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第一章 第二幕 魔法騎士学院
十四話 俺の相部屋が……女ぁぁぁ?!
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「じゃあ……僕はこっちだから」
「うん、また明日」
宿舎は三階になってて、一階がみんなが食事を取る食堂、二階が自由スペースになっている。
自由スペースでは、沢山の本が並び読書スペースやカードゲームをするような娯楽スペースもある。
そして三階が俺たちが寝泊りする宿泊スペースになっている。
沢山の部屋がある中、俺はイシャールと別れ自分の部屋三百一号室に向かう。
ちなみにイシャールは三百十八号室、俺とは反対側の部屋だ。
せっかく友達になったのに、部屋が遠いのは残念だが仕方ない。
部屋は相部屋で、あわよくばイシャールと一緒だったらよかったとか思ってた。
もう人、来てるかな。
俺は意を決して扉を開けた。
もう一人はもう来ているようだった。
灰色の髪でボブくらいだろうか。反対側だけ耳に髪をかけ小さな横顔が見える。
身長も小さいようだ。
今来たばかりなのか、服やら私物を出してタンスにしまっていた。
よし、声をかけよう。
「お、俺はエデン。ルームメイトとして三年間よろしく」
背を向ける男の子に俺は大きめの声で挨拶した。
「あ……私、ニカ。よろしく」
その子はハスキーボイスで表情一つ変えずにそう言った。
っていうか……わ・た・し?!
「えぇぇぇ?!」
「……うるさい」
ニカはこっちを見ずに耳を手でふさぐ。
え、ちょっと待って。
この子女の子?!
なんで男子宿舎にいるの?
「あの……ここ、男子宿舎だけど」
「……知ってる」
はぁぁぁ?!
ますます意味わかんない。
わかってて何で男子宿舎に?
「俺、先生に言って来る」
俺は間違って女子がこっちに来ている事を先生に伝えに行こうとした。
するとそれを止めるように、俺の服の端をクイっと引っ張った。
「……アザールに言われた。だから大丈夫」
アザール学院長に?
でもなんで?
「な、なんでアザール学院長に?」
「知り合いだから。私は男子と一緒でも大丈夫だろって。女子の部屋が足りなかったみたい」
そう淡々と話すニカは顔色一つ変えずに持ち物をタンスに詰める。
「私のタンス……これ。エデンはこっち」
そう言うとニカは服を脱ぎだした。
「え? ちょ、ちょっと待った!」
「……なに」
「何、やってんの?」
「着替える。エデンも着替えた方がいい」
そう言いながら上着を床に置くニカ。
「ちょ……俺、洗面所行ってるね」
ど、どうなってんだよ?
女の子と相部屋でしかも俺がいるのに勝手に服脱ぎだすとか。
洗面所に引っ込んだはいいけど、どのタイミングで出るか迷う。
もう……着替えたかな。
俺はこっそり部屋を覗いだ。
「ふぅ――」
もう着替え終わっているようだ。
ってか、もう寝てるし。
はぁ――
俺ももう寝よう。
今日は色々あって疲れてるし。
こうして俺はなぜか女の子と相部屋になり、一緒の空間で過ごす事となった。
ってか――寝れねぇ!
