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謀反には帝都にいた兵士の過半数が加わった。
反乱軍は迅速に街を掌握し、王城をも支配していく。
そして、いよいよ、残すは最上階にある謁見の間だけとなる。
反乱軍は勢いを落とすことなく、扉を開け、謁見の間に雪崩れ込む。
だが、謁見の間に入った時、彼らの足は止まった。
「見事だ……バーゼル……」
「初めて……陛下に剣が届きました……」
兵士達の目に映ったのは、
互いの身体に剣を突き立てるゼウスとバーゼルの姿であった。
◇
エルフの村の広間には、全てのエルフが集まっていた。
目に敵意の炎を宿し、使者をぐるりと囲むように立っている。
その中で唯一、優しい瞳を向けている者が居た。コニーだ。
「すまない、待たせてしまったな」
一足遅れてクロトが着く。
役者が揃ったところで、ルシアが使者に話を進めさせた。
「この村を治めるエルフ族の族長へ、皇帝陛下より書状がございます」
使者は懐から書状を取り出し、ルシアに渡す。
ルシアはそれを、受け取るなりその場で開いて黙読した。
読み終えると、彼女は要点を口にする。
「奴隷化したエルフの解放と引き換えに和平を結ぼう、ということですね」
エルフ達がどっと湧く。
嬉々とした様子で、口々に「勝った」と声を弾ませる。
コニーは事情を理解していなかったが、周囲が嬉しそうなので笑顔になった。
「俺にも見せてくれ」
クロトは、ルシアから書状を受け取り、内容を確認する。
「たしかに、奴隷の解放を条件とした和平の申し込みだ」
クロトは書状の執筆者名義を確認してから、ルシアに返す。
名義は“皇帝アーノルド”であり、ゼウスではなかった。
クロトは天に向かって安堵の息を吐く。
『バーゼルの奴、謀反を成功させたんだな』
使者はルシアに「返答は可能な限り速やかに」と頼む。
ルシアは迷うことなく、その場で受け入れる意を示した。
「では、そのようにお伝えいたします」
和睦交渉が滞りなく進んだことで、使者の表情が明るくなった。
「これで帝国との争いも終わりなんですね!」
「救世主様のおかげで、私達は救われましたわ!」
エルフ達の目から、完全に敵意の炎が消える。
一方、コニーは、事情を理解しようとクロトに尋ねた。
「クロトお兄ちゃん、コニー、お家に帰れるの?」
「そうだと思うよ。問題は解決したんだし」
クロトは「だよね?」とルシアに確認する。
ルシアは「はい」と頷いた後、使者に尋ねた。
「バーゼル将軍がこちらに来られるのは、いつ頃になりそうですか?」
バーゼルの名が出た途端、使者の表情が暗くなった。
使者は「バーゼル様は……」と呟き、そして俯く。
ルシアは「どうしました?」と尋ねる。
周囲のエルフが静まった。
コニーはきょとんとした様子で、使者を見る。
クロトは得も言えぬ不吉な予感を抱いていた。
「バーゼル様は、先帝ゼウス様と一騎打ちの末……」
静寂に包まれた森の中に、使者の声が響く。
「戦死……されました……」
クロトとルシアが口をぽかんと開けた。
「バーゼルさんが……嘘、だろ?」
「嘘では……ございません……」
クロトには信じられなかった。
彼にとって、バーゼルは知る限り最強の男だったからだ。
だが、クロト以上に、コニーは信じられないでいた。
「どういうこと? バーゼルお兄ちゃんは?」
皆が言葉に詰まり、コニーに答えられない。
「ねぇ? クロトお兄ちゃん、ルシアお姉ちゃん」
コニーがクロトを見る。
その目には大粒の涙が浮かんでいた。
コニーにも、本当は理解できているのだ。
バーゼルが死んだのだと。
「なんというか……その……」
クロトは目を瞑り、顔を背ける。
それが彼に出来る精一杯の対応だった。
何を言っても適切ではないと考えたからだ。
「嘘……そんな……コニー……バーゼルお兄ちゃん……」
コニーはその場でうずくまると、声を上げて泣き出した。
ラリーフォレストに、コニーの「なんで」という言葉が響き続ける。
しばらくして、コニーは静かに立ち上がった。
「コニー」
クロトが名を呼ぶも、コニーは答えない。
何も言わず、ふらふらになりながら歩きだした。
クロトがロボットに作らせた、コニーの家に向かって。
「クロト様」
コニーが家に消えていくと、使者が名を呼んだ。
使者は懐から手紙を取り出し、クロトに「これを」と渡す。
「これは?」
クロトが手紙に目を落とす。
折りたたまれた手紙の宛名はクロトになっていた。
