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6、ロイ様を産んでくださってありがとうございました!
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「え?ロイの両親に会いたい?」
「そう、だって見ず知らずの家庭で引き取らせるって少し不安じゃない?」
「あー…まぁ、母さんが気にすることじゃないよ」
「そんなことないわよ!あんたこそロイくんとどこで知り合ったのかちゃんと言わないし!」
「だから、ネットだってば」
「ネットねぇ…あんた、自分が嘘つくときの癖知ってる?必ず、首を触るのよ」
「そ、そんなことないから!とにかく、ロイに相談してみる」
と、はぐらかしたのはいいものの…ロイ様の親御さんは異世界にいるんだよなぁ。
「ん?あれ、なんか手紙が届いてる」
ロイ様への手紙だ。俺はロイ様にその手紙を届けに行った。
「これ、ロイ様に来てるよ」
「ありがとう」
「なんて書いてある?」
「これは!…」
手紙の文字は俺にはなんで書いてあるか読めない。
「お父様からだ!」
「え!い、異世界からの手紙ってこと?!」
ロマンがあるなぁ…ロイのお父さんはエリートで魔法も使えるらしいので転移魔法を使ったと考えられる。
「で?なんだって?」
「俺がこの部屋にきた理由は分からないらしい…だが、戻れるみたいだ!」
「本当?!よかったね」
「しかし、一年くらい時間がかかると書いてある」
「へ?」
い、一年?!随分と時間がかかるんだな…まぁ、でも一年はロイ様と過ごせる!
「…あ、ロイってアメリカから来たことになってるんだっけ?どうしよう」
1年もいられるか分からない。ここは正直に話したほうがいいだろうか?
「俺から話そう」
「本当?大丈夫?」
「あぁ、大丈夫だ」
ということで、緊急家族会議。
「実は俺は異世界から来たんです」
「「い、異世界?」」
「はい」
「本当なんだ!ほら、これ」
ロイ様のお父さんから貰った手紙を見せる。
「ねぇ、お父さん。これなんて書いてあるの?」
「わ、分からん…英語でもないし、スペイン語でもないなぁ」
「それで…その、実は元の世界に帰られなくて一年程この家に置いていただけないでしょうか?」
「俺からも…頼むよ」
ロイ様は頭を下げた。俺も頭を下げた。すると、両親は笑顔でこう言った。
「ロイくん顔、上げて?」
「…っ」
「もちろんよ、ただし!お手伝いはちゃんとしてね」
「もちろんです!なんでもやります!」
「じゃあ、今日からよろしくな!」
そして、なんとかロイ様は俺の家にいることになった。
俺は嬉しくて、ロイ様に抱きついてしまった。
「玲、ありがとう。玲の部屋じゃなかったら俺はどうなっていたことか…」
「えへへ!ロイとまた一緒にいられて嬉しいよ」
「俺もだ!」
ロイ様はニコッと笑った。その笑顔に俺はドキドキしてしまう。
それでも、ロイ様はさらに俺を抱きしめた。
俺も嬉しくて背中に手を回した。
キスできそうな距離まで顔が近づく。もう、俺の頭はとっくのとうにキャパオーバーしていた。
「玲」
「ひゃい!」
「本当にありがとう」
耳元で名前を囁かれて、俺はもう死にそうだった。あぁ、ロイ様を産んでくれたお母様、ありがとうございます。
あなたの息子は素晴らしい人間です。
俺はそのまま倒れた。その後、ロイ様が支えてくれてお姫様だっこで部屋まで連れて行ってくれたことを聞いて鼻血が止まらなかった。
俺は勉強を終えて、時計を見る。そろそろ寝る時間だ。俺は本を読んでいるロイ様を呼んだ。
「ロイ、もう寝よう」
「あぁ」
俺はベットでロイ様を待つ。最近はもう、ロイ様と寝るのも慣れてきた。
ロイ様に寄って暖を取るように眠る。そうするとすぐ眠れるのだが、今日はなんだか眠れない。
「…どうした?眠れないのか?」
「うん…ねぇ、ロイ」
「なんだ?」
「ぎゅってしながら…寝たい」
少し上目遣いにして、聞いてみる。すると、ロイ様は優しく微笑んで俺を抱きしめてくれた。それが嬉しくてたまらない。
「玲は子供みたいだな」
「えへへ、子供でいいもん」
俺もロイ様の背中に手を回す。すると、ロイ様は俺の頭を撫でてくれる。
突然の、供給に俺はビックリしてしまう。
「こうすると、よく眠れるとユリンが言っていた」
「ユリン?」
「あぁ、俺の好きな人だ」
チクチクと胸が痛み出す。もうその話はしたくない、聞きたくない。
「じゃあ、もっと撫でて」
「フフ、我儘だな」
そう言いながらも優しく撫でる手を止めなかった。そんなロイ様にキュンとしているのと同時にヒロインであるユリンに嫉妬をしていたのも事実だ。
「玲の髪はサラサラだ」
「ロイの髪もサラサラだよ」
「そうか?自分じゃよく分からないな」
それでも、今は自分の方を向いてくれている。だから、それだけで十分だ。
「あーあ…あの子自分の想いを隠し通す気なのね、せっかく私みたいな偉大な魔法使いが願いを叶えてあげたのに」
その女は少しニヤリとした。
「まぁ、でも…一年あれば気も変わるわ、気長に待ちましょう」
そうして、今日も黒猫を撫でながら黒いローブを被って街を徘徊するのだった。
「そう、だって見ず知らずの家庭で引き取らせるって少し不安じゃない?」
「あー…まぁ、母さんが気にすることじゃないよ」
「そんなことないわよ!あんたこそロイくんとどこで知り合ったのかちゃんと言わないし!」
「だから、ネットだってば」
「ネットねぇ…あんた、自分が嘘つくときの癖知ってる?必ず、首を触るのよ」
「そ、そんなことないから!とにかく、ロイに相談してみる」
と、はぐらかしたのはいいものの…ロイ様の親御さんは異世界にいるんだよなぁ。
「ん?あれ、なんか手紙が届いてる」
ロイ様への手紙だ。俺はロイ様にその手紙を届けに行った。
「これ、ロイ様に来てるよ」
「ありがとう」
「なんて書いてある?」
「これは!…」
手紙の文字は俺にはなんで書いてあるか読めない。
「お父様からだ!」
「え!い、異世界からの手紙ってこと?!」
ロマンがあるなぁ…ロイのお父さんはエリートで魔法も使えるらしいので転移魔法を使ったと考えられる。
「で?なんだって?」
「俺がこの部屋にきた理由は分からないらしい…だが、戻れるみたいだ!」
「本当?!よかったね」
「しかし、一年くらい時間がかかると書いてある」
「へ?」
い、一年?!随分と時間がかかるんだな…まぁ、でも一年はロイ様と過ごせる!
