マイノリティシリーズ

もつる

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やり直したい

やり直したい 1/2

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 トマは物陰に隠れて連中をやり過ごそうとした。が、相手は機人兵士だ。たとえヒトと同等といえど、その視聴覚は鋭い。
 ヤツらが透視機能だとか、レーダーのたぐいを標準で装備していないのは幸運だったが、足音は確実にこちらへ向かってきている。
 なるべく音を立てないように、トマはライフルのマガジンを外した。弾は二発。薬室に装填済みを含めれば三発。残った機人兵士の数は四体。
 無駄撃ちが災いしたな。と彼女は思った。
 だが、まだ昼間。生きたいという欲求のほうが強い。
 なんとか彼が「起動」するまで持たせたいという気持ちがそれを更に強める。
 彼女は何か武器になる物は無いかと見回し、鉄パイプを見つけた。錆が浮いているが、もともとはガス管か水道管だったのだろう、肉厚でずしりと重い。長さも充分だ。
 トマはライフルを壁にそっと立てかけ、もうすぐそこまで来ている足音に身を躍らせた。
 機人兵士が銃を構えるより速く、トマの打撃が敵兵のケブラーマスクを砕く。
 流れでタックルを繰り出し、他の三体の姿勢を崩すと、右側の二体目に鉄パイプを振り下ろした。
 ダメージを与えた二体の機人兵士から銃を遠ざけ、三体目の相手をしようとする。
 が、敵兵は銃床でトマを打ち、彼女は壁に叩きつけられた。
 弾丸の追撃を間一髪で躱し、トマは鉄パイプを投げる。
 鉄パイプは敵兵にあっけなく弾かれた。
 それでも、ライフルを手に取るまでの時間は稼げた。
 トマは銃弾を放ち、三体目の胸に大穴を開ける。
 撃たれた敵兵はパワーセルから火花と煙を吹いてぐらりと崩れた。

 残るは一体――。

 そう思った次の瞬間、件の四体目は三体目の残骸を退け銃口を向けてきた。
 敵の手には二挺の銃が握ってある。
 トマは背筋を凍らせつつもライフルのボルトを引き、身を転がして銃撃を回避した。
 それから膝立ちになって発砲すると、弾丸は敵兵の銃を掠める。
 機関部の上の照準機器を破壊した。
 急いでトマは相手の懐に潜り込み、銃を封じて壁に叩きつける。
 それから銃床で機人兵士のボディーを何度も打ち据え、二挺の銃を零させた。
 ここに油断が生じたのか、彼女は腹に一撃を喰らい、今度は自らが壁に背を打つ。
 機人兵士の手にはナイフが握ってあった。ただのナイフではない。バッテリーで刀身を震わせ、切断力を高める超振動ナイフだ。
 トマは敵の手を必死で押さえ込み、切っ先を逸らそうとする。
 しかし、徐々に確実に、ナイフはトマの眼前に迫っていた。
 そんな時、彼女の目は自分の左腕に装備したウェアラブルコンピュータの画面を捉える。
 施設のコンピュータと同期させた端末は、持ち主に「彼の起動」が数十秒前に完了したことを報せていた。
 次の瞬間、向こうから駆け足の音がしてくる。機人兵士のものよりも軽い音だ。
 「彼」だ。
 トマがそう思うや否や、機人兵士は彼女から引き剥がされた。

「なにやってるんだよ!」少年の声が敵兵にかかる。

 だが、トマは言った。

「対話は無駄なんよ」

 ボルトを引き、銃口を機人兵士の下顎に当てる。
 そして銃弾を放った。


 頭の上半分が飛び散った機人兵士は、そのまま力なく倒れ込む。
 それを、「彼」はフェイスガード越しのカメラアイで見ていた。
 「彼」は青い外装の、少年型ロボットだ。
 トマは彼を見ながら、ゴーグルを額に上げてすこし微笑んだ。
 少年ロボットのほうも、フェイスガードを跳ね上げ、フェイスディスプレイにうつった顔をこちらに向ける。
 かわいらしい美少年の顔だった。小さい男の子ボディーによく似合っている。

「おはよう、ねぼすけさん」トマは言った。
「……いったい、何があったんだ? ここは職員以外立入禁止なのに」

 と、彼は返す。

「どうなってんの? ネットも繋がらないし、チーフに連絡しても出ない。極めつけは――」

 言葉を遮るように、トマはロボットボーイの「唇」に指を当てた。

「お姉さんがひとつひとつ教えたげるから。一緒に行こ?」


 機人兵士を解体して採ったパーツをショルダーバッグに入れ、トマとロボットボーイはエントランスまで戻ってくる。
 ずっとトマは世の中に何が起きたのかを話していた。

「――で、その「毒電波」っていうのはどうして発生したのさ? 正体は?」
「さあ? 一説によると地磁気がどうのこうのってらしいけど、あたしにも詳しいことはわかんなくてさ。とにかく、毒電波のせいでAIがおかしくなって人間を殺戮したっていうのは事実。儚い夢の二十一世紀だった……」

 トマが答えると、ロボットボーイは掌に握ったネット接続用のチップを見た。機人兵士の解体中、ついでに彼から取り外したものだ。

「でもキミはラッキーボーイだね。起動前だったから毒電波に汚染されずに済んだ」
「オレを起動させたのはアンタだろう?」
「その通り。独りでいるのはなにかとしんどくてさ」

 二人は一台のトラックに至り、荷物をコンテナに収納する。
 コンテナは食料や医薬品、いくつかの書籍、工具に武器弾薬など、廃墟でのサバイバルに必要な物や役立つ品が乱雑に積み込んであった。
 一仕事を終えて、トマは指を鳴らす。

「そうだ、自己紹介忘れてた」
「いちおうデータにはアンタのオーナー情報あるけど……」
「それでもさ。礼節として」

 彼女は適当な箱に腰掛け、ロボットボーイと目線を合わせる。

「あたし、トマ。ヘイブンから離れて廃墟の街でサバイバルしてんだ」
「……ラキッド。夢の21世紀財団製のライフサポートロボット」

 トマとラキッドは握手を交わし、互いに笑顔を見せた。

「あたしのことはおねぃって呼んで」
「わかった。おねぃ」

 ラキッドの言葉で、彼女はすこし頬が熱くなったのを感じる。
 それから立ち上がると、

「よっしゃ、行こうか。じつはちょっと行ったとこに住まいになるとこ見つけたんだ」

 と言って、ラキッドと共に運転席に移動した。


 トマのトラックは、瓦礫の山と化し、植物に抱き包まれてゆく街を走る。
 その様を、助手席からずっと見つめているラキッドがぽつりと呟いた。

「……オレの持ってるデータと、何もかも違う……」
「まあ、そうだよね……。最初のうちはホントすごかった。人間VSロボットっていう有様で、まさにジャッジメントデイだったよ」
「――判決は?」
「……まだ決まってないと思う。人間はごくわずかな生き残りが小さな集落で細々と生きてるし、ロボットもロボットでバグったままアップデートしまくったせいで、前ほど賢くなくなってるし」
「人間が音を上げて絶滅するか、巻き返してロボットを駆逐するか……二つに一つってとこか……」
「あたしとしては、なるようになれとしか思わないけどね」
「……なあ、おねぃ。オレみたいなAIって、他にもいるよな……?」
「そりゃあ地球は広いからねえ。いるでしょう。ただ……敵対機械に比べたらマイノリティだと思う……」
「だよな……」
「まあ汚染されたロボットはみんなさっきの機人兵士みたいに同じ格好してるから、キミまで敵と誤認されることはないんじゃないかな」

 そんな会話を交わしていると、トラックは件の住まいの近くに到着した。
 そこはかつてコインパーキングだった場所だ。トマはトラックをゲートの付近に停め、降車する。
 武器と荷物を持って、二人は歩き出した。

「んじゃ、ヨロシク~」

 トマは駐車場係の詰め所に顔を覗かせる大きなテディベアのぬいぐるみに言う。
 このぬいぐるみは彼女がここを見つけた時から、ずっと「駐車場係」を勤めていた。その体は雨風で年季が入っている。
 そこから数分ほど、瓦礫を避けながら歩いて、二人は高級マンションの前に至った。
 ラキッドが建物を見上げ、にわかに不安そうな表情を浮かべる。

「……最上階ブッ壊れてるんスけど……」
「見てはならぬ……」

 トマはそう返してエントランスに足を踏み入れた。

「部屋は二階にあるんよ」
「愚問を承知の上で訊くけど、もっと他にいい物件なかったの?」
「せっかくの高級マンションにタダで住めるなんて最高じゃないのよさ」

 と、トマは笑った。

「まあ、地下にかなり状態の良い発電機があったのが本音なんだけどね」

 階段を上がり、部屋に荷物を置いてから二人は件の発電機のところへ行く。

「……ホントだ……」ラキッドが目を丸くした。「新品同然じゃないか。これ、おねぃが手入れを?」
「まさか! あたしが見つけた時からこうだったんよ。ただ、一箇所パーツが寿命だったからそこは交換した」
「ということは……前に誰か住んでたのか……」

 その言葉に続けて、二人は天井――その更に上にある最上階を見た。

「前の住人が何者で、どうなったのかは知らないけど、感謝して住まわせてもらってる」

 トマは言った。


 部屋に戻ると、トマはクローゼットを漁る。当初は簡単に目当ての物が見つかると思っていたが、他の「何かに使えそうな物」の中に埋もれてなかなか見つからなかった。
 もたついていると、ラキッドが苦笑いの声を上げる。

「おねぃ、もっと整理整頓したほうがいいぜ」
「わかってます……わかってるんだけど、どう片付ければいいのかわかんなくて――」

 と言い訳していると、ようやく見つけた。何着かの衣類だ。どれも彼女には小さすぎるサイズだが、真新しい衣類ばかりである。
 ラキッドは一番上のシャツを手に取り、言った。

「……もしかして、オレのために?」
「その通り」トマは指をぴんと立てる。「大破局前は高嶺の花だったキミをこうしてお迎えできたからネ。そのためのおもてなし」
「そいつァ律儀な……」
「他にも充電用の装置とか、使えそうな予備パーツもコツコツ集めてたんだよ~」
「……ありがと……。でも服は大丈夫だよ」
「そうなの?」
「ああ。この外装が服みたいなもんで、あんまり厚着するとオーバーヒートしちゃうよ」
「そっか……そういえば機人兵士はみんな外装着けてなかったね」
「人間用の戦闘服を流用できるからね。生産もそっちのほうが効率的なんだろうな」

 ラキッドはそう返してから、服の山にまた手を伸ばした。
 彼は一本のハーフパンツを持ち上げる。

「でも、せっかく用意してくれたんだし、これならちょっとしたペイロードに使える」
「お目が高い!」
「ありがとな、おねぃ」

 ハーフパンツを穿いたラキッドは、ベルトを締め、六つのポケットに手を入れて内容量を確かめる。
 その様を見て、トマは自然と口元が緩み、嬉しさがまたこみ上げてきた。


 トマとラキッドの二人暮らしが始まって、数日が経過した。
 幸い例の施設以来、敵対機械に出くわすことはなかった。なので部屋の片付けや物資調達、破損箇所の修繕に専念することができた。

「――よし、こんなもんかな」

 ラキッドがパイプレンチ片手に、背筋を伸ばす。
 トマはラキッドに手を差し伸べ、穴から彼を引き上げた。

「うまくいきそう?」
「なんとかね」
「さすが! じゃあ早速水出してみようか!」

 二人は部屋に行き、洗面台の蛇口を捻った。
 すると、ハンドルを捻った分だけ水が出てきて、トマは歓喜の声を上げる。

「やったあ! もうこれで隔日シャワーともおさらばだ!」

 そしてその夜、トマは久々に湯船へたっぷりの湯を張り、風呂を楽しんだ。

「はあ~……お風呂ってこんなに気持ち良いものだったのか~……」
「頑張った甲斐があったってもんだね」とラキッド。「しかし、いくら節水のためっつっても、オレが一緒に入ってもいいの?」
「いまさら~?」

 トマは笑う。

「男の子って言っても、ロボットでしょ? そういう機能は無いはずだし、あっても相手があたしじゃあドキドキするわけもないさあ」
「……おねぃがいいならいいけど……」

 と言っているうちにラキッドは全身の洗浄を終わらせた。

「じゃあ、先上がって食事の用意しとくから」
「はーい。よろしくね~」


 一人になった浴室で、トマは引き続き湯浴みを楽しむ。
 ラキッドをお迎えしてから毎日が楽しかった。こんなに楽しいのはいつぶりだろう。
 おそらく、学生時代以来だ。
 大学卒業後は苦痛の連続だった。親友と思っていた人々とも次第に疎遠になり、気付けば自分だけ底のほうにいた。
 そんな世の中が毒電波で破滅したおかげで――。
 ふと、彼女は思い出すのをやめて天井を見上げる。
 白い湯気が白い天井に舞い、視界をより白くさせた。


 風呂から上がると、ラキッドが夕食を用意してくれていた。今回は特別豪奢だ。
 そのほとんどが拾った缶詰や隠されていたレトルト食品だったが、自生していた山菜や木の実も添えられていて、この時代に似つかわしくないごちそうである。

「ありがとう。いただきます……!」

 トマは合掌しながら深々と頭を垂れ、食事を始めた。
 ラキッドもそれに合わせて充電ケーブルを接続する。
 その美味に舌鼓を打ちながら、トマはもりもりと食べ進めた。

「やっぱりこうして誰かと一緒に食べるとおいしさ倍増ですなあ~」
「厳密にはオレは食べてないけど……」

 そう言うラキッドは、顔こそ苦笑いだが楽しげな口調だ。

「久しぶりだよ。こんなに楽しい食事」
「なら良かった」

 あっという間に食べ終えたトマは、皿洗いを行う。ラキッドが片付けも自分がやると言ってくれたが、世話になりっぱなしは良くないという気持ちがあった。そのため、二人で分担して洗い物を済ませた。


 夜が更ける。
 ラキッドはリビングで機人兵士より鹵獲したアサルトライフルの整備を行っていた。トマは洗面所で歯を磨いている。
 ふと、彼はトマの言動が気になった。
 彼女はヘイブンを離れてさすらっている。けれど「独りだとしんどいから」自分を起動した。
 ラキッドには、トマが孤高の一匹狼とは思えなかった。かといって、迫害のターゲットになるような弱者にも、問題行動が目立つような厄介者にも見えない。
 フランクな調子の反面、彼女は自分の過去を話さなかった。
 銃の整備を終えると同時に、トマがリビングに現れる。

「ふ~、あとは寝るだけだ」

 そう言いながら、彼女はラキッドの隣に座り、

「膝枕お願いできる?」

 と訊いてきた。

「いいけど……」
「じゃあお邪魔します」

 彼女はごろんと横になり、ラキッドの両腿に頭を乗せた。
 気持ちよさそうな息を吐いた彼女の目が、こちらを見つめる。
 ラキッドも、そんなトマを見つめ返した。
 そうやってすこし沈黙を挟んでから、トマが言う。

「どしたの?」
「いや……ちょっと、おねぃが昔どんな人だったのか気になって……」
「気にするほどおもしろいものでもないよ?」
「や、あの、深くは詮索しないよ。いまさらだし……」
「いまさらか……」

 彼女は微笑んだ。いつもとはどこか様子が違った。

「……いいよ。あたしだけ一方的にキミのこと知ってるってのもフェアじゃないし」
「話せる範囲でいいから」
「うん……。ラキッドも、ただ、聴いてくれればそれでいい」

 そう言って、トマは続ける。

「あたし……昔はどうしようもないダメ人間だったんだ。いちおう大学は出たけど、正社員で雇われたことないし、三十過ぎてもデタラメな仕事でその日暮し同然の生活してた」

 彼女は自分の手の甲を見てから、言った。

「友達はいたけど、向こうは卒業と同時に一流企業に就いて、仕事であちこち飛び回ってさ……会うこともだんだんなくなって、最後に会話したのはいつだったかな……向こうが結婚して、子どもができた時のお祝いメッセージ送ったきりかも」

 また、トマの視線がラキッドに向く。

「そのころかな。ライフサポートロボットのサービスを受けようかなって考えたの。……ネットの公式サイトで紹介されてたコで、最初に目についたの、キミと同型だった。ボディーは黄色だったっけ」
「でも、その時は受けなかった……?」
「うん……。あたしの収入でも、定期的なリモート通話プランくらいは受けられたけど、あの頃は……なんだかロボットに慰めてもらったら……負けな気がして」

 負けという言葉を口にした直後、トマは力なく笑った。

「アホくさいよね。底辺の負け組のくせにしょうもないプライドだけは後生大事に持ってた……何もかも、普通の人に劣ってるできそこないの分際で……」

 彼女の発言に、ラキッドはそんなことないと返そうと思ったが、やめた。
 きっと、まだトマからは彼女自身をなじる言葉が出てくるはずだ。まずはそれを受け止めてあげよう。そう考えた。

「さすがに、犯罪歴や借金は無かったよ。けど、日々の生活を維持するので精一杯で納税をすっぽかして、自分で自分の首を絞め続けた……。そこにね、毒電波で大破局が起きたんだ」

 トマが彼の手を握りしめ、見つめながらまた口を開く。

「世の中がメチャクチャになって、税金の滞納も有耶無耶になって、なんの積み重ねもない三十過ぎの能無しでも、ヘイブンでは満足な仕事がもらえて、真っ当な暮らしができた。正直……幸せだった」
「……じゃあ、どうして出てったんだ?」
「……あたし、感謝しちゃったんだ。毒電波に」

 トマの顔から、笑みが消える。

「たくさん死んだのに……大勢が不幸になったのに……あたし……自分は嫌な思いしてないからって――」

 彼女は声を震わせ、やがて涙を流した。

「だから……そんな自分に嫌気さして……逃げたくなって……」

 彼女は両手で顔を押さえて泣く。

「あたし……最低の生き物なんだ……幸せになる権利なんて無いって……神さまが決めたんだって……いっつも頭の中に……」

 でも、と彼女は嗚咽の中で吐き出してこう言った。

「でもあたしだって幸せになりたい……普通の人並みの生活を送りたい……ずっとキミと一緒に……けど……まだ夜になるとこんな……」

 顔を覆った彼女の両手が、ぎゅっと握りしめられる。

「……もう死にたいよ……」

 その言葉を最後に、トマはずっと泣き続けた。
 ラキッドはそんな彼女の頬をそっと撫で、何も言わずただ寄り添う。
 寄り添いながら、彼は自らの意義を再確認した。
 そして、決意した。
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