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026 品種改良:不死
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品種改良により、マンドレイクは分裂能力を身につけた。
これで数の問題は解決だ。
次は寿命を延ばす為の品種改良を行おう。
「タケルー! ありがとぉー!
まさかこんなにもすぐ任せてもらえるとは思わなかったよ!」
「アリサはユニコーンに騎乗して動き回るのが大好きのようだからな。
それに、他にユニコーンを操縦出来る者がいないというのも理由だ」
「そういうタケルの優しいところ好きだよー!
今度また混浴しようよ! お礼に、次は揉ませてあげる!」
「前向きに検討しておくよ。
それと、マチルダには謝っておいてくれ。
今日はポーションを作りに行けないからな」
日課の作業をアリサに任せた。
今やってきた〈ロージカ納骨堂〉が、馬車で侵入できないからだ。
この納骨堂は街の外にあって、外見は小さな教会にしか見えない。
地上ではなく地下に広がっているダンジョンで、中には魔物が多い。
階層によって魔物の等級が異なるけれど、種類は往々にして同じだ。
アンデッド族……つまり、不死の魔物である。
「カカカカカカッ! カッカッカッカ!」
地下1階に侵入して1分足らずで、目的の敵と遭遇した。
骨の人間――スケルトンだ。
【名前】スケルトン
【種族】アンデッド
【等級】F
【備考】
・死なない
・弱い
・器用
スケルトンは通常の方法では、どうやっても死なない。
骨を粉々に粉砕しても、翌日には蘇るのだ。
他のアンデッド族も同様で、強い奴ほど蘇生速度が速い。
こいつらを殺すには、対アンデッド用のスキルが必要だ。
「ほら、もっと集まれ、もっとだ、もっと!」
納骨堂の地下を駆け抜けて敵を集める。
「「「「「カッッカッカ!」」」」」
30体近いスケルトンが集まった。
欲しいのは21体だけなので、残りは粉微塵にする。
対アンデッド用のスキルは使わない。
トドメを刺さずとも、蘇生した頃にはここを去った後だからだ。
「これでよし」
サクッと【テイミング】を完了した。
「帰るぞ」
「「「「「カカー!」」」」」
21体の骨人間を引き連れ、納骨堂を後にした。
◇
「おいおい、今度はスケルトンだとぉ?
この街をモンスターパークにでもしようってのかぁ?」
街に入ろうとしたところで、門番の爺さんに話しかけられた。
「こいつらは爺さんの先輩だぞ? もっと敬ったらどうだ?」
ニヤリと笑って言い返す。
「「「「「カッカッカッカ」」」」」
スケルトンが顎の骨を鳴らして笑う。
「ほら、爺さんに似た笑い方だろ?」
「馬鹿を言え! ワシの笑いはもっとセクシーじゃわい!」
それから、爺さんとしばしの談笑に耽った。
「そういえば……」
話している最中に、爺さんの名前を知らないことに気づいた。
「どうしたのじゃ?」
「いや、なんでもない」
しかし、今更訊くのも野暮ったいので、訊かないでおく。
「そんじゃ、くたばらない程度に仕事を頑張れよ」
爺さんとの会話を終えて、街の中に入った。
◇
「なんだか不気味ね……」
「すごい数のスケルトンだわ……」
「ママー! あの人、たくさんの骨を連れてるよー?」
「見ちゃいけません!」
牧場に向かう道中、なかなかに注目を集めてしまった。
21体のスケルトンを引き連れた大行進は、やはり気味が悪いようだ。
客観視すると当たり前のことだったので気にはしない。
「やだ、またあの青年だわ」
「あの毎日毎日モンスターを連れ回しているわね」
「大丈夫なんでしょうかねぇ」
それに、俺はちょっとした有名人になっていた。
大量のモンスターを一度にテイムするからだ。
といっても、実害が出ていないので問題はなかった。
◇
牧場に着くと、毎度のことながらケルルが駆け寄ってくる。
大量のスケルトンを見たケルルの反応は――。
「骨さんなのー♪」
いつもと変わらなかった。
屈託のない笑みを浮かべて、スケルトンと握手を交わす。
「おにーちゃん、この骨さんも?」
頷く。
「マンドレイクに吸収されるよ」
「ざんねんなの」
肩を落とすケルル。
本当に残念そうだ。
「また折を見てお友達を増やしてあげるよ」
お友達とはペットのことだ。
ケルルは牧場の魔物を友達や家族と思っている。
それはモーやコケコッコーのような家畜も含めてだ。
「やったぁー♪
おにーちゃん、だいすきなの!」
ケルルが抱きついてくる。
頭を軽く撫でた後、指示を出した。
「品種改良を行うから、マンドレイクをいつもの場所に集めてくれ」
「はいなのー♪」
笑顔で駆けていくケルル。
俺とスケルトンは歩いて向かった。
◇
品種改良の準備が整った。
巨大な釜の前で全員が集合する。
全員というのは、俺とケルル、それにアリサとルナだ。
ゴブリンとケットシーには、今回も、作業の代わりを任せてある。
「とりあえず今回も様子見の1体から」
整列させたマンドレイクとスケルトンを1体ずつ前に出す。
左右の手で触れて、【吸収配合】を発動した。
スケルトンが光の球体と化して、マンドレイクに取り込まれていく。
相変わらず見た目に変化はない。
しかし、不死属性はたしかについていた。
これはスキルでステータスを確認することで把握出来る。
【名前】マンドレイクmk3
【種族】マンドレイク
【等級】D
【備考】
・加工することで上質な砂糖を抽出する
・死なない
・分裂できる
・熱に弱い
確認するとこんな感じになっている。
名前の横に付いている“mk3”は2度の吸収配合を示す。
3度目の配合を行うと、自然にmk4となる。
2度の配合により、等級が上がっていた。
等級は強さの評価して自動で決定される仕組みだ。
「これでマンドレイクを増やす体制は整った」
後の問題は味だけだ。
抽出した砂糖の味が劣化しては意味がない。
だから、味を確かめておくことにした。
「ふにゅー♪」
「よし、風呂の時間だ」
マンドレイクを引っ掴んで、釜の中へポイッ。
「おにーちゃん、もっとやさしくするの!」
ケルルがぶーぶーと文句を云うが気にしない。
「ふにゅー……! ふにゅー……!」
マンドレイクがのぼせ始める。
これまでと変わらない展開だ。
「タケルー、質問いーい?」
「ん?」
待っている間に、アリサが尋ねてくる。
「なんで雑魚を品種改良に使うの?」
「ああ、そのことか」
そう言えば昨日も、同じ質問していたな。
「それはベースとなるマンドレイクの個性を残す為だ。
強力な魔物は、それだけ配合の時に大きな影響を及ぼす。
とくにマンドレイクみたいな、ベースが雑魚だと尚更だ。
要するに、砂糖の味が変化してしまうことを懸念してのことさ」
分裂にしろ、不死にしろ、同じような特性を持つ魔物は他にも居る。
その中で、トンズラスライムとスケルトンを選んだのは雑魚だからだ。
雑魚ではあればあるほど、ベースに与える影響は弱い。
そういうことを加味してアレコレ考えるのこそ、配合理論の真髄だ。
「ふにゅー!」
マンドレイクが釜から這い出た。
ついでに分裂して、分身体を釜に残している。
苦境に陥らないと分裂出来ないのは、トンズラスライム譲りだ。
「お疲れさんっと」
分身体をすくい上げて、釜の外に出す。
それから釜に蓋をして、【サイクロン】を発動した。
「マンドレイクさん、つめたいつめたいおみずなの!」
茹で蛸の如き真っ赤なマンドレイクに、ケルルが水をぶっかける。
「ふにゅぅ♪」
マンドレイクの身体から赤身が消えていく。
それになんだか心地よさそうだ。
「このくらいかな?」
こちらの作業が終了した。
蓋を開けて、砂糖の完成を確認する。
軽く冷まして、いよいよ品質チェックの時だ。
「ルナ、頼む」
「はい!」
ルナが釜の砂糖を摘まみ上げ、掌にのせる。
それを舌でチロリと舐めた。
「こ、これは……!」
舐めた瞬間、ルナの表情が変わった。
これで数の問題は解決だ。
次は寿命を延ばす為の品種改良を行おう。
「タケルー! ありがとぉー!
まさかこんなにもすぐ任せてもらえるとは思わなかったよ!」
「アリサはユニコーンに騎乗して動き回るのが大好きのようだからな。
それに、他にユニコーンを操縦出来る者がいないというのも理由だ」
「そういうタケルの優しいところ好きだよー!
今度また混浴しようよ! お礼に、次は揉ませてあげる!」
「前向きに検討しておくよ。
それと、マチルダには謝っておいてくれ。
今日はポーションを作りに行けないからな」
日課の作業をアリサに任せた。
今やってきた〈ロージカ納骨堂〉が、馬車で侵入できないからだ。
この納骨堂は街の外にあって、外見は小さな教会にしか見えない。
地上ではなく地下に広がっているダンジョンで、中には魔物が多い。
階層によって魔物の等級が異なるけれど、種類は往々にして同じだ。
アンデッド族……つまり、不死の魔物である。
「カカカカカカッ! カッカッカッカ!」
地下1階に侵入して1分足らずで、目的の敵と遭遇した。
骨の人間――スケルトンだ。
【名前】スケルトン
【種族】アンデッド
【等級】F
【備考】
・死なない
・弱い
・器用
スケルトンは通常の方法では、どうやっても死なない。
骨を粉々に粉砕しても、翌日には蘇るのだ。
他のアンデッド族も同様で、強い奴ほど蘇生速度が速い。
こいつらを殺すには、対アンデッド用のスキルが必要だ。
「ほら、もっと集まれ、もっとだ、もっと!」
納骨堂の地下を駆け抜けて敵を集める。
「「「「「カッッカッカ!」」」」」
30体近いスケルトンが集まった。
欲しいのは21体だけなので、残りは粉微塵にする。
対アンデッド用のスキルは使わない。
トドメを刺さずとも、蘇生した頃にはここを去った後だからだ。
「これでよし」
サクッと【テイミング】を完了した。
「帰るぞ」
「「「「「カカー!」」」」」
21体の骨人間を引き連れ、納骨堂を後にした。
◇
「おいおい、今度はスケルトンだとぉ?
この街をモンスターパークにでもしようってのかぁ?」
街に入ろうとしたところで、門番の爺さんに話しかけられた。
「こいつらは爺さんの先輩だぞ? もっと敬ったらどうだ?」
ニヤリと笑って言い返す。
「「「「「カッカッカッカ」」」」」
スケルトンが顎の骨を鳴らして笑う。
「ほら、爺さんに似た笑い方だろ?」
「馬鹿を言え! ワシの笑いはもっとセクシーじゃわい!」
それから、爺さんとしばしの談笑に耽った。
「そういえば……」
話している最中に、爺さんの名前を知らないことに気づいた。
「どうしたのじゃ?」
「いや、なんでもない」
しかし、今更訊くのも野暮ったいので、訊かないでおく。
「そんじゃ、くたばらない程度に仕事を頑張れよ」
爺さんとの会話を終えて、街の中に入った。
◇
「なんだか不気味ね……」
「すごい数のスケルトンだわ……」
「ママー! あの人、たくさんの骨を連れてるよー?」
「見ちゃいけません!」
牧場に向かう道中、なかなかに注目を集めてしまった。
21体のスケルトンを引き連れた大行進は、やはり気味が悪いようだ。
客観視すると当たり前のことだったので気にはしない。
「やだ、またあの青年だわ」
「あの毎日毎日モンスターを連れ回しているわね」
「大丈夫なんでしょうかねぇ」
それに、俺はちょっとした有名人になっていた。
大量のモンスターを一度にテイムするからだ。
といっても、実害が出ていないので問題はなかった。
◇
牧場に着くと、毎度のことながらケルルが駆け寄ってくる。
大量のスケルトンを見たケルルの反応は――。
「骨さんなのー♪」
いつもと変わらなかった。
屈託のない笑みを浮かべて、スケルトンと握手を交わす。
「おにーちゃん、この骨さんも?」
頷く。
「マンドレイクに吸収されるよ」
「ざんねんなの」
肩を落とすケルル。
本当に残念そうだ。
「また折を見てお友達を増やしてあげるよ」
お友達とはペットのことだ。
ケルルは牧場の魔物を友達や家族と思っている。
それはモーやコケコッコーのような家畜も含めてだ。
「やったぁー♪
おにーちゃん、だいすきなの!」
ケルルが抱きついてくる。
頭を軽く撫でた後、指示を出した。
「品種改良を行うから、マンドレイクをいつもの場所に集めてくれ」
「はいなのー♪」
笑顔で駆けていくケルル。
俺とスケルトンは歩いて向かった。
◇
品種改良の準備が整った。
巨大な釜の前で全員が集合する。
全員というのは、俺とケルル、それにアリサとルナだ。
ゴブリンとケットシーには、今回も、作業の代わりを任せてある。
「とりあえず今回も様子見の1体から」
整列させたマンドレイクとスケルトンを1体ずつ前に出す。
左右の手で触れて、【吸収配合】を発動した。
スケルトンが光の球体と化して、マンドレイクに取り込まれていく。
相変わらず見た目に変化はない。
しかし、不死属性はたしかについていた。
これはスキルでステータスを確認することで把握出来る。
【名前】マンドレイクmk3
【種族】マンドレイク
【等級】D
【備考】
・加工することで上質な砂糖を抽出する
・死なない
・分裂できる
・熱に弱い
確認するとこんな感じになっている。
名前の横に付いている“mk3”は2度の吸収配合を示す。
3度目の配合を行うと、自然にmk4となる。
2度の配合により、等級が上がっていた。
等級は強さの評価して自動で決定される仕組みだ。
「これでマンドレイクを増やす体制は整った」
後の問題は味だけだ。
抽出した砂糖の味が劣化しては意味がない。
だから、味を確かめておくことにした。
「ふにゅー♪」
「よし、風呂の時間だ」
マンドレイクを引っ掴んで、釜の中へポイッ。
「おにーちゃん、もっとやさしくするの!」
ケルルがぶーぶーと文句を云うが気にしない。
「ふにゅー……! ふにゅー……!」
マンドレイクがのぼせ始める。
これまでと変わらない展開だ。
「タケルー、質問いーい?」
「ん?」
待っている間に、アリサが尋ねてくる。
「なんで雑魚を品種改良に使うの?」
「ああ、そのことか」
そう言えば昨日も、同じ質問していたな。
「それはベースとなるマンドレイクの個性を残す為だ。
強力な魔物は、それだけ配合の時に大きな影響を及ぼす。
とくにマンドレイクみたいな、ベースが雑魚だと尚更だ。
要するに、砂糖の味が変化してしまうことを懸念してのことさ」
分裂にしろ、不死にしろ、同じような特性を持つ魔物は他にも居る。
その中で、トンズラスライムとスケルトンを選んだのは雑魚だからだ。
雑魚ではあればあるほど、ベースに与える影響は弱い。
そういうことを加味してアレコレ考えるのこそ、配合理論の真髄だ。
「ふにゅー!」
マンドレイクが釜から這い出た。
ついでに分裂して、分身体を釜に残している。
苦境に陥らないと分裂出来ないのは、トンズラスライム譲りだ。
「お疲れさんっと」
分身体をすくい上げて、釜の外に出す。
それから釜に蓋をして、【サイクロン】を発動した。
「マンドレイクさん、つめたいつめたいおみずなの!」
茹で蛸の如き真っ赤なマンドレイクに、ケルルが水をぶっかける。
「ふにゅぅ♪」
マンドレイクの身体から赤身が消えていく。
それになんだか心地よさそうだ。
「このくらいかな?」
こちらの作業が終了した。
蓋を開けて、砂糖の完成を確認する。
軽く冷まして、いよいよ品質チェックの時だ。
「ルナ、頼む」
「はい!」
ルナが釜の砂糖を摘まみ上げ、掌にのせる。
それを舌でチロリと舐めた。
「こ、これは……!」
舐めた瞬間、ルナの表情が変わった。
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