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第四章 Bay City Blues (ベイシティ ブルース)

33. Few shots of Gimlet

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■ 4.33.1
 
 
「なかなか素晴らしい攻撃法と思います。」
 
 レジーナが僅かに興奮したような口調で評価する。
 
「少なくとも今回に限って言えば、ホールが極小であった事で発生した重力波はごく微弱な物でした。さらに標的となった船の整備状態が良くなく、ジェネレータ効率が悪かったため、常に重力波ノイズが発生している状態でした。ホールから発生した重力波は完全にノイズに隠れています。結果として、ホールドライヴラムを撃ち込まれたジャキョ21357自身でさえ、レコーダデータを幾ら解析しても何をされたか理解できないでしょう。
「銀河種族たちの船は、地球の船に比べて整備状態がよろしくないことが多いです。それを考えると、近距離での格闘戦には好適な攻撃法と思います。」
 
 レジーナはホールドライヴを利用した今回の攻撃法を高く評価しているようだった。
 ホールを使って空間そのものを切り取るため、例え材質が何であれ全く関係ない。そして理論的にはブラックホールのシュバルツシルト半径上でも形成できるホールは、周囲の空間の歪みに影響を受けずにどこでも生成することができる。
 生成可能な領域が、レジーナから僅か半径十万kmの範囲内であるという制限は付くが、問答無用で対象を切り取り消滅させる事が出来るという能力は確かに魅力だった。
 しかも、ホールを小さく絞ってやれば、発生する重力波は僅かなものになり、地球軍と交わしたホールドライヴの使用条件である「ホールドライヴの保有を他に気取られないこと」もクリアできる。
 近距離の格闘戦などという危険な行為を今後どれだけやることがあるのか、と言うよりもそもそも貨物船であるレジーナがなんで格闘戦などを意識せねばならないのか、という釈然としない感情は残るが。
 
「マサシ、この新兵器に名前を付けてください。」
 
「ん? 今のまま『ホールドライヴラム』で良いじゃないか。分かり易い。」
 
「『ホールドライヴラム』では長すぎます。近距離格闘戦では、0.01秒が生死を分けます。少しでも短い名前を。」
 
 レジーナが食い下がる。
 言いたいことは分かる。長い名前をずらずら言っている間に、相手から殴られて終わり、と言いたいのだろう。
 少し考える。
 
「『ギムレット』(Gimlet:錐)はどうだ? 武器のイメージ的に合っているだろう。」
 
「ふふふ。それはマサシが好きなカクテルの名前でしょう? 良いですね。これを使う私もうっとりと酔えそうです。」
 
 今なんとなく危ない発言が無かったか?
 どうも最近、身の回りに暴力的な女が多い様な気がする。
 レジーナがバトルジャンキーやトリガーハッピーにならなければ良いが。
 
 
■ 4.33.2
 
 
 レベドレアとレジーナがランデブーした後、航路をアリョンッラ太陽系南方に変更した。
 北方にはジャキョ21357が離脱していったので、南方を選んで安全な直線航路を確保し、レベドレア貨物室内にある四つのコンテナを移載しなければならない。
 
 距離僅か50m程度まで接近し、等速度運動にて直線航行に入った二隻は、互いに腹を向け合う形で貨物室のハッチを開けた。
 コンテナ移動用の重力パレットやローダーなどは無いが、俺達にはAEXSSという強い味方がある。
 あと一人、生身のままで宇宙空間に出て活動でき、人の数倍の力を出す奴もいる。
 
 ニュクスがレベドレアに仕掛けた睡眠ガスは、ガスを切った後数時間で目が覚める様になっている。
 ルナがレベドレアのオートパイロットに即席のシーケンスを打ち込み、自動でアリョンッラ太陽系の第六惑星軌道に乗って等速航行を行う様にした。
 軌道に乗る頃には、レベドレアの乗員達も目が覚めるだろう。
 
