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031 プリンの量産に向けて
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日が暮れて夜になり、そのまま夜が明け、朝がやってきた。
「「「「「「ケコー! ケコー!」」」」」」
いよいよ品種改良の結果が分かる。
皆と共に鶏小屋へ向かう。
「わお!」
最初に驚きの声を発したのはアリサだ。
「これは……凄いですね」
ルナも口に手を当てている。
「ま、ここまでは想定通りさ」
産卵箱から卵が溢れかけている。
卵の数は――約1000個。
通常の5倍を超す産卵量だ。
300個のプリンを作ってもお釣りがくるだろう。
一度に約10個の卵を産む――それがカルガモックの特性である。
ただし、カルガモックは毎日のように産卵するわけではない。
だから、コケコッコーmk2の産卵能力も、純粋に10倍とはいかなかった。
しかし、これだけ卵を産んでくれれば、数における問題は解決だ。
通常のコケコッコーに換算すると600羽近い数に相当するからな。
「ケルがあつめるのー♪」
ケルルが鶏小屋の中に飛び出す。
「ケコーケコー!」
「けこぉー♪」
コケコッコーと挨拶を交わし、そのまま産卵箱へ。
「流石にケルルが一人で回収できる量でもあるまい。
お前達、手伝ってやれ」
「「ゴーブー!」」
「「「ケッケッケー!」」」
2体のゴブリンと3体のジャックランタンを追従させる。
「ツーとスリーは私と乳搾りにいくよー!」
「「ケッケー!」」
残り2体のジャックランタンは、アリサと動物小屋に向かった。
「皆もケルルちゃんのお手伝いをしてあげて」
「「「「「ニャニャー!」」」」」
ルナの指示で、ケットシーが動く。
「ジャックランタンの皆、アリサさんの方に行ってあげて」
「「「ケッケ?」」」
3体のジャックランタンが俺を見てくる。
ルナの指示を受けていいのか、と指示を仰いでいるのだ。
こいつらは俺のペットだから、何よりも俺の命令を優先する。
その俺がケルルの手伝いをしろと言ったから戸惑っているのだ。
まだ卵の回収作業が終わっていないから。
「ルナの言う通りにしろ」
「「「ケッケッケー!」」」
ジャックランタンがケットシーと交代して、動物小屋に向かった。
「ケルルちゃん、卵をいくつか貰っていくね」
「はいなのー♪」
ルナが卵を4つ回収する。
「すぐに試作のプリンを作ってきます!」
「同行しよう」
俺とルナは鶏小屋を後にした。
卵の表面をサッと水で洗った後、家で調理を始める。
その作業は清流の如き滑らかさで、見ていて実に心地よい。
「どうだ? 問題ありそうか?」
「もう少しだけお待ちください」
気にしている点は卵の性質だ。
味とは違う部分なので、料理に疎い俺には分からない。
「今のところは問題ないですね」
順調に作業が進んでいく。
「テーブルに座ってるよ」
「そうしてください」
ルナの真後ろで棒立ちしていても邪魔なだけだ。
少し離れて、ダイニングテーブルで成り行きを見守る。
「出来ました!」
ルナがテーブルにプリンを運んでくる。
その見た目は、これまでと特に変わっていない。
「成功か?」
「一緒に確かめようと思って、味見をしていないのでなんとも。
ただ、調理段階においてはこれといって問題を感じませんでした。
カルガモックの卵なら、拒否反応が出ている場面も変化なかったです」
「拒否反応?」
聞き覚えのない言葉だ。
「あ、すみません!
拒否反応はウチの店で使っている専門用語です。
詳しい説明は……省略してもいいですよね?」
「かまわないよ」
本当にルナは気が利く。
知った所で使う機会のない言葉だと察しているのだ。
「では食べてみましょう!」
ルナがスプーンを渡してくる。
更に乗ったプリンに、互いのスプーンを当てていく。
一口分をすくいとったら、同時に食べる。
「うめぇ!」
これまでと変わらない味に感じた。
素人の舌では劣化していると分からない。
さて、ルナの方はどうだろう。
「美味しいです!
味の変化も感じられません!」
大絶賛だ。
ホッと胸を撫で下ろす。
「性質の話を聞いたときは不安を抱いたものだが、これなら問題ないな?」
「はい!
問題ありません!
お騒がせしてすみませんでした!」
「そんなことないさ。
おかげで配合理論について更なる知識をつけられた。
今後は味のみならず、性質の変化についても注目するよ。
俺だけだと検証が難航するから、その時は手伝ってくれよな」
「私でよければ喜んで!」
なんだかんだで、コケコッコーの品種改良も無事に成功した。
いよいよ極上のプリンを量産する時間だ。
◇
卵の回収、搾乳、砂糖精製が完了した。
日課の出荷作業を始める前に、プリン作りをせねばならない。
我が牧場にて。
「プリン作りに必要な材料はこれでいいのか?」
「これで全部です!」
まずは300個のプリンに必要な材料を別に分ける。
瓶300本分の牛乳に、卵600個、それに砂糖18kg。
「じゃ、この分の生乳は私が加工してもらってくるよ!」
そう云ったのはアリサだが、俺は首を横に振った。
「その必要はないさ」
スキルを使って一瞬で殺菌加工を終えて牛乳にする。
「販売しないのであれば、業者を通す必要はない」
「タケルすげぇえええええええええ!」
「いや、今までもしてきたけど」
「えっ、そうだったの!?」
「はい。
ウチで消費する分は全てタケルさんが殺菌加工を」
俺の代わりにルナが答えた。
「知らなかった!」
「知っとけよ!」
思わず突っ込む。
まぁ、それはさておき。
「どのみち運搬は二度に分ける必要があるな。
ポーションを作る都合もあるから、牛乳は俺が担当しよう」
「なら私がプリンを担当するよー!
牧場の作業はジャック達に任せれば大丈夫だし!」
「オーケー。
そうなると、問題は1つだな」
「問題?」
アリサは分かっていなかった。
ルナも首を傾げている。
しかし、ケルルだけは分かっていた。
「お馬さんなの!」
「「あっ」」
他の2人も分かったようだ。
問題は騎乗用ペットが足りていないこと。
このままだと、ルッチとブライトの両方を働かせてしまう。
たまになら問題ないが、連日となれば過労で困ることになる。
なので、新たな騎乗用ペットの調達が急務といえた。
「そこでなんだが、アリサ」
「ほい!?」
「騎乗用ペットで希望はいるか?
ウチで飼える大きさの奴なら、代わりにテイムしてくるよ」
騎乗用ペットはユニコーン以外も無数に存在する。
その中には、ユニコーンよりもパワフルで作業に適した奴もちらほら。
にもかかわらずユニコーンを使っているのは、単純に俺の好みだからだ。
初めてテイムしたペットということもあって、思い入れが強い。
「うおおおお!
タケルゥウウウウウウ!
あんたって男は、本当に最高だな!」
アリサが抱きついてくる。
豊満な胸は、押しつけられすぎて破裂しそうだ。
「で、希望は?」
「スレイプニルがいい!」
「遠慮のない奴だな……」
「こんな時に遠慮したら負けでしょ!」
「やれやれ」
スレイプニルはB級の凶暴な馬型モンスターだ。
ユニコーンと違って気性が荒く、攻撃性が高い。
「ま、いいだろう。
牛乳を卸したらそのままスレイプニルを2頭捕まえてくる」
「2頭も!?」
「1頭じゃ休ませきれないだろ」
「たしかに……。
でも、厳しかったら普通の馬でもいいよ!?」
アリサが譲歩する。
そのくらいスレイプニルは凶暴な魔物だ。
しかし、何の問題もない。
「大丈夫さ。
ただ、ルッチを同行させるのは危険だから、徒歩で行くよ。
ルッチと荷台はマチルダの所に置いておくから、
プリンを卸したら一緒に連れて帰ってやってくれ」
「任せて!」
話がまとまったところで作業開始だ。
「「「「「「ケコー! ケコー!」」」」」」
いよいよ品種改良の結果が分かる。
皆と共に鶏小屋へ向かう。
「わお!」
最初に驚きの声を発したのはアリサだ。
「これは……凄いですね」
ルナも口に手を当てている。
「ま、ここまでは想定通りさ」
産卵箱から卵が溢れかけている。
卵の数は――約1000個。
通常の5倍を超す産卵量だ。
300個のプリンを作ってもお釣りがくるだろう。
一度に約10個の卵を産む――それがカルガモックの特性である。
ただし、カルガモックは毎日のように産卵するわけではない。
だから、コケコッコーmk2の産卵能力も、純粋に10倍とはいかなかった。
しかし、これだけ卵を産んでくれれば、数における問題は解決だ。
通常のコケコッコーに換算すると600羽近い数に相当するからな。
「ケルがあつめるのー♪」
ケルルが鶏小屋の中に飛び出す。
「ケコーケコー!」
「けこぉー♪」
コケコッコーと挨拶を交わし、そのまま産卵箱へ。
「流石にケルルが一人で回収できる量でもあるまい。
お前達、手伝ってやれ」
「「ゴーブー!」」
「「「ケッケッケー!」」」
2体のゴブリンと3体のジャックランタンを追従させる。
「ツーとスリーは私と乳搾りにいくよー!」
「「ケッケー!」」
残り2体のジャックランタンは、アリサと動物小屋に向かった。
「皆もケルルちゃんのお手伝いをしてあげて」
「「「「「ニャニャー!」」」」」
ルナの指示で、ケットシーが動く。
「ジャックランタンの皆、アリサさんの方に行ってあげて」
「「「ケッケ?」」」
3体のジャックランタンが俺を見てくる。
ルナの指示を受けていいのか、と指示を仰いでいるのだ。
こいつらは俺のペットだから、何よりも俺の命令を優先する。
その俺がケルルの手伝いをしろと言ったから戸惑っているのだ。
まだ卵の回収作業が終わっていないから。
「ルナの言う通りにしろ」
「「「ケッケッケー!」」」
ジャックランタンがケットシーと交代して、動物小屋に向かった。
「ケルルちゃん、卵をいくつか貰っていくね」
「はいなのー♪」
ルナが卵を4つ回収する。
「すぐに試作のプリンを作ってきます!」
「同行しよう」
俺とルナは鶏小屋を後にした。
卵の表面をサッと水で洗った後、家で調理を始める。
その作業は清流の如き滑らかさで、見ていて実に心地よい。
「どうだ? 問題ありそうか?」
「もう少しだけお待ちください」
気にしている点は卵の性質だ。
味とは違う部分なので、料理に疎い俺には分からない。
「今のところは問題ないですね」
順調に作業が進んでいく。
「テーブルに座ってるよ」
「そうしてください」
ルナの真後ろで棒立ちしていても邪魔なだけだ。
少し離れて、ダイニングテーブルで成り行きを見守る。
「出来ました!」
ルナがテーブルにプリンを運んでくる。
その見た目は、これまでと特に変わっていない。
「成功か?」
「一緒に確かめようと思って、味見をしていないのでなんとも。
ただ、調理段階においてはこれといって問題を感じませんでした。
カルガモックの卵なら、拒否反応が出ている場面も変化なかったです」
「拒否反応?」
聞き覚えのない言葉だ。
「あ、すみません!
拒否反応はウチの店で使っている専門用語です。
詳しい説明は……省略してもいいですよね?」
「かまわないよ」
本当にルナは気が利く。
知った所で使う機会のない言葉だと察しているのだ。
「では食べてみましょう!」
ルナがスプーンを渡してくる。
更に乗ったプリンに、互いのスプーンを当てていく。
一口分をすくいとったら、同時に食べる。
「うめぇ!」
これまでと変わらない味に感じた。
素人の舌では劣化していると分からない。
さて、ルナの方はどうだろう。
「美味しいです!
味の変化も感じられません!」
大絶賛だ。
ホッと胸を撫で下ろす。
「性質の話を聞いたときは不安を抱いたものだが、これなら問題ないな?」
「はい!
問題ありません!
お騒がせしてすみませんでした!」
「そんなことないさ。
おかげで配合理論について更なる知識をつけられた。
今後は味のみならず、性質の変化についても注目するよ。
俺だけだと検証が難航するから、その時は手伝ってくれよな」
「私でよければ喜んで!」
なんだかんだで、コケコッコーの品種改良も無事に成功した。
いよいよ極上のプリンを量産する時間だ。
◇
卵の回収、搾乳、砂糖精製が完了した。
日課の出荷作業を始める前に、プリン作りをせねばならない。
我が牧場にて。
「プリン作りに必要な材料はこれでいいのか?」
「これで全部です!」
まずは300個のプリンに必要な材料を別に分ける。
瓶300本分の牛乳に、卵600個、それに砂糖18kg。
「じゃ、この分の生乳は私が加工してもらってくるよ!」
そう云ったのはアリサだが、俺は首を横に振った。
「その必要はないさ」
スキルを使って一瞬で殺菌加工を終えて牛乳にする。
「販売しないのであれば、業者を通す必要はない」
「タケルすげぇえええええええええ!」
「いや、今までもしてきたけど」
「えっ、そうだったの!?」
「はい。
ウチで消費する分は全てタケルさんが殺菌加工を」
俺の代わりにルナが答えた。
「知らなかった!」
「知っとけよ!」
思わず突っ込む。
まぁ、それはさておき。
「どのみち運搬は二度に分ける必要があるな。
ポーションを作る都合もあるから、牛乳は俺が担当しよう」
「なら私がプリンを担当するよー!
牧場の作業はジャック達に任せれば大丈夫だし!」
「オーケー。
そうなると、問題は1つだな」
「問題?」
アリサは分かっていなかった。
ルナも首を傾げている。
しかし、ケルルだけは分かっていた。
「お馬さんなの!」
「「あっ」」
他の2人も分かったようだ。
問題は騎乗用ペットが足りていないこと。
このままだと、ルッチとブライトの両方を働かせてしまう。
たまになら問題ないが、連日となれば過労で困ることになる。
なので、新たな騎乗用ペットの調達が急務といえた。
「そこでなんだが、アリサ」
「ほい!?」
「騎乗用ペットで希望はいるか?
ウチで飼える大きさの奴なら、代わりにテイムしてくるよ」
騎乗用ペットはユニコーン以外も無数に存在する。
その中には、ユニコーンよりもパワフルで作業に適した奴もちらほら。
にもかかわらずユニコーンを使っているのは、単純に俺の好みだからだ。
初めてテイムしたペットということもあって、思い入れが強い。
「うおおおお!
タケルゥウウウウウウ!
あんたって男は、本当に最高だな!」
アリサが抱きついてくる。
豊満な胸は、押しつけられすぎて破裂しそうだ。
「で、希望は?」
「スレイプニルがいい!」
「遠慮のない奴だな……」
「こんな時に遠慮したら負けでしょ!」
「やれやれ」
スレイプニルはB級の凶暴な馬型モンスターだ。
ユニコーンと違って気性が荒く、攻撃性が高い。
「ま、いいだろう。
牛乳を卸したらそのままスレイプニルを2頭捕まえてくる」
「2頭も!?」
「1頭じゃ休ませきれないだろ」
「たしかに……。
でも、厳しかったら普通の馬でもいいよ!?」
アリサが譲歩する。
そのくらいスレイプニルは凶暴な魔物だ。
しかし、何の問題もない。
「大丈夫さ。
ただ、ルッチを同行させるのは危険だから、徒歩で行くよ。
ルッチと荷台はマチルダの所に置いておくから、
プリンを卸したら一緒に連れて帰ってやってくれ」
「任せて!」
話がまとまったところで作業開始だ。
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