44 / 105
43.呼び出し
しおりを挟む
翌朝、教室に足を踏み入れた途端クラスの女子半数以上から睨まれた。
な、何? 何なの?
私はおっかなびっくり自分の席に着く。
「ねえ」
既に登校していた隣の席のエーリックがひそひそ話をするかのように、口に手をあてて呼びかけてくる。
「あ、おはよう、エーリック」
「うん、おはよう」
話し声がいつもより小さい。どうかしたの?
私が首を捻っていると、エーリックが言葉を続ける。
「昨日、公爵家のふたりから助けられた女の子ってカレン?」
私はきょとんとする。そのことと声をひそめるのと何か関係あるの? とりあえず頷く。
「そうだけど」
「やっぱ、そうなんだ」
「なに? それがどうかしたの?」
「すごい噂になってるよ」
「ええ?!」
「公爵家のあのふたりがふたりして助けに入ったって、みんな驚いてる。特に助けられたカレンに注目がいってるみたい。どんな関係なのかとか。人気者のふたりだから、助けられた女の子が羨ましいって、女子は大騒ぎだよ」
合点がいった。だから、この女子の視線なのね。ただの偶然だし、そもそも悪役のカレンを羨ましがること自体、間違ってるわよ。
「ちょっと妬みも入ってるみたいだから、気をつけて」
エーリックがちらりと女子の集団を見て、忠告してくる。
「わかったわ。ありがとう、教えてくれて」
エーリックが口元に当てていた手をおろした。
どうしてだか、いつもの明るい雰囲気を消している。
「あのふたりとは知り合い?」
「そ、そうね。子供の時からのちょっとした知り合いなの」
嘘ではない。ユーリウスに関しては真実だし、イリアスに至っては全ての事実を話していないだけ。
「そうなんだ……」
エーリックがちょっと気落ちしたように呟く。
ん? なんか私落ち込むようなこと言ったっけ?
「相手は公爵家か。ちょっと勝ち目ないかな」
え? 剣の話? なんで急に試合の話になったのかしら。あのふたりと勝負したいの? よくわからないけど、エーリックなら大丈夫よ。騎士を目指して子供の時から頑張っているもの。相手が公爵家だろうとなんだろうと、負けないでほしいわ。
元気づけようと思ったのに、もう話を切り上げたのか、エーリックが体を前に向けたので話すことはできなかった。
まあ、私が励まさなくても、ヒロインいるものね。エーリックの夢が叶うことを心から信じ、応援するのはヒロインの役目。
夢が叶うことを微塵も疑わないヒロインの真っ直ぐさにエーリックも背中を押されて、惹かれていくのよね。自分を信じてくれるのって、嬉しいし心強いもの。
懐かしくて気分に浸っていると、視線をばちばちと感じた。
うわ、あのクスクス笑いの二人組だわ。こちらを思い切り睨んでいる。
面倒なことにならなきゃいいけど。だけど、私の悪い予感はその日のうちに見事当たってしまった。
二時限目の移動教室から帰るときだった。
「ちょっと」
険のある声で話しかけられ、私は振り返る。
うわ、クスクス二人組だわ。
「なに?」
「あなたに話があるのよ。来てくれない?」
ええ? イヤ。
でも、ここで断ったら後々までずっと突っかかってくるかもしれないわね。
あのふたりには偶然助けられただけで勘ぐるような仲ではありませんと、今誤解を解いておいたほうが良いわよね。
「わかったわ」
私が頷くと、ふたりが背を向けて歩きだす。ついて来いってことね。私はふたりのあとをおとなしく付いていく。
案内された場所は校舎裏だった。
人気のない場所を進んで、角を曲がった先に女子が数人固まっていた。
その中にミレイアの姿があった。そういえば、クスクス二人組、ミレイアの取り巻きだったわね。
「来たわね」
開口一番、挑戦的な目で顎を突きだされた。
腰に手を当てて、私を上から下までじろじろと見つめてくる。検分が終わったのか、「はっ」と鼻で笑った。
「こんななんでもない女を、イリアス様が助けたですって」
「あの、それについては誤解を解きたくて――」
「だまらっしゃい」
ミレイアの眉がきりりとつり上がる。
「ミレイア様がまだ話してるでしょう」
「これだから、立場を弁えない人間は。礼儀も知らないのね」
「本当、階級が低いわ」
周りを囲む取り巻きが、口々と言い始める。
なんなのよ、あんたたち。ちょっと怒るわよ。
ああ、でもいけない。カレンのこの悪人顔で怒ったりなんかしたら、今は意気がってるこの人たちも恐れをなして、尻尾を巻いて逃げちゃうかも。
そうなったら、本性を現したなって言われて、悪女のレッテルを貼られてしまうわね。
私はヒロインみたいに人畜無害に振る舞わなきゃ。最悪、他のライバル令嬢みたいに、謹慎処分とか田舎に蟄居とか、平穏無事な未来を目指してるんだから、今は怒っちゃ駄目よ。我慢、我慢。
「あなた。もちろん自分の立場を心得ているわよね」
ミレイアの目が細くなる。
「立場ってどういうこと?」
「つまり、ちょっと助けられたくらいで、誤解しちゃ駄目ってことよ。あなたなんかがイリアス様にもしかしたら相手にされるかも、なんて」
「もちろん、ユーリウス様もね」
取り巻きたちが言葉を足す。
そんなことただの一度も思ったことなんて、ないのに。別の意味で相手にされるかもしれないけど。剣の錆にはされたくないわ。ぶるるる。
震えだした私を見て、ミレイアが満足気にふんと鼻で笑う。
「とにかく、イリアス様に近づかないでちょうだい。イリアス様に相応しいのは、学園で十指の財力を誇る家柄のわたくし、ミレイア・ジルヴェーズなのよ。わかったわね」
私はとりあえずこくんと頷く。
「行きましょう」
もう用はないとばかり、ツンとすまして去っていく。取り巻きたちもぞろぞろとあとに続いていく。クスクス二人組も、フフンと笑いながら去っていく。
ひとり取り残された私は脱力するしかない。
「何なの。これ。勘違いもすっごくいい迷惑なんだけど」
ちょっとむしゃくしゃして、地団駄を踏む。
「悪女じゃなくて、ヒロインに言いなさいよー!」
私の叫びは誰の耳に届くこともなく、校舎裏に虚しく消えたのだった。
な、何? 何なの?
私はおっかなびっくり自分の席に着く。
「ねえ」
既に登校していた隣の席のエーリックがひそひそ話をするかのように、口に手をあてて呼びかけてくる。
「あ、おはよう、エーリック」
「うん、おはよう」
話し声がいつもより小さい。どうかしたの?
私が首を捻っていると、エーリックが言葉を続ける。
「昨日、公爵家のふたりから助けられた女の子ってカレン?」
私はきょとんとする。そのことと声をひそめるのと何か関係あるの? とりあえず頷く。
「そうだけど」
「やっぱ、そうなんだ」
「なに? それがどうかしたの?」
「すごい噂になってるよ」
「ええ?!」
「公爵家のあのふたりがふたりして助けに入ったって、みんな驚いてる。特に助けられたカレンに注目がいってるみたい。どんな関係なのかとか。人気者のふたりだから、助けられた女の子が羨ましいって、女子は大騒ぎだよ」
合点がいった。だから、この女子の視線なのね。ただの偶然だし、そもそも悪役のカレンを羨ましがること自体、間違ってるわよ。
「ちょっと妬みも入ってるみたいだから、気をつけて」
エーリックがちらりと女子の集団を見て、忠告してくる。
「わかったわ。ありがとう、教えてくれて」
エーリックが口元に当てていた手をおろした。
どうしてだか、いつもの明るい雰囲気を消している。
「あのふたりとは知り合い?」
「そ、そうね。子供の時からのちょっとした知り合いなの」
嘘ではない。ユーリウスに関しては真実だし、イリアスに至っては全ての事実を話していないだけ。
「そうなんだ……」
エーリックがちょっと気落ちしたように呟く。
ん? なんか私落ち込むようなこと言ったっけ?
「相手は公爵家か。ちょっと勝ち目ないかな」
え? 剣の話? なんで急に試合の話になったのかしら。あのふたりと勝負したいの? よくわからないけど、エーリックなら大丈夫よ。騎士を目指して子供の時から頑張っているもの。相手が公爵家だろうとなんだろうと、負けないでほしいわ。
元気づけようと思ったのに、もう話を切り上げたのか、エーリックが体を前に向けたので話すことはできなかった。
まあ、私が励まさなくても、ヒロインいるものね。エーリックの夢が叶うことを心から信じ、応援するのはヒロインの役目。
夢が叶うことを微塵も疑わないヒロインの真っ直ぐさにエーリックも背中を押されて、惹かれていくのよね。自分を信じてくれるのって、嬉しいし心強いもの。
懐かしくて気分に浸っていると、視線をばちばちと感じた。
うわ、あのクスクス笑いの二人組だわ。こちらを思い切り睨んでいる。
面倒なことにならなきゃいいけど。だけど、私の悪い予感はその日のうちに見事当たってしまった。
二時限目の移動教室から帰るときだった。
「ちょっと」
険のある声で話しかけられ、私は振り返る。
うわ、クスクス二人組だわ。
「なに?」
「あなたに話があるのよ。来てくれない?」
ええ? イヤ。
でも、ここで断ったら後々までずっと突っかかってくるかもしれないわね。
あのふたりには偶然助けられただけで勘ぐるような仲ではありませんと、今誤解を解いておいたほうが良いわよね。
「わかったわ」
私が頷くと、ふたりが背を向けて歩きだす。ついて来いってことね。私はふたりのあとをおとなしく付いていく。
案内された場所は校舎裏だった。
人気のない場所を進んで、角を曲がった先に女子が数人固まっていた。
その中にミレイアの姿があった。そういえば、クスクス二人組、ミレイアの取り巻きだったわね。
「来たわね」
開口一番、挑戦的な目で顎を突きだされた。
腰に手を当てて、私を上から下までじろじろと見つめてくる。検分が終わったのか、「はっ」と鼻で笑った。
「こんななんでもない女を、イリアス様が助けたですって」
「あの、それについては誤解を解きたくて――」
「だまらっしゃい」
ミレイアの眉がきりりとつり上がる。
「ミレイア様がまだ話してるでしょう」
「これだから、立場を弁えない人間は。礼儀も知らないのね」
「本当、階級が低いわ」
周りを囲む取り巻きが、口々と言い始める。
なんなのよ、あんたたち。ちょっと怒るわよ。
ああ、でもいけない。カレンのこの悪人顔で怒ったりなんかしたら、今は意気がってるこの人たちも恐れをなして、尻尾を巻いて逃げちゃうかも。
そうなったら、本性を現したなって言われて、悪女のレッテルを貼られてしまうわね。
私はヒロインみたいに人畜無害に振る舞わなきゃ。最悪、他のライバル令嬢みたいに、謹慎処分とか田舎に蟄居とか、平穏無事な未来を目指してるんだから、今は怒っちゃ駄目よ。我慢、我慢。
「あなた。もちろん自分の立場を心得ているわよね」
ミレイアの目が細くなる。
「立場ってどういうこと?」
「つまり、ちょっと助けられたくらいで、誤解しちゃ駄目ってことよ。あなたなんかがイリアス様にもしかしたら相手にされるかも、なんて」
「もちろん、ユーリウス様もね」
取り巻きたちが言葉を足す。
そんなことただの一度も思ったことなんて、ないのに。別の意味で相手にされるかもしれないけど。剣の錆にはされたくないわ。ぶるるる。
震えだした私を見て、ミレイアが満足気にふんと鼻で笑う。
「とにかく、イリアス様に近づかないでちょうだい。イリアス様に相応しいのは、学園で十指の財力を誇る家柄のわたくし、ミレイア・ジルヴェーズなのよ。わかったわね」
私はとりあえずこくんと頷く。
「行きましょう」
もう用はないとばかり、ツンとすまして去っていく。取り巻きたちもぞろぞろとあとに続いていく。クスクス二人組も、フフンと笑いながら去っていく。
ひとり取り残された私は脱力するしかない。
「何なの。これ。勘違いもすっごくいい迷惑なんだけど」
ちょっとむしゃくしゃして、地団駄を踏む。
「悪女じゃなくて、ヒロインに言いなさいよー!」
私の叫びは誰の耳に届くこともなく、校舎裏に虚しく消えたのだった。
1
お気に入りに追加
976
あなたにおすすめの小説
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
悪役令嬢はお断りです
あみにあ
恋愛
あの日、初めて王子を見た瞬間、私は全てを思い出した。
この世界が前世で大好きだった小説と類似している事実を————。
その小説は王子と侍女との切ない恋物語。
そして私はというと……小説に登場する悪役令嬢だった。
侍女に執拗な虐めを繰り返し、最後は断罪されてしまう哀れな令嬢。
このまま進めば断罪コースは確定。
寒い牢屋で孤独に過ごすなんて、そんなの嫌だ。
何とかしないと。
でもせっかく大好きだった小説のストーリー……王子から離れ見られないのは悲しい。
そう思い飛び出した言葉が、王子の護衛騎士へ志願することだった。
剣も持ったことのない温室育ちの令嬢が
女の騎士がいないこの世界で、初の女騎士になるべく奮闘していきます。
そんな小説の世界に転生した令嬢の恋物語。
●表紙イラスト:San+様(Twitterアカウント@San_plus_)
●毎日21時更新(サクサク進みます)
●全四部構成:133話完結+おまけ(2021年4月2日 21時完結)
(第一章16話完結/第二章44話完結/第三章78話完結/第四章133話で完結)。
執着系逆ハー乙女ゲームに転生したみたいだけど強ヒロインなら問題ない、よね?
陽海
恋愛
乙女ゲームのヒロインに転生したと気が付いたローズ・アメリア。
この乙女ゲームは攻略対象たちの執着がすごい逆ハーレムものの乙女ゲームだったはず。だけど肝心の執着の度合いが分からない。
執着逆ハーから身を守るために剣術や魔法を学ぶことにしたローズだったが、乙女ゲーム開始前からどんどん攻略対象たちに会ってしまう。最初こそ普通だけど少しずつ執着の兆しが見え始め......
剣術や魔法も最強、筋トレもする、そんな強ヒロインなら逆ハーにはならないと思っているローズは自分の行動がシナリオを変えてますます執着の度合いを釣り上げていることに気がつかない。
本編完結。マルチエンディング、おまけ話更新中です。
小説家になろう様でも掲載中です。
【完結】ヤンデレ設定の義弟を手塩にかけたら、シスコン大魔法士に育ちました!?
三月よる
恋愛
14歳の誕生日、ピフラは自分が乙女ゲーム「LOVE/HEART(ラブハート)」通称「ラブハ」の悪役である事に気がついた。シナリオ通りなら、ピフラは義弟ガルムの心を病ませ、ヤンデレ化した彼に殺されてしまう運命。生き残りのため、ピフラはガルムのヤンデレ化を防止すべく、彼を手塩にかけて育てる事を決意する。その後、メイドに命を狙われる事件がありながらも、良好な関係を築いてきた2人。
そして10年後。シスコンに育ったガルムに、ピフラは婚活を邪魔されていた。姉離れのためにガルムを結婚させようと、ピフラは相手のヒロインを探すことに。そんなある日、ピフラは謎の美丈夫ウォラクに出会った。彼はガルムと同じ赤い瞳をしていた。そこで「赤目」と「悪魔と黒魔法士」の秘密の相関関係を聞かされる。その秘密が過去のメイド事件と重なり、ピフラはガルムに疑心を抱き始めた。一方、ピフラを監視していたガルムは自分以外の赤目と接触したピフラを監禁して──?
悪役令嬢は双子の淫魔と攻略対象者に溺愛される
はる乃
恋愛
旧題:悪役令嬢は自分の手下その1とその2のインキュバスと攻略対象者達に溺愛される。
お父様に連れられて魔物市場にやって来た私は、インキュバスの双子を見つけた。
その瞬間に私は前世の記憶を思い出す。そして気付いた。この世界がR18指定の乙女ゲーム、「白薔薇の乙女」の世界で、私が悪役令嬢だという事に。
記憶を取り戻すまではシナリオ通り、王太子殿下をお慕いしていたけれど、前世の私の推しは攻略対象じゃない。このインキュバスの双子だったのよ!
攻略対象者やヒロインなんてどうでもいいし。
双子のフィルとナハトと楽しく過ごそ!!
そう思ってたのに、何故だか他の攻略対象者達にも迫られて……
あれれ?おかしくない?
私、ヒロインじゃありませんから!!
迫ってこなくていいから!!
どうしてこうなった?!
※本編2についての注意
書籍化に伴い、本編の内容が変わった為、本編2とは話が合わなくなっております。
こちらは『if』としてお楽しみいただければ幸いです。
ヒロインを虐めなくても死亡エンドしかない悪役令嬢に転生してしまった!
青星 みづ
恋愛
【第Ⅰ章完結】『イケメン達と乙女ゲームの様な甘くてせつない恋模様を描く。少しシリアスな悪役令嬢の物語』
なんで今、前世を思い出したかな?!ルクレツィアは顔を真っ青に染めた。目の前には前世の押しである超絶イケメンのクレイが憎悪の表情でこちらを睨んでいた。
それもそのはず、ルクレツィアは固い扇子を振りかざして目の前のクレイの頬を引っぱたこうとしていたのだから。でもそれはクレイの手によって阻まれていた。
そしてその瞬間に前世を思い出した。
この世界は前世で遊んでいた乙女ゲームの世界であり、自分が悪役令嬢だという事を。
や、やばい……。
何故なら既にゲームは開始されている。
そのゲームでは悪役令嬢である私はどのルートでも必ず死を迎えてしまう末路だった!
しかもそれはヒロインを虐めても虐めなくても全く関係ない死に方だし!
どうしよう、どうしよう……。
どうやったら生き延びる事ができる?!
何とか生き延びる為に頑張ります!
乙女ゲームの悪役令嬢は断罪回避したらイケメン半魔騎士に執着されました
白猫ケイ
恋愛
【本編完結】魔法学園を舞台に異世界から召喚された聖女がヒロイン王太子含む7人のイケメンルートを選べる人気のゲーム、ドキ☆ストの悪役令嬢の幼少期に転生したルイーズは、断罪回避のため5歳にして名前を変え家を出る決意をする。小さな孤児院で平和に暮らすある日、行き倒れの子供を拾い懐かれるが、断罪回避のためメインストーリー終了まで他国逃亡を決意。
「会いたかったーー……!」
一瞬何が起きたか理解が遅れる。新聞に載るような噂の騎士に抱きすくめられる様をみた、周囲の人がざわめく。
【イラストは自分で描いたイメージです。サクッと読める短めのお話です!ページ下部のいいね等お気軽にお願いします!執筆の励みになります!】
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる