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19、嫉妬(慎二視点)
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俺には恋人がいる。雪っていう小さくて嫉妬深くて可愛い。
雪とは幼稚園の頃からの仲で、俺は雪を友達としか思っていなかったので告白された時は戸惑った。
「雪…可愛いね、泣いてるのかな?」
部屋には雪の部屋に取り付けた監視カメラが作動している。
「花火一緒に見たかったんだけどね」
俺は高橋達を思い浮かべる。あいつらは、何故か分からないけど俺に引っ付いてくる。
まぁ、仕方なく付き合っているんだけど…
「雪ってば、本当に可愛い」
デートの時もあいつらが来た。俺は別に皆んなで楽しめばいいとか思っていたのだが…
どうやら、雪は2人で楽しみたかったみたい。
俺の手を引いて2人きりになろうとするのは、可愛いかった。
でも、俺は高橋達を置いてけるはずもなく戻った。
いつの間にか、雪はいなくなっていた。
(まぁ、電話くるか…)
数分後、電話がきて雪が怪我したという。すぐに向かおうと思ったが、高橋達が俺に伝えた。
「多分、2人きりになるために嘘ついてるんじゃないですか?」
「そうだよ!はやく切ったら?」
「確かに…」
俺は電話を切ろうとすると、雪は悲痛な声で
俺に助けを求めた。
雪の声は仮病なんかじゃない気がしてきた。
「雪…やっぱ行ってくる」
「慎二!大丈夫だよ、ほら遊ぼう!」
「…」
俺は遊園地を楽しんで、俺は皆んなと別れた。イヤホンを取り付けると、雪の楽しそうな声がした。次に、低い男の声がした。おじさんの声じゃない。明らかに同年代の。
(は?!七瀬?なんであいつが…!」
雪は楽しそうに笑っている。俺といた時よりもずっと。
「あぁ、雪…愛してるよ」
俺はすぐにでも雪に会いたかった。前までは俺しか友達がいなくて俺しか頼れない状況だったのに…
「雪、悪い子だね」
中学に上がって俺は雪に猛アタックを受けた。
毎朝、一緒に登校するときに必ず『好き』と言ってくる。
さらに、お昼もあーんしてくれたり、2人きりになろうとしたりした。
「慎二、好き」
「…友達としてしか見てない」
「分かってる、でも好き」
その瞬間、寂し気な顔をした雪に俺は心を射抜かれた。
俺はそれから、毎朝告白を受け続けた。
「俺が振ってんのに諦めてくれないんだ?」
「うん!毎日好きって言う!」
「じゃあさ、付き合おうか」
「……へ?!」
顔を真っ赤にして、驚く雪にまた心が跳ね上がる。
「だって付き合いたいから告白してきたんでしょ?」
「いや、その…ただ好きっていう気持ちを伝えたいだけで…」
「何?付き合いたくないんだ?」
「付き合いたいです!よろしくお願いします!」
嬉しそうに笑う雪にまたもや射抜かれた。雪の全てが可愛いことに気づいたのが中3。
同じところを受験して受かった。
だが、クラスが離れてしまった。雪は悲しそうな顔をする。
「大丈夫、帰りは毎日一緒に帰ろうね」
「うん!慎二、大好き」
そう言って抱きつく雪に俺は心臓ドキドキ。
雪と俺は同じ部活に入ることにした。のだが…
「慎二はいいけど、あなたはダメよ!帰ってちょうだい!」
「え!何でですか?!」
先輩が頑なに許してくれない。雪は仕方なさそうに帰った。
「慎二、教室で待ってるね」
「うん…ごめん」
それから、雪は毎日待ってくれている。しかし、俺は教室には行かずにそのまま部活の先輩とかクラスメイトと帰っていた。
今日も部活で、帰りに忘れ目のに気づいた。もう、流石に帰ったと思い教室に入ると雪がいた。
「雪?」
「え?あ、慎二」
可愛らしい笑顔になり俺の方にやってくる。
「えへへ!今日は一緒に帰れるの?」
「あー…ごめん、先輩と帰るんだ」
「そっか、分かった。最後にぎゅーしたいな」
「うん」
ぎゅっとする。雪の体は小さくて包み込むと暖かい。
「それじゃ」
忘れ物を取って俺は走って先輩の所に向かった。
俺は雪の表情が少し怒っているのと、不安がまじった顔がなんだか…凄くそそられるというか可愛いというか。
(可愛い、もっとあの顔が見たい…)
それから、2年生になって俺たちは同じクラスになれた。
「やった!慎二、同じクラスだよ!」
ぴょんぴょん飛び跳ねる雪に俺は、可愛くて叫びたくなる。
「うん、やったね」
「喜んでる?」
「うん」
俺は感情を抑えるが雪が上目遣いで聞いてくるので死にそうだ…
「んっ♡んあっ♡そこ♡イクっ♡イク♡イッ~~~♡あぅ♡しんじ♡んぅ♡」
「雪っ!俺もイクッ!」
画面にはお尻にバイブを挿れている雪。顔はとろけていて、可愛い声で俺を呼ぶ。
「好き好き好き好き好き好き…雪、いつか孕ませてあげるからね」
