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2章
お祭りの準備 ポールさん2
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モブの店を出てそのままポールさんの実験室に向かった。
「ただいまー」
実験室の中にはポールさんとラウラがお茶とお茶菓子を食べていた。
「おお、早かったな。それで何か良い物はあったかの?」
ポールさんがいつもの様に笑顔を浮かべ訊いてきた。
ラウラは興味なさそうにお菓子を食べながら顔だけをこっちに向けている。
「フフフ、良いのがありましたよ。ビッグスライムの皮なんですけど、これを薄く切ればさっき言ったような感じになるんですよ」
「ふむ、ビッグスライムの皮かー、確かヨロイとかのクッションなんかには持ってこいじゃな」
渡したビッグスライムの皮を引っ張ったり手で感触を調べながら話す。
「ただ、俺が考えている感じと少しだけ違ってて‥‥‥もう少し柔らかくならないかなーと思っているんです」
「ふむ、これはビッグスライムの皮じゃったな。確か火系の魔法に弱かったはずじゃのう?」
「はい、でも結構な火力じゃないと変化しないって言ってましたけど」
ポールさんがニヤリとしながら話す。
「フォフォ、ヒデ君人間がモンスターの素材を加工するために長い時間をかけて、開発して改良に改良を続けてきた物があそこにある魔選炉じゃ」
前に来た時も気になっていたのだが怪しい形をしたデカイ壺、デカイと言ってもおれが両手で抱えられるくらいだが。
「魔選炉?この怪しい壺がですか?炉って言うには小さいですね?で、で、どうやって使うんですか?」
「フォフォ、相変わらず良いリアクションじゃな。まあ、これは実験用の小さな魔選炉なんじゃがな。鍛冶場にある物はもっと大きいんじゃぞ」
「おお、それは見てみたいですねー」
「フォフォ、この魔選炉は見かけは小さいが鍛冶場にある物と同じ働きをするんじゃ。説明すよりやってみせた方が早いじゃろ」
そう言うと持っていたビッグスライムの皮を魔選炉の蓋を取って中に入れた。それから何やら呪文を唱えている。
「ふむ、これで少し待てば出来るはずじゃ。どれ待っている間にこの魔選炉について少し話してやろうかの」
ポールさんは冷めたお茶に口を付けてから話し出した。
「こいつはモンスターの素材などを加工する時に、加工しやすいように魔力を浴びせる装置なんじゃよ。ただモンスターによって火であったり、水、土、風、等々様々じゃ、中には聖なんてものもあるんじゃがの。こいつはそれぞれに合った魔力を浴びせる物じゃ」
「え?勝手に選んでくれるんですか?」
「そこまでは流石に無理じゃよ。ここのつまみで操作するんじゃ。大きな鍛冶場はこの魔選炉を大体属性専用にして強化をしているようじゃがの。個人でやっている様な所はこれのデカいのを使っているようじゃよ」
ポールさんの説明に聞き入ってのどの渇きを忘れていたが、テーブルの上のお茶が目に入ったので冷めたお茶を一気に飲み干した。当然お茶菓子はラウラに食い尽くされていた。
お茶菓子が乗っていたお皿を見てからラウラの方を見ると、そっぽを向いて知らんぷりしながら鳴らない口笛をフーフー吹いていた。
一様ラウラに拳をこめかみに当ててグリグリとうめぼしをしといた。
「痛い痛いー。何すんだよ」
こめかみをを押さえて逃げながら文句を言う。
「オマエ、オレノ、オカシ、タベタ、ユルサレナイ」
「何で片言なんだよ。わかったよ、母ちゃんに新しいの貰ってくるから待ってろよ」
まったく反省してないようだが、カップやらお皿なんかを乗せたトレイを持っているので、ちょっかいをかけるのはやめておいた。
しばらくしたらドアを乱暴にノックというより、足で蹴っている様な音がしたのでドアを開けると、予想通りラウラが新しいお茶を運んできた。トレイの上のお茶はすでに少しこぼれていた。トレイの上のカップに集中しながらシズシスと歩いてテーブルの上にトレイを置いてからどや顔でこっちを見てきた。
「‥‥‥ありがとうな、ラウラのおかげで暖かいお茶が飲めるよ」
