9 / 121
本編 ~ 第一章 ~
1話 理想の世界 ~カプセル~
しおりを挟む
「ん――」
目覚めるとそこは――
「どこ、ここ?」
私、ゲームしてたよね。
辺りをよく見渡すとあの景色に似ていた。
私は辺りを少し歩き見て回った。
「確かに……そうだ!」
薄暗い部屋の両脇に縦長のカプセルのようなものが沢山ある。
それぞれのカプセルの真横には、0から9までの数字とENTERボタンが付いているスイッチが。
中央には人ひとりがようやく通れる程の狭い通路があり、区切るように黄色い鉄の柵が両脇にある。
通路の入口付近にある、通ると向こう側に開く改札が太ももに当たる。
部屋の中は少し肌寒い。
電気は通っているのだろうか?
薄暗くて視界は見えづらいが、この部屋には見覚えがある為、鮮明に覚えている。
通路の脇にある黄色い柵を跨ぎカプセルに近付く。
「ぁいてっ!」
段差があるのを忘れていた。
カプセルにばかり目がいき、跨いだ先の地面を見ていなかった。
ほんの少しの段差に足が乗っかり、バランスを崩してしまったのだ。
ようやく体勢を立て直し、後ろ手に柵にお尻を乗せ体重を預ける。
「ふぅ~」
ため息をつくと再び目線はカプセルへ。
そして真横にある数字が並んだボタンを見る。
薄汚れていて元の透明色は保っていないが、中のボタンを保護するようにカバーが施されている。
カバーに手を伸ばした。
カチャ――
その並ぶ数字を見たところで、どの数字を押せばいいかなど到底わからないが、何となく中央に位置する5の数字を押してみる。
「やっぱりダメか」
当然だが何も反応はしなかった。
私は怒りに任せに雑に適当なボタンを連打する。
しかし反応するわけもなく、深いため息をつき重い腰を上げた。
振り返ると反対側にある、似たようなカプセルの中に男性が横たわっているのが見える。
「あっ――」
見覚えがある。
あれはゲーム通りならカプセルの扉が開くはずだ。
私は思わず柵を跨ぎ、急ぎ足で反対側のカプセルへ近付いた。
そして傷だらけになったカバーを上に上げると、数字が並んだ下部にあるENTERボタンを押す。
「ん?」
反応がなかった為もう一度――
私はENTERボタンを連打した。
ピピ――プシュ――
煤けて色あせているカプセルの扉は音を立ててゆっくりと上に開いた。
長い年月を経て故障しかけていたのか、時間差で中の男性と対面する。
中の男性は既に死んでいる――そして男性の指には結婚指輪が。
この男性はゲームが始まってすぐに、射殺されてしまった主人公の旦那だ。
私はこの瞬間に確信した。あの場所だと。
「っていうか、大輔は? どこ?」
私は今更になってこの場所にいるのが物凄く不安になり、辺りをキョロキョロした。
しかしいくら見回しても大輔がここにいるはずもなく、私の不安は更に大きくなる。
「大輔? ねぇ……いないの?」
いくら呼んでも返事はなかった。
どうしよう……私、なんでここにいるの?
「あっ――」
私はある事を思い出した。
それは私がここで目覚める前、急激な睡魔に襲われた事。
これは夢なのかもしれない。
夢だよ、きっと……だっておかしいでしょ?
今までゲームしてたのに、いきなりこんな所にいるなんて。
夢じゃなかったら説明がつかない。
でも、夢だったら……いいかな。この世界を堪能できるんでしょ?
私は夢だと言い聞かせ今起こっている事を受け入れた。
せっかくだからこの世界を満喫しようと――
それじゃあさっそく……何しようかな。
「とりあえずPitBoy……って、ないのかよ!」
私は自分の腕を見てPitBoyがない事に気が付いた。
PitBoyとは言わば自分の能力を見るもの。
体の状態やマップ、クエスト状況やラジオまで聴ける優れもの。
身に付けているものや、所持アイテムまでわかる。
これが売りに出された時は本当に欲しかった。でもニートだから買えるはずもなく、諦めざるを得なかった。
それでこれ、最初からプレイするって夢?
夢の割にはなんか現実っぽいんだよな……
でも……たまに見るよね、現実っぽい夢。
「ん~とりあえず、脱出か」
横たわる男性が身に着けていた結婚指輪を取り、カプセルが並べられた部屋を後にした。
なぜ結婚指輪を取ったかというと……売値が高いからだ。
そして部屋を出ると明かりなどは一切なく、更に薄暗くなりもうほとんど何も見えない状態だ。
私はその暗さに目が慣れるまでは動く事が出来なかった。
しばらくその場に立ち尽くすと、目は自然と暗闇に慣れてくる。
そしてその場所がどのようになっているのかを確認した。
空間の把握に時間はかかったものの、私の中でやっと状況把握が出来た。
すぐ目の前にある壁に1枚の絵画が飾ってある。
立てかけてあるが、そのバランスは保っておらず斜めになっている。
薄汚れた絵画だが、辛うじてどのような絵なのかは見てわかる。
見渡す限り海。海に囲まれた大地に、天高く昇る煙が印象的な工場がある場所だ。
この絵画が描かれた当時は、スカイブルーの綺麗な海だったのだろう。
「こういう場所……好きだな」
私はその絵画に見とれていた。
工場とか、煙が空に向かうにつれて大きくなっていくあの感じ、めちゃくちゃ好きなのだ。
廃墟とか廃村とか……ダンジョンみたいで思わず入りたくなってしまう。
――自分で言うのもアレだが、重症だな。
そしてその絵画が飾ってある壁から目を離し左右を見渡すと、横に細長い通路があるが、暗すぎてあまり遠くまでは見通せない。
この位置から見えるのは、すぐ近くに扉が見える。それだけだった。
まずは探索して武器や薬を探そうと右の通路、左側の扉に向かい歩みを進めた。
扉に近づくと、その大きさが明らかになった。
縦長の扉、私の身長よりやや高い位置まである扉だ。
全体が白色の扉の中央には、凹凸のある円形の中にVULTと書かれている。
目の前に立っても扉は反応しない。
元々自動で開くタイプじゃないのか、長年の劣化で壊れているのかはわからない。
その扉の周囲を見渡すと、扉のすぐ隣の壁には赤くて丸いボタンが突起出ている。
そのボタンを手のひらで強く推した。
プシュ――ガチャ――
扉は口を開くように真ん中から別れ上下に開いた。
そして扉が開くと同時に、私の感情はさらに高ぶった。
目覚めるとそこは――
「どこ、ここ?」
私、ゲームしてたよね。
辺りをよく見渡すとあの景色に似ていた。
私は辺りを少し歩き見て回った。
「確かに……そうだ!」
薄暗い部屋の両脇に縦長のカプセルのようなものが沢山ある。
それぞれのカプセルの真横には、0から9までの数字とENTERボタンが付いているスイッチが。
中央には人ひとりがようやく通れる程の狭い通路があり、区切るように黄色い鉄の柵が両脇にある。
通路の入口付近にある、通ると向こう側に開く改札が太ももに当たる。
部屋の中は少し肌寒い。
電気は通っているのだろうか?
薄暗くて視界は見えづらいが、この部屋には見覚えがある為、鮮明に覚えている。
通路の脇にある黄色い柵を跨ぎカプセルに近付く。
「ぁいてっ!」
段差があるのを忘れていた。
カプセルにばかり目がいき、跨いだ先の地面を見ていなかった。
ほんの少しの段差に足が乗っかり、バランスを崩してしまったのだ。
ようやく体勢を立て直し、後ろ手に柵にお尻を乗せ体重を預ける。
「ふぅ~」
ため息をつくと再び目線はカプセルへ。
そして真横にある数字が並んだボタンを見る。
薄汚れていて元の透明色は保っていないが、中のボタンを保護するようにカバーが施されている。
カバーに手を伸ばした。
カチャ――
その並ぶ数字を見たところで、どの数字を押せばいいかなど到底わからないが、何となく中央に位置する5の数字を押してみる。
「やっぱりダメか」
当然だが何も反応はしなかった。
私は怒りに任せに雑に適当なボタンを連打する。
しかし反応するわけもなく、深いため息をつき重い腰を上げた。
振り返ると反対側にある、似たようなカプセルの中に男性が横たわっているのが見える。
「あっ――」
見覚えがある。
あれはゲーム通りならカプセルの扉が開くはずだ。
私は思わず柵を跨ぎ、急ぎ足で反対側のカプセルへ近付いた。
そして傷だらけになったカバーを上に上げると、数字が並んだ下部にあるENTERボタンを押す。
「ん?」
反応がなかった為もう一度――
私はENTERボタンを連打した。
ピピ――プシュ――
煤けて色あせているカプセルの扉は音を立ててゆっくりと上に開いた。
長い年月を経て故障しかけていたのか、時間差で中の男性と対面する。
中の男性は既に死んでいる――そして男性の指には結婚指輪が。
この男性はゲームが始まってすぐに、射殺されてしまった主人公の旦那だ。
私はこの瞬間に確信した。あの場所だと。
「っていうか、大輔は? どこ?」
私は今更になってこの場所にいるのが物凄く不安になり、辺りをキョロキョロした。
しかしいくら見回しても大輔がここにいるはずもなく、私の不安は更に大きくなる。
「大輔? ねぇ……いないの?」
いくら呼んでも返事はなかった。
どうしよう……私、なんでここにいるの?
「あっ――」
私はある事を思い出した。
それは私がここで目覚める前、急激な睡魔に襲われた事。
これは夢なのかもしれない。
夢だよ、きっと……だっておかしいでしょ?
今までゲームしてたのに、いきなりこんな所にいるなんて。
夢じゃなかったら説明がつかない。
でも、夢だったら……いいかな。この世界を堪能できるんでしょ?
