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第1章 異世界召喚
3話 家族の団欒
しおりを挟む「クソっ、人間の三大欲求くらい自由にさせやがれ」
俺の1日はこの一言で始まる。俺は朝が弱い方であり、性欲と食欲を捨て去ってもいいから睡眠させてくれと毎日おもう。まあ?性欲なんか彼女いない歴=生きた年の俺には必要ないけどね?あ...やっぱり彼女できた時用に置いといて下さい。お願いします。
とりあえずベッドから立ち上がり洗面台で顔を洗う。この瞬間はなんともいえない気持ちよさがあるな...まあいい
そして階段を上がりリビングへと向かう。案の定親父は新聞、おかんは朝飯を作っていた。
「みきちゃん今日は一人で起きれたのね!珍しい!」
「今日は大雨だな!ははは」
「今日雨降ったら神に嫌われてるとしか思えねーよ」
そうなのだ。今日は休日引きこもり(引きこもり予備軍)の俺にとって珍しく友人と出かける珍しい日だった。ちなみに友達と出かけるのは何日ぶりだろうか。少なくとも中学3年間は行っていないはずだ。
「今日は友達と出かけてくるから。朝飯早めに頼む。」
「そうだったの?てか友達と出かけるなんて小学校ぶりじゃない?」
「今そこはオブラートに包んで回避した俺の気持ちも汲んでくれよ...」
「母さーん、今夜はうなぎだな!」
「そうね!今夜はお祝いね!」
「大袈裟だろ...」
うちの親はなんて大袈裟なのだろうか。家で見ていればただの親バカにも見えるが二人ともそこそこ名の知れた会社のそれなりのポストについている。果たして俺は二人を越えられるのだろうか。
食事を済ました後持ち物を確認する。スマホ、財布、水筒...
「問題ないな」
「んじゃ行ってくるわ」
「今夜はうなぎだからね!早くかえってくるのよ!」
「せっかく遊びに行くのに早くかえったら意味ないだろ...」
やれやれ
だがうなぎは俺の好物なので親父に食われる前に帰ってこなければと心に決め家を出る。
この時にはあんなことが起こるとは思ってもいなかった
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