すぐ横に女の子がいて寝れるわけがない。
俺はしばらく心臓を高鳴らせながら、なんとか目を瞑り無理やり眠りにつくのだった。
そして翌朝。
「……おはよう」
ニカは先に起きていた。
「おは……はぁぁぁ?!」
そしてなぜだろう。
下着姿なんだが。
俺は咄嗟に布団にもぐり見ないようにした。
「何してるの」
「いや、服! 服着てよ」
布団の中でごもりながらそう言う。
すると今気が付いたかのように言い返す。
「あ……ほんとだ」
恐る恐る布団をめくると……。
どうやら着替え終わっているようだ。
はぁ、先が思いやられるな。
「エデン。送れるよ……アザール怖いよ」
「――?!」
時計を見ると既に七時を回っていた。
アザール学院長の授業は七時半から。
遅れたらやばい。
確実に退学だ。
昨日そんな事言ってたし。
俺は急いで着替えを済ませ、庭園に向かった。
「うん、また明日」
宿舎は三階になってて、一階がみんなが食事を取る食堂、二階が自由スペースになっている。
自由スペースでは、沢山の本が並び読書スペースやカードゲームをするような娯楽スペースもある。
そして三階が俺たちが寝泊りする宿泊スペースになっている。
沢山の部屋がある中、俺はイシャールと別れ自分の部屋三百一号室に向かう。
ちなみにイシャールは三百十八号室、俺とは反対側の部屋だ。
せっかく友達になったのに、部屋が遠いのは残念だが仕方ない。
部屋は相部屋で、あわよくばイシャールと一緒だったらよかったとか思ってた。
もう人、来てるかな。
俺は意を決して扉を開けた。
もう一人はもう来ているようだった。
灰色の髪でボブくらいだろうか。反対側だけ耳に髪をかけ小さな横顔が見える。
身長も小さいようだ。
今来たばかりなのか、服やら私物を出してタンスにしまっていた。
よし、声をかけよう。
「お、俺はエデン。ルームメイトとして三年間よろしく」
背を向ける男の子に俺は大きめの声で挨拶した。
「あ……私、ニカ。よろしく」
その子はハスキーボイスで表情一つ変えずにそう言った。
っていうか……わ・た・し?!
「えぇぇぇ?!」
「……うるさい」
ニカはこっちを見ずに耳を手でふさぐ。
え、ちょっと待って。
この子女の子?!
なんで男子宿舎にいるの?
「あの……ここ、男子宿舎だけど」
「……知ってる」
はぁぁぁ?!
ますます意味わかんない。
わかってて何で男子宿舎に?
「俺、先生に言って来る」
俺は間違って女子がこっちに来ている事を先生に伝えに行こうとした。
するとそれを止めるように、俺の服の端をクイっと引っ張った。
「……アザールに言われた。だから大丈夫」
アザール学院長に?
でもなんで?
「な、なんでアザール学院長に?」
「知り合いだから。私は男子と一緒でも大丈夫だろって。女子の部屋が足りなかったみたい」
そう淡々と話すニカは顔色一つ変えずに持ち物をタンスに詰める。
「私のタンス……これ。エデンはこっち」
そう言うとニカは服を脱ぎだした。
「え? ちょ、ちょっと待った!」
「……なに」
「何、やってんの?」
「着替える。エデンも着替えた方がいい」
そう言いながら上着を床に置くニカ。
「ちょ……俺、洗面所行ってるね」
ど、どうなってんだよ?
女の子と相部屋でしかも俺がいるのに勝手に服脱ぎだすとか。
洗面所に引っ込んだはいいけど、どのタイミングで出るか迷う。
もう……着替えたかな。
俺はこっそり部屋を覗いだ。
「ふぅ――」
もう着替え終わっているようだ。
ってか、もう寝てるし。
はぁ――
俺ももう寝よう。
今日は色々あって疲れてるし。
こうして俺はなぜか女の子と相部屋になり、一緒の空間で過ごす事となった。
ってか――寝れねぇ!
すぐ横に女の子がいて寝れるわけがない。
俺はしばらく心臓を高鳴らせながら、なんとか目を瞑り無理やり眠りにつくのだった。
そして翌朝。
「……おはよう」
ニカは先に起きていた。
「おは……はぁぁぁ?!」
そしてなぜだろう。
下着姿なんだが。
俺は咄嗟に布団にもぐり見ないようにした。
「何してるの」
「いや、服! 服着てよ」
布団の中でごもりながらそう言う。
すると今気が付いたかのように言い返す。
「あ……ほんとだ」
恐る恐る布団をめくると……。
どうやら着替え終わっているようだ。
はぁ、先が思いやられるな。
「エデン。送れるよ……アザール怖いよ」
「――?!」
時計を見ると既に七時を回っていた。
アザール学院長の授業は七時半から。
遅れたらやばい。
確実に退学だ。
昨日そんな事言ってたし。
俺は急いで着替えを済ませ、庭園に向かった。
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