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82.バルタザールの過去
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「こんにちは! みんな元気だった?」
孤児院に来た私は部屋に入るなり、元気よく声をかける。
「姉ちゃんだ!」
「早くこっち来て遊ぼう!!」
子供たちが早速周りをとりかこみ、外に連れ出そうとする。
でも、グラウンドには既に先客がいて――。子供たちを周りに、その中心にいる人物の顔を見て、目を丸くする。
「あなた……」
「今日はバルタ兄ちゃんも来てくれたんだぜ!」
私を引っ張るジャックがはしゃぎ声をあげた。
「よう」
バルタザールが私に声をかける。
「……あなたも来てたのね」
「院長からあんたが来る日が今日だって聞いて来た」
「私に会いに来たってこと?」
「ああ。あとでかまわないから、あんたと話したくて」
「ええ。それは別にかまわないけど」
そうして、ひとしきり子供たちと遊んだあと、私たちはグラウンド脇の花壇に腰をおろした。グラウンドでは子供たちがまだ元気よく駆け回っている。
「通報、しなかったんだな」
「まさか――。そのつもりだったら、最初からあなたを助けなかったわよ。それにあなたは私をゴロツキから救ってくれたじゃない。恩人を売るような真似、しないわ」
「俺がひとを殺した危険なやつでもか?」
「そんなことをする人が子供たちと遊んだり、貧しい人の家にお金を配ったりするはずないわ」
「……もう広まってるのか」
「ええ。噂がのぼるのは早いのよ」
嘘。まだ『黒狼』が世間を賑やかすのは先だから、その存在なんて知るわけない。
ゲームではバルタザールは最近隣国から渡ってきたという設定だった。院長の先日の言葉から察するに、ごく最近やってきたのだろう。今は無名でも、ゲームが始まる一年後には彼の二つ名はすっかり世に知れ渡っていることだろう。今はまだ、お金を受け取ったごく少数の人が、そのお金が天から降ってきたと勘違いしてるかもしれない。
「あなたがそうするのは、何か深い理由があるのよね」
バルタザールが盗賊する理由はゲームでは語られなかった。
バルタザールは元いた国でも同じ盗賊活動をしていて、面が割れそうになったことで、この国に逃れてきたという筋書きを持っている。この国でも捕まることを恐れず、同じように盗賊稼業をするバルタザールに、プレイヤーはよっぽど正義感の強い人なのだと感じいった。
「言いたくないなら言わなくていいけど、あんな危険なことをしてたら、いつか怪我するわよ」
今回は助けることができたけど、今後はわからないわ。もしかしたら、ゲーム補正がかかって、怪我するかもしれないし。
バルタザールが悪い人じゃないとわかっているから、できることなら防いであげたい。
「俺は別に死ぬことなんざ怖くない」
私の心配をよそに、バルタザールが静かに告げる。
ためらいのない言葉。なぜそこまで、見ず知らずの他人のために身を投げ出せるの。
バルタザールのやっていることは高尚なことだけど、彼を大事に思う者からすれば、歯がゆくて思わず責め立てたくなる。
私ははしゃぎ回る子供たちに目を向ける。
「子供たちの前でも、その言葉言える?」
「なに?」
前を向いていたバルタザールが初めてこちらを向いた。
「あの子達を前にしても、同じ台詞が言えるの? 怪我するのが平気だなんて、死ぬのが平気だなんて、あなたを前にあんなに嬉しそうに笑う子供たちの前でもそんなことが言えるの?」
「……」
「そんなこと聞いたら、悲しむわよ」
私の顔をしばらく眺めていたバルタザールがぽつりと口にした。
「……俺は孤児院育ちなんだ」
「え?」
私は目を丸くする。バルタザールのそういった情報はゲームでは知らされなかった。てっきり家族を隣国において、こっちに来てるとばかり思っていた。
ということは天涯孤独の身の上ってこと?
