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34、写真
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夢を見た。慎二と亮がいて、二人が俺を呼んでいる。
「雪、こっちにおいで」
「雪」
2人が手を差し伸べた。夢の中の俺はどうやら迷っているらしい。
「…亮」
「雪、愛してるよ」
「フフ、俺も!」
どうやら、亮を選んだようだ。しかし、次の瞬間、俺の手は慎二に引っ張られている。
「…雪はここで俺の帰りを待っていてね」
「え?」
檻が出てきて俺は閉じ込められる。
「嫌!出して!出してよ!」
「それじゃあ」
そう言って慎二は高橋さん達と一緒に外に出て行ってしまった。
「はっ!…なんだ、夢か」
悪夢を見た。俺は目を擦って自分の頬をつねる。
「…良かった」
ご飯を食べて、外に出ると慎二がいた。
「あ、雪!おはよう」
「おはよう…」
「行こう」
(朝から慎二に会うとか最悪…)
俺は慎二と何故か一緒に投稿した。
「雪」
「あ、亮!」
俺は教室にいた亮に急いで駆けつけた。
「って、何でいるの?」
「え?」
とぼける、慎二同好会の方々。
「私たち、亮くんの事が好きになっちゃったの!」
「…好き」
「えへへ!亮と付き合いたいなぁ」
俺は亮の手を掴んだ。
「トイレ行こ」
「え、うん」
俺は亮と個室にこもった。
「雪…会いたかった」
「うん、俺も」
少し見つめ合ってキスをする。亮は俺の耳を触る。
少しくすぐったいけど、やめてほしくはない。
「んっ♡…」
「可愛い~」
「フフフ、そうでしょ?亮もカッコいいよ」
「あー…雪は天使だ」
そう言って俺の首筋を吸ってくる。亮は俺をガッチリ抑えている。
「うぅー……あいつら何なんだよ」
「よしよし」
頭を撫でてあげると亮が喜んで俺にキスをする。
「ほら、もう出よ?」
「嫌だなぁ……はぁ」
「じゃあさ、今週頑張れたら週末に何でもしてあげる!」
「え、本当?!」
(元気を出してもらうために言ったが、何でもするは言い過ぎだったかな?)
亮はルンルンで教室に戻った。女の子達完全にフル無視だった。
「雪」
「ん?あ、慎二」
「あのさ、お昼…一緒に食べたいな」
「ごめん、お昼は亮と食べる約束しちゃったんだ」
「……」
そう言うと、慎二は少しムッとしてからニヤリと笑った。
「雪さ、これバレたくなかったらお昼付き合ってよ」
そう言って写真を見せてきた。それは俺たちがキスをしている所だった。
「な、なんでこれ…」
「たまたま見つけたから撮っちゃった」
悪魔のような笑みを浮かべる慎二。俺は仕方なく慎二とお昼を食べることにした。
「雪、これはい」
「え?いいの?」
「うん、卵焼き好きだったでしょ」
俺は一口パクッと食べた。
(美味しい…)
「もっといる?」
「い、いる」
俺達は少しして、教室に戻った。教室では俺と慎二で弁当を食べていたからか、亮が女の子に囲まれていた。
戻ってきた俺を見て亮が席を立って俺の元へくる。
「何話してたの?何かされた?キスは?上書きしないと…いやいっそのこともう」
早口で喋る亮に俺は驚いて少しだけ微笑んだ。
「大丈夫、何もしてないよ」
「本当?あー、良かった」
亮にされるがままに俺はほっぺを触られていた。
「亮くーん!何やってんの?」
「雪は可愛いね」
「おーい?亮?」
「…亮」
女の子達が呼びかけているがフル無視を決めているのか返事せずに俺のほっぺを揉み続ける。
「亮?いいの?」
「いいよ、気にしたら負け」
亮は俺の方を見て、ニコッと笑った。
「っ、うん!」
「目潤んでるね。何?泣いちゃいそう?」
「ち、違うもん!」
「フフ」
2人で見つめ合っていると、慎二が邪魔をしにきた。
「雪、ここ一緒に行こうよ」
「…行かない」
「なんで?この間、行きたいって言ってたじゃん」
「言ってない」
それって確か付き合い始めて1週間くらいの時だよね?
「ねぇ、雪…写真」
「っ!……考えさせて」
耳元で囁いた慎二を睨む。すると、慎二はニコッと笑い返してくる。そして、誰かに呼ばれて去ってしまった。
(最悪…)
「雪、本当に行くの?」
「うん…実はね、写真撮られちゃったの」
「写真?」
俺はキスされた写真のことについて亮に話した。すると、亮は特に焦らず
「別に、皆んなにバレてもいいんじゃない?」
「え?!」
「え?」
「いいの?」
「うん、別に俺はいいけど」
正直、俺もバレてもいいと思っていた。でも、亮はどう思うか分からない。
『男同士で付き合ってるってバレたら俺生きていけないもん』
『雪なんかと付き合ってるなんて恥だよ』
『皆んなの前で、ああいうことしないでよ』
慎二に言われた言葉が俺に深く傷をつけた。恋人であることを隠すこと自体別に悪いことじゃないけど、俺は隠す理由を聞いてものすごく落ち込んだ。
「俺なんかと付き合ってるってバレたら亮は嫌じゃないの?」
「なんで?むしろ、皆んなの前で堂々とイチャつけてラッキーじゃん」
笑顔で言う亮に俺はまた泣きそうになった。
(亮と付き合って良かった…)
俺は心からそう思ったのであった。
「雪、こっちにおいで」
「雪」
2人が手を差し伸べた。夢の中の俺はどうやら迷っているらしい。
「…亮」
「雪、愛してるよ」
「フフ、俺も!」
どうやら、亮を選んだようだ。しかし、次の瞬間、俺の手は慎二に引っ張られている。
「…雪はここで俺の帰りを待っていてね」
「え?」
檻が出てきて俺は閉じ込められる。
「嫌!出して!出してよ!」
「それじゃあ」
そう言って慎二は高橋さん達と一緒に外に出て行ってしまった。
「はっ!…なんだ、夢か」
悪夢を見た。俺は目を擦って自分の頬をつねる。
「…良かった」
ご飯を食べて、外に出ると慎二がいた。
「あ、雪!おはよう」
「おはよう…」
「行こう」
(朝から慎二に会うとか最悪…)
俺は慎二と何故か一緒に投稿した。
「雪」
「あ、亮!」
俺は教室にいた亮に急いで駆けつけた。
「って、何でいるの?」
「え?」
とぼける、慎二同好会の方々。
「私たち、亮くんの事が好きになっちゃったの!」
「…好き」
「えへへ!亮と付き合いたいなぁ」
俺は亮の手を掴んだ。
「トイレ行こ」
「え、うん」
俺は亮と個室にこもった。
「雪…会いたかった」
「うん、俺も」
少し見つめ合ってキスをする。亮は俺の耳を触る。
少しくすぐったいけど、やめてほしくはない。
「んっ♡…」
「可愛い~」
「フフフ、そうでしょ?亮もカッコいいよ」
「あー…雪は天使だ」
そう言って俺の首筋を吸ってくる。亮は俺をガッチリ抑えている。
「うぅー……あいつら何なんだよ」
「よしよし」
頭を撫でてあげると亮が喜んで俺にキスをする。
「ほら、もう出よ?」
「嫌だなぁ……はぁ」
「じゃあさ、今週頑張れたら週末に何でもしてあげる!」
「え、本当?!」
(元気を出してもらうために言ったが、何でもするは言い過ぎだったかな?)
亮はルンルンで教室に戻った。女の子達完全にフル無視だった。
「雪」
「ん?あ、慎二」
「あのさ、お昼…一緒に食べたいな」
「ごめん、お昼は亮と食べる約束しちゃったんだ」
「……」
そう言うと、慎二は少しムッとしてからニヤリと笑った。
「雪さ、これバレたくなかったらお昼付き合ってよ」
そう言って写真を見せてきた。それは俺たちがキスをしている所だった。
「な、なんでこれ…」
「たまたま見つけたから撮っちゃった」
悪魔のような笑みを浮かべる慎二。俺は仕方なく慎二とお昼を食べることにした。
「雪、これはい」
「え?いいの?」
「うん、卵焼き好きだったでしょ」
俺は一口パクッと食べた。
(美味しい…)
「もっといる?」
「い、いる」
俺達は少しして、教室に戻った。教室では俺と慎二で弁当を食べていたからか、亮が女の子に囲まれていた。
戻ってきた俺を見て亮が席を立って俺の元へくる。
「何話してたの?何かされた?キスは?上書きしないと…いやいっそのこともう」
早口で喋る亮に俺は驚いて少しだけ微笑んだ。
「大丈夫、何もしてないよ」
「本当?あー、良かった」
亮にされるがままに俺はほっぺを触られていた。
「亮くーん!何やってんの?」
「雪は可愛いね」
「おーい?亮?」
「…亮」
女の子達が呼びかけているがフル無視を決めているのか返事せずに俺のほっぺを揉み続ける。
「亮?いいの?」
「いいよ、気にしたら負け」
亮は俺の方を見て、ニコッと笑った。
「っ、うん!」
「目潤んでるね。何?泣いちゃいそう?」
「ち、違うもん!」
「フフ」
2人で見つめ合っていると、慎二が邪魔をしにきた。
「雪、ここ一緒に行こうよ」
「…行かない」
「なんで?この間、行きたいって言ってたじゃん」
「言ってない」
それって確か付き合い始めて1週間くらいの時だよね?
「ねぇ、雪…写真」
「っ!……考えさせて」
耳元で囁いた慎二を睨む。すると、慎二はニコッと笑い返してくる。そして、誰かに呼ばれて去ってしまった。
(最悪…)
「雪、本当に行くの?」
「うん…実はね、写真撮られちゃったの」
「写真?」
俺はキスされた写真のことについて亮に話した。すると、亮は特に焦らず
「別に、皆んなにバレてもいいんじゃない?」
「え?!」
「え?」
「いいの?」
「うん、別に俺はいいけど」
正直、俺もバレてもいいと思っていた。でも、亮はどう思うか分からない。
『男同士で付き合ってるってバレたら俺生きていけないもん』
『雪なんかと付き合ってるなんて恥だよ』
『皆んなの前で、ああいうことしないでよ』
慎二に言われた言葉が俺に深く傷をつけた。恋人であることを隠すこと自体別に悪いことじゃないけど、俺は隠す理由を聞いてものすごく落ち込んだ。
「俺なんかと付き合ってるってバレたら亮は嫌じゃないの?」
「なんで?むしろ、皆んなの前で堂々とイチャつけてラッキーじゃん」
笑顔で言う亮に俺はまた泣きそうになった。
(亮と付き合って良かった…)
俺は心からそう思ったのであった。
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