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3、帰り道
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3話、帰り道
「あーあ…失敗しちゃったなぁ」
机にふせながらボソボソと呟く。そんな俺のことなんか知らずに慎二は女の子とイチャイチャしてそのまま慎二は部活に行く。
一緒に入ろうとしたけど女の子達に止められてしまった。
(今日も待つか…)
いつも教室で待ってるのに慎二は一緒に帰ってくれない。
「ふわぁ…ん…」
なんだか眠くなってきた。瞼が降りてくる。
「ちょっとくらい、いいよね?」
そのまま俺は眠りについた。
「……う!…佐藤!」
「んぅ……七瀬?なんでここに?」
「忘れ物取りに来たら佐藤が寝てたから見に来たの!ほら、早く帰んないと怒られるよ」
「え?もうそんな時間?!」
慎二帰っちゃったかな…。
「ほら、行こう」
「うん…」
「フフ、寝癖ついてるよ」
七瀬は俺の髪を優しく撫でる。
「あ///…ありがとう」
「うん!」
ふ、不覚にもドキッとしてしまった。
(七瀬みたいな人が恋人だったらな……)
「いけない!俺の恋人は慎二だけなんだから!」
「き、急にどうしたの?」
「七瀬がイケメンすぎるせい!」
「俺ってイケメン?」
鏡を見たことあるのだろうか…?ぱっちりした目、長いまつ毛、鼻は高くて鼻筋が通っている。唇も形が良くスタイルも抜群。
「イケメンじゃなかったら何なんだよ」
「えへへ、なんか恥ずかしいな」
「まぁでも、慎二が1番だから!」
「……今だけだよ」
囁くような声でうまく聞こえなかった。
「え?何?」
「ううん、別にいいよ」
「そ、そう?なんかごめん」
七瀬は一瞬だけすごく怖い顔をした気がするのだが、見間違いだろうか?
「そうだ!まだ連絡先交換してなかったよね?」
「う、うん」
「交換しよ!」
慎二以外の人と連絡先を交換するなんて初めてだ。
それから、俺は七瀬ともっと仲良くなった。
「亮!この本、面白かったよ」
「でしょ?というか、もう読んだの?早いね」
「うん!面白くて昨日夜更かししちゃった…」
「本当だ、クマできてる」
目の下を触られる。
「あんまり夜更かししちゃダメだよ?」
「うん!」
七瀬は俺を心配してずっとこっちを見ていた。あまりにも見てくるので授業中に先生から怒られていた。
「亮、見すぎ」
「だって!心配だし、倒れたらどうするの?ほら、いっぱい食べて」
そう言って自分の買ってきたパンを俺に渡す。
「そんなにいらないよ」
「そう?お腹すかない?」
ずっとこの調子で疲れてしまう。
「大丈夫だって」
「本当?心配だなぁ」
「七瀬!呼ばれてんぞ~」
「あ、うん!行ってくるね、大丈夫?」
「大丈夫だから早く行ってきて」
俺は教室の真ん中にいる慎二を見つめた。
(目、合わないかなぁ)
慎二は優しそうな顔をしている。俺に向けてくれない優しい顔。
俺はまだ諦めていない。
(絶対に慎二を取り返してやる!)
「あ、慎二!」
「雪…」
「誰~?」
「慎二のお友達?」
「小さいですね」
「頭…悪そう」
さらっと悪口言われた。これだから女子は怖いんだ。
「今日さ、家行っていい?」
「え?あー…まぁ、いいけど」
「慎二、この人誰?」
クラスメイトすら覚えてないのかよ?
「友達だよ。雪、行こう」
「あ、うん!」
スタスタ歩く慎二。俺は少し早く歩くが、全然追いつけないので走る。
「俺って友達なの?」
「仕方ないだろ、みんなの前なんだし」
「わかるけどさ…実際に言われると寂しい」
「はいはい、悪かったよ」
歩く速度をどんどんあげる慎二に俺は小走りでついていく。
(亮ならちゃんと合わせてくれるのに…)
慎二の家について俺は慎二にぎゅっと抱きついた。
すると、慎二も俺を膝に乗せてくれる。
「明日のデート楽しみだね!」
「あー…うん、楽しみだね」
「えへへ!慎二、大好き!」
「はいはい…」
俺は慎二といっぱいイチャイチャできて俺は大満足!
