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23、修羅場
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「あ…慎二」
「雪、何やってんの?」
慎二の顔は般若みたいだった。俺は思わず、亮に助けを求める。すると、亮はニコッと笑って慎二の方を向く。
「遊びに来てんの。ね?雪」
「う、うん」
「…友達同士なのにカップル限定のパフェ頼むんだ?」
「お得だもん。それに、西山も女の子と来てるみたいじゃん?」
山田先輩がビクッとする。
「…雪、相席していい?」
「え?!いや、でも…」
「いいよね?」
「う、うん」
(圧に負けてしまった…)
慎二は山田先輩と俺たちの席に座った。
「じゃあ、俺たちもカップル限定のパフェでいいですよね?」
「うん!もちろん!」
(ぐぬぬ…本当のカップルは俺たちなのに)
同じ店員さんに頼んで、慎二は山田先輩と話し始めた。楽しそうに喋っている。
俺に見せつけるかのようだ。
「雪、あーん」
「あ、あーん」
パクッと一口食べるとイチゴの甘酸っぱい味とアイスが、ひんやりしていて美味しい。
「ん!美味しい」
「本当?じゃあ、俺にも食べさせて」
「はい、あーん」
亮の口にスプーンを入れる。パクッと食べると亮も美味しいと一言。
「おまたせしました、いちごパフェです」
「美味しそう!慎二、早く食べよ!」
「先輩、楽しそうですね」
俺はムスッとしていると、亮がテーブルの下で俺の太ももを撫でた。
「ひゃっ」
「?」
「雪?大丈夫?」
「あ!うん、大丈夫」
亮の方を睨むと亮はニヤニヤと笑った。
「ほら、全部食べていいよ」
「…ありがとう」
俺はパフェを全部食べ終えて、席を立った。
「俺の方がいっぱい食べたし、俺が払うよ」
「いいよ、雪の笑顔が見れたし」
「え、笑顔なんていくらでも見せるよ?!」
「いいって、どうせお金を使うことないしね」
ということで、奢ってもらいました!タダで食う飯ほど美味いものはない、と言いますが俺はちょっと罪悪感があった。
「慎二…う、浮気はだめだからね?」
最後に慎二を、トイレに連れ込んだ。亮には外で待っててもらってる。
「分かってるよ、雪の方こそ七瀬とイチャついてた」
「イチャイチャしてないもん!」
「してたよ。あーんとかしちゃって」
「友達でもするもん!」
「ふーん…じゃあ、俺も山田先輩にあーんしていい?友達だしあの人」
(嫌だって分かってるくせに…)
「ダメ!」
「何で?友達ならするんでしょ?」
「っ~!ダメ!」
「フフ、分かってるよ」
俺達はトイレを出て俺は亮の元へ、慎二は山田先輩の所へ行った。
俺は心配で戻りたくなったが我慢した。亮はそんな俺を見て、頭を撫でてくれた。
「亮の手、好き」
「ぐっ!…可愛いすぎる!西山も罪な男だ」
「慎二が?何で?」
「だって、こんなに可愛い雪を追わないなんてさ…雪が取られちゃうって思わないのかな?」
「取られちゃう?俺が?」
すると、亮が手を絡めてくる。そして、ぎゅっと手を握る。
「り、亮ダメ!浮気しないって約束したから」
「浮気じゃないよ。大丈夫」
「でもダメだから…」
そういうと、亮はしょぼんとしてしまった。でも、やっぱり自分から言ってるんだし、ちゃんと守らないと。
亮は俺を家まで送ってくれた。
「それじゃ」
「うん、またね」
部屋に戻ると、携帯にメッセージが届いてた。
(慎二からだ…なんだろう?)
写真が送られてきている。開くと、慎二のほっぺにちゅーをしている山田先輩の写真だ。
慎二はパフェを食べている。山田先輩から追加でメッセージが届いた。
『先輩からのアドバイス♪あんまり、調子に乗らないように』
「なに…これ」
山田先輩はドヤ顔をしている。俺はその写真を見て、どうすることもできなかった。
慎二は抵抗とかしなかったのだろうか…?
俺は慎二に電話をした。でも、全然出てくれない。何回も何回も電話をかけても出てくれない。
『もしもし?どうかした?』
「慎二!あの写真って…」
『…あー、あれね」
「嘘だよね?無理矢理されたんだよね…」
そう考えないと俺はもうダメだ。
『そうだね…まぁ、うん」
「良かった!でも、浮気してた」
『はいはい、ごめんね』
否定するわけでもなく、焦る訳でもなくただ淡々と言う慎二。
『で?今、どこにいるの?』
「今?家だけど…」
『七瀬の家に行かなかったんだ』
「うん、まぁね」
すると、電話口から山田先輩の声がする。慎二は気にせずに俺と電話を続ける。
「慎二、好き」
「俺もだよ」
「えへへ!じゃあね」
確認もできたし、好きって言われたし俺は電話を切った。
にしても、山田先輩…ライバル認定だ!
