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「僕と付き合って下さい!」
僕の名前は柳ヒロト。
年齢は17才の高校二年生だ。
そんな僕は、人生初の告白をしているところだ。
相手は隣に住む9才のすずちゃん。
僕の最愛の人。
すずちゃんはかなり動揺している。
無理もない、ずっと恋い焦がれてきたであろう相手に告白されたのだから。
僕は返事を催促させるように「お願いします!」と、彼女の両手を握って、すずちゃんの眼を真剣に見つめる。
すずちゃんは少し仰け反って「ひぃ」と、可愛らしい声を漏らした。
ちょっと、すずちゃんには刺激的すぎたかな。
でも、これぐらいしないと返事をしないだろう。
あぁ、なんて可愛いんだすずちゃん。
そんなことを思いながら見つめていると、すずちゃんは大きく深呼吸をし始めた。
どうやら、なにか言うようだ。
否、何かではない、言うことはたった一つしかない。
それは好きであるということ。
僕はその一言を聞いた瞬間、すずちゃんを抱きしめることを胸の内で決意した。
すずちゃんは覚悟を決めたのか深呼吸をやめて、こちらに真剣な眼差し向けてきた。
そして、すずちゃんが口にした言葉は。
「嫌ぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
世界中に届く勢いで発せられた台詞は、僕の望んでいたものとは大きくかけ離れたものだった。
頭の中ではすずちゃんの台詞が嫌なくらい鳴り響く。
僕は困惑しつつも「ど、どうしてと!?」とわけを求めた。
すずちゃんは涙目ながらに答えた。
「だ、だってお兄ちゃん物凄く気持ち悪いだもん!私のスカートの中とか覗こうとしてわざと転ぶし、洗濯かごから私の下着を探しだして顔に被ったり、、それにそれに!トイレ行ってくるとか言って私の浸かった後のお湯を半分以上も飲んでたりするんだもん!そんな人とすずは付き合いたくない!!!」
すずちゃんから口にされた事実は自身の心を滅茶苦茶に引き裂いた。
そんな、全部知ってたなんて。
僕は、その場にいるのが辛くなってリビングを出て、玄関ドアから靴も履かないで逃げるように道路に飛び出した。
すると、左側の方から物凄い音のクラクションが鳴り、逃げる間も無く自身の身体は遠くに吹き飛ばされ、道路に身体を打ちつけた。
その後、救急車に運ばれた病院で彼は息を引き取った。
僕の名前は柳ヒロト。
年齢は17才の高校二年生だ。
そんな僕は、人生初の告白をしているところだ。
相手は隣に住む9才のすずちゃん。
僕の最愛の人。
すずちゃんはかなり動揺している。
無理もない、ずっと恋い焦がれてきたであろう相手に告白されたのだから。
僕は返事を催促させるように「お願いします!」と、彼女の両手を握って、すずちゃんの眼を真剣に見つめる。
すずちゃんは少し仰け反って「ひぃ」と、可愛らしい声を漏らした。
ちょっと、すずちゃんには刺激的すぎたかな。
でも、これぐらいしないと返事をしないだろう。
あぁ、なんて可愛いんだすずちゃん。
そんなことを思いながら見つめていると、すずちゃんは大きく深呼吸をし始めた。
どうやら、なにか言うようだ。
否、何かではない、言うことはたった一つしかない。
それは好きであるということ。
僕はその一言を聞いた瞬間、すずちゃんを抱きしめることを胸の内で決意した。
すずちゃんは覚悟を決めたのか深呼吸をやめて、こちらに真剣な眼差し向けてきた。
そして、すずちゃんが口にした言葉は。
「嫌ぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
世界中に届く勢いで発せられた台詞は、僕の望んでいたものとは大きくかけ離れたものだった。
頭の中ではすずちゃんの台詞が嫌なくらい鳴り響く。
僕は困惑しつつも「ど、どうしてと!?」とわけを求めた。
すずちゃんは涙目ながらに答えた。
「だ、だってお兄ちゃん物凄く気持ち悪いだもん!私のスカートの中とか覗こうとしてわざと転ぶし、洗濯かごから私の下着を探しだして顔に被ったり、、それにそれに!トイレ行ってくるとか言って私の浸かった後のお湯を半分以上も飲んでたりするんだもん!そんな人とすずは付き合いたくない!!!」
すずちゃんから口にされた事実は自身の心を滅茶苦茶に引き裂いた。
そんな、全部知ってたなんて。
僕は、その場にいるのが辛くなってリビングを出て、玄関ドアから靴も履かないで逃げるように道路に飛び出した。
すると、左側の方から物凄い音のクラクションが鳴り、逃げる間も無く自身の身体は遠くに吹き飛ばされ、道路に身体を打ちつけた。
その後、救急車に運ばれた病院で彼は息を引き取った。
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