 コンテナに気密処理を施し移載している間に、レベドレアのシステムメモリと独立量子通信ユニットの解析を行っているノバグから報告を受けた。
 
「マサシ、ブラソン、独立量子通信ユニットの解析を終了致しました。」
 
「どうだった?」
 
「はい。幾つか、海賊船のもの、海賊船本拠地のものと疑わしきIDを発見致しました。」
 
「繋いでみるまで分からない、か。」
 
「はい。仰るとおりです。」
 
 しかし、繋ごうとしたところで相手は接続を受け付けないだろう。
 レベドレアが俺達に奪取されたことはすでにジャキョに知られ、そして貨物の受取人である海賊達にも知らされているに違いなかった。
 例えレベドレアの通信ユニットの物理的コピーを作成しても、そのIDからの通信を連中が受け付けることは無いだろう。もちろん、知らないIDからのコールに出るはずも無い。
 いずれにしても、あと一歩の所までやってきたのだが、手繰ってきたエイフェへの手掛かりの糸がここでぷつりと切れた感があった。
 またどこかで手繰る糸を見つけてやり直しだ。
 いったいどこでどうやって見つければ良いのか。今すぐに思い浮かばない。
 
「もう一つ報告があります。」
 
「ん? どうした?」
 
「貨物船レベドレアのシステムを占領したついでですが、交信記録や航海記録など全てを洗い直しました。交信記録、航海記録共に幾つか怪しげな点を発見致しましたが、海賊に関する情報の特定には至りませんでした。
「システムマップとオプションデータを確認したところ、既知のライブラリと一致しないポイントを44点発見致しました。ただ、それが何を意味するポイントか不明です。また、これ以上絞り込むことも出来ませんでした。」
 
 ノバグが、柔らかだが事務的な声で報告する。
 
「どれ、儂に見せてみや。」
 
 俺のすぐ脇でコンテナ移載作業を行っていたニュクスが割り込んでくる。
 機械達は銀河中にプローブやナノボットを撒いている。三十万年も掛けて組織的に行ってきたのだ。俺達よりも遥かに色々と詳しいのだろう。
 機械達のライブラリが使えるのはありがたい。もう少し絞り込めるかも知れない。
 コンテナの移載作業は続く。
 しばらく経って、ニュクスが声を上げる。
 
「多分、これじゃの。」
 
「特定出来たのか?」
 
「44個中29個はいわゆる秘密基地じゃの。色々な国の軍隊が、色々な理由で他の国に知られとうない兵器や艦隊を隠して居る場所じゃ。下手をすれば、近づくだけで問答無用で撃たれる場所もあるわい。いずれも目立たぬ様に通常の航路から遥かに外れた場所じゃ。気にせんで良い。海賊としては必要な情報じゃろうが、儂らには関係ないの。
「残り15個中8個はいわゆるゴミ捨て場じゃわ。非合法のな。いずれもジャンク屋が経営しておって、色々と怪しげなものを取り出したり再生したりして売りおる所じゃ。それでも此奴らは、人身売買と人体部品売買には手を出しておらぬ筈じゃ。
「残り7個中5個は、古いデータじゃの。随分昔に閉鉱した鉱山や、既に撤去されてしもうた個人や民間所有のステーションとかじゃ。最新のライブラリとの突き合わせでは、逆に一致せぬじゃろう。」
 
 そこでニュクスはいったん言葉を切り、支えていたコンテナから手を離した。
 人工重力を切ってあるレジーナの貨物室の中で、小型コンテナが漂い始め、貨物室奥に控えているAEXSSを着たブラソンがそれを受け止めて床に接触させる。
 最後の数十cmのズレは自動的に位置合わせが行われ、コンテナは床のアンカーに掴まれて固定される。
 
「残り二つは?」
 
 固定作業が終わり、俺はニュクスに続きを促した。
 
「二つの内一つは・・・儂らの隠れ家じゃ。ここは誰にも知られて居らぬと思うたんじゃがのう。お主らならば知られても良いが・・・ここは今まで他の船が近づいたことは一切無い筈じゃ。どうやってバレたのじゃろうのう。」
 
 ニュクスはぶつぶつと独り言を言っている。
 
「と言うことは、残り一つが当たりか。」
 
 切れたと思ったエイフェへ繋がる糸が、もう一度繋がり直す。
 
「分かって居ると思うが、あくまで可能性が大きいだけじゃぞ。そもそもが、この運び屋の船が海賊の拠点については全く知らされて居らなんだ可能性も大きいのじゃから。」
 
 それは分かっている。
 だが、エンジンもへたれて、センサーやネットワークもあちこちが故障している様な旧式の船であれば、海賊への荷物の受け渡しを行って再び戻ってくるよりも、海賊の拠点に片道切符で船ごと持ち込んで、船は分解して資材として活用するなどするだろう。
 レベドレアが旧式なだけ、そのまま直接海賊の拠点に行く可能性が高かったものと思われた。
 
 
■ 4.33.3
 
 
 レベドレアが自動運転でレジーナから十分に遠ざかった後、俺達は再び貨物室に集合した。
 四つの小型コンテナを開けるためだ。
 俺とアデールがAEXSSを着用してコンテナの前に立つ。
 少し離れた所で、重アサルトライフルを構えたルナがこちらに銃口を向けている。その横にはニュクス。ニュクスは相変わらずゴスロリ服だが、ルナもAEXSSを着用している。
 
 これらのコンテナの電子タグは、「生鮮食料品」であったり「農業用飼料」であったりする。
 だが、コンテナの横壁には汚い字のマジット語で「販売用生体材料」であるとか、「研究用生体片」など、明らかに怪しい言葉がペイントで書き殴られている。
 コンテナの移動ログを見ても、フドブシュステーションに着いた時点で消去されたのだろう、一切何の記録も残っていなかった。
 明らかに怪しい。
 
 そして、油断は禁物だ。売り飛ばされた可哀相な幼女がコンテナの中で震えているものと勝手に決めつけて開けてみたら、実は中身は食人を好む獰猛な野生動物で、ドアを開けた途端に頭から丸かじり、という可能性だってあるのだ。
 だからニュクスを除いてこの場にいる全員が反射速度に自信のある地球人で、そしてAEXSSを着用している。
 AEXSSさえ着けていれば、例えライオンの親分の様な物に飛びかかられようとも命を落とすことはないし、ルナも俺達ごとフルオート掃射すれば良いので狙いが甘くとも大丈夫だ。
 フルオート掃射で壁に空いた穴は・・・まあ、後でニュクスに甘い物でも与えれば何とかなる。
 
 アデールと共に一つ目のコンテナを開ける。
 中から冷たい空気が流れ出てきて、足元に水蒸気の煙が流れる。
 AARモニタの端にコンテナ内温度が表示される。-270℃。3K。
 液体ヘリウム温度のコンテナ内には、直径50cm、長さ1mほどの金属製の円筒容器が大量に並んでいる。
 コンテナの奥まで綺麗に並べてあり、他の物が入る隙間は無かった。
 どうやら中身は本当に「生体片」だったようだ。研究用なのかどうなのかまでは分からないが。
 
「外れか。」
 
 そう言って俺は扉を閉じた。
 閉じた扉には物理的なロックをかけた後、ノバグが電子的にロックを掛ける。
 
 隣のコンテナに移る。
 一個目のコンテナのドアを閉めていたので、アデールの方が二個目のコンテナのドアに先に取り付き、そしてドアを開けた。
 人間一人で開けるにはちょっと厳しい重さの耐衝撃気密ドアだが、AEXSSを着ていれば話は別だ。
 ドアを開けたアデールは、すぐにドアを閉めた。
 
「どうした? ヤバイものでも入っていたか?」
 
「肉体的に危険は無い。精神的には、相当危険だ。止めておけ。後悔するぞ。私はもう一度見たいと思わない。」
 
 そうは言っても、確認しない訳にはいかないだろう。
 俺がドアに手を掛けると、アデールは身体の向きを変え、三番目のコンテナの方に歩き始めた。
 ドアを開ける。暗いコンテナの中に、冷たく光る透明な物が沢山並んでいる。
 もう少し大きくドアを開けると、貨物室の照明の明かりが中身を照らし出した。
 
 ガラスか樹脂か、直方体に切り出された透明な物質の中に赤黒い塊。
 人体だった。顔だけ残して首から下が無残に破壊された人体。
 その隣も、隣も。上も、下も。
 色々な部位が色々な方法で破壊された人体を、透明な物質に閉じ込め、飾って眺めるようにしたもの。首だけのものもあれば、全身無傷なものもある。
 俺は顔をしかめながらコンテナの中に足を踏み入れた。
 このコンテナをそのまま陳列用に使うつもりだったのだろう。
 全ての「商品」は棚の上にきちんと並べられ、幾つもの虚ろな目がどこか遙かな空間を見つめている。
 