そんな、慎二の想いに雪は気づくはずがなかった…
雪とは幼稚園の頃からの仲で、俺は雪を友達としか思っていなかったので告白された時は戸惑った。
「雪…可愛いね、泣いてるのかな?」
部屋には雪の部屋に取り付けた監視カメラが作動している。
「花火一緒に見たかったんだけどね」
俺は高橋達を思い浮かべる。あいつらは、何故か分からないけど俺に引っ付いてくる。
まぁ、仕方なく付き合っているんだけど…
「雪ってば、本当に可愛い」
デートの時もあいつらが来た。俺は別に皆んなで楽しめばいいとか思っていたのだが…
どうやら、雪は2人で楽しみたかったみたい。
俺の手を引いて2人きりになろうとするのは、可愛いかった。
でも、俺は高橋達を置いてけるはずもなく戻った。
いつの間にか、雪はいなくなっていた。
(まぁ、電話くるか…)
数分後、電話がきて雪が怪我したという。すぐに向かおうと思ったが、高橋達が俺に伝えた。
「多分、2人きりになるために嘘ついてるんじゃないですか?」
「そうだよ!はやく切ったら?」
「確かに…」
俺は電話を切ろうとすると、雪は悲痛な声で
俺に助けを求めた。
雪の声は仮病なんかじゃない気がしてきた。
「雪…やっぱ行ってくる」
「慎二!大丈夫だよ、ほら遊ぼう!」
「…」
俺は遊園地を楽しんで、俺は皆んなと別れた。イヤホンを取り付けると、雪の楽しそうな声がした。次に、低い男の声がした。おじさんの声じゃない。明らかに同年代の。
(は?!七瀬?なんであいつが…!」
雪は楽しそうに笑っている。俺といた時よりもずっと。
「あぁ、雪…愛してるよ」
俺はすぐにでも雪に会いたかった。前までは俺しか友達がいなくて俺しか頼れない状況だったのに…
「雪、悪い子だね」
中学に上がって俺は雪に猛アタックを受けた。
毎朝、一緒に登校するときに必ず『好き』と言ってくる。
さらに、お昼もあーんしてくれたり、2人きりになろうとしたりした。
「慎二、好き」
「…友達としてしか見てない」
「分かってる、でも好き」
その瞬間、寂し気な顔をした雪に俺は心を射抜かれた。
俺はそれから、毎朝告白を受け続けた。
「俺が振ってんのに諦めてくれないんだ?」
「うん!毎日好きって言う!」
「じゃあさ、付き合おうか」
「……へ?!」
顔を真っ赤にして、驚く雪にまた心が跳ね上がる。
「だって付き合いたいから告白してきたんでしょ?」
「いや、その…ただ好きっていう気持ちを伝えたいだけで…」
「何?付き合いたくないんだ?」
「付き合いたいです!よろしくお願いします!」
嬉しそうに笑う雪にまたもや射抜かれた。雪の全てが可愛いことに気づいたのが中3。
同じところを受験して受かった。
だが、クラスが離れてしまった。雪は悲しそうな顔をする。
「大丈夫、帰りは毎日一緒に帰ろうね」
「うん!慎二、大好き」
そう言って抱きつく雪に俺は心臓ドキドキ。
雪と俺は同じ部活に入ることにした。のだが…
「慎二はいいけど、あなたはダメよ!帰ってちょうだい!」
「え!何でですか?!」
先輩が頑なに許してくれない。雪は仕方なさそうに帰った。
「慎二、教室で待ってるね」
「うん…ごめん」
それから、雪は毎日待ってくれている。しかし、俺は教室には行かずにそのまま部活の先輩とかクラスメイトと帰っていた。
今日も部活で、帰りに忘れ目のに気づいた。もう、流石に帰ったと思い教室に入ると雪がいた。
「雪?」
「え?あ、慎二」
可愛らしい笑顔になり俺の方にやってくる。
「えへへ!今日は一緒に帰れるの?」
「あー…ごめん、先輩と帰るんだ」
「そっか、分かった。最後にぎゅーしたいな」
「うん」
ぎゅっとする。雪の体は小さくて包み込むと暖かい。
「それじゃ」
忘れ物を取って俺は走って先輩の所に向かった。
俺は雪の表情が少し怒っているのと、不安がまじった顔がなんだか…凄くそそられるというか可愛いというか。
(可愛い、もっとあの顔が見たい…)
それから、2年生になって俺たちは同じクラスになれた。
「やった!慎二、同じクラスだよ!」
ぴょんぴょん飛び跳ねる雪に俺は、可愛くて叫びたくなる。
「うん、やったね」
「喜んでる?」
「うん」
俺は感情を抑えるが雪が上目遣いで聞いてくるので死にそうだ…
「んっ♡んあっ♡そこ♡イクっ♡イク♡イッ~~~♡あぅ♡しんじ♡んぅ♡」
「雪っ!俺もイクッ!」
画面にはお尻にバイブを挿れている雪。顔はとろけていて、可愛い声で俺を呼ぶ。
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そんな、慎二の想いに雪は気づくはずがなかった…
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