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第三章 Cjumelneer Loreley (キュメルニア・ローレライ)
4. プラズマ奔流
しおりを挟む■ 3.4.1
「マサシ、左舷上方からのプラズマ流は放射線量が非常に高いです。避けて下さい。回避後正面に大型のデブリ集団があります。青マークはこちらで迎撃します。赤マーク避けて下さい。」
薄暗いコクピットの中にルナの声が響く。実際にはリンク操縦システムを利用して船内ネットワーク越しに音声情報としてチップに処理されているのだが、チップは聴覚野に直接割り込みを掛けるので、脳はチップからの音声情報と実際に耳から聞こえた音を区別できない。
それを言ってしまえば、今俺の目に見えているのはこれもリンク操縦システムから転送された船外視覚情報に航法用マーカーをオーバーレイ表示させたものであって、実際の眼に見えるコクピットの壁や前方スクリーンはチップに遮断されて全く見えていない。
ブラソンと知り合ってすぐに使わせてもらっているブラソン開発のリンク操縦システムを使うと、自分が生身で宇宙空間に漂っているかの様な画像を見せられる。遠い恒星や小さなデブリなどは当然人間の眼で識別できる様なものでは無いので、そこに航法用のマーカー類をオーバーレイ表示させる。さらに、宙域3Dマップであるとか、コマンドウィンドウであるとかを好きな場所にウィンドウ表示させる事が出来る。
ブラソンやルナに何かを伝えたい場合、声に出さずとも思考がそのまま伝わるので、情報伝達が非常に早い。逆にブラソンが考えている事が、常になんとなく解る。
全ての操縦操作は頭の中で考えるだけで良く、その思考をルナが読み取ってレジーナの操船に反映させる。
開発者のブラソンは当然の事として、俺もこのシステムにはかなり馴染んでいる。便利なんてもんじゃ無い。今やこのシステム無しには宇宙船の操船が考えられないほどだ。ブラソンの方も俺の要望を入れてシステムに改良を重ね、最初の頃に較べるとコントロールしやすさが見違えるほど良くなった。
そしてレジーナのAIであるルナは、当然このシステムにすぐに馴染んだ。レジーナは元々クルー用のインターフェイス(I/F)を持っていたのだが、今ではそれはほぼ廃棄されてブラソンのリンク操縦システムがこの船の主インターフェースになっている。
「マサシ、しばらく何とか直線で飛べねえか?ホールドライヴに入れねえ。コース変更だらけだ。」
「どれくらい直線で飛べば良い?」
「そうさな。ざっと200万km。」
「善処する。」
たかだか200万km(7光秒強)なんて短距離、普段なら訳も無く直進してみせる、というよりも気付けばそれくらいの距離を飛んでしまっているものだが、このキュメルニアガス星団に入ってからこっち一分間直進できた事が無い。
星間物質のプラズマの濃度が濃い程度のこと、船の電磁シールドで弾いてしまえば良いと考えていたのだが、プラズマの電磁場でシールドが中和される形になり、キュメルニアガス星団に入ってから電磁シールドの効率がかなり落ちている。
多数の恒星から大量に噴き出されるプラズマと、放射線で叩かれてプラズマになる星間物質が、グチャグチャの重力場で渦を巻いて予想も出来ない乱流を作る。
重力場は重力センサーでマッピングできる。星間物質の濃度が濃い場所も、重力センサーや光学観測を組み合わせればそれなりの特定が出来る。
しかし電離度を組み合わせたプラズマ流の脅威度を評価しようとしても、電磁系のセンサーが無茶苦茶に引っかき回され、遠距離の探知が出来ない。濃密なプラズマ流の存在に、すぐ近くまで気付かず慌てて回避するような事態が頻発する。
さらにそこに直径数cm~数kmのデブリが混ざる。デブリもまた存在宙域に濃淡が有り、細かなデブリの濃密な雲や、プラズマ流の中に隠れた大型のデブリなどが、数十万kmの距離に近づくまで気付けなかったりする。
キュメルニアガス星団に突入するまでは、自動操縦に任せて適当に指示を出していればそのうちローレライにたどり着くだろうなどと考えていたのだが、実際は一秒たりとて気の抜けない操縦を自ら行う羽目になっている。
俺も操縦にかかりっきりだが、ブラソンも航路修正の為にマッピングを睨み付けたままで頻繁に俺にナビゲーション指示を出してくる。ルナも持てる限りのセンサーをフルに使って脅威の識別と、デブリ類の迎撃を全力で行っている状態だ。もちろんレジーナもシールド、センサーをフルに動かし、レーザー砲も常にデブリの迎撃を行っている。
このキュメルニア星団の中を航行する為には、船と管制AIと乗員が全て全力で対応する事を求められていた。
それを考えると、AIを搭載せず全て人間の判断で動かしている銀河種族達の船では、確かにこの星団の中を安全に突っ切るなどほぼ不可能だろう。道理でこれまで何度探索しても毎度失敗するはずだ。
例え地球の船でも、このレジーナの様に高度なAIを積み、最新の装備と、大型の燃料タンクを積み、しっかりとした船殻を持った船で無ければ乗り切れないだろう。
断言しても良い。今回の依頼、俺たちに達成できないのであれば、あとは地球軍の戦艦でも持ってこない限りは他の誰にも達成する事は不可能だろう。AIが居なければ絶対無理だ。
「ブラソン、直線200万km取れるぞ。」
目の前に投影された周辺宙域マップと脅威度マップを重ね合わせて見比べながら、ブラソンに声を掛ける。ギリギリ200万km取れそうだ。取らなければ、いつまでもホールジャンプできない。通常空間だけを航行して、この直径数十光年の空間を探索したくは無い。
「諒解。航路修正する。ルナ、ホールドライヴ準備。」
ルナの返事の代わりに、ホールドライヴデバイスを取り付けた#8ジェネレータの出力が上がり始める。ホールジャンプシーケンスを開始したのだろう。
俺の方はといえば、ホールジャンプに備えて既に増速を始めている。ホールジャンプに速度規制は無いが、突入した時の速度はそのままジャンプ時間を左右する。速度が遅ければジャンプ時間は等比級数的に延びる。
「直線経路確認した。いけそうだな。」
この荒れた宙域で最大加速など危なくてかけられはしない。もちろんただ速度が上がっただけでも危険は同様に増大する。ただ、ホールジャンプに入る瞬間に4万km/Secの速度にしたいなら、さっさと加速して長時間高速で航行するよりも、最後の瞬間に帳尻を合わせられる様に加速した方が危険度が低い。
200万kmを踏破するのにだいたい400秒程度。その間、僅かな軌道修正は大丈夫だが、基本的に進行方向は変えられない。対デブリレーザーが忙しく動いている。突っ切るつもりのプラズマ雲の向こうに思いも寄らないデブリ群や濃密なプラズマ雲が隠れていないことを祈るばかりだ。
その後数分間、誰も喋らない沈黙が続く。ルナはホールジャンプシーケンスと障害の検知に全力を挙げているだろうし、ブラソンは脅威度評価の検証に目を皿の様にしているはずだ。俺は直進を保ちつつ、脅威度マップ上のデブリ群やプラズマ流の動きをずっと追っている。少しでもまずい動きがあれば即座に回避して、ホールジャンプを取りやめる決断をしなければならない。
「ホールジャンプ突入100秒前。」
ルナの声が静かに響く。
その時、軽い電子音とともに、前方右上方にあった黄色い脅威度のプラズマ流の向こう側に赤い雲が表示された。
黄色のプラズマ流は、シールドで弾きつつ航路修正をしながら流れに逆らって直進できるもの。赤色のプラズマ流はシールドがオーバーロードするか、例えシールドで防ぎ切れてもプラズマの奔流で航路が大きく流されるもの。
赤色の雲の動きが速い。
「マサシ、前方右上方に高脅威度のプラズマ流発見。手前の雲でセンサー情報が擾乱されていて気付きませんでした。高速度、高放射線。脅威度最高。ホールイン間に合いません。」
ルナが冷静な声で恐ろしい内容を告げてくる。
「加速最大。間に合うか?」
ジェネレータのレベルメータが100%に跳ね上がる。レジーナが増速する。
同時に手前の黄色いプラズマ流が赤く変色した。レジーナが増速したため時間当たりの受容放射線量が上がることが想定され、脅威度が増したのだ。
「ギリギリです。手前のプラズマ雲を横切った時点で電磁シールド負荷がほぼ100%です。向こう側の新たなプラズマ流範囲はまだ正確に特定できていません。予想より到達が早ければ電磁シールド負荷が100%を超えます。放射線漏洩による電子ユニット損傷と、生体への損傷が発生するレベルです。回避する場合は6秒以内に航路変更してください。」
やっと見つけた直線200万kmだ。この星団にホールアウトしてからこっち全く真っ直ぐ飛べていない。この直線を逃すと次にどこで直線が取れるか分からない。
「突っ込む。船内重力カット。慣性制御そのまま。余剰パワーを電磁シールドと冷却に回して一時的な過負荷に備えろ。電磁シールド負荷が100%を超えたところでバイタルパートシールドにも過負荷を掛けろ。」
「諒解。電磁シールドセーフティ解除。ヒートトランスセーフティ解除。バイタルシールドセーフティ解除。リアクタセーフティ解除。船内重力カットします。手前プラズマ雲突入まで16秒。」
俺の右前方で叫び声が上がる。
ああ、そういえばクソ女を忘れていた。俺達の会話は全てシステム上で行われているので、実際の音声として口に出していない。奴には何も聞こえていない。前方スクリーンの上半分が真っ赤になった状態でいきなり船内重力が消えたから不安なのだろう。
無重力で悲鳴を上げるなど、かわいいところがあるじゃ無いか。情報部でも地上勤務の武官だったんだろうな。
「何が起こっている?」
いつもの皮肉気な声のトーンは消えている。それでも感情がこもっていないのは流石か。
「前方のプラズマ流を突っ切る。船内重力をカットして全てシールドに回す。シートベルトをしっかり締めて、黙っていろ。ギリギリなんだ。邪魔するな。」
口に出すのも面倒なので、システムを通じて船内スピーカーから喋る。
喋ってから気付いた。
俺達全員が無言で操船していて、船内スピーカーから音声だけが聞こえたら不気味だろうな。まあいいか。
「手前プラズマ流接触5秒前。3、2、1、突入。」
ルナのカウントダウン途中から船体が揺れだして、突入と同時に大きく流されるが、なんとか補正している。船内重力はカットしているが、慣性制御は効いているので、揺れを感じる事は無い。視野がぐらぐらと揺れ動いているだけだ。
視野中央左に表示させているシールドのレベルゲージがぐんぐん上がっていく。すぐに50%を突破して黄色に、75%も突破して赤色に変わる。ゲージは70~90%辺りを上下している。なんとかなりそうか?
「奥プラズマ流データアップデート。予想より大規模かつ高放射線量です。」
ルナの声とともに、マッピング情報がアップデートされる。レジーナの航路の先にあるプラズマ雲の大きさが一回り大きくなった。予定航路を示す緑色の線がその先端をかすめている。
シールド負荷が90%にも達するこの状態で、これ以上加速する事は出来ない。とはいえ、航路を曲げたくも無い。
「保ちそうか?」
「現在の予想では、電磁シールド負荷上限125%、バイタルシールド負荷上限150%、コクピット内放射線量50mSvです。シールド負荷をこれ以上上げると不可逆的に損傷する可能性が高くなります。」
まだ先の長い旅だ。不可逆的な破壊は避けたいが・・・
「ホールドライヴチェックシーケンス完了。ホールドライヴシーケンス開始します。リードプローブはホール突入直後に射出します。」
レジーナは手前のプラズマ雲を突っ切り、そろそろ奥のプラズマと接触しようとしていた。
赤色の雲の中を突っ切り、そしてその向こうからさらに禍々しく赤く輝く大きな雲が凄まじい速度で接近してくる。
「手前プラズマ流終了。乗り切りました。奥プラズマ流接触7秒前。5、4、3、2、1、接触。」
一瞬だけ下がったシールドゲージが、先ほどを上回る速度で跳ね上がる。
「ホールドライヴデバイス起動。重力歪曲空間投射。ホール形成、安定しません。#8ジェネレータ出力100%。ホール安定しません。」
プラズマ流によって空間歪曲が阻害される訳は無い。不安定な重力擾乱が空間歪曲を阻害しているのだろう。
「ジェネレータ#8出力上げろ。力業で安定させろ。」
そう言っている間にシールドレベルゲージが100%を突破して赤点滅する。ゲージはまだ上がっている。
その下に並べて表示しているバイタルシールドゲージがぐんぐん上がり始める。
コクピット内の放射線量はまだ正常だ。
「#8出力120%。オーバーヒートまで9秒。ホール安定しました。
「電磁シールド負荷125%。オーバーヒートまで12秒。バイタルシールド負荷100%。まだ上がります。
「相対速度850km/sec、ホール突入します。
「バイタルシールド負荷150%。オーバーヒートまで5秒。
「コクピット内放射線量上昇。
「ホール突入しました。リードプローブ射出。
「シールド出力ダウン。バイタルシールド出力ダウン。#8ジェネレータ出力90%。コクピット内最高放射線量128mSvを記録。
「ホール内空間異常なし。リアクタ正常。#8ジェネレータ異常なし。ホールドライヴデバイス正常。船体外センサが幾つか過負荷で焼き切れました。先行プローブ信号正常。ホールドライブ突入完了。ジェネレータとシールドジェネレータを冷却します。ホールアウトまで43分21秒。」
・・・・ふう。
自分で選んだ事とは言え、最後の瞬間、息を詰めて状況を見守る事しか出来なかった。
短距離ジャンプだが、突入速度が遅いのでホールアウトまで可なり時間がある。一休みだ。
システムとの接続を切って現実世界の視覚と聴覚を取り戻す。
以前のバージョンは、ブラソンに言ってログイン/ログアウトしていたのだが、現行のバージョンは各クルーが自分の意思で随時イン/アウトできる。
ああそうだ。アデールはあの後どうしただろう。
操縦席の方を見ると、アデールはまだ据わったままのようだった。背もたれが邪魔して、どうしているのか良く分からない。
そうは言っても依頼主サマだ、一声掛けに行こうとして、脇から出てきたルナの手に止められた。
怪訝な顔をする俺に、ルナが無表情で口を開いた。
「乗客の安全と健康管理のためにバイタルチェックを行っています。アデールさんは現在お休み中のようです。」
あれだけ不安がっていて、まさか寝られる訳が無い。
つまりそういうことか。
「思ったより随分簡単に落ちたな。」
「ご依頼者様には全ての情報をお伝えすべきかと思い、前方スクリーンに詳細な情報を投影しておりました。」
お前、わざとやっただろ。
アデールの方を見やる。
今気付いたが、そういえば肘掛けの先端を強く握りしめている手が真っ白だ。力一杯握り締めたままなのだろう。
「アデールさんのお世話は私が。マサシはダイニングでコーヒーでも飲んで休んでいてください。」
そう言ってルナは操縦席に近付いていった。
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