帰る家も家族も持っていないなら、失うものなんてないわよね。彼が無茶をする理由がわかった気がした。
バルタザールの目が再び子供たちに移った。けれど、その視線は走り回る子供たちを通り過ぎて、ここではないどこかを見つめている。
「今振り返れば、大していい環境とは言えなかった。食べ物もものも足りてなかったから、いつも腹を空かせてたし、夏はそれなりに悪くなかったが、冬は薄い布団でいつも身を寄せ合って寝ていた」
バルタザールが孤児院に寄付をし、子供たちを遊ぶ理由は彼の義侠心から来るものだとばかり思っていたけど、それだけじゃなかったのね。
子供たちを自分に重ねたのね。
「そんな中でも、仲間がいたから不幸だとは思わなかった」
バルタザールの目に笑い合う子供たちの姿が映り込む。彼らを通して、当時の自分たちの姿を見ているのがわかった。
「街の中を駆けずり回って日が暮れるまで遊んだり。辛いことも冗談にして笑いあったり。食い物屋の残り物をあさって、誰が一番いいのを当てるか競ったりもした。宝探しみたいで楽しかった」
バルタザールの口の端があがった。子供特有の無邪気さで逆境も逆境と感じなかったのだろう。
「でもそんなある日――」
そこで言葉を切るバルタザール。それまで明るかった彼の表情が変わる。
「仲間のひとりが貴族の乗った馬車に引かれて死んだんだ」
「…………」
咄嗟に言葉が出ない。
「俺と一番仲が良かったやつだった。馬車は仲間を引いて止まったあと、俺の友人の姿を確認すると何事もなかったようにそのまま走りだした」
「ひどい……」
「その時、顔をだしたあいつの顔を今でも忘れられない。孤児だとわかった瞬間、まるでものでも見るような目つきになったのを」
バルタザールが組んだ手をぎゅっと握りしめた。
「……それでそのあとは?」
「俺たちはすぐ訴えたよ。『あいつはスピードを出していた。俺たちがいるのを知ってて、突っ込んできたんだ』って。でもあいつの言い分は違った。普通の速度で走ってるところを子供が急に飛び出してきたと。そんなにスピードを出していなかったから、倒れた子供もそんなひどい怪我ではないと思って立ち去ったと。子供が死んだのはたまたま打ちどころが悪かったんだろうってな。法は貴族に味方して、やつはなんのお咎めもなしだった。孤児の言うことなんて、誰も信じてくれなかったよ」
「そんな……」
「諦めきれなかった俺は本当のことを言ってくれと、やつに頼みに行った」
そのままじゃ、あまりにその子が浮かばれない。私もぐっと拳を握る。
「それで? どうなったの?」
「やつは金貨を一枚俺に投げつけてこう言った。『死んだ友人に感謝するんだな。でなければお前みたいな孤児はこの金貨一枚も拝めなかっただろうからな』と」
「ひどい」
友人の無念を晴らすはずが物乞い扱いされたのだ。そのときの彼の気持ちを思うと、心が痛い。さぞ、悔しかったことだろう。
バルタザールが顔をあげた。ここではないどこかをにらみつけるようにして。
「その時、誓ったよ。『ああ、そうか、そんなに金があることが偉いなら、お前らが大事に抱えているその金を俺が根こそぎ奪いとってやる』と。『そしてその金を、お前らが馬鹿にしてるやつらにばらまいてやる』ってな」
彼が盗賊になった理由が今明かされた。
ただ、卑劣な貴族や商人が許せず、弱く小さな人々を見過ごせない正義感から、盗賊になったとばかり思っていたのに。
そんな過去があったなんて。
「俺が盗賊になった理由はそれだ」
バルタザールが振り返った。
「そう……」
そんな思いは、経験した者にしかわからないだろう。
何もしらない私が彼をとめようなんて、それこそおこがましかった。
そんな固い信念を邪魔することなんて、彼の羽を毟ること。きっと彼は傷を負っても、後悔なんて少しもしないわね。
私は諦めのため息を吐いた。
ヒロインが現れたら彼は捕まり、その後のヒロインの行動によって、ようやく活動をやめる。
それならそれまで彼の自由にさせるべきだ。誰にも彼の信念を抑えつける権利なんてない。
「応援する……なんて軽々しく言えないけど、あなたのその思いがいつか広がって、あなたの親友のように無残な死を遂げる人が現れない、そんな世の中になるといいわね」
バルタザールが目を見開いた。
「俺が貴族の敵だとわかったのに、詰るどころか、そんなことまで言うんだな」
「貴族は貴族でも、そんなやつと一緒にしないで」
私が怒ったように言うと、バルタザールがふっと笑った。
「あんたは貴族にしては、かなり毛色が変わってるよ」
「そう?」
私も笑い返したところで、コロコロとボールが足元に転がってきた。
「姉ちゃーん! バルタ兄ちゃーん! いつまでそこで休んでんのー?」
「まったく、年寄りだなあ!」
手を振る子供に、揶揄する子供。
「言ったわね。今から私の本気を見せてやるわ」
私は花壇のブロックからたちあがる。
「ほら、あなたも行きましょ」
私は振り返り、手を差し出す。
「ああ」
バルタザールはちょっとすっきりしたような顔立ちで、私の手を取ると立ち上がる。
さっきまでの重い会話を胸に閉じ込めるように閉まって、私たちは子供たちの輪の中に飛び込んでいった。
孤児院に来た私は部屋に入るなり、元気よく声をかける。
「姉ちゃんだ!」
「早くこっち来て遊ぼう!!」
子供たちが早速周りをとりかこみ、外に連れ出そうとする。
でも、グラウンドには既に先客がいて――。子供たちを周りに、その中心にいる人物の顔を見て、目を丸くする。
「あなた……」
「今日はバルタ兄ちゃんも来てくれたんだぜ!」
私を引っ張るジャックがはしゃぎ声をあげた。
「よう」
バルタザールが私に声をかける。
「……あなたも来てたのね」
「院長からあんたが来る日が今日だって聞いて来た」
「私に会いに来たってこと?」
「ああ。あとでかまわないから、あんたと話したくて」
「ええ。それは別にかまわないけど」
そうして、ひとしきり子供たちと遊んだあと、私たちはグラウンド脇の花壇に腰をおろした。グラウンドでは子供たちがまだ元気よく駆け回っている。
「通報、しなかったんだな」
「まさか――。そのつもりだったら、最初からあなたを助けなかったわよ。それにあなたは私をゴロツキから救ってくれたじゃない。恩人を売るような真似、しないわ」
「俺がひとを殺した危険なやつでもか?」
「そんなことをする人が子供たちと遊んだり、貧しい人の家にお金を配ったりするはずないわ」
「……もう広まってるのか」
「ええ。噂がのぼるのは早いのよ」
嘘。まだ『黒狼』が世間を賑やかすのは先だから、その存在なんて知るわけない。
ゲームではバルタザールは最近隣国から渡ってきたという設定だった。院長の先日の言葉から察するに、ごく最近やってきたのだろう。今は無名でも、ゲームが始まる一年後には彼の二つ名はすっかり世に知れ渡っていることだろう。今はまだ、お金を受け取ったごく少数の人が、そのお金が天から降ってきたと勘違いしてるかもしれない。
「あなたがそうするのは、何か深い理由があるのよね」
バルタザールが盗賊する理由はゲームでは語られなかった。
バルタザールは元いた国でも同じ盗賊活動をしていて、面が割れそうになったことで、この国に逃れてきたという筋書きを持っている。この国でも捕まることを恐れず、同じように盗賊稼業をするバルタザールに、プレイヤーはよっぽど正義感の強い人なのだと感じいった。
「言いたくないなら言わなくていいけど、あんな危険なことをしてたら、いつか怪我するわよ」
今回は助けることができたけど、今後はわからないわ。もしかしたら、ゲーム補正がかかって、怪我するかもしれないし。
バルタザールが悪い人じゃないとわかっているから、できることなら防いであげたい。
「俺は別に死ぬことなんざ怖くない」
私の心配をよそに、バルタザールが静かに告げる。
ためらいのない言葉。なぜそこまで、見ず知らずの他人のために身を投げ出せるの。
バルタザールのやっていることは高尚なことだけど、彼を大事に思う者からすれば、歯がゆくて思わず責め立てたくなる。
私ははしゃぎ回る子供たちに目を向ける。
「子供たちの前でも、その言葉言える?」
「なに?」
前を向いていたバルタザールが初めてこちらを向いた。
「あの子達を前にしても、同じ台詞が言えるの? 怪我するのが平気だなんて、死ぬのが平気だなんて、あなたを前にあんなに嬉しそうに笑う子供たちの前でもそんなことが言えるの?」
「……」
「そんなこと聞いたら、悲しむわよ」
私の顔をしばらく眺めていたバルタザールがぽつりと口にした。
「……俺は孤児院育ちなんだ」
「え?」
私は目を丸くする。バルタザールのそういった情報はゲームでは知らされなかった。てっきり家族を隣国において、こっちに来てるとばかり思っていた。
ということは天涯孤独の身の上ってこと?
帰る家も家族も持っていないなら、失うものなんてないわよね。彼が無茶をする理由がわかった気がした。
バルタザールの目が再び子供たちに移った。けれど、その視線は走り回る子供たちを通り過ぎて、ここではないどこかを見つめている。
「今振り返れば、大していい環境とは言えなかった。食べ物もものも足りてなかったから、いつも腹を空かせてたし、夏はそれなりに悪くなかったが、冬は薄い布団でいつも身を寄せ合って寝ていた」
バルタザールが孤児院に寄付をし、子供たちを遊ぶ理由は彼の義侠心から来るものだとばかり思っていたけど、それだけじゃなかったのね。
子供たちを自分に重ねたのね。
「そんな中でも、仲間がいたから不幸だとは思わなかった」
バルタザールの目に笑い合う子供たちの姿が映り込む。彼らを通して、当時の自分たちの姿を見ているのがわかった。
「街の中を駆けずり回って日が暮れるまで遊んだり。辛いことも冗談にして笑いあったり。食い物屋の残り物をあさって、誰が一番いいのを当てるか競ったりもした。宝探しみたいで楽しかった」
バルタザールの口の端があがった。子供特有の無邪気さで逆境も逆境と感じなかったのだろう。
「でもそんなある日――」
そこで言葉を切るバルタザール。それまで明るかった彼の表情が変わる。
「仲間のひとりが貴族の乗った馬車に引かれて死んだんだ」
「…………」
咄嗟に言葉が出ない。
「俺と一番仲が良かったやつだった。馬車は仲間を引いて止まったあと、俺の友人の姿を確認すると何事もなかったようにそのまま走りだした」
「ひどい……」
「その時、顔をだしたあいつの顔を今でも忘れられない。孤児だとわかった瞬間、まるでものでも見るような目つきになったのを」
バルタザールが組んだ手をぎゅっと握りしめた。
「……それでそのあとは?」
「俺たちはすぐ訴えたよ。『あいつはスピードを出していた。俺たちがいるのを知ってて、突っ込んできたんだ』って。でもあいつの言い分は違った。普通の速度で走ってるところを子供が急に飛び出してきたと。そんなにスピードを出していなかったから、倒れた子供もそんなひどい怪我ではないと思って立ち去ったと。子供が死んだのはたまたま打ちどころが悪かったんだろうってな。法は貴族に味方して、やつはなんのお咎めもなしだった。孤児の言うことなんて、誰も信じてくれなかったよ」
「そんな……」
「諦めきれなかった俺は本当のことを言ってくれと、やつに頼みに行った」
そのままじゃ、あまりにその子が浮かばれない。私もぐっと拳を握る。
「それで? どうなったの?」
「やつは金貨を一枚俺に投げつけてこう言った。『死んだ友人に感謝するんだな。でなければお前みたいな孤児はこの金貨一枚も拝めなかっただろうからな』と」
「ひどい」
友人の無念を晴らすはずが物乞い扱いされたのだ。そのときの彼の気持ちを思うと、心が痛い。さぞ、悔しかったことだろう。
バルタザールが顔をあげた。ここではないどこかをにらみつけるようにして。
「その時、誓ったよ。『ああ、そうか、そんなに金があることが偉いなら、お前らが大事に抱えているその金を俺が根こそぎ奪いとってやる』と。『そしてその金を、お前らが馬鹿にしてるやつらにばらまいてやる』ってな」
彼が盗賊になった理由が今明かされた。
ただ、卑劣な貴族や商人が許せず、弱く小さな人々を見過ごせない正義感から、盗賊になったとばかり思っていたのに。
そんな過去があったなんて。
「俺が盗賊になった理由はそれだ」
バルタザールが振り返った。
「そう……」
そんな思いは、経験した者にしかわからないだろう。
何もしらない私が彼をとめようなんて、それこそおこがましかった。
そんな固い信念を邪魔することなんて、彼の羽を毟ること。きっと彼は傷を負っても、後悔なんて少しもしないわね。
私は諦めのため息を吐いた。
ヒロインが現れたら彼は捕まり、その後のヒロインの行動によって、ようやく活動をやめる。
それならそれまで彼の自由にさせるべきだ。誰にも彼の信念を抑えつける権利なんてない。
「応援する……なんて軽々しく言えないけど、あなたのその思いがいつか広がって、あなたの親友のように無残な死を遂げる人が現れない、そんな世の中になるといいわね」
バルタザールが目を見開いた。
「俺が貴族の敵だとわかったのに、詰るどころか、そんなことまで言うんだな」
「貴族は貴族でも、そんなやつと一緒にしないで」
私が怒ったように言うと、バルタザールがふっと笑った。
「あんたは貴族にしては、かなり毛色が変わってるよ」
「そう?」
私も笑い返したところで、コロコロとボールが足元に転がってきた。
「姉ちゃーん! バルタ兄ちゃーん! いつまでそこで休んでんのー?」
「まったく、年寄りだなあ!」
手を振る子供に、揶揄する子供。
「言ったわね。今から私の本気を見せてやるわ」
私は花壇のブロックからたちあがる。
「ほら、あなたも行きましょ」
私は振り返り、手を差し出す。
「ああ」
バルタザールはちょっとすっきりしたような顔立ちで、私の手を取ると立ち上がる。
さっきまでの重い会話を胸に閉じ込めるように閉まって、私たちは子供たちの輪の中に飛び込んでいった。
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