24 / 105
23.視線
しおりを挟む
入学二日目。
教室に入った私は、クラスメイトたちが既に仲良しグループを作っていることに気付いた。
完全に出遅れてしまったみたい。
お茶会というものが、そんなに重要なものだとは思わなかった。
そういえば、ヒロインも仲の良い友達に誘われて、お茶会に出席するのよね。
元庶民のヒロインだから、まだ品もマナーも備わっていないのが当たり前。初期段階はそういったポイントがとにかく低い。
お茶会のコマンドを実施することによって、徐々に淑女らしくなっていく。
ほかにも色んなコマンドがあって、攻略対象者によって、実行するコマンドはそれぞれ違ってくる。
攻略高難度のオールラウンダーのイリアスとユーリウスを落とすには、全てのポイントを高くする必要があって、難しかった記憶がある。
とにかくゲームでも出てくるコマンドだったから、けっこう重要だったのかもしれない。
でも、まあ、私は誰かを攻略したいわけではないから、出席しなくても別段困るわけではない。
友達が出来づらいのは盲点だったけどね。
まあ、そのうちできるでしょ。
初日でくすくすと笑っていた女子生徒が、こちらを見てくすりと笑うのが目に入った。
まあ。あんな性格の悪い子たちなんか、こっちから願い下げよ。
あんな子と友達になるくらいなら、ひとりで満足よ。
見れば、ほかの子たちも私を遠巻きにしているのがわかる。
意地悪な子たちはともかく、ほかの子は私が悪女カレンだと敏感に感じ取っているのかもしれない。
ゲームでも確か、カレンには友達が誰一人いなかった気がする。
ゲーム補正がこんなところにも働いてしまうのか。
本当、恐ろしい。無事に卒業できるか、不安になってきた。
「おはよ」
席に着くと、隣のエーリックが声を掛けてくる。
わお! さすがエーリック。周りから遠巻きにされていても変わらず話しかけてくれる。優しい~。
私は感動してにっこり笑った。
「おはよう」
エーリックが眩しいものでも見つめるかのように目を細めたが、すぐに元に戻る。
「選択授業、何にするか決めた?」
「うーん、まだ決めてる最中よ。エーリック様は決めた?」
「様なんてつけなくていいよ。エーリックって呼んで。仲良い友達はみんなそう言ってるし」
あら。もう仲良い友達認定ですか。遠回しに仲良くなりたいって聴こえて、勘違いしちゃうじゃない。攻略対象者は基本タラシだと、肝に命じなきゃ。
「なら、私のこともカレンって呼んでね」
「本当に? やった。嬉しい」
顔をくしゃくしゃにして笑う。
こんな簡単なことで喜ぶエーリックは本当に素直で優しい。
人を喜ばすスキルが基本、常に発動しているのだろう。
「エーリックは剣術をやっぱり選ぶの?」
「もちろん。騎士を目指してるからさ」
この学園の選択科目は色々あって、剣術やら舞踏やら芸術やら、社会学科やらと、前の世界では見当たらない珍しいものが揃っている。
必須科目の中に体育がないから、この世界では剣術や舞踏がそれにあたるのだろう。
ちなみに選択科目の芸術は音楽や絵画を聴いたり見たりする専門。必須科目にはちゃんと美術が入ってる。いかにも貴族の子息令嬢が通う学園の授業内容である。選択科目の中には家庭科もあって、別に料理を作るわけではなく、ただ黙々と淑女が布に刺繍する授業である。こんなふうに男子と女子とはっきり分かれる科目もあるから、選択科目は多種多様。その分、いくつも選択できて、授業も三クラス合同で行われる。
「夏には剣術大会もあるし、今年はとりあえず三位以内に入るのが目標かな」
それって、ゲームでもあった!
三学年まとめて行われる剣術大会。
攻略対象者のほとんどが参加して、ヒロインとの好感度も関係してくる。
戦いもさることながら、騎士服も惚れ惚れするくらい格好良かった。
それが現実で見られるなんて!
私はちょっとテンションがあがった。
「うん!! エーリックなら実力もあって強いし、絶対叶うわよ。私、応援しに行くね!」
私が勢いこんで乗り出すと、エーリックは目を丸くしたあと、頭を掻いた。
「ありがとう。俺、頑張るよ」
照れくさそうに視線を外して、はにかむエーリックが可愛すぎる!!
私が内心悶ていると、視線を感じた。
視線の先に目を向けると、教室の外に女の子が立っていた。
毛先が外側にカールした肩までの長さの髪に、溌剌そうな雰囲気の女の子。
こちらをじっと見つめている。あの子は?!
正体に気付いて、目を丸くする。
エーリック・ヒューティアの幼なじみであり、ヒロインのライバル、『ガブリエラ・ヘンネン』じゃない!!
目がくりくりして愛嬌のある顔立ちが今は、目つきを鋭くしてこちらを睨んでいる。
なんで!?
私は驚愕して、彼女を見つめる。
ゲームでもあんな表情でヒロインの前に現れるシーンがあった。
でも、私は悪役令嬢であって、ヒロインじゃないわよ。
睨む相手、間違ってない!?
それにエーリックは常に人に囲まれている人気者。女の子たちがいつも彼を取り囲んでいる。
いちいちそんなふうに全員睨んでたら、身がもたないわよ。
あら。でも、そこまで嫉妬深いキャラだっけ? 私は首を捻る。
ゲームで意地悪してくるのは、エーリックと程よく仲良くなってからだし、その上悪女カレンに唆されたという明確な背景があった。ってことは私のただの勘違い?
私は再び、ガブリエラのいる方向に目をやったが、彼女の姿はもう既にそこになかった。
睨んでいると思ったのは、やっぱり早とちりだったみたい。
そうよね。ゲーム上でガブリエラを悪の手先に仕立て上げたカレンなんか睨むはずなんてないよね。
あれはきっと好きな男子を見つめるあまり、視線がきつくなっただけに違いないわ。
私はほっと息を吐く。
会話は再び、選択科目の話になり、始業の鐘がなるまで「これが気になる」「俺はこっちも」みたいな和気あいあいとした会話をエーリックと楽しんだのだった。
教室に入った私は、クラスメイトたちが既に仲良しグループを作っていることに気付いた。
完全に出遅れてしまったみたい。
お茶会というものが、そんなに重要なものだとは思わなかった。
そういえば、ヒロインも仲の良い友達に誘われて、お茶会に出席するのよね。
元庶民のヒロインだから、まだ品もマナーも備わっていないのが当たり前。初期段階はそういったポイントがとにかく低い。
お茶会のコマンドを実施することによって、徐々に淑女らしくなっていく。
ほかにも色んなコマンドがあって、攻略対象者によって、実行するコマンドはそれぞれ違ってくる。
攻略高難度のオールラウンダーのイリアスとユーリウスを落とすには、全てのポイントを高くする必要があって、難しかった記憶がある。
とにかくゲームでも出てくるコマンドだったから、けっこう重要だったのかもしれない。
でも、まあ、私は誰かを攻略したいわけではないから、出席しなくても別段困るわけではない。
友達が出来づらいのは盲点だったけどね。
まあ、そのうちできるでしょ。
初日でくすくすと笑っていた女子生徒が、こちらを見てくすりと笑うのが目に入った。
まあ。あんな性格の悪い子たちなんか、こっちから願い下げよ。
あんな子と友達になるくらいなら、ひとりで満足よ。
見れば、ほかの子たちも私を遠巻きにしているのがわかる。
意地悪な子たちはともかく、ほかの子は私が悪女カレンだと敏感に感じ取っているのかもしれない。
ゲームでも確か、カレンには友達が誰一人いなかった気がする。
ゲーム補正がこんなところにも働いてしまうのか。
本当、恐ろしい。無事に卒業できるか、不安になってきた。
「おはよ」
席に着くと、隣のエーリックが声を掛けてくる。
わお! さすがエーリック。周りから遠巻きにされていても変わらず話しかけてくれる。優しい~。
私は感動してにっこり笑った。
「おはよう」
エーリックが眩しいものでも見つめるかのように目を細めたが、すぐに元に戻る。
「選択授業、何にするか決めた?」
「うーん、まだ決めてる最中よ。エーリック様は決めた?」
「様なんてつけなくていいよ。エーリックって呼んで。仲良い友達はみんなそう言ってるし」
あら。もう仲良い友達認定ですか。遠回しに仲良くなりたいって聴こえて、勘違いしちゃうじゃない。攻略対象者は基本タラシだと、肝に命じなきゃ。
「なら、私のこともカレンって呼んでね」
「本当に? やった。嬉しい」
顔をくしゃくしゃにして笑う。
こんな簡単なことで喜ぶエーリックは本当に素直で優しい。
人を喜ばすスキルが基本、常に発動しているのだろう。
「エーリックは剣術をやっぱり選ぶの?」
「もちろん。騎士を目指してるからさ」
この学園の選択科目は色々あって、剣術やら舞踏やら芸術やら、社会学科やらと、前の世界では見当たらない珍しいものが揃っている。
必須科目の中に体育がないから、この世界では剣術や舞踏がそれにあたるのだろう。
ちなみに選択科目の芸術は音楽や絵画を聴いたり見たりする専門。必須科目にはちゃんと美術が入ってる。いかにも貴族の子息令嬢が通う学園の授業内容である。選択科目の中には家庭科もあって、別に料理を作るわけではなく、ただ黙々と淑女が布に刺繍する授業である。こんなふうに男子と女子とはっきり分かれる科目もあるから、選択科目は多種多様。その分、いくつも選択できて、授業も三クラス合同で行われる。
「夏には剣術大会もあるし、今年はとりあえず三位以内に入るのが目標かな」
それって、ゲームでもあった!