私は夢だと言い聞かせ今起こっている事を受け入れた。
せっかくだからこの世界を満喫しようと――
それじゃあさっそく……何しようかな。
「とりあえずPitBoy……って、ないのかよ!」
私は自分の腕を見てPitBoyがない事に気が付いた。
PitBoyとは言わば自分の能力を見るもの。
体の状態やマップ、クエスト状況やラジオまで聴ける優れもの。
身に付けているものや、所持アイテムまでわかる。
これが売りに出された時は本当に欲しかった。でもニートだから買えるはずもなく、諦めざるを得なかった。
それでこれ、最初からプレイするって夢?
夢の割にはなんか現実っぽいんだよな……
でも……たまに見るよね、現実っぽい夢。
「ん~とりあえず、脱出か」
横たわる男性が身に着けていた結婚指輪を取り、カプセルが並べられた部屋を後にした。
なぜ結婚指輪を取ったかというと……売値が高いからだ。
そして部屋を出ると明かりなどは一切なく、更に薄暗くなりもうほとんど何も見えない状態だ。
私はその暗さに目が慣れるまでは動く事が出来なかった。
しばらくその場に立ち尽くすと、目は自然と暗闇に慣れてくる。
そしてその場所がどのようになっているのかを確認した。
空間の把握に時間はかかったものの、私の中でやっと状況把握が出来た。
すぐ目の前にある壁に1枚の絵画が飾ってある。
立てかけてあるが、そのバランスは保っておらず斜めになっている。
薄汚れた絵画だが、辛うじてどのような絵なのかは見てわかる。
見渡す限り海。海に囲まれた大地に、天高く昇る煙が印象的な工場がある場所だ。
この絵画が描かれた当時は、スカイブルーの綺麗な海だったのだろう。
「こういう場所……好きだな」
私はその絵画に見とれていた。
工場とか、煙が空に向かうにつれて大きくなっていくあの感じ、めちゃくちゃ好きなのだ。
廃墟とか廃村とか……ダンジョンみたいで思わず入りたくなってしまう。
――自分で言うのもアレだが、重症だな。
そしてその絵画が飾ってある壁から目を離し左右を見渡すと、横に細長い通路があるが、暗すぎてあまり遠くまでは見通せない。
この位置から見えるのは、すぐ近くに扉が見える。それだけだった。
まずは探索して武器や薬を探そうと右の通路、左側の扉に向かい歩みを進めた。
扉に近づくと、その大きさが明らかになった。
縦長の扉、私の身長よりやや高い位置まである扉だ。
全体が白色の扉の中央には、凹凸のある円形の中にVULTと書かれている。
目の前に立っても扉は反応しない。
元々自動で開くタイプじゃないのか、長年の劣化で壊れているのかはわからない。
その扉の周囲を見渡すと、扉のすぐ隣の壁には赤くて丸いボタンが突起出ている。
そのボタンを手のひらで強く推した。
プシュ――ガチャ――
扉は口を開くように真ん中から別れ上下に開いた。
そして扉が開くと同時に、私の感情はさらに高ぶった。
0
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
AIRIS
フューク
SF
AIが禁止され、代わりに魔法という技術が開発された2084年
天才的な青年により人間と変わらない見た目を持ち、思考し、行動するロボットが作られた
その名はアイリス
法を破った青年と完璧なAIアイリスは何処へ向かっていくのか
【完結】勇者学園の異端児は強者ムーブをかましたい
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、pixivにも投稿中。
※小説家になろうでは最新『勇者祭編』の中盤まで連載中。
※アルファポリスでは『オスカーの帰郷編』まで公開し、完結表記にしています。
異世界坊主の成り上がり
峯松めだか(旧かぐつち)
ファンタジー
山歩き中の似非坊主が気が付いたら異世界に居た、放っておいても生き残る程度の生存能力の山男、どうやら坊主扱いで布教せよということらしい、そんなこと言うと坊主は皆死んだら異世界か?名前だけで和尚(おしょう)にされた山男の明日はどっちだ?
矢鱈と生物学的に細かいゴブリンの生態がウリです?
本編の方は無事完結したので、後はひたすら番外で肉付けしています。
タイトル変えてみました、
旧題異世界坊主のハーレム話
旧旧題ようこそ異世界 迷い混んだのは坊主でした
「坊主が死んだら異世界でした 仏の威光は異世界でも通用しますか? それはそうとして、ゴブリンの生態が色々エグいのですが…」
迷子な坊主のサバイバル生活 異世界で念仏は使えますか?「旧題・異世界坊主」
ヒロイン其の2のエリスのイメージが有る程度固まったので画像にしてみました、灯に関しては未だしっくり来ていないので・・未公開
因みに、新作も一応準備済みです、良かったら見てやって下さい。
少女は石と旅に出る
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893967766
SF風味なファンタジー、一応この異世界坊主とパラレル的にリンクします
少女は其れでも生き足掻く
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893670055
中世ヨーロッパファンタジー、独立してます
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる