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結婚に至るまで
発覚
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旅行から帰ってきたら、異変が起きた
やたら眠い
Jは残業が多くなっていき、帰宅時間は深夜を超えることが増えていった
それでも私はいつも起きて待っていた
・・・が、起きてられないほどの睡魔に襲われるようになった
職場でも睡魔に襲われ、大好きなコーヒーを飲んでも眠気が覚めない
そして生理も来なかった
「え?私・・・?」
思い当たるふしはあった
酔っぱらいすぎて起きたらまさかの・・・という時が
それでも、私は医者から
「あなたは妊娠できない体」
と言われていたので、ただの生理不順だろうと思うようにした
Jとは結婚する気はさらさらなかった
むしろ、別れたいが、別れてしまったら帰る家がなくなるという恐怖から別れを切り出せないでいた
生理が止まって2ヶ月後
「まさかね・・・。安心するためにやるんだ」
そう思いながら検査薬を試した
すると結果はまさかの陽性
すぐにドラッグストアに行き、2本追加で検査薬を購入し再度検査するも結果は変わらず・・・
「ウソでしょ?Jとの子供?どうしよう・・・」
家のごみ箱に検査薬があってはJにバレてしまうかもしれないと思い、検査薬のごみは全てコンビニに捨ててきた
どうしよう
どうしよう
まさか自分が妊娠するなんて夢にも思わなかった
とりあえず、医者に行こう
そう思い、翌日病院に行った
Jには有休消化するとだけ伝えた
病院で検査が終わると先生から
「おめでとうございます。3か月に入ってますね」
と言われた
「ここには産科はないので、産科がある病院での診察をお勧めします。早いほうがいいですよ」
私のお腹に赤ちゃんがいるの?
妊娠できないって言われたのに?
Jとは別れたいけど、子供は産みたい
今後、妊娠できるとは限らない
でも、私に子供が育てられるのかな・・・
Jに報告するよりも先に親友に報告をした
「妊娠した・・・」
開口一番にそう伝えると
「今すぐうちにおいで!」
そう言ってくれた
親友は離婚後、実家に帰っていた
親友の実家は何度も行ったことがあり、親友の両親とも気心が知れた仲だったので、いつも
「おじゃまします」
ではなく
「ただいま」
と家に行っていた
親友の子の面倒を見ることもあったし、一緒に親友のお母さんの作ってくれたご飯を食べることなんてしょっちゅうだった
「わかった、今から向かう」
そういうと、病院から親友の家へ向かった
車を停めると、親友は玄関から車まで出てきてくれた
「相手はJ?何か月って言われたの?とりあえず、早く家に入りな」
そういうと、部屋に通される
一通り説明が終わると親友は
「みほこはどうしたいの?私は実家に頼れるから離婚しても子育てやっていけてるけど、正直1人じゃ子育ては厳しいよ。でもみほこは妊娠できないって診断されていたからこの機を逃したら一生妊娠できないかもしれない。私が旦那と結婚するって決めた時に周りが反対する中、みほこだけは私の背中を教えてくれた。今度は私がみほこを支える番。みほこの味方になるよ」
そう言ってくれた
私の心は決まっていた
Jと別れて、子供は産む、私1人で育てていく
やたら眠い
Jは残業が多くなっていき、帰宅時間は深夜を超えることが増えていった
それでも私はいつも起きて待っていた
・・・が、起きてられないほどの睡魔に襲われるようになった
職場でも睡魔に襲われ、大好きなコーヒーを飲んでも眠気が覚めない
そして生理も来なかった
「え?私・・・?」
思い当たるふしはあった
酔っぱらいすぎて起きたらまさかの・・・という時が
それでも、私は医者から
「あなたは妊娠できない体」
と言われていたので、ただの生理不順だろうと思うようにした
Jとは結婚する気はさらさらなかった
むしろ、別れたいが、別れてしまったら帰る家がなくなるという恐怖から別れを切り出せないでいた
生理が止まって2ヶ月後
「まさかね・・・。安心するためにやるんだ」
そう思いながら検査薬を試した
すると結果はまさかの陽性
すぐにドラッグストアに行き、2本追加で検査薬を購入し再度検査するも結果は変わらず・・・
「ウソでしょ?Jとの子供?どうしよう・・・」
家のごみ箱に検査薬があってはJにバレてしまうかもしれないと思い、検査薬のごみは全てコンビニに捨ててきた
どうしよう
どうしよう
まさか自分が妊娠するなんて夢にも思わなかった
とりあえず、医者に行こう
そう思い、翌日病院に行った
Jには有休消化するとだけ伝えた
病院で検査が終わると先生から
「おめでとうございます。3か月に入ってますね」
と言われた
「ここには産科はないので、産科がある病院での診察をお勧めします。早いほうがいいですよ」
私のお腹に赤ちゃんがいるの?
妊娠できないって言われたのに?
Jとは別れたいけど、子供は産みたい
今後、妊娠できるとは限らない
でも、私に子供が育てられるのかな・・・
Jに報告するよりも先に親友に報告をした
「妊娠した・・・」
開口一番にそう伝えると
「今すぐうちにおいで!」
そう言ってくれた
親友は離婚後、実家に帰っていた
親友の実家は何度も行ったことがあり、親友の両親とも気心が知れた仲だったので、いつも
「おじゃまします」
ではなく
「ただいま」
と家に行っていた
親友の子の面倒を見ることもあったし、一緒に親友のお母さんの作ってくれたご飯を食べることなんてしょっちゅうだった
「わかった、今から向かう」
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「相手はJ?何か月って言われたの?とりあえず、早く家に入りな」
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「みほこはどうしたいの?私は実家に頼れるから離婚しても子育てやっていけてるけど、正直1人じゃ子育ては厳しいよ。でもみほこは妊娠できないって診断されていたからこの機を逃したら一生妊娠できないかもしれない。私が旦那と結婚するって決めた時に周りが反対する中、みほこだけは私の背中を教えてくれた。今度は私がみほこを支える番。みほこの味方になるよ」
そう言ってくれた
私の心は決まっていた
Jと別れて、子供は産む、私1人で育てていく
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