ラウラがニコーっと笑ってから
「じゃあこのお菓子を一個もらうぜ」
そう言うと素早くお菓子を取ると俺から離れてお菓子を食べている。
「いや、沢山あるからそんな警戒しなくても食べなよ」
「フォウカ、ヒャアユッフリハベヒョ」
「何言ってるかわからん。飲み込んでからしゃべれ」
「ムグムグ、ゴックン、じゃあゆっくり食べよっと」
そう言うともう次のお菓子に手が伸びていた。
「フォフォ、二人を見ていると飽きなくて楽しいのう。おっと、少しやり過ぎてしもうたかの?」
ポールさんはそう言いながら魔選炉の様子を見始めた。
壺の横にあるつまみやらをいじり魔選炉の蓋を開けて中を覗き込むと。
「ああ、しもうたわい。柔らかくするぐらいで良かったのじゃが完全に溶けてしもうたわい」
ポールさんは完全に失敗だと思っているようだが、俺はそれを見て一つ思いついたことを口にした。
「これ風船にならないかな?」
「ん?ふうせんとは何じゃ?」
ポールさんが好奇心旺盛な顔で聴いてきた。
それに答えるより見せた方が早いと思い行動した。
「チョット見ていてくださいね。えーっと、何かないかなー?」
そうういながら周りを見渡すと、実験用なのか小さなガラスのフラスコが目に入った。
「あ、あれがいいかな?ポールさんこれ一つ借りて良いですか?」
そう言ってフラスコを手に取って見せた。
「ん?何に使うのかわからんが良いぞ」
好奇心旺盛の顔で承諾してくれた。お菓子を口に詰め込んでいたラウラも、不思議そうに俺の行動を見ていた。
手に取ったフラスコをゆっくりと魔選炉の中に付け込んで行く。フラスコの口近くまでつけてから出してまたつけるを何回かしたのだが、思ったよりフラスコにくっつかないし、まばらな感じになった。
「むー、やっぱ無理かな?‥‥‥あ、そうだ」
思いついたことをすぐにやってみた。と言ってもフラスコの中に生活魔法の水を入れるだけなのだが。水を入れてからもう一度付けてみると今度は上手く均等にくっついてきた。何度か繰り返した後しばらく手にもって表面が乾くのを待っていた。
モブがビッグスライムの皮って言うより粘液が固まった物って言ってたからなー、どれくらい待てばいいのかな?
そんな事をぼんやり考えていた時俺が持っているフラスコにラウラが触れてきた。
「何だこれ柔らかくてプニプニしてる」
そう言いながらフラスコについたゴム状の物を突っつきながら話す。
ラウラが突っついた場所を見てみるとへっこんでもいないし指の後すらついていない。ん?もう固まったのか?早いなモンスターの素材だからか?
まあ、考えるのは後にしよ。フラスコの中の水を捨てて、フラスコの口の辺りからクルクルと丸める様にしていくと、面白いようにはがれていく。
ラウラが大きな目をさらに大きくして見入っていた。ふと横を見るとラウラと同じ様に覗き込んでいたポールさんも同じ顔をしていた。
「出来たかな?形はいい感じだし感触も良いね。出来てるかなー」
そう言いながら風船に口を付けて息を送り込む。すると少し抵抗があってから膨らみ始めた。風船の口を押えてもう一回、息を吹き込むとさらに膨らんだ。
「おお、よしよし、出来てるな」
風船の口を伸ばして結んで耳にくっつけて空気が漏れてないか聴いてみたが、変な音はしていなかった。
「ヒデ兄なにそれ? 見せて見せて」
ぴょんぴょん跳ねながら手を伸ばしてくる。
「これか?これはそうだなー、ゴム風船?いや、スライム風船かな?」
持っていた風船をラウラに渡そうとした横から、ポールさんが持っていった。
「これは、何という感触だ表面はもっと硬いとか思っていたのだが。ふむ、弾力もありそうだな、フムフム‥‥‥」
他の事など目に入ってない様に持っている風船に集中していてブツブツと呟いている。
ラウラにはもう一個作ってあげて渡した。ポンポンと叩いたりふわふわと飛ばしたりして遊んでいた。
「ヒデ君これはどういった時に使う物なのじゃ?」
ポールさんが風船の口を持ってフリフリと揺らしながら訊いてきた。
その答えに答えず笑顔を作ってラウラの方を見る。そのしぐさに釣られてポールさんもラウラを見ると納得したような顔をして、何時ものにこやかな顔になった。
「フォフォ、やはりヒデ君は良いのう、子供の遊具を作るために頑張るとはな。その余裕は見習わなければのう」
「ただいまー」
実験室の中にはポールさんとラウラがお茶とお茶菓子を食べていた。
「おお、早かったな。それで何か良い物はあったかの?」
ポールさんがいつもの様に笑顔を浮かべ訊いてきた。
ラウラは興味なさそうにお菓子を食べながら顔だけをこっちに向けている。
「フフフ、良いのがありましたよ。ビッグスライムの皮なんですけど、これを薄く切ればさっき言ったような感じになるんですよ」
「ふむ、ビッグスライムの皮かー、確かヨロイとかのクッションなんかには持ってこいじゃな」
渡したビッグスライムの皮を引っ張ったり手で感触を調べながら話す。
「ただ、俺が考えている感じと少しだけ違ってて‥‥‥もう少し柔らかくならないかなーと思っているんです」
「ふむ、これはビッグスライムの皮じゃったな。確か火系の魔法に弱かったはずじゃのう?」
「はい、でも結構な火力じゃないと変化しないって言ってましたけど」
ポールさんがニヤリとしながら話す。
「フォフォ、ヒデ君人間がモンスターの素材を加工するために長い時間をかけて、開発して改良に改良を続けてきた物があそこにある魔選炉じゃ」
前に来た時も気になっていたのだが怪しい形をしたデカイ壺、デカイと言ってもおれが両手で抱えられるくらいだが。
「魔選炉?この怪しい壺がですか?炉って言うには小さいですね?で、で、どうやって使うんですか?」
「フォフォ、相変わらず良いリアクションじゃな。まあ、これは実験用の小さな魔選炉なんじゃがな。鍛冶場にある物はもっと大きいんじゃぞ」
「おお、それは見てみたいですねー」
「フォフォ、この魔選炉は見かけは小さいが鍛冶場にある物と同じ働きをするんじゃ。説明すよりやってみせた方が早いじゃろ」
そう言うと持っていたビッグスライムの皮を魔選炉の蓋を取って中に入れた。それから何やら呪文を唱えている。
「ふむ、これで少し待てば出来るはずじゃ。どれ待っている間にこの魔選炉について少し話してやろうかの」
ポールさんは冷めたお茶に口を付けてから話し出した。
「こいつはモンスターの素材などを加工する時に、加工しやすいように魔力を浴びせる装置なんじゃよ。ただモンスターによって火であったり、水、土、風、等々様々じゃ、中には聖なんてものもあるんじゃがの。こいつはそれぞれに合った魔力を浴びせる物じゃ」
「え?勝手に選んでくれるんですか?」
「そこまでは流石に無理じゃよ。ここのつまみで操作するんじゃ。大きな鍛冶場はこの魔選炉を大体属性専用にして強化をしているようじゃがの。個人でやっている様な所はこれのデカいのを使っているようじゃよ」
ポールさんの説明に聞き入ってのどの渇きを忘れていたが、テーブルの上のお茶が目に入ったので冷めたお茶を一気に飲み干した。当然お茶菓子はラウラに食い尽くされていた。
お茶菓子が乗っていたお皿を見てからラウラの方を見ると、そっぽを向いて知らんぷりしながら鳴らない口笛をフーフー吹いていた。
一様ラウラに拳をこめかみに当ててグリグリとうめぼしをしといた。
「痛い痛いー。何すんだよ」
こめかみをを押さえて逃げながら文句を言う。
「オマエ、オレノ、オカシ、タベタ、ユルサレナイ」
「何で片言なんだよ。わかったよ、母ちゃんに新しいの貰ってくるから待ってろよ」
まったく反省してないようだが、カップやらお皿なんかを乗せたトレイを持っているので、ちょっかいをかけるのはやめておいた。
しばらくしたらドアを乱暴にノックというより、足で蹴っている様な音がしたのでドアを開けると、予想通りラウラが新しいお茶を運んできた。トレイの上のお茶はすでに少しこぼれていた。トレイの上のカップに集中しながらシズシスと歩いてテーブルの上にトレイを置いてからどや顔でこっちを見てきた。
「‥‥‥ありがとうな、ラウラのおかげで暖かいお茶が飲めるよ」
ラウラがニコーっと笑ってから
「じゃあこのお菓子を一個もらうぜ」
そう言うと素早くお菓子を取ると俺から離れてお菓子を食べている。
「いや、沢山あるからそんな警戒しなくても食べなよ」
「フォウカ、ヒャアユッフリハベヒョ」
「何言ってるかわからん。飲み込んでからしゃべれ」
「ムグムグ、ゴックン、じゃあゆっくり食べよっと」
そう言うともう次のお菓子に手が伸びていた。
「フォフォ、二人を見ていると飽きなくて楽しいのう。おっと、少しやり過ぎてしもうたかの?」
ポールさんはそう言いながら魔選炉の様子を見始めた。
壺の横にあるつまみやらをいじり魔選炉の蓋を開けて中を覗き込むと。
「ああ、しもうたわい。柔らかくするぐらいで良かったのじゃが完全に溶けてしもうたわい」
ポールさんは完全に失敗だと思っているようだが、俺はそれを見て一つ思いついたことを口にした。
「これ風船にならないかな?」
「ん?ふうせんとは何じゃ?」
ポールさんが好奇心旺盛な顔で聴いてきた。
それに答えるより見せた方が早いと思い行動した。
「チョット見ていてくださいね。えーっと、何かないかなー?」
そうういながら周りを見渡すと、実験用なのか小さなガラスのフラスコが目に入った。
「あ、あれがいいかな?ポールさんこれ一つ借りて良いですか?」
そう言ってフラスコを手に取って見せた。
「ん?何に使うのかわからんが良いぞ」
好奇心旺盛の顔で承諾してくれた。お菓子を口に詰め込んでいたラウラも、不思議そうに俺の行動を見ていた。
手に取ったフラスコをゆっくりと魔選炉の中に付け込んで行く。フラスコの口近くまでつけてから出してまたつけるを何回かしたのだが、思ったよりフラスコにくっつかないし、まばらな感じになった。
「むー、やっぱ無理かな?‥‥‥あ、そうだ」
思いついたことをすぐにやってみた。と言ってもフラスコの中に生活魔法の水を入れるだけなのだが。水を入れてからもう一度付けてみると今度は上手く均等にくっついてきた。何度か繰り返した後しばらく手にもって表面が乾くのを待っていた。
モブがビッグスライムの皮って言うより粘液が固まった物って言ってたからなー、どれくらい待てばいいのかな?
そんな事をぼんやり考えていた時俺が持っているフラスコにラウラが触れてきた。
「何だこれ柔らかくてプニプニしてる」
そう言いながらフラスコについたゴム状の物を突っつきながら話す。
ラウラが突っついた場所を見てみるとへっこんでもいないし指の後すらついていない。ん?もう固まったのか?早いなモンスターの素材だからか?
まあ、考えるのは後にしよ。フラスコの中の水を捨てて、フラスコの口の辺りからクルクルと丸める様にしていくと、面白いようにはがれていく。
ラウラが大きな目をさらに大きくして見入っていた。ふと横を見るとラウラと同じ様に覗き込んでいたポールさんも同じ顔をしていた。
「出来たかな?形はいい感じだし感触も良いね。出来てるかなー」
そう言いながら風船に口を付けて息を送り込む。すると少し抵抗があってから膨らみ始めた。風船の口を押えてもう一回、息を吹き込むとさらに膨らんだ。
「おお、よしよし、出来てるな」
風船の口を伸ばして結んで耳にくっつけて空気が漏れてないか聴いてみたが、変な音はしていなかった。
「ヒデ兄なにそれ? 見せて見せて」
ぴょんぴょん跳ねながら手を伸ばしてくる。
「これか?これはそうだなー、ゴム風船?いや、スライム風船かな?」
持っていた風船をラウラに渡そうとした横から、ポールさんが持っていった。
「これは、何という感触だ表面はもっと硬いとか思っていたのだが。ふむ、弾力もありそうだな、フムフム‥‥‥」
他の事など目に入ってない様に持っている風船に集中していてブツブツと呟いている。
ラウラにはもう一個作ってあげて渡した。ポンポンと叩いたりふわふわと飛ばしたりして遊んでいた。
「ヒデ君これはどういった時に使う物なのじゃ?」
ポールさんが風船の口を持ってフリフリと揺らしながら訊いてきた。
その答えに答えず笑顔を作ってラウラの方を見る。そのしぐさに釣られてポールさんもラウラを見ると納得したような顔をして、何時ものにこやかな顔になった。
「フォフォ、やはりヒデ君は良いのう、子供の遊具を作るために頑張るとはな。その余裕は見習わなければのう」
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