 コンテナの奥まで歩き、他の物、例えば膝を抱えて震えている子供と云ったような積み荷が無い事を確認してコンテナを出た。
 俺はコンテナのドアを力一杯閉めた。
 何が嬉しくてこんな悪趣味な置物を取り扱っているのか。
 そもそも、こんな物を眺めて楽しむヤツがいるのか。
 アデールの言う通りだった。見るんじゃなかった。
 
 悪夢の様な光景に吐き気を催しつつも、気を取り直して三番目のコンテナに近づく。
 ドアを開けたアデールは、そのままの状態で中を凝視している。アデールを固まらせる程の、これ以上の何かがその中にあるのか。
 俺は心底うんざりしつつ、三番目のコンテナの前に立った。
 
 コンテナの中は、色々な機械でゴチャゴチャとしていた。
 そのゴチャゴチャした機械に埋もれる様にして、こちら側半分が透明なカプセル状の大きなユニットが設置してある。
 透明な窓を通して中身が見える。
 地球人であれば四~歳くらいの背丈の幼女の真っ白い裸の身体がその中に見えた。
 ふわふわと漂う様に広がる銀髪の下にある眼は閉じられており、意識は無い様だった。口から鼻を覆うマスクを付けられており、どうやらカプセルの中は液体で満たされている様だった。
 コンテナの中を満たす機械は、この幼女に酸素や栄養分を送るためのものであり、納品までの間暴れたりして身体を傷物にしない様、また食事を与える手間を省ける様、意識の無い状態でこのカプセルに中に閉じ込められている様だった。
 
 幾ら高く売れるとは言え、幼女一人にここまでの設備は違和感を感じるものがあったが、よく考えればこの設備については繰り返し使うことで元が取れるのだろう。
 身体の一部であれ完全体であれ、幼児の生体を取り扱うビジネスというのはリスクも大きければ儲けも大きい。このコンテナもそのリスクを低減するための対策の一環なのだろう。
 
「マサシ、待って下さい。彼女を不用意に取り出すと機能障害を発生する怖れがあります。」
 
 吸い寄せられるかの様にコンテナの中に一歩踏み出した俺を、レジーナの警告が止める。
 
「生義体コンテナ同様に、装置自体にも、格納されている生体にもロックがかかっているものと思われます。時間を掛けて安全を確保しながらロックを解除する必要があります。ブラソン、ノバグ、お任せして良いですか?」
 
 レジーナの言うとおりだった。
 アクション映画の様に、カプセルを叩き割って強引に取り出す訳には行かないだろう。どの様な意識ロックが用いられているのかは分からないが、そのような強引な方法で無理矢理解放して精神的な障害を残す訳には行かない。
 
「諒解だ。やってみよう。」
 
「承知致しました。コンテナ内システムのアンロックを行います。」
 
 我が船の誇る強力なネットワークチームが応える。
 元々超一流ハッカーであるブラソンと、人格を得て判断力などの諸々の能力が向上したその相棒ノバグのコンビは、ほぼ向かうところ敵無しだった。
 
「ルナ、ニュクス、必要に応じて奴らをサポートしてやってくれ。調整槽に関するお前達の知識が役立つかも知れない。」
 
「諒解じゃ。」
 
「諒解しました。」
 
 コンテナ群から少し離れた所でアサルトライフルを構えるルナと、その脇に立つニュクスが答える。
 ルナは希にだが、ニュクスは頻繁にこのコンテナの中身と似た調整槽を使用する身だ。生義体かヒトかの差はあれども、似た様な構造を持っているものと思われた。
 このコンテナに関しては、まずはプロフェッショナル達に任せておけば良いだろう。
 俺は三つ目のコンテナを離れ、アデールが待つ四つ目のコンテナに向かった。
 
「もう開けたのか?」
 
「いや、まだだ。こんなびっくり箱の様な愉快なコンテナ、一つくらいはお前に譲ってやらねばと思ってね。」
 
 そう言ってニヤリと笑いながら、アデールはドアの前から脇に退いた。
 嫌な予感に包まれつつ、俺はレバーを回すと手前に引いた。
 果たして四番目のコンテナの中には、二番目のものと同じ様な悪夢の世界が広がっていた。
 
 
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