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もちだ すしの

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体が重くて目が覚めると目の前には光生がいて抱きしめられている状態に心臓が飛び跳ねる。

「っ!!近い!!」

びっくりしてつい大きな声を出してしまえば起きてしまった光生はもぞもぞと動く。

「……ん、涼起きたの?もうちょっと寝よ……」

「ごめんね、起こしちゃって、、」

光生は薄目を開け俺を見てニコッと笑いながら首を横に振るとさらに近づいてくる。俺のことを抱き枕とでも思っているのかしがみつくように抱きしめられれば身動きが取れない。それからすぐにまた寝たらしく規則正しい寝息が聞こえてきた。

「なにこのかっこよすぎる顔……」

いつもは恥ずかしくてあまり直接なんて見れないけど今なら間近で見ていられる。肌荒れなんてしたことなさそうなツヤツヤな肌に思わず触れると気持ちよさそうな顔をしていてかわいい。

「鼻高くていいなぁ、、」

そんな事を呟きながらスッと通った鼻筋を撫でてみれば俺の指は止まらなくなる。スリスリとほっぺたを触りながら昨日のことをぼんやりと考えているといろいろと思い出してしまい1人で勝手に恥ずかしくなってしまう。

「お尻すごい気持ちよかった……」

つい出てしまった言葉に慌てて口を押さえる。こんなこと光生に聞かれたら絶対にからかわれてしまう。ていうかさっきからずっと頭の中が光生のことでいっぱいだ。

「光生も俺のことでいっぱいになればいいのに……」

こんな状況に緊張しているのなんてきっと俺だけで慣れている光生からすれば普通のことなんだと思う。いつもは寝起きの悪い俺が二度寝できないくらいドキドキしているのに光生は気にせずにずっと寝ている。もしかして寝不足なのかなんて考えていれば寝る前のことを思い出しハッとする。

「……もしかして俺ちゅーしながら寝たの…?」

「………ん、そうだよ。まだキスの途中だったのに突然寝たの。俺すっごいかわいそうでしょ?」

「っ!!起きてたなら言ってよっ!!」

俺の独り言に突然返事をした光生は朝だからなのか声が掠れていていつも以上に色気がある。

「ふふっ、かわいい声がするなって思って今起きたの。」

光生はまだ眠たいらしく俺にしがみついてボーッとしている。一向に離してくれる様子はなくこのままでは我慢していたものに限界が来そうだ。

「光生…トイレ行くからちょっとだけ離して…」

「ん?無理。」

無理ってなんなんだ。俺がトイレを我慢していることに気づいていないのかわざとなのかどっちか分からない。

「ちょっと!本当にやばいからお願い!!」

「いいじゃん、ここで漏らしちゃえば。」

何を言っているんだ。どう考えたってよくないしそんな呑気なことを言う光生は俺のお腹をゆっくりと撫でてくる。

「光生ぅ……いま触っちゃだめ……」

「ねぇ、涼のえっちなところ見たいからここでしてよ。」

「っ!!絶対寝ぼけてるでしょ!?」

寝ぼけていないならついに頭がおかしくなったのだろう。なんで漏らすところなんて見たいのか全く理解できない。

「んーん、全然。涼のおかげでぐっすり眠れたし。」

服の中に入ってきた手はわざと刺激するかのようにいじわるくお腹をギュッと押してくる。

「あっ…!もう本当にだめだってぇ…!」

「ふふっ、じゃあここでするしかないね。」

「やだっ!!絶対にしないっ!!」

光生は一緒にくるまっていた毛布をめくりニヤッと笑う。

「ふーん、じゃあずっと我慢してたら?」

昨日はあんなに溶けそうなくらい甘くて優しかったのに今日の光生はからかうように指でツンツンと俺のものを触りいじわるなことばかりしてくる。
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