「抜け駆け禁止じゃないのかよ……」
俺は写真にいるパフェを食べてる慎二を見つめていた。
「雪、何やってんの?」
慎二の顔は般若みたいだった。俺は思わず、亮に助けを求める。すると、亮はニコッと笑って慎二の方を向く。
「遊びに来てんの。ね?雪」
「う、うん」
「…友達同士なのにカップル限定のパフェ頼むんだ?」
「お得だもん。それに、西山も女の子と来てるみたいじゃん?」
山田先輩がビクッとする。
「…雪、相席していい?」
「え?!いや、でも…」
「いいよね?」
「う、うん」
(圧に負けてしまった…)
慎二は山田先輩と俺たちの席に座った。
「じゃあ、俺たちもカップル限定のパフェでいいですよね?」
「うん!もちろん!」
(ぐぬぬ…本当のカップルは俺たちなのに)
同じ店員さんに頼んで、慎二は山田先輩と話し始めた。楽しそうに喋っている。
俺に見せつけるかのようだ。
「雪、あーん」
「あ、あーん」
パクッと一口食べるとイチゴの甘酸っぱい味とアイスが、ひんやりしていて美味しい。
「ん!美味しい」
「本当?じゃあ、俺にも食べさせて」
「はい、あーん」
亮の口にスプーンを入れる。パクッと食べると亮も美味しいと一言。
「おまたせしました、いちごパフェです」
「美味しそう!慎二、早く食べよ!」
「先輩、楽しそうですね」
俺はムスッとしていると、亮がテーブルの下で俺の太ももを撫でた。
「ひゃっ」
「?」
「雪?大丈夫?」
「あ!うん、大丈夫」
亮の方を睨むと亮はニヤニヤと笑った。
「ほら、全部食べていいよ」
「…ありがとう」
俺はパフェを全部食べ終えて、席を立った。
「俺の方がいっぱい食べたし、俺が払うよ」
「いいよ、雪の笑顔が見れたし」
「え、笑顔なんていくらでも見せるよ?!」
「いいって、どうせお金を使うことないしね」
ということで、奢ってもらいました!タダで食う飯ほど美味いものはない、と言いますが俺はちょっと罪悪感があった。
「慎二…う、浮気はだめだからね?」
最後に慎二を、トイレに連れ込んだ。亮には外で待っててもらってる。
「分かってるよ、雪の方こそ七瀬とイチャついてた」
「イチャイチャしてないもん!」
「してたよ。あーんとかしちゃって」
「友達でもするもん!」
「ふーん…じゃあ、俺も山田先輩にあーんしていい?友達だしあの人」
(嫌だって分かってるくせに…)
「ダメ!」
「何で?友達ならするんでしょ?」
「っ~!ダメ!」
「フフ、分かってるよ」
俺達はトイレを出て俺は亮の元へ、慎二は山田先輩の所へ行った。
俺は心配で戻りたくなったが我慢した。亮はそんな俺を見て、頭を撫でてくれた。
「亮の手、好き」
「ぐっ!…可愛いすぎる!西山も罪な男だ」
「慎二が?何で?」
「だって、こんなに可愛い雪を追わないなんてさ…雪が取られちゃうって思わないのかな?」
「取られちゃう?俺が?」
すると、亮が手を絡めてくる。そして、ぎゅっと手を握る。
「り、亮ダメ!浮気しないって約束したから」
「浮気じゃないよ。大丈夫」
「でもダメだから…」
そういうと、亮はしょぼんとしてしまった。でも、やっぱり自分から言ってるんだし、ちゃんと守らないと。
亮は俺を家まで送ってくれた。
「それじゃ」
「うん、またね」
部屋に戻ると、携帯にメッセージが届いてた。
(慎二からだ…なんだろう?)
写真が送られてきている。開くと、慎二のほっぺにちゅーをしている山田先輩の写真だ。
慎二はパフェを食べている。山田先輩から追加でメッセージが届いた。
『先輩からのアドバイス♪あんまり、調子に乗らないように』
「なに…これ」
山田先輩はドヤ顔をしている。俺はその写真を見て、どうすることもできなかった。
慎二は抵抗とかしなかったのだろうか…?
俺は慎二に電話をした。でも、全然出てくれない。何回も何回も電話をかけても出てくれない。
『もしもし?どうかした?』
「慎二!あの写真って…」
『…あー、あれね」
「嘘だよね?無理矢理されたんだよね…」
そう考えないと俺はもうダメだ。
『そうだね…まぁ、うん」
「良かった!でも、浮気してた」
『はいはい、ごめんね』
否定するわけでもなく、焦る訳でもなくただ淡々と言う慎二。
『で?今、どこにいるの?』
「今?家だけど…」
『七瀬の家に行かなかったんだ』
「うん、まぁね」
すると、電話口から山田先輩の声がする。慎二は気にせずに俺と電話を続ける。
「慎二、好き」
「俺もだよ」
「えへへ!じゃあね」
確認もできたし、好きって言われたし俺は電話を切った。
にしても、山田先輩…ライバル認定だ!
「抜け駆け禁止じゃないのかよ……」
俺は写真にいるパフェを食べてる慎二を見つめていた。
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