「バーゼル様のお部屋にございました」
皆が見守る中、クロトは自分宛の手紙を開き、中を確認する。
そして、周囲の人間が内容を理解出来るよう、声に出して読んだ。
===============
エルフに召喚されし異世界人クロトへ
リバーラルで会った時、君に言わなかったことがある。
謀反を起こした際、十中八九、俺は命を落とすということだ。謀反を成功させるには、ゼウス皇帝の動きを抑えることが必要不可欠であり、その為には一騎打ちが避けて通れない。しかし、ゼウス皇帝は帝国で最強と謳われたお方だ。おそらく俺は一騎打ちに敗れ、死ぬだろう。それを見越した上で、この手紙をしたためた。この手紙は、謀反の後に生きていたら破棄する予定のため、君がこの手紙を読んでいるのであれば、俺は死んでいることになる。
クロト、迷惑を承知で君に頼みがある。
俺に代わってコニーの世話をしてほしい。あいつは泣き虫の寂しがり屋のどうしようもない奴だが、その反面、賢くて努力家だ。5歳のガキにしてはしっかりしている。人狼族だから魔法こそ苦手だが、身体能力は人間よりも遙かに高いので、もう少し成長すれば護衛としても優秀だ。君がどのような生活をするにしろ、コニーの狩猟能力は役に立つだろう。
今回の問題が解決すればエルフ族に平和が訪れ、君がエルフの村に居る必要はなくなる。そうなると、君は世界を知る為の旅に出たいと考えるはずだ。その時、コニーを同行させてやってほしい。世界のことを知らないのは、人生の大半を王城で過ごした彼女も同じなのだ。
戦場で1回とリバーラルで1回、合わせて2回しか会っていない君にこのようなことを頼むのはおかしいと分かっているが、それでもどうかお願いする。
バーゼル
===============
読み終えると、クロトは丁寧に手紙を畳んだ。
「バーゼルさん、最後までコニーのことを想っていたんだな……。それに、俺のこともよく分かっている」
クロトは帝国との争いが終わったら村を出る気でいた。
この世界について、もっともっと詳しく知りたかったからだ。
ルシアには既に話をつけている。
バーゼルは、そういうことまで的確に見抜いていたのだ。
「バーゼルさん、あんたの頼み、引き受けるよ」
こうして、奴隷解放をかけた戦いが終結した。
反乱軍は迅速に街を掌握し、王城をも支配していく。
そして、いよいよ、残すは最上階にある謁見の間だけとなる。
反乱軍は勢いを落とすことなく、扉を開け、謁見の間に雪崩れ込む。
だが、謁見の間に入った時、彼らの足は止まった。
「見事だ……バーゼル……」
「初めて……陛下に剣が届きました……」
兵士達の目に映ったのは、
互いの身体に剣を突き立てるゼウスとバーゼルの姿であった。
◇
エルフの村の広間には、全てのエルフが集まっていた。
目に敵意の炎を宿し、使者をぐるりと囲むように立っている。
その中で唯一、優しい瞳を向けている者が居た。コニーだ。
「すまない、待たせてしまったな」
一足遅れてクロトが着く。
役者が揃ったところで、ルシアが使者に話を進めさせた。
「この村を治めるエルフ族の族長へ、皇帝陛下より書状がございます」
使者は懐から書状を取り出し、ルシアに渡す。
ルシアはそれを、受け取るなりその場で開いて黙読した。
読み終えると、彼女は要点を口にする。
「奴隷化したエルフの解放と引き換えに和平を結ぼう、ということですね」
エルフ達がどっと湧く。
嬉々とした様子で、口々に「勝った」と声を弾ませる。
コニーは事情を理解していなかったが、周囲が嬉しそうなので笑顔になった。
「俺にも見せてくれ」
クロトは、ルシアから書状を受け取り、内容を確認する。
「たしかに、奴隷の解放を条件とした和平の申し込みだ」
クロトは書状の執筆者名義を確認してから、ルシアに返す。
名義は“皇帝アーノルド”であり、ゼウスではなかった。
クロトは天に向かって安堵の息を吐く。
『バーゼルの奴、謀反を成功させたんだな』
使者はルシアに「返答は可能な限り速やかに」と頼む。
ルシアは迷うことなく、その場で受け入れる意を示した。
「では、そのようにお伝えいたします」
和睦交渉が滞りなく進んだことで、使者の表情が明るくなった。
「これで帝国との争いも終わりなんですね!」
「救世主様のおかげで、私達は救われましたわ!」
エルフ達の目から、完全に敵意の炎が消える。
一方、コニーは、事情を理解しようとクロトに尋ねた。
「クロトお兄ちゃん、コニー、お家に帰れるの?」
「そうだと思うよ。問題は解決したんだし」
クロトは「だよね?」とルシアに確認する。
ルシアは「はい」と頷いた後、使者に尋ねた。
「バーゼル将軍がこちらに来られるのは、いつ頃になりそうですか?」
バーゼルの名が出た途端、使者の表情が暗くなった。
使者は「バーゼル様は……」と呟き、そして俯く。
ルシアは「どうしました?」と尋ねる。
周囲のエルフが静まった。
コニーはきょとんとした様子で、使者を見る。
クロトは得も言えぬ不吉な予感を抱いていた。
「バーゼル様は、先帝ゼウス様と一騎打ちの末……」
静寂に包まれた森の中に、使者の声が響く。
「戦死……されました……」
クロトとルシアが口をぽかんと開けた。
「バーゼルさんが……嘘、だろ?」
「嘘では……ございません……」
クロトには信じられなかった。
彼にとって、バーゼルは知る限り最強の男だったからだ。
だが、クロト以上に、コニーは信じられないでいた。
「どういうこと? バーゼルお兄ちゃんは?」
皆が言葉に詰まり、コニーに答えられない。
「ねぇ? クロトお兄ちゃん、ルシアお姉ちゃん」
コニーがクロトを見る。
その目には大粒の涙が浮かんでいた。
コニーにも、本当は理解できているのだ。
バーゼルが死んだのだと。
「なんというか……その……」
クロトは目を瞑り、顔を背ける。
それが彼に出来る精一杯の対応だった。
何を言っても適切ではないと考えたからだ。
「嘘……そんな……コニー……バーゼルお兄ちゃん……」
コニーはその場でうずくまると、声を上げて泣き出した。
ラリーフォレストに、コニーの「なんで」という言葉が響き続ける。
しばらくして、コニーは静かに立ち上がった。
「コニー」
クロトが名を呼ぶも、コニーは答えない。
何も言わず、ふらふらになりながら歩きだした。
クロトがロボットに作らせた、コニーの家に向かって。
「クロト様」
コニーが家に消えていくと、使者が名を呼んだ。
使者は懐から手紙を取り出し、クロトに「これを」と渡す。
「これは?」
クロトが手紙に目を落とす。
折りたたまれた手紙の宛名はクロトになっていた。
「バーゼル様のお部屋にございました」
皆が見守る中、クロトは自分宛の手紙を開き、中を確認する。
そして、周囲の人間が内容を理解出来るよう、声に出して読んだ。
===============
エルフに召喚されし異世界人クロトへ
リバーラルで会った時、君に言わなかったことがある。
謀反を起こした際、十中八九、俺は命を落とすということだ。謀反を成功させるには、ゼウス皇帝の動きを抑えることが必要不可欠であり、その為には一騎打ちが避けて通れない。しかし、ゼウス皇帝は帝国で最強と謳われたお方だ。おそらく俺は一騎打ちに敗れ、死ぬだろう。それを見越した上で、この手紙をしたためた。この手紙は、謀反の後に生きていたら破棄する予定のため、君がこの手紙を読んでいるのであれば、俺は死んでいることになる。
クロト、迷惑を承知で君に頼みがある。
俺に代わってコニーの世話をしてほしい。あいつは泣き虫の寂しがり屋のどうしようもない奴だが、その反面、賢くて努力家だ。5歳のガキにしてはしっかりしている。人狼族だから魔法こそ苦手だが、身体能力は人間よりも遙かに高いので、もう少し成長すれば護衛としても優秀だ。君がどのような生活をするにしろ、コニーの狩猟能力は役に立つだろう。
今回の問題が解決すればエルフ族に平和が訪れ、君がエルフの村に居る必要はなくなる。そうなると、君は世界を知る為の旅に出たいと考えるはずだ。その時、コニーを同行させてやってほしい。世界のことを知らないのは、人生の大半を王城で過ごした彼女も同じなのだ。
戦場で1回とリバーラルで1回、合わせて2回しか会っていない君にこのようなことを頼むのはおかしいと分かっているが、それでもどうかお願いする。
バーゼル
===============
読み終えると、クロトは丁寧に手紙を畳んだ。
「バーゼルさん、最後までコニーのことを想っていたんだな……。それに、俺のこともよく分かっている」
クロトは帝国との争いが終わったら村を出る気でいた。
この世界について、もっともっと詳しく知りたかったからだ。
ルシアには既に話をつけている。
バーゼルは、そういうことまで的確に見抜いていたのだ。
「バーゼルさん、あんたの頼み、引き受けるよ」
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