ぎゅーと抱きついていると俺のスマホが鳴った。
「珍しいね、誰かと交換したの?」
「うん!亮っていうんだけど、面白いんだよ」
「ふーん…まぁ、友達できてよかったんじゃない?」
いつもに増して冷たい声。俺は何に怒っているのか分からなくて首を傾げた。
「慎二、怒ってる?あ!もしかして亮に嫉妬?」
「そんなわけないじゃん…雪じゃないんだし」
「ちょっとくらい嫉妬してもいいじゃんか」
俺は拗ねたフリしてそっぽを向く。慎二はそんな俺を無視するので俺はもっと拗ねた。
30分後
(流石にもう構ってほしい)
「慎二…もう怒ってないよ?俺」
「え?あぁ、そう」
(そっけない態度だなぁ…亮なら優しいのに)
俺は無意識に亮と比べていたのだった。
「あーあ…失敗しちゃったなぁ」
机にふせながらボソボソと呟く。そんな俺のことなんか知らずに慎二は女の子とイチャイチャしてそのまま慎二は部活に行く。
一緒に入ろうとしたけど女の子達に止められてしまった。
(今日も待つか…)
いつも教室で待ってるのに慎二は一緒に帰ってくれない。
「ふわぁ…ん…」
なんだか眠くなってきた。瞼が降りてくる。
「ちょっとくらい、いいよね?」
そのまま俺は眠りについた。
「……う!…佐藤!」
「んぅ……七瀬?なんでここに?」
「忘れ物取りに来たら佐藤が寝てたから見に来たの!ほら、早く帰んないと怒られるよ」
「え?もうそんな時間?!」
慎二帰っちゃったかな…。
「ほら、行こう」
「うん…」
「フフ、寝癖ついてるよ」
七瀬は俺の髪を優しく撫でる。
「あ///…ありがとう」
「うん!」
ふ、不覚にもドキッとしてしまった。
(七瀬みたいな人が恋人だったらな……)
「いけない!俺の恋人は慎二だけなんだから!」
「き、急にどうしたの?」
「七瀬がイケメンすぎるせい!」
「俺ってイケメン?」
鏡を見たことあるのだろうか…?ぱっちりした目、長いまつ毛、鼻は高くて鼻筋が通っている。唇も形が良くスタイルも抜群。
「イケメンじゃなかったら何なんだよ」
「えへへ、なんか恥ずかしいな」
「まぁでも、慎二が1番だから!」
「……今だけだよ」
囁くような声でうまく聞こえなかった。
「え?何?」
「ううん、別にいいよ」
「そ、そう?なんかごめん」
七瀬は一瞬だけすごく怖い顔をした気がするのだが、見間違いだろうか?
「そうだ!まだ連絡先交換してなかったよね?」
「う、うん」
「交換しよ!」
慎二以外の人と連絡先を交換するなんて初めてだ。
それから、俺は七瀬ともっと仲良くなった。
「亮!この本、面白かったよ」
「でしょ?というか、もう読んだの?早いね」
「うん!面白くて昨日夜更かししちゃった…」
「本当だ、クマできてる」
目の下を触られる。
「あんまり夜更かししちゃダメだよ?」
「うん!」
七瀬は俺を心配してずっとこっちを見ていた。あまりにも見てくるので授業中に先生から怒られていた。
「亮、見すぎ」
「だって!心配だし、倒れたらどうするの?ほら、いっぱい食べて」
そう言って自分の買ってきたパンを俺に渡す。
「そんなにいらないよ」
「そう?お腹すかない?」
ずっとこの調子で疲れてしまう。
「大丈夫だって」
「本当?心配だなぁ」
「七瀬!呼ばれてんぞ~」
「あ、うん!行ってくるね、大丈夫?」
「大丈夫だから早く行ってきて」
俺は教室の真ん中にいる慎二を見つめた。
(目、合わないかなぁ)
慎二は優しそうな顔をしている。俺に向けてくれない優しい顔。
俺はまだ諦めていない。
(絶対に慎二を取り返してやる!)
「あ、慎二!」
「雪…」
「誰~?」
「慎二のお友達?」
「小さいですね」
「頭…悪そう」
さらっと悪口言われた。これだから女子は怖いんだ。
「今日さ、家行っていい?」
「え?あー…まぁ、いいけど」
「慎二、この人誰?」
クラスメイトすら覚えてないのかよ?
「友達だよ。雪、行こう」
「あ、うん!」
スタスタ歩く慎二。俺は少し早く歩くが、全然追いつけないので走る。
「俺って友達なの?」
「仕方ないだろ、みんなの前なんだし」
「わかるけどさ…実際に言われると寂しい」
「はいはい、悪かったよ」
歩く速度をどんどんあげる慎二に俺は小走りでついていく。
(亮ならちゃんと合わせてくれるのに…)
慎二の家について俺は慎二にぎゅっと抱きついた。
すると、慎二も俺を膝に乗せてくれる。
「明日のデート楽しみだね!」
「あー…うん、楽しみだね」
「えへへ!慎二、大好き!」
「はいはい…」
俺は慎二といっぱいイチャイチャできて俺は大満足!
ぎゅーと抱きついていると俺のスマホが鳴った。
「珍しいね、誰かと交換したの?」
「うん!亮っていうんだけど、面白いんだよ」
「ふーん…まぁ、友達できてよかったんじゃない?」
いつもに増して冷たい声。俺は何に怒っているのか分からなくて首を傾げた。
「慎二、怒ってる?あ!もしかして亮に嫉妬?」
「そんなわけないじゃん…雪じゃないんだし」
「ちょっとくらい嫉妬してもいいじゃんか」
俺は拗ねたフリしてそっぽを向く。慎二はそんな俺を無視するので俺はもっと拗ねた。
30分後
(流石にもう構ってほしい)
「慎二…もう怒ってないよ?俺」
「え?あぁ、そう」
(そっけない態度だなぁ…亮なら優しいのに)
俺は無意識に亮と比べていたのだった。
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