「すごーい。マサシも出来るんだ。」
出来上がった折り鶴を見て、ミスラが手を叩く。
折った折り鶴をルナが折ったものの横に並べてみると明らかに見劣りがする。ミスラのものよりは綺麗に折れているが、角合わせの正確さや、折り線のシャープさで完全にルナのものに負けている。
やはり、AIが操作する生義体の動作の正確さには敵わない様だ。
「ホールドライヴ突入カウントダウン開始。目標はレベドレアXポイントマイナス1光年。ホール展開。リードプローブ射出。ホールイン5秒前、4、3、2、1、0。ホールイン。ホールアウト予定は7分33秒後。」
レジーナから状況報告。
俺がダイニングルームでコーヒーを啜り、そして折り紙をしている少女達に見とれている間に、船はさらに空間を突き進み、そしてホールドライヴに突入したようだ。
俺はルナの細い指がしなやか且つ正確に動いて次々と犬やペンギンを生み出していく様をぼうっと見ながら、この後ミスラの扱いをどうすればいいかなど、取り留めのないことを考えていた。
地球に戻ったときに、彼女がファラゾア人だと分かれば、また政府や軍が乗り出してくる可能性がある。
アデールが既に報告してしまっているかも知れないが、一応この事については口止めはしている。曖昧な返事を返してきた彼女が、本当にどうするかはアデール次第だ。
情報部のエージェントとしては、絶対に上司に報告しなければならない案件だろう。
レジーナの乗員としては、折角救い出したこの少女が、地球の無慈悲な研究機関に奪い去られるのは忍びないだろう。
俺の取るべき行動は状況によって変わる。
ミスラの件で軍から出頭命令など受けとったら、二度と地球に戻らなければ良いだけの話だ。
太陽系に戻らなくても商売は出来る。
シャルルには悪いが、ニュクスがいればレジーナの整備や修理も問題はない。
「ホールアウト一分前です。マサシ、コクピットに戻って下さい。」
ルナの指先から次々と生み出されるシャープな形状の折り紙と、つたないミスラの手から生み出されるこころもち不格好な、しかし心が癒やされる様な折り紙が出来上がっていく様に見とれていると、レジーナから呼ばれた。
なんとなく重くなってしまった腰を上げ、マグカップを下膳用のワゴンのトレイの上に置く。ここに置いておけば後でルナが手が空いたときに片づけてくれる事になっている。
「ホールアウト15秒前です。リードプローブホールアウト・・・! 総員対衝撃姿勢! 重積シールド出力最大! 全員手近な物に掴まってください!」
瞬間、船内の照明が赤色に変わる。
「ルナ! ミスラを頼む!」
テーブルの反対側になり、俺では間に合わない。隣に座っているルナに頼むしか無い。
ダイニングテーブルの脚を両手で掴む。
テーブルの向こう側の脚に、ミスラを抱いたルナが掴まるのが見えた。
気休めだ。
数百Gという衝撃が来た時、どこに掴まっていようが吹き飛ばされて叩き付けられて確実に死ぬ。そんな衝撃に耐えられる人間はいない。
それは、シートに着席してベルトを締めていても同じだ。
「ホールアウト5秒前、3、2、1、0。ホールアウト。異常重力傾斜を感知。」
一瞬、世界がぐらりと動いたような気がしたが、それもすぐ収まった。
「状況を把握しました。緊急警報解除します。」
船内の明かりが元通り白に戻る。
ルナは表情を変えていない。そもそも、レジーナが知っていることをルナは全て知っている。
ミスラは、怖がると云うよりも、未だ何が起こったか分からず驚いた顔をしているだけだ。
ミスラの前で訊かない方が良いかもな。
ミスラを見た視線をそのままルナに移す。ルナが黙って頷く。多分、言いたい事は分かってくれただろう。
俺は立ち上がり早足でダイニングルームを出てコクピットに向かう。
「レジーナ、どうした?」
「前方に未発見と思われるブラックホールです。」
また面倒なものが出てきやがった。
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