「…あ、ロイってアメリカから来たことになってるんだっけ?どうしよう」
1年もいられるか分からない。ここは正直に話したほうがいいだろうか?
「俺から話そう」
「本当?大丈夫?」
「あぁ、大丈夫だ」
ということで、緊急家族会議。
「実は俺は異世界から来たんです」
「「い、異世界?」」
「はい」
「本当なんだ!ほら、これ」
ロイ様のお父さんから貰った手紙を見せる。
「ねぇ、お父さん。これなんて書いてあるの?」
「わ、分からん…英語でもないし、スペイン語でもないなぁ」
「それで…その、実は元の世界に帰られなくて一年程この家に置いていただけないでしょうか?」
「俺からも…頼むよ」
ロイ様は頭を下げた。俺も頭を下げた。すると、両親は笑顔でこう言った。
「ロイくん顔、上げて?」
「…っ」
「もちろんよ、ただし!お手伝いはちゃんとしてね」
「もちろんです!なんでもやります!」
「じゃあ、今日からよろしくな!」
そして、なんとかロイ様は俺の家にいることになった。
俺は嬉しくて、ロイ様に抱きついてしまった。
「玲、ありがとう。玲の部屋じゃなかったら俺はどうなっていたことか…」
「えへへ!ロイとまた一緒にいられて嬉しいよ」
「俺もだ!」
ロイ様はニコッと笑った。その笑顔に俺はドキドキしてしまう。
それでも、ロイ様はさらに俺を抱きしめた。
俺も嬉しくて背中に手を回した。
キスできそうな距離まで顔が近づく。もう、俺の頭はとっくのとうにキャパオーバーしていた。
「玲」
「ひゃい!」
「本当にありがとう」
耳元で名前を囁かれて、俺はもう死にそうだった。あぁ、ロイ様を産んでくれたお母様、ありがとうございます。
あなたの息子は素晴らしい人間です。
俺はそのまま倒れた。その後、ロイ様が支えてくれてお姫様だっこで部屋まで連れて行ってくれたことを聞いて鼻血が止まらなかった。
俺は勉強を終えて、時計を見る。そろそろ寝る時間だ。俺は本を読んでいるロイ様を呼んだ。
「ロイ、もう寝よう」
「あぁ」
俺はベットでロイ様を待つ。最近はもう、ロイ様と寝るのも慣れてきた。
ロイ様に寄って暖を取るように眠る。そうするとすぐ眠れるのだが、今日はなんだか眠れない。
「…どうした?眠れないのか?」
「うん…ねぇ、ロイ」
「なんだ?」
「ぎゅってしながら…寝たい」
少し上目遣いにして、聞いてみる。すると、ロイ様は優しく微笑んで俺を抱きしめてくれた。それが嬉しくてたまらない。
「玲は子供みたいだな」
「えへへ、子供でいいもん」
俺もロイ様の背中に手を回す。すると、ロイ様は俺の頭を撫でてくれる。
突然の、供給に俺はビックリしてしまう。
「こうすると、よく眠れるとユリンが言っていた」
「ユリン?」
「あぁ、俺の好きな人だ」
チクチクと胸が痛み出す。もうその話はしたくない、聞きたくない。
「じゃあ、もっと撫でて」
「フフ、我儘だな」
そう言いながらも優しく撫でる手を止めなかった。そんなロイ様にキュンとしているのと同時にヒロインであるユリンに嫉妬をしていたのも事実だ。
「玲の髪はサラサラだ」
「ロイの髪もサラサラだよ」
「そうか?自分じゃよく分からないな」
それでも、今は自分の方を向いてくれている。だから、それだけで十分だ。
「あーあ…あの子自分の想いを隠し通す気なのね、せっかく私みたいな偉大な魔法使いが願いを叶えてあげたのに」
その女は少しニヤリとした。
「まぁ、でも…一年あれば気も変わるわ、気長に待ちましょう」
そうして、今日も黒猫を撫でながら黒いローブを被って街を徘徊するのだった。
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