三学年まとめて行われる剣術大会。
攻略対象者のほとんどが参加して、ヒロインとの好感度も関係してくる。
戦いもさることながら、騎士服も惚れ惚れするくらい格好良かった。
それが現実で見られるなんて!
私はちょっとテンションがあがった。
「うん!! エーリックなら実力もあって強いし、絶対叶うわよ。私、応援しに行くね!」
私が勢いこんで乗り出すと、エーリックは目を丸くしたあと、頭を掻いた。
「ありがとう。俺、頑張るよ」
照れくさそうに視線を外して、はにかむエーリックが可愛すぎる!!
私が内心悶ていると、視線を感じた。
視線の先に目を向けると、教室の外に女の子が立っていた。
毛先が外側にカールした肩までの長さの髪に、溌剌そうな雰囲気の女の子。
こちらをじっと見つめている。あの子は?!
正体に気付いて、目を丸くする。
エーリック・ヒューティアの幼なじみであり、ヒロインのライバル、『ガブリエラ・ヘンネン』じゃない!!
目がくりくりして愛嬌のある顔立ちが今は、目つきを鋭くしてこちらを睨んでいる。
なんで!?
私は驚愕して、彼女を見つめる。
ゲームでもあんな表情でヒロインの前に現れるシーンがあった。
でも、私は悪役令嬢であって、ヒロインじゃないわよ。
睨む相手、間違ってない!?
それにエーリックは常に人に囲まれている人気者。女の子たちがいつも彼を取り囲んでいる。
いちいちそんなふうに全員睨んでたら、身がもたないわよ。
あら。でも、そこまで嫉妬深いキャラだっけ? 私は首を捻る。
ゲームで意地悪してくるのは、エーリックと程よく仲良くなってからだし、その上悪女カレンに唆されたという明確な背景があった。ってことは私のただの勘違い?
私は再び、ガブリエラのいる方向に目をやったが、彼女の姿はもう既にそこになかった。
睨んでいると思ったのは、やっぱり早とちりだったみたい。
そうよね。ゲーム上でガブリエラを悪の手先に仕立て上げたカレンなんか睨むはずなんてないよね。
あれはきっと好きな男子を見つめるあまり、視線がきつくなっただけに違いないわ。
私はほっと息を吐く。
会話は再び、選択科目の話になり、始業の鐘がなるまで「これが気になる」「俺はこっちも」みたいな和気あいあいとした会話をエーリックと楽しんだのだった。
1
お気に入りに追加
976
あなたにおすすめの小説
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
悪役令嬢はお断りです
あみにあ
恋愛
あの日、初めて王子を見た瞬間、私は全てを思い出した。
この世界が前世で大好きだった小説と類似している事実を————。
その小説は王子と侍女との切ない恋物語。
そして私はというと……小説に登場する悪役令嬢だった。
侍女に執拗な虐めを繰り返し、最後は断罪されてしまう哀れな令嬢。
このまま進めば断罪コースは確定。
寒い牢屋で孤独に過ごすなんて、そんなの嫌だ。
何とかしないと。
でもせっかく大好きだった小説のストーリー……王子から離れ見られないのは悲しい。
そう思い飛び出した言葉が、王子の護衛騎士へ志願することだった。
剣も持ったことのない温室育ちの令嬢が
女の騎士がいないこの世界で、初の女騎士になるべく奮闘していきます。
そんな小説の世界に転生した令嬢の恋物語。
●表紙イラスト:San+様(Twitterアカウント@San_plus_)
●毎日21時更新(サクサク進みます)
●全四部構成:133話完結+おまけ(2021年4月2日 21時完結)
(第一章16話完結/第二章44話完結/第三章78話完結/第四章133話で完結)。
執着系逆ハー乙女ゲームに転生したみたいだけど強ヒロインなら問題ない、よね?
陽海
恋愛
乙女ゲームのヒロインに転生したと気が付いたローズ・アメリア。
この乙女ゲームは攻略対象たちの執着がすごい逆ハーレムものの乙女ゲームだったはず。だけど肝心の執着の度合いが分からない。
執着逆ハーから身を守るために剣術や魔法を学ぶことにしたローズだったが、乙女ゲーム開始前からどんどん攻略対象たちに会ってしまう。最初こそ普通だけど少しずつ執着の兆しが見え始め......
剣術や魔法も最強、筋トレもする、そんな強ヒロインなら逆ハーにはならないと思っているローズは自分の行動がシナリオを変えてますます執着の度合いを釣り上げていることに気がつかない。
本編完結。マルチエンディング、おまけ話更新中です。
小説家になろう様でも掲載中です。
【完結】ヤンデレ設定の義弟を手塩にかけたら、シスコン大魔法士に育ちました!?
三月よる
恋愛
14歳の誕生日、ピフラは自分が乙女ゲーム「LOVE/HEART(ラブハート)」通称「ラブハ」の悪役である事に気がついた。シナリオ通りなら、ピフラは義弟ガルムの心を病ませ、ヤンデレ化した彼に殺されてしまう運命。生き残りのため、ピフラはガルムのヤンデレ化を防止すべく、彼を手塩にかけて育てる事を決意する。その後、メイドに命を狙われる事件がありながらも、良好な関係を築いてきた2人。
そして10年後。シスコンに育ったガルムに、ピフラは婚活を邪魔されていた。姉離れのためにガルムを結婚させようと、ピフラは相手のヒロインを探すことに。そんなある日、ピフラは謎の美丈夫ウォラクに出会った。彼はガルムと同じ赤い瞳をしていた。そこで「赤目」と「悪魔と黒魔法士」の秘密の相関関係を聞かされる。その秘密が過去のメイド事件と重なり、ピフラはガルムに疑心を抱き始めた。一方、ピフラを監視していたガルムは自分以外の赤目と接触したピフラを監禁して──?
悪役令嬢は双子の淫魔と攻略対象者に溺愛される
はる乃
恋愛
旧題:悪役令嬢は自分の手下その1とその2のインキュバスと攻略対象者達に溺愛される。
お父様に連れられて魔物市場にやって来た私は、インキュバスの双子を見つけた。
その瞬間に私は前世の記憶を思い出す。そして気付いた。この世界がR18指定の乙女ゲーム、「白薔薇の乙女」の世界で、私が悪役令嬢だという事に。
記憶を取り戻すまではシナリオ通り、王太子殿下をお慕いしていたけれど、前世の私の推しは攻略対象じゃない。このインキュバスの双子だったのよ!
攻略対象者やヒロインなんてどうでもいいし。
双子のフィルとナハトと楽しく過ごそ!!
そう思ってたのに、何故だか他の攻略対象者達にも迫られて……
あれれ?おかしくない?
私、ヒロインじゃありませんから!!
迫ってこなくていいから!!
どうしてこうなった?!
※本編2についての注意
書籍化に伴い、本編の内容が変わった為、本編2とは話が合わなくなっております。
こちらは『if』としてお楽しみいただければ幸いです。
ヒロインを虐めなくても死亡エンドしかない悪役令嬢に転生してしまった!
青星 みづ
恋愛
【第Ⅰ章完結】『イケメン達と乙女ゲームの様な甘くてせつない恋模様を描く。少しシリアスな悪役令嬢の物語』
なんで今、前世を思い出したかな?!ルクレツィアは顔を真っ青に染めた。目の前には前世の押しである超絶イケメンのクレイが憎悪の表情でこちらを睨んでいた。
それもそのはず、ルクレツィアは固い扇子を振りかざして目の前のクレイの頬を引っぱたこうとしていたのだから。でもそれはクレイの手によって阻まれていた。
そしてその瞬間に前世を思い出した。
この世界は前世で遊んでいた乙女ゲームの世界であり、自分が悪役令嬢だという事を。
や、やばい……。
何故なら既にゲームは開始されている。
そのゲームでは悪役令嬢である私はどのルートでも必ず死を迎えてしまう末路だった!
しかもそれはヒロインを虐めても虐めなくても全く関係ない死に方だし!
どうしよう、どうしよう……。
どうやったら生き延びる事ができる?!
何とか生き延びる為に頑張ります!
乙女ゲームの悪役令嬢は断罪回避したらイケメン半魔騎士に執着されました
白猫ケイ
恋愛
【本編完結】魔法学園を舞台に異世界から召喚された聖女がヒロイン王太子含む7人のイケメンルートを選べる人気のゲーム、ドキ☆ストの悪役令嬢の幼少期に転生したルイーズは、断罪回避のため5歳にして名前を変え家を出る決意をする。小さな孤児院で平和に暮らすある日、行き倒れの子供を拾い懐かれるが、断罪回避のためメインストーリー終了まで他国逃亡を決意。
「会いたかったーー……!」
一瞬何が起きたか理解が遅れる。新聞に載るような噂の騎士に抱きすくめられる様をみた、周囲の人がざわめく。
【イラストは自分で描いたイメージです。サクッと読める短めのお話です!ページ下部のいいね等お気軽にお願いします!執筆の励みになります!】
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる