188 / 240
187 光生side
しおりを挟む「俺いつも光生のことばっかり考えてるよ!もうご飯食べたかなとか今ごろ莉緒ちゃんと遊んでるのかなとか次はいつ一緒にお風呂入れるかなとか寝る前なんて光生にギュッてされながら寝たいなって毎日思ってるんだー!」
涼は、んふふっと笑いながら幸せそうな顔を見せてくれるから少しだけ自分に自信がつく。
「ふふっ、そんなこと思ってくれてたなんて俺はすっごい幸せ者だね。」
今日がずっと続けばいいのに。もういっそのことこのままこの時間が終わらないでいてくれたらなんて本気で思ってしまう。
「……ねぇ、光生しか触れない場所もう1回触ってほしい……」
上目遣いをしながら俺の腕をギュッと握る涼に自分が今どれだけかわいい顔をしているか見せてあげたい。それに俺しか触れない場所なんて平気で言っているけどその一言が俺にとって大事な宝物になっていることにきっと気づいていない。
「毎日涼に貰ってばっかりだ。」
「え?何か言った?」
「ふふっ、内緒。」
小さな声で呟く俺に聞き返す涼には一生秘密だ。そんな涼は目が合えばえへへっと笑ってくれる。
「なんか照れちゃうね……光生といつも一緒にいるのにまだ慣れない…ずっと緊張する……」
恥ずかしそうにごめんねと謝る涼にいつも通り、心臓は簡単に鷲掴みにされる。ゆっくりと腰を動かし奥を突くとキュウッとお尻を締めえろい吐息を出す。
「ぁあんっ………きもちいぃ……」
「ふふっ、気持ちいいの?かわいい。」
そのトロンとした顔も全て俺だけのものだ。
「うんっ……これ気持ちよくて大好き……」
そんなことを教えてくれる涼は突然慌てだす。
「あっ!いや、その、、光生がしてくれるから大好きなだけでいつもは自分でお尻触ったりしないからねっ!!」
「ふふっ、1人でしてても別に引かないって。」
むしろ興奮するのにフルフルと首を横に振る涼はギュッと抱きついてくる。
「本当だよ…1人でしないもん……こんなところ自分でも触ったことないし光生だけだもん……」
はぁ、かわいすぎる。やばいくらいにかわいすぎるけど涼は俺が喜ぶことを簡単に振りまきすぎだ。
「ねぇ、そんなに簡単にかわいい顔見せるのも俺が調子乗るようなこと言うのもだめ。」
「………光生だって見せてるじゃん、、」
どこに怒ったのか涼はフンッと顔をそらす。
「ん、ごめんごめん。俺が悪かったからこっち向いて。」
「やだ!!俺がなんで怒ってるか絶対にわかってないでしょ!!」
まさかの図星をつかれ黙り込む俺に涼の機嫌はさらに悪くなる。
「ほらやっぱりわかってない!」
怒られているこんな時でさえも拗ねている顔が見たくて頬にそっと手を添えれば振り払われてしまった。
「ねぇ、涼の顔見たい。だめ?」
「だめっ!!今日はもう見せない!!」
枕を勢いよく取った涼は自分の顔にギュッと押し当てる。どうやら本当に見せてくれないらしい。でもいつものようにすぐに機嫌を直してくれない涼がかわいくてしょうがない。
「ふふっ、本当かわいい。」
「もうそればっかり!!ていうかなんで今の状況で笑うの!?」
だってかわいすぎて我慢しても顔が緩んでしまうんだからしょうがない。でも本格的にまずい雰囲気になってきたしこれ以上怒らせると本当にやばい。枕をギュッと顔に当てている片方の手を強引に引き離し指を絡ませて手を繋いでみる。
「ふふっ、涼と久しぶりに手繋いだ。」
温かくてスベスベな涼の手が大好きだ。それに怒っているのに手を握り返してくれる涼ににやける顔が止まらない。こんな時でもどこまでもかわいくて優しい。
「ほら、そんなに枕当ててたら息しづらいし苦しいでしょ。それともそんなにその枕が好きなの?」
繋いだ手を揺らしながら話しかければ俺の方に顔を向けて枕をずらしチラッと見てくる。
「………この枕、光生の匂いするから大好き…」
「……なんでそんなかわいいことするの。」
もう今すぐに無理矢理にでも枕を奪い取ってめちゃくちゃにしてもいいだろうか。必死に我慢をするけどずっと繋がっている場所はどんどん熱くなっていく。
0
お気に入りに追加
90
あなたにおすすめの小説
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
目が覚めたら、カノジョの兄に迫られていた件
水野七緒
BL
ワケあってクラスメイトの女子と交際中の青野 行春(あおの ゆきはる)。そんな彼が、ある日あわや貞操の危機に。彼を襲ったのは星井夏樹(ほしい なつき)──まさかの、交際中のカノジョの「お兄さん」。だが、どうも様子がおかしくて──
※「目が覚めたら、妹の彼氏とつきあうことになっていた件」の続編(サイドストーリー)です。
※前作を読まなくてもわかるように執筆するつもりですが、前作も読んでいただけると有り難いです。
※エンドは1種類の予定ですが、2種類になるかもしれません。
聖也と千尋の深い事情
フロイライン
BL
中学二年の奥田聖也と一条千尋はクラス替えで同じ組になる。
取り柄もなく凡庸な聖也と、イケメンで勉強もスポーツも出来て女子にモテモテの千尋という、まさに対照的な二人だったが、何故か気が合い、あっという間に仲良しになるが…
人の恋路を邪魔しちゃいけません。
七賀ごふん
BL
この学校には恋仲を引き裂く悪魔がいる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
男子校に転入した智紀は優しいクラスメイト、七瀬と出会う。しかし会った初日に、彼の裏の顔とゲスい目的を知ってしまい…。
天真爛漫転校生×腹黒で強気な生徒会長。
会長の弟くんの話は別作品で公開中。
表紙:七賀ごふん
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
私の事を調べないで!
さつき
BL
生徒会の副会長としての姿と
桜華の白龍としての姿をもつ
咲夜 バレないように過ごすが
転校生が来てから騒がしくなり
みんなが私の事を調べだして…
表紙イラストは みそかさんの「みそかのメーカー2」で作成してお借りしています↓
https://picrew.me/image_maker/625951
可愛すぎるクラスメイトがやたら俺の部屋を訪れる件 ~事故から助けたボクっ娘が存在感空気な俺に熱い視線を送ってきている~
蒼田
青春
人よりも十倍以上存在感が薄い高校一年生、宇治原簾 (うじはられん)は、ある日買い物へ行く。
目的のプリンを買った夜の帰り道、簾はクラスメイトの人気者、重原愛莉 (えはらあいり)を見つける。
しかしいつも教室でみる活発な表情はなくどんよりとしていた。只事ではないと目線で追っていると彼女が信号に差し掛かり、トラックに引かれそうな所を簾が助ける。
事故から助けることで始まる活発少女との関係。
愛莉が簾の家にあがり看病したり、勉強したり、時には二人でデートに行ったりと。
愛莉は簾の事が好きで、廉も愛莉のことを気にし始める。
故障で陸上が出来なくなった愛莉は目標新たにし、簾はそんな彼女を補佐し自分の目標を見つけるお話。
*本作はフィクションです。実在する人物・団体・組織名等とは関係ございません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる